結婚式スピーチを成功させる!主賓・上司の挨拶文例集
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新郎新婦の上司として結婚式でスピーチをする。
任せてくれた部下のためにいいスピーチをしたいけれど、どんなふうに作ればいいか分からない・・・
そんなあなたに向けて、上司スピーチの文例をご紹介します。
恩師や親族など、上司以外の文例が見たい人は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。
結婚式の主賓挨拶はこれでカンペキ!基本構成やマナーから、アレンジしやすい文例まで
【結婚式】上司スピーチの基本構成
まずは結婚式で上司が行うスピーチの基本構成を簡単に確認しておきましょう。
ズバリ上司スピーチの基本構成は、この4つ。
1 挨拶・祝辞(目安/30秒)
2 自己紹介(目安/30秒)
3 新郎新婦のエピソード(目安/2分30秒)
4 はなむけ・締め(目安/1分30秒)
長さは3~5分程度を目安にするといいでしょう。
それでは早速、それぞれのパートのポイントと文例を詳しく見ていきましょう。
ポイントをチェック!各パートの文例
各パートの文例とポイントはこんな感じです。
1 挨拶・祝辞
まず新郎新婦やそのご両家・親族に、挨拶とお祝いの言葉を述べます。招待に対するお礼の言葉を添えてもいいですね。
【文例】
松田君、美樹さん、ご結婚おめでとうございます。そしてご両家ご親族の皆様、心よりお祝い申し上げます。本日はこの素晴らしい披露宴にお招きいただき、誠に光栄に存じます。皆様どうぞご着席ください
ポイント:着席を促す
新郎新婦や両家の親族は、主賓や上司の挨拶を立ちながら聞いている場合も多いです。
祝辞を述べたら、「皆さまどうぞご着席ください」と、着席を促しましょう。

2 自己紹介
続いて自己紹介。
自分が何者なのか、自分の名前や新郎新婦との関係を話しましょう。

【文例】
ただいまご紹介いただきました、松田君の勤務先上司にあたります、北川でございます。諸先輩方を前に誠に僭越ではございますが、ご指名を賜りましたので、一言お祝い申し上げます
ポイント①:自己紹介は手短に
司会者があなたの肩書や名前を紹介してくれているはずですから、ここは手短に簡単にすませましょう。
また、基本的には、司会から紹介を受けてのスピーチとなるので、その流れで先に自己紹介、次に導入の祝辞やお礼という順番でもOKです。

ポイント②:僭越(せんえつ)の意を伝える
文例のように「僭越ではございますが~」と、年長者など他のゲストを敬う言葉を添えると丁寧です。
主賓や上司として結婚式に出席しているとしても、高圧的な物言いにならないよう配慮したいところ。
他のゲストを差し置いて自分が代表して祝辞を述べることについて、僭越の意を述べましょう。

3 新郎新婦のエピソード
新郎新婦の人柄が分かるようなエピソードを紹介します。
上司の場合は、主に新郎新婦の仕事ぶりを中心に話すといいでしょう。
【文例①:新郎の上司】
新郎松田君は、営業1課の一員として毎日取引先をかけまわっています。
松田君は入社当時の研修から、何でも人一倍真面目に、一生懸命に取り組んでいる青年でした。その実直な性格を活かし、松田君は、今では取引先でも厚い信頼を得るようになりました。別の担当者が出向いても、先方から松田君を指名されるほどです。新規取引先の開拓でも目覚ましい成果をあげ、我々上司はもちろん、後輩にとっても松田君はとても頼りになる存在です。これからの活躍も、大いに期待しています。
そんな松田君から結婚の話を聞いた時、新婦美樹さんのことを「おだやかで優しい人」だと話してくれました。今日初めてお目にかかりましたが、聞いていた通り、優しい笑顔の素敵な方で、幸せそうなお二人の様子を微笑ましく眺めております。
【文例②:新婦の上司】
新婦美樹さんは4年前から、○○老人ホームで介護士として働いています。
この仕事は大変なことも多いのですが、美樹さんは強い志を持っており、入所者の方にうまく誠意が伝わらない時も、辛抱強く笑顔で接していました。今では美樹さんの取り合いになってしまうくらいの人気者です。そもそも美樹さんが介護士を目指したのは、献身的におばあ様の介護をするお母様のお姿を見てきたことがきっかけだと聞いています。自分もいつか、手助けが必要なお年寄りをお母様のように優しく寄り添って介護できる人間になりたいと、そう思ったのだそうです。
その思いの通り、美樹さんはとても優しく、まるで家族のように人の心に寄り添うことのできる素敵な介護士になりました。そんな美樹さんが、とても誠実な新郎松田さんと出会い、ご自分の幸せをつかまれたことを、心より嬉しく思っております。
ポイント①:会社説明はサラッと
新郎新婦の仕事ぶりを紹介するにあたって、どんな会社でどんな仕事をしているのか説明する必要がありますが・・・
会社説明を長くしてしまうと、なんだか会社のPRをしているような印象になってしまうかも。

専門的な話になると、聞いている方には理解できないこともあるでしょう。
会社説明は最低限に留め、新郎新婦のエピソードをメインにしましょう。
ポイント②:相手側にも褒め言葉を
新郎側なら新婦に対して、新婦側なら新郎に対して、ひとことポジティブな言葉をかけるようにすると、なお好印象ですよ。

4 はなむけ・締め
新郎新婦への励ましの言葉、人生の先輩としてのアドバイスを贈ります。
名言・格言・ことわざなどを使ってもいいですね。

その後は、改めてお祝いの言葉を述べて挨拶を締めましょう。
【文例①:自分なりの夫婦円満の秘訣】
私自身、まだまだ未熟者ではございますが、この20年という結婚生活で得た夫婦円満の秘訣をお伝えします。それは、「あたたかい食卓を一緒に囲むこと」です。
仕事柄、帰りが遅くなることも多いかもしれませんが、たまには二人で顔を合わせ、おいしいものを食べながらゆっくりと過ごす時間をぜひ持ってください。そうして、あたたかい家庭を築いていってほしいと願っています。少々長くなりましたが、これをもちましてお祝いの言葉とかえさせていただきます。
本日は誠におめでとうございます。
【文例②:名言・格言を使って】
これからお二人が夫婦として歩んでいくにあたっては、幸せはもちろん、困難なことも待ち受けているでしょう。ドイツの哲学者、ニーチェの言葉に、「夫婦生活は、長い会話である」というものがございます。
楽しいときはもちろん、何か困難があったときにも、常に二人の会話を大切にし、共に乗り越えていけるような夫婦になって下さい。つたない挨拶ではございましたが、お二人へのはなむけの言葉とさせていただきます。松田君、美樹さん、本日は誠におめでとうございます。
ポイント:名言は一つにしぼって
名言はいくつも使わず、一つにしぼりましょう。

また、ムリに名言を引用する必要はありません。自分の経験に基づいてのアドバイスも心に響きますよ。
スピーチで使える名言について、もっと知りたい人はこちらの記事をどうぞ。
流れをチェック!全パート通した文例
では続いて、全体の流れをつかむためにも、スピーチの文例全てを通して見てみましょう。

松田君、美樹さん、本日はご結婚誠におめでとうございます。ご両家ならびにご親族の皆様におかれましても、心よりお祝い申し上げます。
諸先輩方を前に誠に僭越ではございますが、ご指名を賜りましたので、一言お祝い申し上げます。皆さまどうぞご着席ください。ただいまご紹介いただきました、松田君の勤務先上司にあたります、北川でございます。新郎松田君は、営業1課の一員として毎日取引先をかけまわっています。松田君は入社当時の研修から、何でも人一倍真面目に、一生懸命に取り組んでいる青年でした。その実直な性格を活かし、松田君は、今では取引先でも厚い信頼を得るようになりました。
別の担当者が出向いても、先方から松田君を指名されるほどです。新規取引先の開拓でも目覚ましい成果をあげ、我々上司はもちろん、後輩にとっても松田君はとても頼りになる存在です。
これからの活躍も、大いに期待しています。そんな松田君から結婚の話を聞いた時、新婦美樹さんのことを「おだやかで優しい人」だと話してくれました。今日初めてお目にかかりましたが、聞いていた通り、優しい笑顔の素敵な方で、幸せそうなお二人の様子を微笑ましく眺めております。
これからお二人が夫婦として歩んでいくにあたっては、幸せはもちろん、困難なことも待ち受けているでしょう。ドイツの哲学者、ニーチェの言葉に、「夫婦生活は、長い会話である」というものがございます。楽しいときはもちろん、何か困難があったときにも、常に二人の会話を大切にし、共に乗り越えていけるような夫婦になって下さい。つたない挨拶ではございましたが、お二人へのはなむけの言葉とさせていただきます。
松田君、美樹さん、本日は誠におめでとうございます。
スピーチの流れは大体つかめましたか?
なおここで紹介した文例はやや短めになっているので、こちらを参考に肉付けして、目安として書いた時間になるよう調整してくださいね。
【参考】おさえておきたいスピーチマナー
新郎新婦の上司としてスピーチをするなら、品格を大事にしたいところ。
正しい敬語を使うのはもちろん、縁起が悪いとされる「忌み言葉」にも気を付けましょう。

例えば忌み言葉には、
・「終わる」「短い」といった不吉を連想させる言葉
・「しばしば」「久々」といった重ね言葉
などがありますよ。
こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。
また、新郎新婦の失敗談や短所に触れる内容になっていないかも確認しておきたいポイント。
「最初はこんなにダメな社員だった」、「取引先とトラブルを起こして大変だった」などと赤裸々に話すと角が立ちます。

あくまでも新郎新婦の良いところを紹介することを心掛けましょう。
避けたい話題についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
そのほか、上司のスピーチで気を付けたいことについては、こちらの記事を参考にしてくださいね。
【結婚式】上司のスピーチ完全ガイド!基本構成や例文、マナーなど詳しく解説
まとめ
結婚式における上司スピーチのポイントと文例をご紹介しました。
自己紹介は簡潔にし、エピソードでは新郎新婦の仕事ぶりを中心に、人柄のわかるような話で新郎新婦を褒めましょう。
はなむけでは、名言や自身の経験をうまく取り入れてアドバイスを贈り、改めてお祝いの言葉で締めます。
結婚式のスピーチを任せてくれた期待に応えて、人生の先輩として素敵なスピーチを贈りたいですね!
ユーモアも取り入れたスピーチにしたいという人は、こちらの記事が参考になりますよ。
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