披露宴とは?結婚式との違いって?進行や今どきの演出など基礎知識をご紹介!
「披露宴」って、どういうもの?
なんとなく知ってはいるけど、具体的なことはあまり・・・という人に向けて、この記事では結婚式の「披露宴」について解説。
披露宴の意味や参加者、様々なスタイルなど、披露宴の基礎知識を一挙ご紹介!
披露宴のプログラム例や会場例、今どきの演出、気になる費用についても合わせてお話しします。
「披露宴」とは?結婚式との違いって?
「披露宴」とはその名の通り、二人の結婚を披露するパーティー(宴)のこと。
今まで自分たちがお世話になった人たちを招いて、料理やお酒、演出などでおもてなしします。
今まで見守ってくれた人たちへの感謝の気持ちを伝え、これからも変わらぬお付き合いをお願いするための場でもあるんですね。
お互いのパートナーを、自分の大切な人たちに紹介できる絶好の機会!
二人が「夫婦」になるということを伝え、「これからは二人共どもよろしくお願いします」という気持ちでおもてなしするのが披露宴なんです。
時間はだいたい2~3時間程度で、一般的にはゲストからご祝儀を頂きます。
ただし、ご祝儀をもらわずに会費制で開催する披露宴もあるので、地域や披露宴のスタイルによっても異なります。
「披露宴」と「結婚式」の違いは?
そんな「披露宴」は、「結婚式」とは違うのでしょうか?
「結婚式」とは、一般的に「挙式」のことを指したり、「挙式+披露宴」のことを指す言葉として使われることが多いよう。
「挙式」とは、二人が結婚を誓う「儀式」のことです。
チャペルなどで行う「教会式」、神社や神殿で行う「神前式」、ゲストを証人とする「人前式」など、様々なスタイルがあります。
一方、披露宴は先程お話ししたように、お世話になった人たちに結婚を披露するパーティーのこと。
飲食や演出などを交えて、ゲストをおもてなしします。
結婚式と披露宴では、意味や内容がそれぞれ違うんですね。
挙式の後に披露宴・・・と挙式と披露宴はセットのようなイメージですが、挙式のみで披露宴なしというパターンも。
海外などで挙式を済ませ、披露宴のみ別日に行うという場合もあります。
必ずしもセットでしなければいけないということはないんですね。
結婚式と披露宴について詳しくは、こちらの記事もどうぞ。
結婚式や披露宴って何時間かかるの?一般的なタイムスケジュールや人気の時間帯を一挙紹介
では披露宴には、どんなスタイルがあるのでしょうか?
そして、誰が披露宴に参加するのでしょうか?
さっそく見ていきましょう。
披露宴の参加者やさまざまなスタイル
披露宴にはさまざまなスタイルがあります。
一例をご紹介しましょう。
大人数のパーティー
家族や親族、恩師や職場関係、友人など、大人数を招いての披露宴です。
「披露宴」と聞いて一般的にイメージされるのは、大人数のパーティーではないでしょうか。
新郎新婦それぞれがたくさんのゲストを招く、華やかなパーティーですね。
家族・親族のみのパーティー
家族のみや、家族・親族のみで食事会に近いアットホームなパーティーを開く人も。
落ち着いた雰囲気で、和気あいあいと楽しい時間を過ごせますよ。
式の内容や演出のことなど、詳しく知りたい人はこちらの特集もチェックしてみてください。
二部制のパーティー
家族や親族を招いての食事会と、友人知人を招いてのパーティーを別々に開くという人も!
落ち着いた雰囲気で家族と親交を深めることもでき、友人知人と思いっきり楽しむこともできる・・・欲張りな披露宴スタイルですね!
1.5次会パーティー
1.5次会とは、「披露宴と二次会の間」のようなイメージです。
二次会よりはフォーマルだけど、披露宴より少しカジュアル。
ケーキカットなど披露宴らしい演出は取り入れつつ、会費制のパーティーで気取らずに楽しめるスタイルです。
1.5次会についてはこちらの記事も読んでみてくださいね。
ここで紹介しただけでも、色々な披露宴のスタイルがあるんですね。
ゲストも、大人数からごく親しい友人のみを招いた少人数、家族親族のみなど、新郎新婦の考えによってさまざま。
自分たちの望むスタイルを考えてどんな披露宴にするか決めるといいですね。
では次に、披露宴の具体的なプログラム例を見ていきましょう。
披露宴のプログラム例
披露宴のプログラムは披露宴のスタイルによってもさまざま。ここでは一例をご紹介します。
2時間~3時間の一般的な披露宴の場合
ゲストの入場
新郎新婦と両家両親が並び、ゲストをお出迎えする「迎賓」をする場合も。
迎賓ナシなら、ゲストがそれぞれ入場し、自分の席で開宴を待ちます。
新郎新婦入場(約5分)
入場前にオープニングムービーがあったり、入場してから新郎新婦がウェルカムスピーチをする場合もあります。
新郎新婦紹介(約5分)
司会者がするケースがほとんど。
媒酌人がいる場合は媒酌人が行います。
主賓挨拶(5分~10分)
新郎側、新婦側両方の主賓挨拶がある場合は、10分程度かかることがあります。
主賓挨拶は新郎側のみ、新婦側の主賓には乾杯の挨拶をお願いするというパターンも。
乾杯(約5分)
前もってお願いしておいたゲストに、簡単なスピーチと乾杯の音頭をとってもらい、みんなで乾杯します。
ケーキ入刀(約10分)
ウェディングケーキに二人で入刀し、写真撮影タイム。
お互いにケーキを食べさせ合うファーストバイトも定番です。
歓談(約10分)
食事をしながらわきあいあいと楽しむ時間です。
祝電の読み上げがある場合も。
新郎新婦中座(約30分)
お色直しの為、一度退場します。
新婦の方がお色直しに時間がかかることが多いので、新婦が先に退場し、時間差で新郎が退場するというパターンも。
新郎新婦の中座中は、ゲストが退屈しないようプロフィールムービーなどを流す人も多いようです。
新郎新婦再入場&テーブルラウンド(約15分)
お色直しを済ませた新郎新婦が再入場し、そのままゲストテーブルを周ります。
キャンドルサービスや写真撮影、プチギフトを配るなど、テーブルラウンドの内容はさまざまです。
ゲストのスピーチや余興
お願いする人数にもよりますが、持ち時間はそれぞれ5分程度。
披露宴の演出内容によってスピーチや余興にかけられる時間が違うので、プログラムに合わせて時間配分を決めておくといいですね。
花嫁の手紙朗読・花束や記念品贈呈(約10~15分)
花嫁が、両親へ向けて手紙を読む演出です。
その後、新郎新婦揃って両親へ花束や記念品を渡します。
自分の両親へ渡すのはもちろん、互い相手の両親へ渡すというのもアリ。感動の時間ですね。
両家代表謝辞(約5分)
主に、招待状の送り主(新郎の父親や新郎自身)が行うことが多いよう。
でも送り主にこだわらずスピーチする場合もあるようです。
新郎新婦退場・閉宴の言葉(約5分)
新郎新婦と両親は先に退場し、お見送りの準備。
司会者が閉宴の言葉を述べ、ゲストに退場を促します。
送賓(お見送り)(約20~30分)
両家両親と新郎新婦が並んで立ち、会場を出るゲストをお見送りします。
感謝の言葉を伝えたり、プチギフトを配ったりするカップルが多いようです。
親族のみなど、少人数披露宴の場合(お色直しなし)
新郎新婦入場(約5~10分)
少人数なら、ゲストを迎賓して一緒に入場するのも楽しいですね。
もちろん、先にゲストに会場入りしてもらい、後から新郎新婦入場のパターンもアリです。
ウェルカムスピーチ・乾杯(約5分)
ごく親しい人を招いた披露宴なら、ぜひ新郎新婦の言葉で集まってくれた感謝の気持ちを伝えるといいですね。
そのまま乾杯してもいいですし、親族の誰かに乾杯の挨拶をお願いするのもアリ。
ウェルカムスピーチなしで司会者がいる場合は、開宴の言葉を述べてもらいましょう。
ケーキ入刀(約5分)
ウェディングケーキ入刀です。
少人数なら、生ケーキにすればゲスト皆と分けて食べることができそうです。
歓談(約60~80分)
たっぷりと歓談の時間をとって、新郎新婦とゲストで食事を楽しみましょう。
その間、例えばゲストに余興をしてもらったり、一人ずつお祝いの言葉を言ってもらったりするのも素敵。
プロフィールムービーを観てもらうのもいいでしょう。
少人数だからこそ、アットホームな雰囲気で歓談タイムを過ごせそうですね。
花嫁の手紙朗読・花束や記念品贈呈(10~15分)
新郎新婦にとって家族や親族、ごく親しい人なら、より感動するシーンになりそう。
ぜひ取り入れたい演出ですね。
謝辞・閉宴の言葉(約5分)
新郎新婦から、もしくは新郎、新郎の父親から感謝の言葉を伝えます。
新郎新婦退場・送賓(約10~15分)
新郎新婦が先に退場し、ゲストのお見送りをします。
司会者がいる場合は閉宴の言葉を述べて、ゲストに退場を促します。
プログラム例はこんな感じです。
披露宴の詳しい流れや、披露宴後の流れについてはこちらの記事も合わせてどうぞ。
披露宴ができる会場例
昔は、新郎新婦の実家で披露宴を行うこともありましたが、今では家以外の会場で行うことがほとんど。
色々なスタイルの披露宴があるように、披露宴の開催場所もさまざまです。
例えばこんな会場があります。
ホテル
ホテルには披露宴ができる宴会場を備えているところが数多くあります。
大人数が収容できる大宴会場から少人数向けの会場まで、複数から選択できる場合も。
ガーデンでガーデンパーティーができるホテルもあります。
挙式会場も有していることがほとんどなので、挙式→披露宴の流れがスムーズに進みますよ。
ホテルならではの質の良いサービスも魅力です。
専門式場
専門式場とは、結婚式のためにつくられた専用施設のことです。
結婚式に特化しているので、挙式会場と披露宴会場の両方がある施設がほとんど!
挙式からそのままスムーズに同じ施設内で披露宴を行うことができます。
また、音響や映像などの設備に力を入れている式場も多く、幅広い演出ができるのも特徴です。
ゲストハウス
一軒家の邸宅を貸し切って使えるゲストハウス。
まるで自分の家にゲストを招いたような気分で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
貸し切りなので飾り付けも新郎新婦の好きにできることが多く、二人らしいスタイルの披露宴になりそう!
建物やガーデンを自由に使えるのが嬉しいですね。
レストラン
普段はレストランとして営業しているお店を貸し切って行うレストランウェディング。
ホテルや専門式場より少しカジュアルな雰囲気で、おいしい料理を楽しめるのが嬉しいポイント!
アットホームなパーティーになりそうですね。
料亭
和の雰囲気たっぷりの料亭で披露宴をする人も。
和装の結婚式にピッタリですね。
日本庭園がある料亭なら、和装の写真映えもばっちりです。
少人数で落ち着いた食事会風にしたい人にも、おすすめです。
会場についてもっと知りたい人はこちらの記事も読んでみてくださいね。
結婚式場の種類って?ホテルや専門式場など代表的な4タイプの特徴をご紹介!
一例はこんな感じですが、他にも披露宴ができる会場はいろいろ!
こだわりたい人は、インターネットなどで披露宴ができる会場を検索してみるといいですよ。
エリア別の人気式場を知りたい人は、こちらも参考にしてくださいね。
では次に、ゲストを楽しませる演出についてご紹介します。
今どきの披露宴ではこんな演出が!
披露宴の定番演出といえば、新郎新婦のお色直しからのキャンドルサービス、ケーキカット、花嫁の手紙など・・・。
今まで何度も見たという人が多いのではないでしょうか。
中でも花嫁が両親に読む手紙は、定番ながらに感動の演出ですよね。
そんな定番演出もぜひ取り入れたいですが、ここでは、ちょっとおしゃれな今どきの演出も見ていきましょう!
映像演出
映像演出は、多くの人が取り入れている演出です。
例えば披露宴の始まりに流す「オープニングムービー」、二人の半生やなれそめを流す「プロフィールムービー」、披露宴の最後に流す「エンドロールムービー」などがあります。
なかでもエンドロールムービーは、その日の挙式や披露宴の様子をその場で編集して流す「撮って出し」タイプが人気!
披露宴から参加のゲストは挙式の様子を見ることができるし、参加したゲストも自分たちが映っていたりしてちょっと嬉しくなりますね。
また、オープニングムービー代わりに、壁などに立体的に見える映像を映す「プロジェクションマッピング」をするのも素敵!
これはインパクトがありますが、できる会場が限られているので事前リサーチが必要です。
テーブルラウンド
主にお色直しから戻ったタイミングで、新郎新婦がゲストテーブルを周る演出です。
定番のキャンドルサービスもいいですが、「果実酒作り」もオシャレでおすすめ!
各卓にあらかじめフルーツなど材料を置いておき、新郎新婦が持っている瓶に入れてもらいます。
ゲストにすべての材料を入れてもらった瓶に、新郎新婦がお酒を注いで完成!
みんなで作った果実酒は熟成して、「飲み頃になったら新居に飲みに来てね」とお誘いしておくといいですね。
また、各卓に面白いフォトプロップスを用意しておき、写真撮影をするテーブルラウンドも楽しそう。
フォトプロップスとは、写真を撮るときに手に持って使う小道具のこと。
セリフが書かれた吹き出しだったり、ひげや帽子だったり、楽しんで使えるものをいくつか用意しておくと盛り上がりますよ!
料理演出
おいしい料理は、ゲストへの最高のおもてなし!
見た目も味も楽しめる料理だと、なおいいですよね。
例えばケーキを新郎新婦がゲストにサーブしたり、カウンターでカクテルを配ったり・・・。
新郎新婦とゲストが、料理や飲み物を通して交流できる時間を作るのもおすすめ!
ドレスの上にエプロンをつけたり、コック帽をかぶるのもおもしろいですよ。
また、ウェディングケーキの上から、カラフルなソースをかける「カラードリップケーキ」もオシャレな演出。
ウェディングケーキの最後の仕上げを新郎新婦がするなんて、素敵ですよね。
綺麗な色のソースがとろりとかかる様子は、写真映え抜群!
まさに目でも舌でも楽しめる演出ですね。
オシャレな演出はいろいろあるので、自分たちらしい演出を取り入れてみて下さいね。
では最後に、披露宴の費用について見ていきましょう。
披露宴にはどれくらいの費用がかかるの?
「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」調べによると、先輩カップルが挙式・披露宴にかけた金額はこんな感じになっています。
「300~350万円」が20.5%と一番多く、続いて「250~300万円」が13.1%という結果でした。
先輩カップルが挙式・披露宴にかけた金額は、平均で308.3万円。
そして「挙式料」の平均は30.8万円です。
差を考えると、だいたい270~280万円程度が披露宴の平均費用といえそうですね。
披露宴にかかる費用は、選ぶ会場や料理内容、演出内容などによって変わります。
料理・ドリンクは招待人数分必要なので、単純に招待人数が増えればその分費用もあがるでしょう。
結婚式費用に関する詳しい情報や、演出別にかかる費用相場については、こちらの記事もチェックしてくださいね。
結婚式費用はゲストの人数でどう変わる?人数別の費用相場や費用が変わるポイントを解説
「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」
結婚に関するWEBアンケート調査
調査対象:入籍3年以内の男女で、挙式と披露宴を行った人
調査時期:2018年7月
対象人数:男性500人 女性500人
まとめ
披露宴についてご紹介しました。
「披露宴」とは、二人の結婚を披露するパーティー(宴)のこと。
今まで自分たちがお世話になった人たちを招いて、料理やお酒、演出などでおもてなしします。
時間はだいたい2~3時間程度で、一般的にはゲストからご祝儀を頂きます。
会費制の披露宴もあるので、地域や披露宴のスタイルによって異なるでしょう。
挙式と披露宴は、必ずしもセットで同日に行われるとは限りません。
披露宴のスタイルはさまざま。
・大人数のパーティー
・家族・親族のみのパーティー
・二部制のパーティー
・1.5次会パーティー
などがあります。
披露宴ができる会場は、こんな感じです。
・ホテル
・専門式場
・ゲストハウス
・レストラン
・料亭
これは一例で、他にも披露宴ができる会場は色々あります。
今どきの演出としては、多く取り入れられているのがムービーを流す映像演出。
テーブルラウンドでの果実酒作りや、フォトプロップスを使った撮影も楽しそうですね。
新郎新婦がデザートやお酒をゲストにサーブする、料理を使った演出も喜ばれそう!
演出は様々なので、自分たちらしい演出を取り入れるといいですね。
先輩カップルが挙式・披露宴にかけた費用は「300~350万円」が20.5%と一番多く、続いて「250~300万円」が13.1%という結果でした。
平均すると308.3万円。
そして「挙式料」の平均は、30.8万円です。
挙式・披露宴の平均費用から挙式料の平均費用を引くと、277.5万円。
これが先輩カップルが披露宴にかけた平均費用です。
披露宴にかかる費用は、選ぶ会場や料理内容、演出内容などによっても変わります。
披露宴の基礎知識を知ったうえで、自分たちらしい選択でオリジナルの披露宴を作り上げたいですね!
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