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【結婚式】男性ゲストの服装マナー完全版!スーツや小物の選び方を分かりやすく解説します
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結婚式に招待されると、
「どんなスーツを着ればいいの?」
「結婚式で着てはいけない服ってある?」
など、当日の服装についての疑問がわく男性は多いかもしれませんね。
そこで今回は、結婚式の男性ゲストにおすすめの服装とNGマナーを解説!
シャツやネクタイなど、アイテム毎の選び方についてもくわしく説明しますので、ぜひ参考にしてくださいね。結婚スタイルマガジンは、ジュエリーブランドNIWAKA(ニワカ)のサポートで運営されています。一部NIWAKAの商品写真を使って解説していることをあらかじめご了承ください。
結婚式で男性が着る「礼服」の種類
具体的な服装のマナーを見ていく前に、そもそも礼服にはどんな種類があるのかを簡単におさえておきましょう!
まず結婚式などのフォーマルな場面で着る「礼服」は、格式の高い順に
・正礼装
・準礼装
・略礼装
の3つに分けられています。
それぞれの礼服の特徴や着る人を簡単にまとめるとこんな感じです。
【モーニングコート】
昼の正礼装。
ジャケットの裾が前から後ろへ斜めに大きくカットされたデザインが特徴。黒のジャケットにベスト、縦縞が入ったグレーのスラックスを組み合わせるのが基本です。
新郎新婦の父親が着るのが一般的。
【燕尾服】
夜の正礼装。
前は短く後ろが長い、燕の尾のようなデザインのジャケットが特徴です。
同じ生地で作られたジャケットとパンツに、白の蝶ネクタイとベストを合わせます。
実際に着る人は少ないようですが、新郎本人や新郎新婦の父親が着る格式の服です。
【ディレクターズスーツ】
昼の準礼装。
モーニングコートと同じく、黒のジャケットにベスト、縦縞が入ったグレーのスラックスを合わせるのが定番スタイル。
モーニングコートより、ジャケットの後ろの裾が短くなっています。
主賓や親族が着用するのが一般的です。
【タキシード】
夜の準礼装。
黒のジャケット・パンツに蝶ネクタイを合わせるのが基本の着こなし。
ウエストには「カマーバンド」という帯を巻いたり、ベルトの代わりにサスペンダーをつけたりすることもあります。
正礼装に分類されることもあるためか、新郎本人が着るケースも多いです。
【ブラックスーツ】
略礼装。
冠婚葬祭に使われる黒いスーツである「ブラックスーツ」は、多くのゲストが着用しています。
準礼装に分類されることもあり、親族や主賓から一般ゲストまで幅広い立場の人が着ることのできる服装です。
【ダークスーツ】
略礼装。
濃紺やダークグレーといった暗めカラーの「ダークスーツ」も、略礼装として着用できます。
ブラックスーツよりもカジュアルな印象になるので、主賓などの役割があるゲストよりは一般ゲスト向きの服装です。
着る人の立場をまとめると、
正礼装・・・新郎本人や新郎新婦の父親
準礼装・・・新郎新婦の親族や主賓
略礼装・・・一般ゲスト
という感じ。
友人や同僚といった一般ゲストは、基本的に略礼装を着用すれば問題ないようですね。
また上でご紹介したとおり、正礼装と準礼装は昼夜で適した服装が決まっています。
一方、ブラックスーツやダークスーツといった略礼装を着る場合は、時間帯を気にする必要はありませんよ。
ちなみに・・・
フォーマルウェアのルールはもともと海外から来たものなので、日本では時間による区別が曖昧なことも。ナイトウェディングで父親がモーニングを着たり、日中の結婚式で新郎がタキシードを着たりするのが許容されるケースも多いようです。
両家族とも気にしていないのであれば、そこまで細かくルールに従う必要はないのかもしれませんね。
男性ゲストにふさわしい服装
続いて、男性ゲストにふさわしい服装をもう少し具体的に見ていきましょう!
【ブラックスーツ】迷ったらこれ!
先ほどもお伝えしたとおり、結婚式の男性ゲストの服装は「ブラックスーツ」が最もポピュラー。
化学繊維とウールの混合になっていることが多いビジネススーツとは違い、礼服のブラックスーツはウール100%の上質な生地のものが一般的です。
また、ビジネススーツの黒に比べてとても深い黒色になっているのも特徴。
黒いビジネススーツは日光に当たるとグレーっぽく見えることもあるため、特に日中の結婚式では礼服のブラックスーツを選んだ方が浮きにくいでしょう。
慶弔両方で使えるように、光沢は控えめなものを選ぶと重宝しますよ。
またブラックスーツは、ジャケットの裾に「ベント」という切れ込みがないものが多いようです。
さらにパンツの裾は折り返さない「シングル」仕上げのものが無難。
折り返す「ダブル」仕上げよりもフォーマルになるので、結婚式にピッタリですよ。
礼服とビジネススーツの違いについては、こちらの記事も読んでみてください。
【ダークスーツ】カジュアルな式で
カジュアルな式では、濃紺やチャコールグレーといった暗めカラーの「ダークスーツ」を着てもOK!
さらに最近は許容範囲も広くなっているので、由緒ある神社や高級ホテルなどの明らかに格式高い会場でなければ、ダークスーツを選んでも問題ないという声もありますよ。
なお、「平服でお越しください」と招待状に書かれていた場合、「平服」はダークスーツのことを指すのが一般的です。
ちなみに、先ほどご紹介した黒いビジネススーツもダークスーツに分類されることが多いようです。
ビジネス感が出ないよう、ポケットチーフなどの小物を使って華やかさを出せると良いですね。
パンツの裾は、ブラックスーツと同じくシングル仕上げがベストです。
【タキシード】立場の高いゲスト向け
最近では、結婚式にタキシードを着て行くゲストもいるよう。
ただ新郎の衣裳と被る可能性があるので、基本的にはブラックスーツかダークスーツを着て行くのがおすすめです。
タキシードを着る場合は、黒のジャケット・パンツに蝶ネクタイを合わせるのが基本。
なお先ほどお話しした通り、タキシードは本来夜の礼装になるため、昼間の格式高い結婚式に参加する場合は、そういう意味でもブラックスーツを選んだ方が無難と言えそうです。
男性ゲストが避けたい服装
続いては、男性ゲストが避けたいNGな服装についてご紹介します。
結婚式に出席する上で特に気をつけたい服装は、大きく分けて次の3つです。
全身真っ黒のコーディネート
ブラックスーツは男性ゲストの定番の服装ですが、喪服のような全身真っ黒のコーディネートにならないようにご注意を。
具体的には、弔事で着けることの多い黒のネクタイはつけないようにしましょう。
またブラックスーツにベストを合わせる場合は、黒ではなくグレーやシルバーなどのものを取り入れると暗い印象にならないのでおすすめです。
お祝いの席にふさわしい華やかな装いをすることを心がけましょう。
新郎新婦より目立つ服装
華やかな装いを意識するあまり、派手な格好になってしまうのも避けたいところ。
結婚式の主役である新郎新婦より目立たないようにすることが大切です。
お祝いするゲストは、主役を引き立てる存在ということを忘れないでくださいね。
具体的には、新郎新婦の衣裳とかぶる白のスーツや、白っぽく見える明るいグレーのスーツは避けましょう。
その他、派手な柄や色を使った悪目立ちしてしまうようなコーディネートも控えます。
薄いストライプ程度なら問題ありませんが、基本的には無地のスーツが無難ですよ。
結婚式で着るスーツの柄については、こちらの記事も参考にしてください。
結婚式にストライプなどの柄物スーツは着ても良い?OKな着こなし方は?
カジュアルすぎるコーディネート
結婚式の格式や雰囲気にもよりますが、カジュアル過ぎる服装も避けるのが基本。
特にアニマル柄やキャラクター柄はカジュアルな印象を与えますし、場合によっては縁起が悪く見えるかもしれません。
また、ビジネススーツそのままという着こなしも「仕事帰り」感が出て結婚式の場では浮いてしまうかも。
ビジネススーツを着たい場合は、ポケットチーフやネクタイなどの小物を使って華やかにすると良いですよ。
結婚式で避けた方がいい服装については、こちらの記事でもくわしくご紹介しています。
スーツに合わせるアイテム・小物の選び方
続いては、スーツに合わせるアイテムや小物の選び方について見ていきましょう。
シャツ
結婚式お呼ばれのシャツは、「白の無地」が基本。
素材はなめらかな光沢が特徴のブロード生地がおすすめです。
また無地ではなく、糸の織り方でうっすら模様が見える程度の織り柄も適度な光沢感があっておしゃれ。
格式高い結婚式でなければ、シャツの色は「パステルカラー」を選んでもOKです。
ダークスーツに淡いパステルカラーのシャツを合わせれば、結婚式らしい華やかさが出せそうですね。
襟は最もスタンダードな形である「レギュラーカラー」を選べば間違いないでしょう。
他には、レギュラーカラーよりも少し広く襟が開いた「セミワイドカラー」を選んでもOKです。
NGなシャツ
黒シャツや派手な色柄のシャツはNGです。
またボタンで襟先をシャツに留める「ボタンダウン」は、カジュアルなイメージになるので避けた方が無難。
ボタンダウン
他には、厚手の生地やメッシュ素材のシャツも、カジュアルな印象になるため避けましょう。
ちなみに夏場は半袖のシャツを着たくなるかもしれませんが、これもカジュアルな印象になるので結婚式にはふさわしくありません。
夏の結婚式でできる暑さ対策については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
【夏の結婚式】男性編お呼ばれスーツの服装マナー!暑さ対策やおすすめコーデも紹介
シャツの選び方についてはこちらでくわしく紹介しています。
結婚式お呼ばれで着るワイシャツの色柄や襟の正しい選び方・マナーって?
ネクタイ
ネクタイは、「白」か「シルバー」が基本。
光沢があるものを選ぶとフォーマルな印象になっていいですね。
シャツと同じく、ネクタイにも「パステルカラー」は合いますよ。
スーツやシャツに合わせて、淡いカラーを楽しみましょう。
柄は無地が基本ですが、派手すぎない細かなドットやストライプならOK。
また、ネクタイを結ぶときは「ディンプル」と呼ばれる「くぼみ」をつけると、立体感が出て華やかな印象になりますよ。
他には、蝶ネクタイを合わせるという選択肢もあります。
普通のネクタイと違って、一気にオシャレな雰囲気になりますね。
タキシードに合わせるのが一般的ですが、スーツに合わせてもステキですよ。
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蝶ネクタイが気になる!という人はこちらの記事をどうぞ。
結婚式お呼ばれで蝶ネクタイはOK?マナーやおしゃれな着こなし術を紹介
NGなネクタイ
黒いネクタイは、弔事を連想させるためNGとされています。
ただし、蝶ネクタイの場合は黒いものでも大丈夫です。
また派手すぎる色柄やアニマル柄のものは、新郎新婦より目立ってしまうかもしれないので避けましょう。
【結婚式お呼ばれネクタイ】色柄は何がふさわしい?基本マナーやNG例、選び方を解説!
ポケットチーフ
ポケットに挿し込むことでスーツ姿をフォーマルに飾ってくれる「ポケットチーフ」。
結婚式で使うポケットチーフは、ネクタイと同じく「白」や「シルバー」が基本です。
ネクタイやベストなど他のアイテムの色と合わせて選んでも、統一感が出やすくていいですよ。
そしてフォーマルな場面に最もふさわしいとされる折り方は、ポケットから三つ角が出る「スリーピークス」と呼ばれるもの。
スリーピークス
この他、角を一つ減らして少しカジュアルダウンした「ツインピークス」やシンプルな四角の「TVフォールド(スクエア)」、三角形の角を一つ出す「トライアングラー」など・・・
折り方にも種類があるので、結婚式の雰囲気やコーデに合ったものを取り入れてみてくださいね!
それぞれの折り方については、こちらの記事でくわしく紹介しています。
結婚式にぴったりなポケットチーフはどう選ぶ?折り方の図解やおしゃれな合わせ方もご紹介
NGなポケットチーフ
黒いポケットチーフは、ネクタイ同様に弔事を連想させるためNGとされています。
また派手すぎる色柄やアニマル柄のポケットチーフも、カジュアルな印象を与えたり新郎新婦より目立ってしまったりする可能性があるので、避けましょう。
基本的にはネクタイと同じマナーなので、合わせて選ぶといいかもしれませんね。
靴
靴は、先端に横一本線の入った「ストレートチップ」が最もフォーマル。
他には、先端に模様のない「プレーントゥ」もフォーマルなデザインなので選んでOKです。
紐付きの無地、素材は革・エナメルを選ぶといいですよ。
靴紐を通す部分の「羽根」は、「内羽根」と呼ばれるデザインがフォーマルシーンにふさわしいと言われていますが、最近ではそこまで気にしない人も多いようです。
色は黒が基本ですが、ダークスーツを選んだ場合やカジュアルな式の場合は茶色を選ぶ人もいます。
茶色を選ぶ場合は、明るい茶色ではなくダークブラウンがおすすめです。
NGな靴
まず、革靴以外のスニーカーやサンダルなどはNG。
革靴でも、
・ブーツや靴紐の無いスリッポンタイプ
・スエードやワニ革などの素材
といったものはカジュアルなアイテムとされるため、結婚式では避けた方が無難です。
またつま先部分に小さな穴が空いた「メダリオン」デザインの靴は派手な印象になるため、結婚式では履かないようにしましょう。
ウイングチップ・メダリオンデザインの靴
上の画像のように、翼のようなW字のデザインになっている「ウイングチップ」のものも避けた方がいいですよ。
結婚式にふさわしい靴って?男性ゲストの靴のマナーや選び方を解説
靴下
靴下の色は、スーツか靴の色に合わせるのが基本。
黒を選んでおけば間違いありません。
長さは、座っても肌が見えないように、ロング丈やミドル丈を選びます。
靴下も無地が基本ですが、編み方で模様を出す「織り柄」程度なら柄物もOKです。
NGな靴下
こちらも派手な色柄のものは避けましょう。
また白の靴下は、新郎のためのアイテムとされることが多いためNG。
他には、
・ショート丈のもの
・薄すぎる生地のもの
・厚手の生地のもの
といった靴下も、カジュアルな印象を与えるため結婚式には不向きです。
【結婚式の靴下マナー】お呼ばれ男性ゲストや新郎の靴下の選び方、NG例を紹介!
ベスト(ジレ)
ベストを合わせたコーディネートは、よりフォーマルな印象になります。
さらにスタイルが良く見えるという嬉しい効果も!
襟の有無やボタンの数によって印象は変わりますが、迷ったらボタンが一列の「シングル」タイプで襟なしのものがおすすめ。
スーツと同じ布地のものやグレーのものを選ぶと合わせやすいですよ。
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NGなベスト
他のアイテムと同じように、派手すぎる色柄のものはNGです。
素材がコットンやニットなどのものは、カジュアルな式以外では避けましょう。
また基本的な話ですが、サイズが大きすぎたり小さすぎたりして身体に合っていないものも選ばないようにしてくださいね。
結婚式のスーツにベストは合わせる?ベストの魅力や選び方、着こなし方の実例を紹介!
ベルト
結婚式のスーツに合わせるベルトは、靴の色に合わせるのが基本。
そのため、黒いものを選ぶのがベストです。
カジュアルな結婚式などで、茶色の革靴を選んだ場合は、茶色のベルトを選んでもいいでしょう。
素材は本革のものがベスト。
両端に細かいステッチが入っており、ステッチの外側が薄く、内側が厚くなっているものがフォーマルです。
長さはちょうど真ん中の穴で留めることができるくらいのもので、太さは3センチ前後のものを選ぶといいですね。
バックルはシルバーでシンプルなものを選ぶのが基本です。
NGなベルト
編み込みタイプのメッシュベルトや、太すぎるベルト、布製のベルトはカジュアルな印象になるため避けましょう。
アニマル柄などの派手なベルトももちろんNG。
バックルについても、ブランドロゴが大きくあしらわれていたり色が派手だったりするものは避けた方が無難ですよ。
結婚式につけるベルトにもマナーがあるって知ってた?選び方のポイントは?
バッグ
男性は、スーツのポケットに入る程度の荷物であれば手ぶらで出席しても問題ありません。
荷物が多くてバッグを持っていきたいという場合は、きれいめなクラッチバッグを選ぶのが一般的です。
クラッチバッグを選ぶときは、スーツや靴の色と合わせて暗めの色をチョイスすると◎。
革製でシンプルなデザインのものを選ぶと、どんなコーデにもマッチしますよ。
またバッグのマチ(幅)は、薄いものの方がスタイリッシュに見えるのでおすすめ!
他には、カメラを持ち込む場合はカメラバッグに入れて持っていってもOKです。
ちなみに遠方から参加する場合など、クラッチバッグ以外に大きなバッグを持っていかなければならない場合は、式場のクロークに預けてくださいね。
結婚式に招待されたときの男性の持ち物については、こちらを参考にしてみてください!
結婚式にお呼ばれ!持っていくべき&便利な持ち物11選【男性ゲスト編】
NGなバッグ
リュックやトートバッグなどのカジュアルなバッグは結婚式には不向き。
普段使いのビジネスバッグも、仕事に行くときのようなイメージになってしまうので避けましょう。
またファーがあしらわれたものやアニマル柄のものは、カジュアルな印象になるので控えます。
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小物・アクセサリー
スーツコーデを華やかにしてくれる小物やアクセサリーを取り入れてもステキ。
例えば、ワイシャツの袖に付ける「カフスボタン(カフリンクス)」を取り入れれば、さりげなくおしゃれを楽しめます。
様々な種類やデザインがあって、個性を出しやすいのも嬉しいポイントです。
昼間は白系、夜は黒系のものを選ぶのがおすすめですよ。
また、ネクタイとシャツを留める「ネクタイピン」もおすすめのアイテム。
胸元に華やかさをプラスするというファッション性だけでなく、ネクタイが動かないように固定できるという機能性もあります。
お辞儀や食事などのときにネクタイがぶらぶらと動いてしまうことも多いので、ネクタイピンがあるとスマートに振るまえますよ。
色はシルバーやゴールドのものを選ぶと、結婚式の華やかな雰囲気によく合います。
NGな小物・アクセサリー
派手なデザインの小物・アクセサリーは、目立ってしまうので避けましょう。
特に、スカルデザインなどの縁起の悪いアクセサリーはNGです。
また、ピアスや結婚指輪以外のファッションリングは、カジュアルな印象になるので避けた方が無難です。
なお、腕時計は「時間を気にしていると思われる」という理由でNGとされてきましたが、最近はつけても問題ないという風潮になりつつあるよう。
シンプルな色柄・デザインのものを選び、結婚式中に何度も時間を確認するといったことがなければ、身に着けても許容されるケースが多いと言えそうです。
ただし、高級ホテルや料亭などで行われるような格式高い結婚式では、身に着けない方がトラブルは避けられるでしょう。
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男性ゲストの服装【OK・NG】をおさらい!
男性ゲストの服装にも細かいマナーがたくさんありましたね。
ここで、これまで紹介してきたアイテム別にOK・NGのラインを振り返ってみましょう。
スーツ
OKなスーツ
・ブラックスーツ
・ダークスーツ
・薄いストライプのスーツ
NGなスーツ
・白スーツ
・派手な色柄のスーツ
・ビジネススーツそのままの着こなし
シャツ
OKなシャツ
・白やパステルカラーの無地
・レギュラーorセミワイドカラーの襟
・織り柄、細かい柄
NGなシャツ
・黒や派手な色柄
・ボタンダウン
・厚手の生地やメッシュ素材
・半袖
ネクタイ・ポケットチーフ
OKなネクタイ・ポケットチーフ
・白、シルバー、パステルカラー
・無地、目立たないドット柄・ストライプ
・蝶ネクタイ
NGなネクタイ・ポケットチーフ
・黒(蝶ネクタイは黒でもOK)
・派手な色柄やアニマル柄
靴・靴下
OKな靴・靴下
・黒で紐付きの革靴(内羽根がベスト)
・ストレートチップ、プレーントゥの革靴
・黒いロング丈やミドル丈の靴下
・織り柄の靴下
NGな靴・靴下
・スニーカーやサンダル
・ブーツやスリッポンタイプの革靴
・スエードやワニ革の革靴
・ウイングチップやメダリオンデザイン
・派手な色柄や白、ショート丈の靴下
・薄すぎる生地や厚手の生地の靴下
ベスト
OKなベスト
・スーツと同布
・グレー
NGなベスト
・派手すぎる色柄
・コットンやニットなどカジュアルな素材
ベルト
OKなベルト
・黒い本革のもの
・太さは3センチ前後
・バックルがシルバーでシンプルなもの
NGなベルト
・アニマル柄など派手なもの
・メッシュタイプ
・太すぎるもの
・布製
・バックルが派手なもの
バッグ
OKなバッグ
・クラッチバッグ
・革製
・暗めの色
・マチが薄め
NGなバッグ
・リュックやトートバッグ
・普段使いのビジネスバッグ
・ファー付きやアニマル柄
小物・アクセサリー
OKな小物・アクセサリー
・カフスボタン
(昼間は白系、夜は黒系のもの)
・ネクタイピン
(シルバーやゴールドなどのもの)
NGな小物・アクセサリー
・派手なデザインのもの
・日常使いのアクセサリー
(ピアスやファッションリングなど)
以上、男性が身につけるアイテムのOK・NGリストでした。アイテム毎の基本的な選び方は大体分かりましたね。
これに加えて、実際に服装を選ぶ時は、
・結婚式に出席する立場
・結婚式会場の格式
・結婚式の雰囲気・スタイル
などを考慮して、コーディネートしていくのも大事なポイントです。
そこで続いては、立場別や会場別のポイントについて見ていきましょう!
出席する立場や役割別のポイント
まずは立場や役割別のポイントから解説します。
さまざまな立場の人が招待される結婚式。
立場に合わせてどういったコーディネートをすればいいのか、参考にしてくださいね。
友人
新郎新婦の友人の場合は、ブラックスーツやダークスーツを選んで基本的なマナーを守っていればOK。
結婚式お呼ばれに慣れてきたら、シャツやネクタイの色で服装にアクセントを加えてもいいでしょう。
またカフスボタンやネクタイピンを取り入れれば、上品な着こなしになりますよ。
職場関係
職場関係の人の結婚式に出席する場合は、友人の場合と同じくブラックスーツやダークスーツでOK。
繰り返しになりますが、ダークスーツを着る場合は、普段のビジネススーツをそのまま使うことは避けて、ポケットチーフやベストなどを合わせた華やかな着こなしを心がけると良いでしょう。
また最近では勤め先のコーポレートカラーを服装に取り入れるといったドレスコードもあるようなので、招待状をよく確認してみてくださいね。
役割があるゲスト(主賓・スピーチ・受付)
主賓やスピーチを任された人は、多くのゲストからの注目を集めるので、一般ゲストよりも格の高い服装を心がけるのが基本。
ブラックスーツの他、昼間なら「ディレクターズスーツ」、夜なら「タキシード」といった準礼装を着用しても良いでしょう。
また受付係を頼まれた人は、基本的にブラックスーツやダークスーツでOK。
両家を代表してゲストをお迎えする立場になるので、清潔感のある服装を心がけましょう。
新郎新婦の親族
親族はゲストをお迎えする「ホスト側」とみなされることもあるので、基本的には他のゲストよりフォーマルな装いが求められます。
具体的には、父親は「モーニングコート」や「燕尾服」などの正礼装、その他の親族は準礼装やブラックスーツを選ぶことが多いようです。
結婚式に親族として出席!両親・兄弟姉妹・親戚…立場別の服装マナーは?
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結婚式の会場やスタイル別のポイント
次に、結婚式が行われる会場や結婚式のスタイル・雰囲気別に気をつけたいポイントを確認しておきましょう。
格式高い会場での結婚式の場合
高級ホテルや歴史のある料亭、神社やお寺といった格式高い会場での結婚式の場合は、フォーマル度が高い服装を選んでおくと安心。
基本はブラックスーツで問題ありませんが、合わせるアイテムや小物をベーシックなカラーにしておくとよさそうです。
カジュアルな雰囲気の会場の場合
カジュアルなレストランやカフェ、ゲストハウスでの結婚式やガーデンウェディングの場合は、かっちりしすぎるとむしろ浮いてしまうかも。
基本的な服装マナーは押さえつつ、出席者の顔ぶれに合わせてアイテムや小物でカジュアルダウンすると良いでしょう。
カジュアルダウンの方法やおしゃれコーデについては、こちらの記事で紹介しています。
【結婚式の服装】男性ゲストのおしゃれなコーディネート12選!
【結婚式】20代の男性ゲストにふさわしい服装とは?スーツのおしゃれな着こなし術もご紹介
リゾートウェディングの場合
沖縄やハワイ、グアムといったリゾート地での結婚式は、通常の結婚式より開放感がありますよね。
そんなリゾートウェディングでは、会場の雰囲気に合わせて普段より明るめカラーのスーツを選ぶ人も多いよう。
また、アロハシャツなどの現地の正装をドレスコードとして指定されることも。
事前に新郎新婦へ確認しておくと安心ですよ。
1.5次会の場合
披露宴と二次会の「中間」にあたるウェディングパーティーを指す1.5次会。
そんな1.5次会は、行われる会場によって雰囲気が大きく変わり、ふさわしい服装も違ってきます。
例えばホテルや高級レストランでのパーティーなら、結婚式と同じようなフォーマルな服装が無難。
一方、カフェやバーでのパーティーなら、もう少しカジュアルダウンした服装でもよさそうです。
結婚式の後に二次会がある場合の服装については、こちらの記事でくわしく紹介していますよ。
【結婚式二次会】男性ゲスト必見!服装マナー&おしゃれコーデのポイントを会場別に紹介
【Q&A】男性ゲストの服装にまつわる疑問を解決!
最後は、これまでに解決できなかった結婚式お呼ばれの服装に関するさまざまな質問にお答えしていきます。
Q.ビジネススーツやリクルートスーツしかない場合は?
A.着ても問題はありませんが、華やかに見せるための工夫が必要。
結婚式ではゲスト側にも服装の華やかさが求められるんでしたね。
そのため普段着ているビジネススーツやリクルートスーツをそのまま着るのではなく、ポケットチーフなどの小物を取り入れたり、ネクタイの色柄を明るいものにしたりといった工夫をしたいところ。
ここまでご紹介してきたアイテムや小物を取り入れて、ビジネス感を抑えてみてくださいね。
ちなみに、結婚式が初めてで礼服のブラックスーツを用意するか迷っているという場合は、今後のことも考えて購入してしまうのもひとつの手。
礼服のブラックスーツがあると、ネクタイや小物を変えるだけで冠婚葬祭の各シーンに使いまわすことができるので、一着持っておくと重宝しますよ。
Q.結婚式に着て行くスーツはレンタルしても良い?
A.レンタルでもOK。ただしサイズやセット内容には要注意。
結婚式にレンタルスーツを着て行っても問題はありません。
スーツを購入するより安く済むので、普段スーツを着ない人はレンタルを利用するのも手です。
また購入だと値の張るブランド物のスーツでも、レンタルならお手頃な金額で用意できるのは嬉しいですね。
注意点としては、採寸や試着ができないショップだとサイズ感を間違えてしまう可能性があること。
不安な場合は、店舗での試着ができるショップを探してみるといいでしょう。
またレンタルのセットに含まれる内容も要チェック。
シャツやネクタイ、靴などはオプションになっていたり、自分で用意しなければならなかったりする場合もあります。
不足しているものがないか、事前にしっかり確認しておきましょう。
Q.結婚式のスーツ一式を揃えると大体いくらになる?
A.3~5万円で揃える人が多く、アイテムや小物を含めると5万円前後が相場になるよう。
生地やデザインなどにもよりますが、上下で3~5万円程度のスーツを選ぶ人が多いそうです。
アイテムや小物を別途用意する場合はプラスで1~2万円かかるので、合計だと5万円前後になることが多いようですね。
Q.冬場のコートはどのようなものが良い?
A.ビジネススーツに合うようなものであれば、普段使いのコートでもOK。
スーツに合う上品なコートが手持ちにあれば、結婚式に合わせて特別に用意する必要はなさそう。
具体的には、チェスターコートやステンカラーコート、トレンチコートなどを選ぶと良いでしょう。
コートは会場に入る前に脱いで、クロークに預けるのが基本ですよ。
結婚式にはどんな「コート」を着ていく?選び方やマナー、男女別のおすすめコートをご紹介
Q.結婚式では帽子をかぶっても良い?
A.基本的にはNG。事情がある場合は事前に相談を。
結婚式に帽子をかぶっていくと、主役である新郎新婦よりも目立ってしまうかもしれません。
二次会やカジュアルな結婚式では許容してもらえるかもしれませんが、基本的には避けた方がいいでしょう。
なお、病気などの事情があって帽子をかぶりたい場合は、事前に新郎新婦へ相談してみてくださいね。
Q.スーツのお手入れはどうする?
A.着る前にはブラッシングや陰干しを。クリーニングに出すのも◎。
用意したスーツやアイテム自体がOKでも、シワや汚れが付いたものはハレの日にふさわしくないですよね。
清潔感のある着こなしをするためにも、事前のお手入れが必要です。
自分でできるのは、スーツ用のブラシを使ったブラッシングやシワを取るためのアイロンがけ。
お手入れをしたら、購入時についてくるような不織布のカバーをつけて保管しておくといいですよ。
長くクリーニングに出していない場合は、結婚式までに出しておきましょう。
その他、身だしなみについてはこちらの記事でくわしくご紹介しています。
結婚式お呼ばれ! 好印象を与える男性ゲストの「身だしなみマナー」
Q.結婚式当日のスーツの着こなし方は?
A.ジャケットの「ポケット」や「ボタン」のマナーを押さえておくとスマート。
ポケットには「フラップ」というフタがついており、これは雨やほこりなどが入ってしまうのを防ぐためのもの。
フラップ
そのため、フラップには「屋外では外に出し、屋内では中に入れる」というマナーがあります。
ジャケットのボタンについては、一番下のボタンは「飾りボタン」とされ、留めないのが正式。
これはベストについても同じで、「ボタンが複数ある場合は一番下のボタンを留めない」と覚えておくと良いでしょう。
またボタンを留めたまま座ると生地にシワがよってしまうので、「座るときにはボタンを外す」というマナーもあります。
実際のところ、結婚式の場ではポケットやボタンのマナーまで重視されることは少ないようですが、覚えておくと役に立つかもしれませんね。
まとめ
結婚式などのフォーマルな場面で着る「礼服」は、その格式によって
・正礼装
・準礼装
・略礼装
の3つに分けられます。
この中でも、一般ゲストとして招待された場合に選ぶ人が多いのは略礼装のブラックスーツやダークスーツ。
ブラックスーツを着る場合は、ウール100%の上質なもので、黒色が濃いものがおすすめです。
パンツの裾は、シングル仕上げがフォーマルな場にマッチしますよ。
ダークスーツを着る場合は、ビジネス感が出ないように小物などで華やかさを出すよう意識しましょう。
・喪服のような真っ黒コーデ
・新郎新婦より目立つ服装
・カジュアルすぎる服装
はNGです。
またスーツに合わせる基本のアイテムは次の通り。
・白無地のシャツ
・白かシルバーのネクタイ
・黒で内羽根のストレートチップの革靴
・黒でロング丈の靴下
・黒の本革ベルト
ポケットチーフやベスト、カフスボタンやネクタイピンなどのアクセサリーを取り入れて華やかにするのもいいでしょう。
その他、立場や会場の雰囲気に合わせてコーデを調整することも大切なポイントでしたね。
基本のスタイルをおさえつつ、会場やゲストの雰囲気を考えた上で、フォーマルな場のオシャレを楽しみましょう!
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