結婚式にぴったりなポケットチーフはどう選ぶ?折り方の図解やおしゃれな合わせ方もご紹介
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スーツの胸ポケットに挿す「ポケットチーフ」。
結婚式お呼ばれでは定番のアイテムですが、
「そもそも必ずつけないといけないの?」
「どんなものを選べばいいの?」
「結婚式にふさわしい折り方は?」
など、さまざまな疑問の声があるよう。
今回はそんなポケットチーフにまつわる疑問をまるっと解決!
折り方は分かりやすいイラスト付きで紹介しますので、必見ですよ。
ポケットチーフとは?結婚式には必須?
「ポケットチーフ」とは、スーツのジャケットの胸ポケットに挿す布のこと。
簡単に「チーフ」と呼ばれることもあります。
チーフを胸ポケットに飾ると、
・スーツ姿がグッとオシャレで華やかな印象になる
・よりフォーマルな雰囲気に格上げできる
といった効果があるよう。
「スーツを着るときに必ずポケットチーフをつけなければならない」というわけではありませんが・・・
結婚式のようなフォーマルな場には、特におすすめのアイテムです。
ちなみに、胸ポケットにチーフを挿す今のスタイルになったのは20世紀初頭といわれています。
スーツには元々胸ポケットがありませんでしたが、1920年代にチーフを挿すための胸ポケットが作られるようになったそうです。
以上、ポケットチーフの基礎知識でした。
続いては、実際に身に着ける場合にどんなものを選べばいいのかを見ていきましょう。
ポケットチーフの選び方
【素材】リネンやシルクがおすすめ
ポケットチーフの素材で代表的なのは、リネン(麻)とシルク(絹)。
なかでもリネンのポケットチーフは最もフォーマルとされています。
パリッとした印象で、特に昼間の結婚式におすすめの素材です。
一方、光沢感のあるシルクのポケットチーフは、華やかな服装が好まれる夜の結婚式にも使える便利なアイテム。
他にはコットン(綿)やウール(毛)のものを選ぶケースも。
どちらも季節感のあるおしゃれな素材ですが、フォーマルな結婚式よりカジュアルな結婚式や二次会向きとされている点には気を付けたいところ。
こういった素材を選ぶ場合は、春夏はコットン、秋冬はウールと季節に合わせて選ぶとよさそうですね。
【色】白系のカラーが定番
結婚式では、「白」か「シルバーグレー」が基本のカラーとされています。
というのも主賓に近い立場の場合や、格式高い結婚式では、シャツもネクタイも白系で統一することが多いですよね。
ポケットチーフの色に明確な決まりはありませんが、ポケットチーフも白系にしておくと安心です。
主賓として出席する場合の服装について不安な人はこちらの記事で確認してみてくださいね。
カジュアルな結婚式の場合
カジュアルな結婚式では「白」や「シルバーグレー」以外を選んでもOK。
例えば、カラーシャツやカラーネクタイを使う場合は、ポケットチーフもシャツやネクタイの色に合わせると、統一感があってあか抜けた印象になりますよ。
まったく同じ色でなくても、淡いブルーのネクタイに、少し濃い目のブルーのチーフなど、トーンの違う同系色で合わせるのも素敵です。
またネクタイが柄物でいろんな色が入っている場合は、どれか1色を選んでポケットチーフの色に取り入れるという手もありますよ。
【柄】無地やストライプなどの派手すぎない柄が基本
ベーシックな柄は次の3つ。
・無地
幅広く合わせられる無地は安定感抜群。ひとつは持っておきたい柄です。
・ストライプ
ストライプは無地と同じく合わせやすい柄。スタイリッシュな雰囲気になりますよ。
・ドット
ネクタイでもよく見かけるドットも定番の柄。上品でかわいらしい印象です。
格式高い結婚式では、このような派手すぎない柄を選ぶといいですね。
カジュアルな結婚式の場合
・チェック
カジュアルな結婚式におすすめなのがこの柄。
チェックの目の大きさにもこだわりたいですね。
・ペイズリー
派手な印象のある柄ですが、ワンポイントなら自然に溶け込んでとってもおしゃれ!
二次会などカジュアルな場にぴったりです。
結婚式の雰囲気に合わせて、ふさわしい柄を選びましょう。
友人中心の結婚式の場合は、こんな遊び心のあるコーディネートもいいですね。
ちなみに色と同じく、柄もネクタイに合わせるのが基本。
同じ柄で合わせるか、ネクタイを無地にするとコーディネートがまとまりやすいですよ。
そしてネクタイの柄に合わせるときは柄のサイズも同じにするとGOOD!
一般的には、柄のサイズが大きければカジュアルに、小さいほどフォーマルな印象になると言われています。
主役の新郎より派手になるような色柄は避けつつ、結婚式に華を添えられるといいですね。
シャツやネクタイの選び方についてはこちらの記事を参考にしてみてください!
男性ゲスト必見!結婚式のネクタイ、色柄は何がふさわしい?基本マナーをご紹介
【サイズ】実際に試して見栄えが良いものを選ぼう
ポケットチーフにはさまざまなサイズのものがありますが、ハンカチより少し小さめのものが多いよう。
具体的には、一辺45~50cmくらいのサイズが一般的なハンカチに比べて、ポケットチーフは一辺30~45cmくらいが一般的。
胸ポケットに入れたときに膨らんで不格好にならないよう、小さめに作られているそうです。
ただ中にはハンカチサイズのものや大きめのものもあるので、実際に胸ポケットに入れて試してみるといいですね。
また反対に、小さすぎるとポケットから見えなくなってしまうことも。
特にシルク製の場合は表面がなめらかなため、ポケットの中に滑り落ちてしまわないように一辺40cm以上のものを選ぶと◎。
基本はちょうどいい見栄えになるサイズを選んで、後は好みに合わせて調整すると良さそうです。
続いて、代表的なポケットチーフの「折り方」をご紹介します!
ポケットチーフの折り方4選
ポケットチーフにはさまざまな折り方がありますが、ここでは結婚式に使える代表的な折り方を4つご紹介します。
スリーピークス
ポケットから三つ角が出る形の折り方です。
最もフォーマルな折り方なので、格式高い結婚式や主賓に近い立場の場合にもピッタリですよ。
1 チーフの裏を上にして置き、チーフの真ん中を折って三角形にする。
2 それをさらに三角形に折る。
3 重なった2つの角の、上の角を少し右にずらして、角が2つとも見えるようにする。
4 さらに半分に折り、角を3つにする。
5 ポケットの深さに合わせて、下の部分を少し裏側に折る。
6 三つ角がキレイに出るようにポケットに入れる。
格式高い折り方なので、白やシルバーグレーの無地、リネン素材と相性◎。
スリーピークスの角を二つにした「ツインピークス」も、ほんの少しカジュアルダウンしたい時にはオススメですよ。
TVフォールド(スクエア)
とてもオーソドックスな折り方で、ビジネスにもパーティーにも使えます。
元々はテレビのキャスターが好んで使っていたことからこの名前がついたのだとか。
シンプルな四角なので、目立たない控えめなオシャレをしたい人におすすめです。
1 チーフの裏側を上にして置き、真ん中で上から下へ半分に折る。
2 右から左へ半分に折る。
3 上3分の1くらいを手前に折る。
4 3で折った部分へ重ねるようにして、下3分の1ほどを折る。
5 左を内側に折る。
6 5の折り目が下に来るように縦にする。
7 ポケットに入れる。
TVフォールドにおすすめの素材はリネン!
折り目が付きやすいので、ポケットチーフの直線が美しく際立ちますよ。
トライアングラー
三角形の角を一つだけ覗かしたスタイル。
こちらも格式高いパーティーからカジュアルな場面まで幅広く使えます。
三角形のバランスを美しく見せるのがポイントなんですよ。
1 チーフの裏側を上にして置き、真ん中で半分に折る。
2 それをさらに半分に折る。
3 菱形に見えるように置き直し、左右の角を折り込む
4 ポケットの深さに合うように下部分の角も折り込む
5 三角形がきれいに見えるようにポケットに入れる
色や素材を選ばないと言われているので、どのポケットチーフでもOKです。
パフドスタイル
ふんわりとしたフォルムが優しい印象の「パフドスタイル」。
ややカジュアルな折り方ですが、華やかなので結婚式にもよく使われます。
とても簡単なので、初心者の人にもおすすめですよ。
1 チーフの表側を上にして置く。
2 片方の手で、チーフの中央をつまんで持ち上げる。
3 もう片方の手で、つまみ上げているチーフの真ん中あたりを握る。
4 つまみ上げている方の手を離す。
この時、チーフを握っている手より上の部分が、ポケットから出る部分に。
5 握った手の下から出ている部分を上に折り曲げて、ポケットに入れ、整える。
素材はやわらかいシルクがおすすめ。
冬場ならウール素材を使うとおしゃれな印象になりますよ。
他にも、つまみ上げた方の逆側(縁取りの方)を見せるように挿すと「クラッシュドスタイル」と呼ばれる折り方に!
華やかさとカジュアルさがさらにアップするスタイルです。
さらにアレンジしたい人はパフドスタイルとクラッシュドスタイルを組み合わせた「ダブルポイントロールスタイル」もありますよ。
縁取りが見えるスタイルは、縁に柄や色があるポケットチーフを選ぶとおしゃれですね。
【Q&A】ポケットチーフにまつわる疑問を解決!
最後は、ポケットチーフに関するさまざまな疑問にQ&A形式で答えていきます!
Q.おしゃれに着こなすためのアイデアは?
A.ポケットチーフを「差し色」として使うと◎。
先ほどご紹介したように、シャツやネクタイとポケットチーフの色を揃えるのも素敵ですが・・・
シャツやネクタイとまったく違う色を選んで、ポケットチーフを「差し色」として使うという手も。
コントラストでとってもオシャレな印象になりますよ!
ただし、色のコーディネートが合っていないと悪目立ちしたり、まとまりがなくなったりすることも・・・
失敗したくない人はシャツやネクタイと同系色が無難と言えそうです。
赤のポケットチーフを挿すならほかのアイテムはネイビーにするなど、ポケットチーフ以外の色は統一するとまとまりやすいですよ。
Q.新郎がつける場合は?
A.フォーマルさを意識しつつ、他のアイテムや新婦の衣裳に合わせても◎。
新郎はタキシードなどフォーマルな服装をすることが多いので、ポケットチーフはぜひつけたいところ。
基本の白やグレー、またはシャツやネクタイの色と合わせても、もちろんOKですが・・・
新婦のカラードレスの色と合わせる、なんていうのも素敵!
ポケットチーフなら、花嫁とさりげないおそろいコーデが楽しめそうですね。
他には、新郎が胸元に挿すブートニア(花)と同系色にするというアイデアも。
統一感が出てオシャレに決まりますよ!
新郎が身につけるアイテムについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
新郎のタキシードに合わせるシャツ・タイ・小物類は何をチョイスすべき?
Q.ハンカチとは何が違うの?
A.使用目的のほか、一般的な素材やサイズも違います
手を拭いたり、汗を拭いたりと実用的に使われるハンカチに対して、ポケットチーフは装飾的な意味合いが強いアイテムです。
つまりポケットチーフは、あくまでスーツを飾るためだけのものなんですね。
また先ほどもお話しした通り、一般的にポケットチーフの方がハンカチより小さめに作られているのも異なるポイント。
素材についても、コットン製が多いハンカチに対して、ポケットチーフはリネン製やシルク製が多いという違いがあります。
ハンカチについて気になる人はこちらの記事も読んでみてくださいね!
何でも良い訳じゃない!結婚式お呼ばれにふさわしい「ハンカチ」って?ポケットチーフとの違いも解説
まとめ
ポケットチーフは、スーツの胸元を飾るためのアイテム。
実用的なハンカチとは違い、ファッションアイテムとしての意味合いが強いものです。
素材は昼ならリネン、夜ならシルクがおすすめ。
色は白やシルバーグレーがフォーマルとされています。
カジュアルなパーティーでシャツやネクタイを色柄物にする場合は、ポケットチーフも合わせるとオシャレですよ。
基本的なチーフの折り方は
・スリーピークス
・TVフォールド
・トライアングラー
・パフドスタイル
の4種類。
最もフォーマルなのは三つ角の「スリーピークス」でしたね。
「TVフォールド」や「トライアングラー」もシーンを選ばずおすすめ。
少しカジュアルな雰囲気を出したいなら「パフドスタイル」もいいですよ!
添えるだけでスーツを華やかにしてくれるポケットチーフ、ぜひ取り入れて、フォーマルで華やかなスタイルを完成させたいですね。
男性の服装マナー全般については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
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