結婚式に親族として出席!両親・兄弟姉妹・親戚…立場別の服装マナーは?
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新郎新婦の親族として、結婚式に出席することになったあなた。
「親族はどんな服装をすればいいんだろう。
友達の結婚式の場合と違うのかな・・・?」
そんな疑問を持っていませんか?
ここでは、親族の結婚式の服装マナーを、「両親」「兄弟姉妹」「親戚」など、立場別にご紹介。
ぜひ参考にしてください結婚スタイルマガジンは、ジュエリーブランドNIWAKA(ニワカ)のサポートで運営されています。NIWAKAの商品写真を使って解説していることをあらかじめご了承ください。
親族の服装・基本マナー
まず前提として、結婚式というのはフォーマルな場です。
なので、服装もその場にふさわしいフォーマルなものを選ぶのが基本。
結婚式にふさわしいフォーマルな服装には、大きく分けて次の3種類があります。
正礼装
最も格式が高い服装のことを指します。
男性は
・モーニングコート
・燕尾服(えんびふく)
・黒五つ紋付き羽織袴(くろいつつもんつきはおりばかま)
女性は
・アフタヌーンドレス
・イブニングドレス
・黒留袖
などが一般的。
燕尾服/黒留袖
準礼装
正礼装の次にフォーマル度の高い服装で、「セミフォーマル」とも呼ばれます。
男性は
・ディレクターズスーツ
・タキシード(※)
(※)タキシードは正礼装に分類されるケースもあります
女性は
・セミアフタヌーンドレス
・カクテルドレス
など。
ディレクターズスーツ/セミアフタヌーンドレス
略礼装
準礼装よりさらにラフなスタイルです。
男性は
・ブラックスーツ(※)
・ダークスーツ
(※)ブラックスーツは準礼装に分類されるケースもあります
女性は
・ワンピース
・スーツ
・訪問着(※)
(※)訪問着は準礼装に分類されるケースもあります
など。
ダークスーツ/ワンピース
親族として結婚式に出席する人は、新郎新婦とともにゲストをお迎えする立場になります。
そのため、ゲストに比べてフォーマル度の高い服装をする必要があるよう。
具体的には、どんな服装をすればいいのでしょうか?
立場ごとに、結婚式にふさわしい服装をご紹介します!
両親の服装
父親の服装
まずは新郎新婦のお父さんから。
父親は親族の代表となる人なので、最も格式の高い「正礼装」を選ぶのが基本です。
男性の正礼装といえば、
・昼の結婚式ならモーニングコート
・夕方から夜の結婚式なら、燕尾服やタキシード
が定番。
昼の正礼装【モーニングコート】ジャケットの裾が前から後ろへかけて斜めにカーブを描くデザインが特徴。
黒のジャケットの内側にベストを着用し、黒の縦縞が入ったグレーのスラックスを合わせます。
夜の正礼装【燕尾服】ジャケットの前の裾は短くカットされ、後ろが長いデザインが特徴です。
黒のジャケットとパンツに、白の蝶ネクタイとベストを合わせるのが基本の着こなしとされています。
夜の正礼装【タキシード】バリエーションが豊かで、色や生地の光沢感、丈の長さまで、さまざまなデザインのものがあります。
黒のジャケットとパンツに黒の蝶ネクタイをつけ、お腹には「カマーバンド」という帯を巻くのが伝統的なスタイルのよう。
小洒落た感じを出したい人は、ネクタイやベスト、ポケットチーフ、カフスボタンなどにこだわってみてはいかがでしょうか?
和装の場合は、「紋付き羽織袴」の中でも最も格式の高い「黒五つ紋付き羽織袴」を選びます。
【黒五つ紋付き羽織袴】背中と両袖の後ろ、両胸の計5ヶ所に紋が入った黒い羽織に、仙台平(せんだいひら)の縞柄の袴を合わせます。
足袋や扇子、鼻緒など小物は白で揃えるのが一般的。
黒五つ紋付き羽織袴について詳しくはこちらの記事をどうぞ。
母親の服装
父親が正礼装でゲストを迎えるのであれば、母親も同じく「正礼装」で合わせるのが基本です。
母親の正礼装といえば、和装なら「黒留袖」。
【黒留袖】
袖が短く着物の裾部分だけに模様が入った「留袖」の中でも、地の色が黒のものを指します。背中、両袖、両胸に紋が入った「五つ紋」が基本です。
洋装であれば、昼なら露出の少ないアフタヌーンドレス、夜ならネックラインなどが出ているイブニングドレスを。
昼の正礼装【アフタヌーンドレス】光沢のない生地と、肌を露出しないデザインが特徴です。スカート丈は膝下で、ふくらはぎ丈やくるぶし丈のものがあります。
夜の正礼装【イブニングドレス】胸元や肩の開いた華やかなデザインが基本です。スカートの裾は床や足の甲まであるロング丈が一般的。
イブニングドレスを着る場合も、肌を出すのはちょっと・・・という場合は、羽織物などで露出をおさえるといいかもしれませんね。
兄弟姉妹の服装
兄弟
お兄さんや弟さんは、「準礼装」か「略礼装」を選ぶことが多いよう。
新郎や父親よりも少し控えめの服装選びを心がけます。
ブラックスーツが一般的ですが、若い人を中心にダークスーツを選ぶ人もいます。
また、ブラックスーツよりも格式が高いディレクターズスーツやタキシードを選んでもGOOD。
略礼装【ブラックスーツ】ビジネススーツよりも深い黒色をしたスーツを指します。日本では冠婚葬祭に使われる礼服です。
昼の準礼装【ディレクターズスーツ】デザインや着こなしはモーニングコートとほとんど同じですが、モーニングコートに比べてジャケットの後ろの丈が短いのが特徴です。
男性ゲストの基本的な服装マナーに関しては、こちらの記事で紹介しています。
男性の結婚式服装のマナー&着こなし術!スーツ、ネクタイなどアイテム別にご紹介
姉妹
お姉さんや妹さんも、新婦や母親より控えめな服装を選ぶのが基本。
新婦や母親の服装と色・柄がかぶらないように、事前に確認しておくと安心です。
洋装を選ぶなら、セミアフタヌーンドレスやカクテルドレスなどを着るのが定番。
昼の準礼装【セミアフタヌーンドレス】アフタヌーンドレスと同じく肌の露出は控えめで、光沢の少ない生地のものが一般的。アフタヌーンドレスに比べて、スカート丈や袖丈は短めのデザインもあるようです。
夜の準礼装【カクテルドレス】イブニングドレスを簡略化したものを指します。スカート丈はイブニングドレスより短く、袖のないものが多いよう。
和装の場合は、立場や年齢によってふさわしい服装が変わります。
たとえば正礼装の「黒留袖」は、親族のなかでも既婚の女性が着るものとされています。
未婚の女性は「色留袖」を選ぶのがマナーとされているので、気をつけたいところ。
未婚女性であれば、鮮やかな色合いの「振袖」で場に華を添えるのもいいですね。
女性ゲストの基本的な服装マナーについては、こちらの記事も読んでみてください。
女性の結婚式お呼ばれ、正しい服装とNGマナー!「今どきOK」な服装も
子供の服装
子供でも、格式ある結婚式にはフォーマルな服装で参加させるのがマナーと言われています。
学校に通っている子供なら、フォーマルの基本は「制服」。
制服以外だと、男の子はスーツやタキシード、女の子にはドレスがおすすめです。
「子供にスーツやドレスを買っても着る機会が少なそう」
という人は、レンタルするのもアリですよ。
礼服以外なら、
・男の子は白シャツにカーディガン
・女の子はワンピース
など、ほどよく「きちんと感」のある服装を選べばOK。
子供の服装について詳しく知りたい人はこちらをどうぞ
結婚式にお呼ばれ!子供の服装は?ドレスのマナーや注意点、実際のコーデもご紹介
祖父母の服装
祖父母は、新郎新婦の両親よりも少し控えめな服装を意識します。
両親が正礼装を着るときは、「正礼装」か「準礼装」を選ぶのが一般的。
祖父は、ブラックスーツを選ぶ人が多いようですが、和装の場合は、父親と同じ紋付羽織袴を選びます。
祖母は、洋装ならドレスやスーツ、和装なら母親と同じ黒留袖を選びます。
基本的なマナーはこのようになっていますが、祖父母の服装ではマナー以上に気をつけたいポイントがあります。
それは疲れにくい服装であること。
楽しみにしていた孫の結婚式。慣れない服装で気分が悪くなってしまっては、本人も新郎新婦も悲しいですよね。
高齢の場合は、マナーはそこまで気にせず、少し華やかで着心地のいい服装を選ぶといいですよ。
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親戚の服装
おじ・おばの服装
おじ・おばが結婚式の服装選びで気を付けたいのも、新郎新婦やふたりの両親よりフォーマル度の高い服装をしないこと。
たとえば両親が「準礼装」のときに自分が「正礼装」を着ていくと、気まずい空気になるかもしれないので要注意です。
定番なのは、男性ならディレクターズスーツやブラックスーツ。
女性の場合、肌の露出は避けて、落ち着いた色味のフォーマルなワンピースドレスなどを選ぶといいですよ。
いとこなどの服装
いとこなどの場合、男性も女性も「準礼装」や「略礼装」を選ぶのが一般的です。
男性なら、黒のスーツに白などのネクタイを組み合わせたスタイルが定番。
女性もフォーマルドレスやスーツなどの洋装を選ぶ場合が多いようです。
ドレスの選び方について、詳しくはこちらの記事もどうぞ。
結婚式お呼ばれのパーティードレスの選び方って?女性ゲストの服装マナーをご紹介
未婚の女性であれば、姉妹と同じように振袖を着るのもオススメ。
また、いとこの和装なら「訪問着」でもOKとされています。
海外挙式や少人数結婚式の場合は?
海外挙式の服装
開放感が魅力のリゾートウェディングでは、国内での結婚式とは違った服装をする場合もあるようです。
よくあるのは、現地の正装を着るケース。
例えば、ハワイでの挙式の場合は、男性はアロハシャツにスラックスかチノパン、女性はムームーと呼ばれるカラフルなドレスを着ます。
そのほか、スーツやワンピースを選ぶ場合も、リゾート地にピッタリな普段より明るめのカラーを選んでもGOOD。
海外挙式では、新郎新婦が服装を指定している場合もあるので、まずはドレスコードをふたりに確認しておくといいですね。
リゾートウェディングに招待されたゲストの服装については、こちらの記事も読んでみてください。
少人数結婚式の服装
家族や親族のみで行う少人数結婚式。
「身内だけだし、服装はそこまで気にしなくていいのかな」と、疑問に思う人もいますよね。
少人数結婚式の場合は、両家の服装の格を合わせればOKというのが基本的なルールのよう。
身内だけでも結婚式はフォーマルな場なので、マナーを意識した服装をするべきとの声もありますが、考え方は人それぞれ。
みんなが気持ちよく過ごせるように、両家で意見をまとめておくとよさそうですね。
羽織物や小物選びのポイントは?
羽織物はジャケットがおすすめ
昼の結婚式でノースリーブを着る場合は、羽織ものが必要とされています。
また、親族として参列するなら、いつもより肌の露出を控えて、フォーマル感を出したいところ。
そこで、親族の羽織物としておすすめなのが、ジャケットです。ジャケットを羽織ると、きちんとした印象を与えることができますよ。
画像提供:Cariru
ドレスと同じ色や素材のジャケットを選べば、さらにフォーマル感がアップします。
アクセサリーはパールが安心
結婚式に着けていくアクセサリーで、定番なのがパール。
パールは上品な華やかさがあり、コーディネートしやすいのもうれしいところ。
親族の場合も、パールを選んでおけば間違いなさそうです。
親ならではの持ち物リスト
結婚式当日の両親は、挨拶まわりや謝辞など、いろいろな役割がありますよね。
そのため、一般のゲストとは持っていくべきものも違うよう。
両親ならではの持ち物には、次のようなものがあります。
席次表や式進行表は、披露宴の歓談中などに挨拶まわりをする時にあると便利。
お礼やお車代などは、新郎新婦が会場に持っていくケースもあるようなので、事前に話し合っておくとよさそうです。
一般ゲストの持ち物に関してはこちらで紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
結婚式にお呼ばれ!持っていくべき持ち物10選【女性ゲスト編】
その他の注意点
最後に、意外と見落としがちな2つのポイントをご紹介します。
両家の服装を揃える
新郎新婦の両親は、和装・洋装のほか、衣装の格も同じに揃えるのがオススメです。
両家が並んだときに衣裳の格が違うと、ちぐはぐな印象になってしまうことも。
事前に両家で話しあっておきましょう。
「平服で」と言われたら…
招待状に「平服でお越しください」と書かれている場合は、どんな服装を選べばいいのでしょうか?
最初にお伝えしたことですが、親族として結婚式に参加する場合、あなたはゲストをお迎えする立場。
「平服で」と書かれている場合も、きちんとフォーマルな装いを選んだほうが安心ですよ。
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まとめ
親族として結婚式に出席するときは、ゲストをお迎えする立場ということをふまえて、いつもよりフォーマルな装いを心がけたいところ。
両親以外の親族は、ふたりや両親よりフォーマル度の高い服装になったり、色・柄がかぶったりしないよう注意したいですね。
また、両家の服装の格をそろえるためにも、前もって方針を合わせておくことも重要なポイントと言えそうです。
マナーを意識したステキな服装で、ふたりと一緒に温かくゲストをお迎えしましょう!
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