新郎父の挨拶は短くてもいいの?注意点やそのまま使える「短い文例」もご紹介
息子の結婚式を控えたお父さんからよく聞こえてくるのは、謝辞にまつわるお悩みの声。
中でも
「新郎父の挨拶は、短くても大丈夫?」
という疑問の声が多いよう。
そこで今回は、この疑問にお答えすべく、新郎父の挨拶の基本構成や欠かせない内容を、分かりやすく解説!
そのままでも使える「短い文例」もいくつかご紹介しますので、必見ですよ。
新郎父の挨拶とは?短くてもいいの?
両家を代表して、ゲストに感謝の気持ちを伝える「新郎父の挨拶」。
ただ必ず新郎の父親がすると決まっているわけではなく、新婦の父親や新郎の母親、兄弟などが担当するパターンもありますよ。
そんな新郎父の挨拶は、披露宴の終盤に行われるのが一般的。ゲストにとっては疲れが出てくる時間帯とも言われています。
そのため長々とスピーチする必要はありません。具体的には、3分程度に収めるのが基本とされていて、短い場合は1~2分でもOK。
特に、新郎父の挨拶の後に「新郎の挨拶」が控えている時は、短く簡潔にまとめるのもおすすめです。
つまり短いからといって失礼にあたるわけではありません。結婚式でのスピーチは短い方が喜ばれるなんて声もありますからね。
ただ短くする場合でも、必ず入れておきたい内容はあります。そういった内容が含まれていないと失礼にあたることもあるので、次はそんな必ずおさえておきたいポイントを見ていきましょう。
新郎父の挨拶に欠かせない内容
まず「新郎父の挨拶」の基本的な構成からご説明します。
基本構成はこちら。
〇自己紹介
〇ゲストへのお礼
〇新郎新婦のエピソードやはなむけ
〇今後の力添えのお願い
〇結びの言葉
新郎父の挨拶は、ゲストへのお礼を伝えることが一番の目的。
そのため両家を代表しての挨拶であるということをきちんと述べた上で、感謝の気持ちを伝える言葉は欠かせません。
さらに、まだ未熟なふたりをこれからも支えてほしいとお願いする「今後の力添えのお願い」も、親としては入れておきたいところ。
また自己紹介や結びの言葉は、決まり文句のようなもの。時間もかかりませんし、ないと不自然なので入れた方が無難と言えるでしょう。
ちなみに結びの言葉とは、
・おもてなしの不足を詫びる言葉
・ゲストの健康とご多幸を祈る言葉
などのことですね。
そして改めてお礼の言葉を述べて、締めくくるのが一般的です。
つまり短くする場合でも、基本的な構成は変えず、「新郎新婦のエピソードやはなむけ」部分を省略、短縮するという形にするとよさそうです。
新郎父の挨拶の構成や基本マナーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。当日スピーチする時の注意点もご紹介していますよ。
次はいよいよ、具体的な文例を見ていきましょう。
新郎父の挨拶文例【短いバージョン】
スタンダード
まずはゲストへのお礼を伝える、シンプルな文例です。
ただ今ご紹介にあずかりました、新郎の父〇〇 〇〇でございます。○○・□□両家を代表いたしまして、一言お礼のご挨拶を申し上げます。本日はご多用の中ご列席頂きまして、誠にありがとうございます。
皆様のおかげで、つつがなく結婚披露宴を執り行うことができました。温かい祝福のもと、無事夫婦となったふたりですが、まだ未熟な点も多いかと思います。
どうかこれからも変わらぬお付き合いと、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。結びとなりましたが、皆様のご繁栄とご健勝をお祈りし、両家代表の挨拶とさせていただきます。本日は誠に、ありがとうございました。
ただいまご紹介にあずかりました、新郎の父〇〇 〇〇でございます。本日は寒さも厳しい中、新郎新婦のためにお集まりいただきましたこと、両家を代表いたしまして心よりお礼申し上げます。皆様の温かなお力添えがあったからこそ、息子□□は△△さん(新婦)という素晴らしい伴侶を迎えることができました。これからは夫婦として支え合っていくふたりですが、壁にぶつかることもあるかと思います。そんな時は、是非とも皆様の変わらぬお力添えを頂戴したく存じます。本日は不慣れな宴席で、不行き届きな点も多くあったかと思いますが、何卒お許し願います。結びになりましたが、皆様のご健勝・ご多幸をお祈り申し上げまして、お礼の挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
エピソード入り
短い中にも、ちょっとしたエピソードを盛り込むのもOK。より心温まるスピーチになるかもしれませんね。
ただいまご紹介にあずかりました、新郎の父〇〇 〇〇でございます。
両家を代表いたしまして、一言お礼のご挨拶を申し上げます。本日は猛暑の中、多くの皆様にご列席いただき誠にありがとうございます。息子の□□は口数が少なく、誤解されやすい面があるのではと子どもの頃から心配しておりました。でも本日、皆様と笑いあう姿を見て、「いい友人に囲まれているのだな」ととても安心いたしました。そしてなにより、□□のことを心から理解し、支えてくれる△△さんという伴侶と出会えたことを、心より嬉しく思います。未熟なふたりですが、これからもご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願いいたします。結びになりましたが、皆さまのご繁栄、ご健勝をお祈り申し上げまして、両家代表の挨拶とさせて頂きます。
本日は誠にありがとうございました。
親族のみの場合
「親族のみの結婚式だから短い挨拶を」と考えている人もいるのではないでしょうか。
その場合は、こんな風にこれまでの感謝を入れるといいかもしれませんね。
ただ今ご紹介にあずかりました、新郎の父 〇〇 〇〇でございます。
両家を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。本日はふたりの結婚披露宴のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。皆様に支えられ、育てられてきたふたりが出会い、今日の良き日を迎えられたことを心より嬉しく思っております。これからも若いふたりを見守り、ご支援賜りますようお願い申し上げます。〇〇家・△△家のさらなる発展とご多幸をお祈り申し上げ、結びの挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
以上、短めの文例をお届けしました。
先ほどご紹介したパート毎の文例は、こちらの記事でもいくつかご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
原稿を考える時の注意点
忌み言葉・重ね言葉を使わない
「切れる」「別れる」「離れる」など、縁起が悪いとされる「忌み言葉」や、
「重ね重ね」「久々」など、再婚(つまり離婚)を連想させる「重ね言葉」。
これらを結婚式関係で使うのはNGとされています。新郎父の挨拶でも、避けるようにしましょう。
忌み言葉や重ね言葉の言い換えについては、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
「忌み言葉」とは?結婚式で避けたいNGなワードまとめ&言い換え一覧
新郎を誉めすぎ・けなしすぎない
新郎を褒めすぎるとまるで身内自慢のようになってしまいます。
逆にへりくだってけなしすぎるのも、もちろんよくありません。
エピソードを紹介する時は、そんなことにも気を付けながら、新郎新婦両方に関することを程よく取り入れるといいですよ。
デリケートな内容は避ける
人によっては言ってほしくない内容や、価値観に違いがあるような内容は避けた方が無難。
例えば、こんな内容です。
・年齢
・容姿
・学歴
・子どもに対する考え方
・働き方に対する考え方
新郎新婦はもちろん、ゲストが不快に思うことだってありえます。
誰が聞いても不快にならない内容にするのは大切なポイントですよ。
新郎の挨拶と被らないようにする
先ほども少しお話しした通り、新郎父の挨拶の後に、新郎自身が挨拶をするパターンも多いもの。
その場合は、内容が被りすぎないよう配慮するとベター。
前もって新郎と打ち合わせしておくと安心ですね。
まとめ
新郎父の挨拶とは、披露宴の終盤に両家を代表して行うスピーチのこと。新郎の父だけでなく、ほかの家族や親族が行うこともあります。
そんな新郎父の挨拶は、3分以内におさめるのが基本で、短い場合は、1~2分でもOKです。
つまり必要な内容が盛り込まれていれば、短くても問題ありません。
欠かせないのは、両家を代表した挨拶であるということと、ゲストへのお礼をきちんと伝えること。さらに今後の力添えのお願いも入れておくとベターです。
簡潔にまとめた挨拶で、ゲストに感謝の気持ちを伝えたいですね。
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