【結婚式のお車代】誰にいくら渡す?表書きの書き方や包み方など6ステップで完全解説!
音声で聴く!
結婚式で、ゲストへお渡しする「お車代」。
「お車代ってそもそも何? 誰にいくら渡せばいいの?」
そんな風に、意外ときちんとは知らない人も多いかもしれませんね。
そこでこの記事では「お車代」について詳しく解説!
お車代の相場や金額の決め方、封筒の選び方や表書きの書き方、お金の包み方や渡し方など、気になる情報が満載です。
さらに、お車代を用意しないケースやその場合のゲストへの伝え方についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
そもそも「お車代」ってなに?
「お車代」とは、遠方から結婚式に参加してくれたゲストへの、交通費や宿泊費代わりのお礼のこと。
新幹線や飛行機に乗るほどの遠方から出席してくれたゲストは、交通費だけでもかなりの出費になるもの・・・
そんなゲストには「遠くから来てくれてありがとう」という感謝の気持ちを伝えるために「お車代」を渡すことが多いようです。
また、新郎新婦双方の主賓や、乾杯の挨拶をしてくれたゲストへのお礼として「お車代」を渡すこともあります。
主賓や乾杯を頼んだ方は、こちらからお願いして出席してもらう特別なゲスト。
その方に「お車代」を渡すことで「わざわざお越しいただいたこと」への感謝の気持ちを伝えるんですね。
ではそんなお車代は、いくらくらい渡せばいいのでしょうか。
次に、相手別の相場をご紹介します。
お車代は誰にいくら渡す?
お車代の一般的な金額相場はこちら。
お車代の金額相場
それぞれ詳しく見ていきましょう!
遠方からのゲスト 交通費の半額~全額
遠方からのゲストに対しては、予算に余裕があれば、こちらで交通費の全額を負担するのが理想。
全額は難しかったとしても、半額は負担したいところです。
ただし、相手の結婚式に出席したことがあり、その時に交通費を全額負担してもらった場合は、同じように全額負担するのが一般的。
また家族や親族でも、遠方から参加してくれる場合にはお車代を用意するのが基本のよう。
しかし親族の場合は、親族間で決めたルールがあることも。
そのため親族へのお車代については、親に相談してから決めるといいかもしれませんね。
ちなみに、どこからが「遠方」になるのかについては、次のような基準があるよう。
・往復の交通費が5,000円以上
・交通費+宿泊費で20,000円以上
・新幹線や飛行機を利用する
・高速道路を利用する
こういったケースは遠方と考えられることが多いようですが、明確に決まっているわけではありません。
遠方の基準は人それぞれなので、ふたりで話し合ってみてくださいね。
遠方ゲストへのお車代については、こちらの記事で詳しく解説していますよ。
遠方から結婚式に来てくれるゲストの交通費・宿泊費はどうすべき?金額や渡し方もチェック!
主賓・乾杯を依頼したゲスト 1~3万円
これらの方はこちらからお願いして出席してもらうゲストなので、多めに渡す方がベター。
特に、自分達より目上の方には、2~3万円など少し多めに包んで感謝の気持ちを伝えましょう。
また主賓・乾杯をお願いしたゲストが遠方から来ていた場合は、交通費の半額から全額も「お車代」に。
往復の交通費にいくらかプラスして、キリのよい金額にします。
その際の交通費は、自宅から会場まで最も金額の高い交通手段で移動することを想定すると無難かもしれません。
もし、会場まで1万円かからない場合でも、この場合の「お車代」は1万円未満にならないように注意してくださいね。
このほか、受付やスピーチなど結婚式で役割をお願いしたゲストへのお礼については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
結婚式のお礼って誰に何をすれば良いの?結婚式お礼の完全ガイド!
金額の決め方
「お車代」の金額を決めるとき、いくつか気を付けたいポイントがあります。
順番に、5つ紹介しますね。
1.キリのいい金額にする
お車代は5千円、1万円、2万円・・・というように端数が出ないキリのいい金額で渡しましょう。
もし、相手の交通費が中途半端な金額の場合は、いくらかを上乗せして、キリのいい金額にします。
2.金額は偶数でもOK
ご祝儀では「割り切れる」偶数の金額は、別れを連想させるため、タブーとされています。
しかしこれはゲストから新郎新婦への配慮。
新郎新婦から渡す「お車代」は、その縁起を担ぐ必要はありませんので、2万円などの偶数でも大丈夫です。
3.相場からかけ離れた金額にしない
お車代の金額については、あまりにも少なすぎると、ゲストをもやもやした気分にさせてしまうことも。
でも逆に、相場金額よりも大幅に多い金額を渡してしまうと、
「お祝いのつもりで来たのに申し訳なかったな・・・」
と気を遣わせてしまうこともあります。
そのため、お車代の相場からかけ離れた金額にしないよう注意が必要です。
4.条件が同じゲストは金額を揃える
お車代は、条件が同じゲストには同じ金額を渡すようにします。
例えば、大阪から東京に来てくれるゲストには全員同じ金額を渡す、という具合ですね。
「親友だから多めに包みたい!」という気持ちも分かりますが、ゲストとの間柄で金額を変えるのは控えた方が無難。
後日ゲスト同士でお車代の話が出たとき、お車代の有無や金額の差で、イヤな気持ちにさせないような配慮ができるといいですね。
5.交通費は直接ゲストに聞かない
お車代の金額を決めるためには、ゲストの交通費を知りたいところですよね。
でも、ゲストに直接金額を聞くのは失礼に当たります。
「会場まではどうやって来るか?」
「宿泊は必要か?」
など、ゲストに聞くのは交通手段や宿泊の有無までにして、交通費がいくらになるのかは自分で調べましょう。
お車代の準備から渡し方までの6STEP
それではここから、お車代の準備方法から渡し方までの流れを6つのステップに分けて紹介していきます!
STEP1 リストを作ろう
まずは、
・金額
・渡す相手
・誰がいつ渡すのか
などをまとめたリストを作るのがおすすめです。
お車代を渡す相手が多ければ、準備しなければならない金額もかなりのもの。
見積もりを後回しにしてしまい「予算が足りない・・・」なんてことにならないように、なるべく早めに人数や金額を確認しておきたいですね。
そしてリストを作っておくと、当日の渡し忘れや金額の間違いを防ぐこともできますよ。
またお車代を用意する場合は、そのことをあらかじめゲストに伝えておけるとGOOD。
その際、
「片道分の交通費を負担させてね」
「宿泊費は出せないけど、交通費は全額負担します」
のように、新郎新婦がどこまで負担するのかもあわせて伝えられるとゲストも予定が立てやすいですよ。
伝える方法は、大きく分けて次の2つ。
1つ目は、電話で直接伝える方法。
招待状を送る前に「結婚式に出席してほしい」と伝えるのと同じタイミングで、お車代について伝えられると良いでしょう。
2つ目は、招待状にメッセージを同封する方法。
お車代は出席者全員に渡すものではないので、招待状では言及せず、該当者にだけ小さなメッセージカードを同封します。
「心ばかりではございますが お車代をこちらでご用意させていただきます 遠方よりお越しいただくことになり恐縮ですが ぜひご出席いただけますと幸いです」
といったような文面で伝えられると良いですね。
STEP2 新札を用意しよう
続いては、お車代として包むための「新札」を用意しましょう。
新札は銀行や郵便局などの窓口で手に入れることができます。
銀行によっては、両替専用のATMを設置しているところも!
結婚式直前になって新たにお車代が必要なゲストが出てくることもあるため、少し多めに準備しておけると安心です。
新札を入手する方法について詳しくはこちら。
結婚式のご祝儀は新札で用意するべき?新札はどこで手に入るの?
STEP3 封筒を選ぼう
次は、お車代を入れる封筒を選びます。
お車代の封筒は、入れる金額に合わせて変えるのが一般的。
具体的には、1万円以上のお車代は、ご祝儀と同様に、「のし」や「水引」がついたご祝儀袋に入れて渡しましょう。
水引は10本で「結び切り」か「あわじ結び」のものを選びます。
ただしお車代が1万円代の場合は、のしや水引が印刷された略式の封筒でもOKとの声も。
2万円以上の場合は、正式なご祝儀袋を使うとよさそうですね。
そして包むのが1万円未満の場合は、ポチ袋を。
こちらは、のしや水引が印刷されたシンプルなものから、かわいいイラストが入ったものまで、バラエティに富んでいます。
また結婚式のテーマに合わせて自作するのもおすすめ!
例えば、上司や目上の人など、かしこまった相手へのお車代封筒であれば、こちらのような上品なデザインを。
@yayo.66.0321
一方、親しい友人などへのお車代封筒は、こんなポップなものでも大丈夫!
花柄や英字でオシャレにまとめた、カジュアルタイプの封筒が人気のようです。
そして大体のデザインは、パソコンと家庭用プリンターがあれば作成できるよう!
自分たちらしさを出したいふたりは、封筒を手作りしてみてはいかがでしょうか。
STEP4 表書きを書こう
続いては、封筒の表書きを書きましょう。
表書きを書くときは、できる限り毛筆か筆ペンで。
水引より上の部分に「御車代」や「御車料」、「御礼」と記し、水引より下に苗字を入れます。
両家でお世話になった人にはふたりの苗字を、どちらか一方がお世話になった人にはそれぞれの苗字を入れましょう。
ふたりで書く場合、新郎が右、新婦が左であることが一般的です。
表書きを書き終わったら準備はひとまず完了。
どのゲスト宛てのものなのか分かりやすいよう、小さな付箋を貼るなどして、渡す直前まで確認できるようにしておくと良いでしょう。
なお、ご祝儀の場合は「中袋」に金額を書きますが、お車代の場合は交通費やお礼という意味合いなので、金額を書く必要はありません。
お車代封筒の選び方と表書きの書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【結婚式のお礼・お車代・心付け】封筒の金額別選び方&書き方のマナーを徹底解説
STEP5 封筒に包もう
封筒が準備できたら、リストと照らし合わせながら必要な金額を包んでいきます。
ご祝儀袋や封筒の場合、お札は人の顔が印刷されている辺を上にして、お札の表が封筒の表と揃うように入れましょう。
ポチ袋の場合は、まずお札の表面を上にして横に置き、左側・右側の順に三つ折りにします。
次に、ポチ袋の表面を自分の方に向け、三つ折りにしたお札を先ほどの向きのまま入れればOKです。
STEP6 お車代を渡そう
最後は当日の渡し方について確認しておきましょう。
お車代は本来、新郎新婦から渡すものとされているようですが、当日の新郎新婦はなかなか忙しいもの。
そのため、一般的には受付担当者や新郎新婦の家族から渡してもらうことが多いようです。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
受付担当者から渡す場合
この場合は、受付でゲストが記帳するタイミングに渡してもらいます。
渡すときにSTEP1でまとめたリストと照らし合わせて名前を確認すると、渡し間違いを防ぎやすいですよ。
また、本人や親族ではなく第三者から渡すことになるので、ゲスト側も気を使うことなく受け取れるという声もあるようです。
このように新郎新婦が直接渡せない場合は、メッセージカードや手紙をつけるとより感謝の気持ちが伝わっていいかもしれませんね。
新郎新婦の家族から渡す場合
家族が渡す場合は、披露宴が始まる前のウェルカムドリンクを出すタイミングや、披露宴の歓談中がチャンス。
ゲストへの挨拶回りをしながら、さりげなく渡すことができますよ。
特に主賓や上司など、新郎新婦の目上にあたるゲストには親から渡してもらうとベター。
また親族に対しては、ほかのゲストより早く会場に集まるので、親族紹介のタイミングなどに親から渡してもらうのがいいでしょう。
お車代の渡し方については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
お車代を出さない場合もある?
特別なゲストや遠方からのゲストにお礼の気持ちを伝えるための「お車代」ですが、渡さない場合もあります。
お車代を出さないケースと、その場合の伝え方を見てみましょう。
お車代を出さないケース
交通手段や宿泊先を新郎新婦側で用意している
貸し切りバスやハイヤー、飛行機や新幹線のチケット、ホテルなどをこちらで用意したときには、お車代は渡さないことが多いようです。
新郎新婦側で手配していれば、ゲストの金銭的負担はありませんからね。
お互いに出さないと決めている
仲の良い友人グループ内や、親族間では
「お互い結婚でお金を出しあうのは二度手間なので、お車代は出さない」
と決めていることも。
また、ゲストとの間柄によっては
「交通費は出さないので、代わりにご祝儀は結構です」
として、こちらからご祝儀を辞退することで相殺するケースもあるようです。
「いらない」と言われた
ゲストによっては、新郎新婦の負担を考えて、「いらない」と言ってくれる場合もあるかもしれません。
ただお車代はお礼の気持ちなので、基本的には相手に「いらない」と言われても渡すもの。
しかし相手が固辞する場合などは、無理強いするのも難しいですよね。
そんな時はお車代を渡す代わりに、後日お礼の品や新婚旅行のお土産などを贈って感謝の気持ちを伝える方がいいかもしれませんね。
予算がなくて出せない
どうしても予算がない場合、
「お車代は出せませんが、それでもよかったら出席してください」
と、最初から負担なしを了承してもらうケースもあるようです。
ただこのようなケースは、ゲストへの伝え方にも配慮が必要。
次は、その点を解説します。
お車代を用意しない場合の伝え方と文例
お車代を負担しない場合は、その旨を電話や、招待状に同封したメッセージで明言するのがベター。
このとき、同時にご祝儀を辞退するケースも多いようです。
文例としてはこんな感じ。
大変申し訳ありませんが 宿泊費・交通費はゲストの皆様にご負担をお願いしたく存じます そのぶんご祝儀は辞退させていただきます もしよろしければ結婚式へご出席いただきたく思います
このように「お車代は出せないけれど、もしよければ結婚式に来てほしい」という旨を、きちんと伝えられるといいですね!
結婚式お車代に関するQ&A
ここまで、お車代について詳しくお届けしてきました。
ここまででは解決できなかった疑問について、結婚スタイルマガジン編集部がQ&A形式でお答えしていきます!
Q.お礼やお車代の金額は、新郎新婦両家でそろえた方がいいの?
A.基本的には揃える必要はありませんが、ゲスト同士に面識がある場合は配慮を。
お車代についての考え方やしきたりは家によって異なるので、基本的には合わせなくてOK。
ただ、職場内結婚など、新郎のゲストと新婦のゲストに面識がある場合はご注意を!
後々金額の話が出て気まずい場面が発生・・・なんてことがあるかもしれないので、同じ役割の人・同じ地域の人には同額を包んだ方が安心です。
Q.遠方からのゲストを呼ぶ場合、宿泊費も負担するべき?
A.挙式・披露宴の時間との兼ね合いを考えて決めると◎
もし午前の挙式なら、遠方ゲストは前泊が必要になるかもしれません。
また夕方以降の挙式なら、当日に帰るのが難しいゲストも出てきます。
こういったケースでは、予算と相談しつつできる限り負担するのが理想です。
逆に言えば、挙式・披露宴の時間を決める段階から、宿泊費の負担を念頭に置いて考えるといいかもしれませんね。
Q.お車代は現金でなくてもいいの?
A.チケットを渡してもOK。ただし現金の方がスムーズな場合も。
お車代の渡し方には現金のほかに、飛行機やタクシーなどのチケットを渡したり、宿泊先の手配をしたりする方法もあります。
年配の親族などにはこういった手配に慣れていない人がいることも。
そんな時は、新郎新婦側で手配まですると喜ばれることがあるようです。
ちなみに、結婚式を挙げるホテルや式場提携のホテルを手配すると宿泊代が割引になることもありますよ。
気になる人は、プランナーさんに相談してみてくださいね。
ただし飛行機や新幹線のチケットを手配する場合は、日時のすり合わせをするために、ゲストと何回も連絡をとる必要がでてきます。
そのため多忙なゲストに対しては、現金を包んだ方がスムーズかもしれませんね。
まとめ
「お車代」とは、遠方からのゲストや主賓・乾杯などの立場の方に「交通費やお礼」として渡すもの。
そんなお車代の金額相場は次の通り。
・遠方からのゲスト…交通費の半額~全額
・主賓・乾杯を依頼したゲスト…1~3万円
お車代の金額を決めるときには、
・キリのよい数字にする
・相場に合わせる
・公平な金額にする
などのポイントに注意しましょう。
また用意するかしないかは早めにゲストへ伝えられると、ゲスト側も安心できますよ。
お車代の準備は
・リストを作る
・新札を用意する
・封筒を選ぶ
・表書きを書く
・封筒に包む
というステップで進めると◎。
また、式当日の新郎新婦は忙しいので、受付担当者や親に渡してもらう人が多いようです。
誰にいくら渡すのかきっちりおさえて、ゲストに「来てくれてありがとう」の気持ちを伝えられるといいですね。
「結婚式のマナー」の他の記事
「結婚式のマナー」
の次に知っておきたいこと
- 結婚に関する疑問を解決したい方へお役立ち記事2100本!「結婚ラジオ」
- 結婚のあれこれ、スキマ時間に楽しく読みたい方へイメージ膨らむ♪「結婚準備の基礎知識」
- 結婚式場を決めたい、お得に結婚式を挙げたい方へ全国約2000式場をご紹介「結婚式場を探す」