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結婚式の主賓、祝辞とは?乾杯の挨拶とは違う?人選から依頼・お礼のマナーまで解説!
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結婚式は、決めることが沢山!
なかでも、「主賓」の選び方や、依頼のマナーで迷う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、主賓の意味、主賓の祝辞、乾杯の挨拶について、丁寧に解説!
あわせて、人選のコツ、失礼のない依頼やお礼の仕方もご紹介します。
「主賓を頼まれた!」そんな場合は以下の記事をチェック。
結婚式スピーチを成功させる!主賓・上司の挨拶文例集
「友人代表として、何を話せばいい?」そんな人は以下の記事を参考にしてください。
結婚式スピーチを成功させる!友人代表スピーチの作り方
「主賓」ってどういう意味?
「主賓」は「しゅひん」と読みます。
主賓とは、ゲストの中で一番格が高い、外せない人物のこと。
ゲストの中でも、もっとも丁重に扱います。
結婚式の主賓は、ゲストを代表して、新郎新婦へのお祝いのスピーチ「祝辞(しゅくじ)」を述べるのが一般的です。
「祝辞」って何のこと?
それでは「祝辞」とは、どういう意味なのでしょうか?
祝辞とは、お祝いの挨拶のこと。
卒業式などで聞いた覚えがある人もいるかもしれませんね。
ちなみに、「挨拶する」とは言いますが、「祝辞する」とは言わず、「祝辞を述べる」というふうに使います。
結婚式では、披露宴の開始時に、主賓が祝辞を述べることが多いです。
結婚式の主賓は、みんなの注目を浴びる、大役なんですね。
主賓が祝辞を述べるときは、新郎新婦と両親は起立して聞きます。
主賓が「ご着席ください」と促したら、一礼して着席してOK。
着席しても、飲酒や飲食はせず、主賓のスピーチをつつしんで聞きましょう。
乾杯の挨拶ってどういうもの?
主賓の祝辞が終わると、「乾杯の挨拶」に移る場合がほとんどです。
簡単な挨拶やお祝いの言葉を述べ、「乾杯!」の発声をします。
これも、披露宴のスタートを切る大切な役割ですね。
主賓は新郎側と新婦側から1人ずつで計2人、
乾杯は1人というのが基本です。
具体的にはどんな人に頼めばいいのでしょうか?
続けて見ていきましょう!
主賓の祝辞は誰に頼む?
結婚式の主賓は、新郎側と新婦側から1人ずつ、計2人を選ぶことが多いです。
はっきりと決まっているわけではなく、主賓が新郎側だけだったり、主賓がいなかったりする場合もあるようです。
主賓の選び方は、「ゲストの中で一番社会的地位が高い人にするとよい」と言われています。
でも主賓の祝辞は、新郎新婦とその人との関係性や、全体的なゲストの顔ぶれなどを考えて選ぶもの。
ゲストの顔ぶれなども考えつつ、新郎新婦が「この人からのお祝いの言葉が聴きたい!」と心から思える人に主賓をお願いするのがベストです。
だから必ずしも、一番地位が高い人にお願いしなければならない訳ではないんですね。
誰に・どんな基準で頼むものなのか、具体的にご紹介していきますね。
会社の上司
最近の結婚式では、会社の上司を主賓として呼ぶパターンが一番多いようです。
「上司」というのは、お世話になっている直属の上司はもちろん、さらに上の役職の人や、会社の社長さんまでさまざまです。
今お世話になっている上司に頼むのか、新人時代育ててくれた上司なのか。
異動した場合は、異動先の上司、異動前の上司どちらなのか・・・
悩むところですよね。
決めにくい場合は、迷っている人の中で一番地位の高い人にすると角が立たずに済みそうですね。
異動後、配属されて間もないなら、異動前にお世話になった上司にお願いするのもいいかもしれません。
また、会社によっては社員が結婚する場合、主賓の祝辞を頼む人がなんとなく社内で決まっているような場合もあります。
その場合はそれに従うのが無難ですよ。
「仕事で頑張っている自分を、相手側の関係者にも知ってもらいたい!」
という場合には、そんなエピソードを話してくれそうな近い上司にお願いするのも手ですね。
上司に主賓を頼む場合のポイントは、以下の記事にくわしくまとめています。
学生時代の恩師
学生時代にお世話になった先生に依頼する人も多いようです。
例えば社会人になってまだ日が浅い場合、若い頃のふたりを知ってくれている先生の方が、上司よりも深いお話が聞けるかもしれません。
自営業であるなどの理由で上司がいない場合や、学生結婚の場合にも、先生にお願いするのはグッドチョイスです。
新郎新婦との学生時代の思い出や、成長していく様子など、会場が温かなムードに包まれるエピソードが聞けそうですね。
親にゆかりのある人
新郎新婦の親に関係する人が主賓になることもあります。
両親から「この人にしてはどうか」と知り合いの紹介があって、新郎又は新婦もそれを受け入れる場合です。
親の友人、仕事の関係者、地元の有力者などが多いようです。
親戚・友人
会社関係の人を招待せず、身内や友人だけの結婚式の場合、親しい親戚や友人に主賓をお願いすることも。
親戚の場合は、自分と親しい人物でかまいませんが、他の親戚との兼ね合いもあるので、前もって親に、
「この人にお願いしようと思う」
と相談してから決めるといいですよ。
やんちゃな子供時代のエピソードが飛び出して、会場が笑いに包まれるかも!
また、友人を主賓にするカップルも、このところ増えているのだとか。
その場合、主賓という言葉を使わないことも多いようです。
幼馴染や会社の同僚などの中で、「一番自分のことを理解してくれている!」と感じる人に頼むのがいいですね。
新婦や新郎の人柄が一番わかる人選だから、ゲストからの受けも良さそうです。
では次に、「乾杯の挨拶」をお願いする人はどんな人なのでしょうか?
乾杯の挨拶は誰に頼む?
乾杯の挨拶をする人は、基本的に1人です。
乾杯の挨拶は、主賓に続く立場の方にお願いします。
だから主賓と同じく、新郎新婦の上司にお願いするパターンが多いようです。
「でも職場関係ばかりだとなんだか型苦しいかも・・・」
そんな人は学生時代の恩師や親戚などにお願いする場合も。
乾杯の挨拶はなごやかな披露宴の始まりの挨拶ですから、ユーモアのある人や、話し上手な人を選ぶのも素敵です。
少人数の披露宴では、新郎側の主賓が挨拶を担当して、新婦の主賓が乾杯の音頭を取ることもあるようです。
誰にお願いするか決まったら、次はどういう風に頼めばいいのか、マナーをチェックしましょう。
お願いの仕方&注意すること
主賓として出席してほしいとお願いするときに覚えておきたことは、次の5つ。
乾杯の挨拶を頼む場合にも共通するマナーなので、ぜひチェックしてください。
【1 時期】最低でも2ヶ月前までに!
主賓は祝辞の準備などもあるため、できるだけ早い段階でお願いに行きたいところ。
招待状ができるのがだいたい2ヶ月前くらいだと思いますから、少なくともそれまでにはお願いしておきましょう。
【2 方法】できるだけ直接会って依頼する
主賓としての出席をお願いするときは、直接会って対面で依頼するのが基本。
新郎新婦が二人そろって出向くと、より好印象です。
依頼の流れは、こんな感じです。
1 結婚が決まったことを報告する。
2 結婚式に出席してほしいと伝える。
3 OKをもらったら、主賓として祝辞をいただきたいとお願いする。
具体的なセリフをちょっとだけ考えてみましょう!
まず結婚の報告は・・・
本日はお時間を取っていただき、ありがとうございます。
このほど○○さんと結婚する運びになりました。
□□さんにぜひとも直接ご報告したく、お伺いしました
というふうに切り出しましょう。
そして結婚式への出席を依頼します。
△月△日に結婚式をする予定です。どうかご出席いただけないでしょうか
出席OKの返事をもらったら、いよいよ本題!主賓としての出席をお願いします。
厚かましいお願いなのは承知なのですが、尊敬する□□さんに、ぜひとも主賓としてご祝辞をいただきたいのです。
お忙しいところ恐縮ですが、◎月◎日までにお返事をいただければ幸いです
依頼する相手との関係性を考えて、自然に、かつ誠意と熱意をもって伝えてみてくださいね。
直接会ってお願いするのがベストですが、遠方の場合などは手紙や電話で丁寧に依頼しましょう。
手紙向きの例文を簡単にご紹介します。
拝啓 立春の候、ますますご清祥のことと存じます。
さて先日は、結婚披露宴出席をご快諾くださり、○○ともども欣喜しております。重ねてのお願いで誠に恐縮ではありますが、日頃から人生の先達として尊敬し仰ぎ見ている△△様に、ぜひ主賓としてお言葉を賜りたいと存じます。
何卒よろしくお願いいたします。◎月◎日までにお返事をいただければ幸甚です。
敬具
こちらも相手との関係性をふまえて、文面を工夫してみてくださいね。
メールなどで軽くお願いするのは失礼になるので、気をつけて。
親戚に祝辞をお願いする場合は、両親から頼んでもらうこともあります。
その場合も、承諾してもらった後で、本人たちから改めて挨拶&お願いをするのがマナーですよ。
【3 頼み方のコツ】 熱意が大切!
会社関係で上司も数多くいるなどの場合、頼まれた上司は
「自分よりも他の人の方が適役では・・・」
「どうして私に?」
と思うことも。
お願いしたい理由をきちんと伝え、「あなたにぜひお願いしたいんです!」というふたりの熱意をもって頼みましょう。
【4 伝えること】目安の時間や披露宴の進行などの詳細
主賓としての出席をOKしてもらえたら、披露宴の進行が決まり次第、詳細を伝えます。
主賓が祝辞を考えやすいよう、次のようなことを伝えておきましょう。
・いつ祝辞をするのか
・祝辞の所要時間
・祝辞で話してほしいエピソード
・ゲストの人数や披露宴の雰囲気
・主賓の人数(1人なのか2人なのか)
結婚式での平均的な祝辞の長さは、だいたい3分。
もちろん、それより長くても短くてもかまいません。
披露宴の雰囲気なども考えつつ、目安の長さを伝えましょう。
あわせて、自分たちの簡単なプロフィールを渡しておくといいですよ。
普段あまり接点がない会社の役員などに祝辞をお願いする場合は特に、内容を考えるときの参考になるからです。
【5 注意点】 招待状で突然依頼するのはNG
先ほども言いましたが、主賓の依頼は直接会うか、電話や手紙で行います。
それでOKをもらったら、改めて結婚式の招待状に、
「主賓として祝辞をいただきたい」
とお願いする付箋を入れて、これもできるだけ手渡しします。
付箋の例文として、次のような文章があります。
他にも、
なども丁寧ですね。
前もってお願いせず、いきなり招待状で依頼するのはマナー違反ですよ。
お礼の仕方&結婚式後のお付き合い
祝辞や乾杯の挨拶を引き受けてくれた人へのお礼の仕方や、結婚式後のお付き合いについてもチェックしておきましょう。
交通費・宿泊費について
主賓や乾杯の挨拶をしていただく人の交通費や宿泊費については、あらかじめどうするのか伝えた上で依頼するのがベストです。
宿泊費・交通費ともに新郎新婦が用意するのか、交通費のみ用意するのか・・・
前もってお伝えしたうえで、出席していただけるか確認するといいですね。
遠方から来てくれたゲストへのお礼について、くわしくは以下の記事をご覧ください。
遠方から結婚式に来てくれるゲストの交通費・宿泊費はどうすべき?金額や渡し方もチェック!
お車代
交通費や宿泊費とは別に、お礼の気持ちを込めてゲストに渡す「お車代」というものがあります。
主賓のお車代の相場は、1万円から3万円くらい。
会社の上司に頼んだ場合は、少し多めに渡すことが多いようです。
交通費や宿泊費も渡す場合は、その金額に5千円から1万円程度を上乗せします。
乾杯の挨拶を頼んだ人にも、1万円以上を包みます。
渡し方は、主に2種類。
・新郎新婦から手渡す
・披露宴が始まる前、または披露宴の間に、親から手渡す
さりげなく渡せるほうをチョイスしてみてくださいね。
お車代について、さらにくわしく知りたい場合は次の記事をチェック!
【結婚式のお車代】誰にいくら渡す?表書きの書き方や包み方など6ステップで完全解説!
結婚式後のお礼と、お付き合いの仕方
結婚式が終わったからと言って、主賓など、大事な役目を頼んだ人と急に疎遠になるのは避けたいところ。
できるだけ早く、お礼のご挨拶に伺いましょう。
遠方の場合は、心を込めた礼状を送ります。
新婚旅行の後なら、お土産があればベターです。
結婚式後のゲストや家族・親族へのお礼の仕方については、次の記事をチェック!
結婚式が終わったらやることは?お礼のあいさつやお礼状を書こう!
お中元、お歳暮、年賀状を送るなど、その後のお付き合いも大切にしましょう。
【結婚式の主賓】Q&A
どうでしたか?考えなければいけないことが沢山あって、なかなか大変ですよね。
「ちょっと待って。こういう時どうすればいいの?」
「そもそも疑問なんだけど・・・」
ここでは、そんな声に答えていきますよ!
主賓はいなくてもいいの?
「主賓がいなくても結婚式ってできるんですか?」
答えは・・・
できます!
主賓のいない結婚式もたくさんあります。
たとえば家族や親戚のみなど、親しい人たちだけを呼んだ式の場合などです。
さまざまな事情で、新郎側、新婦側、どちらかだけに主賓がいる場合もありますよ。
ただ、新郎新婦は主賓なしで良いと思っていても、これまでの習わしや決まりを大事にする家族や親類から、「主賓なし」に反対されることもあります。
もし反対されたら、一度話し合いの機会を設けてみましょう。
自分たちの事情や考えを説明して、理解してもらえたら嬉しいですね。
主賓を断られたらどうする?
この人!と思って依頼しても、どうしても人前で話すのが苦手だったり、体調が悪かったりして、断られてしまうこともあります。
そういう場合は無理にお願いせず、スッパリ諦めて他の人を探しましょう。
断られた場合に別の人を探すことも視野に入れて、やはり早めの行動がギリギリに焦らないためのポイントですね。
それでも「時間的余裕がない!」という事態になってしまったら・・・
親しい親族に頼んでみたり、主賓なしの結婚式にしたりなども考えてみるといいですね。
主賓の祝辞と乾杯の挨拶、同じ人がやってもいいの?
主賓が祝辞と乾杯の挨拶、両方をすることもあります。
少人数の結婚式で、主賓が1名のみだった場合などです。
また、主賓が2名の場合、一人に祝辞を、もう一人に乾杯の挨拶をお願いすることもありますよ。
まとめ
主賓や乾杯の挨拶を頼む相手は、新郎新婦の上司や学生時代の恩師、親にゆかりのある人物など。
身内や友人中心の披露宴なら、親戚や友人でもOK!
最低でも2か月前までには依頼を。
メールで気軽にお願いしたりせず、遠方の場合は手紙や電話で依頼して。
そしてOKをもらったら、改めて招待状に依頼の付箋を入れて、手渡しします。
断られた場合は無理強いせず、他の人を探しましょう。
披露宴の進行が決まったら、祝辞のタイミングなど、詳細を伝えるのも忘れずに。
交通費や宿泊費については、はじめに伝えて了解を得ておくのがベストです。
主賓の祝辞、乾杯の挨拶は大役です。
気持ちよく引き受けてもらえるよう、マナーを守って丁寧にお願いしたいですね!
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