「会費制結婚式」とは?メリット・デメリットを徹底調査!会費の相場や費用、引き出物についても解説
「会費制結婚式」ってご存じですか?
「出席したことがある」という人もいれば、「なにそれ!?」という人もいるのではないでしょうか。
今回は、会費制結婚式の概要やメリット・デメリット、会費や費用の相場について徹底解説!
「招待状は?」
「引き出物はいるの?」
など、気になる疑問にもお答えします!
会費制結婚式とは?どんな人におすすめ?
「会費制結婚式」とは?
地域によっても違いますが、「結婚式」といえばゲストからご祝儀を頂くスタイルが一般的。
ご祝儀制の結婚式の場合、ゲストは自分の立場や年齢などに合わせて新郎新婦へのご祝儀を用意します。
でも会費制結婚式は、ゲストに一律の「会費」を支払ってもらうスタイル。
あらかじめ招待状などで会費を知らせておき、当日受付で会費を受け取ります。
基本的にご祝儀を別に受け取ることはせず、会費のみで参加してもらうのが特徴です。
「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」のアンケート結果によると、先輩カップルが行った結婚式の披露宴の形式は、こちら。
やはり、「ご祝儀制」が85.5%と、まだまだ「ご祝儀制」がポピュラーなようですね。
ただし、一部の地域だけは結果が違います。
北海道は会費制が50%、青森は80%と、ご祝儀制を上回る結果になっています。
結婚するお相手が北海道や青森出身の場合は、地域柄、会費制結婚式に馴染みのある人が多いかもしれませんね。
「会費制」というと、カジュアルなパーティーや二次会のような雰囲気を想像する人もいるでしょう。
でも会費制結婚式は、ホテルなどフォーマルな会場で、ご祝儀制の結婚式と変わらない雰囲気で行うことも可能。
もちろんレストランでカジュアルなビュッフェスタイルなど、二次会に近い雰囲気にすることもできます。
自分たち次第で、自由に演出できるんですね。
どんな人におすすめ?
会費制結婚式は、例えばこんな人におすすめです。
海外挙式・リゾート挙式をした人
海外や国内リゾートで、二人だけ、もしくは少人数での挙式をする人もいますよね。
その場合、別にお披露目パーティーとして会費制結婚式をするのもおすすめ。
会費制結婚式なら費用も準備期間も抑えられるので、気軽に開催できそうです。
挙式に招いた親族や親しい友人以外にも、二人の結婚を披露することができますね。
自由な雰囲気にしたい人
ご祝儀制ではご祝儀を頂くので、「カジュアルにビュッフェ形式にしたい」と思っても、それではご祝儀の額とおもてなしが見合わない・・・なんてこともあります。
でも会費制結婚式は、会費の設定も結婚式の雰囲気も二人次第。
自由に自分たちのスタイルで結婚式をしたい人にはピッタリです。
たくさんの友人を招待したい人
友人をたくさん招待したいけど、ご祝儀を出してもらうのも気が引けるし・・・という場合でも、会費制なら気軽に幅広いお付き合いの友人を招待できそう。
たとえば親族での披露宴と友人でのパーティーを分けたい人にもおすすめです。
ご祝儀制の披露宴に親族を呼び、友人たちは会費制の披露宴で気軽に、というのもいいですね。
会費制結婚式の他にも、結婚式には色々なスタイルがあります。
他のスタイルも気になる!という人はこちらの記事もどうぞ。
会費制の結婚式は、ご祝儀制より自由度が高いのも魅力のひとつ。
でも肝心の「会費」は、どう決めればいいのでしょうか?
次は、会費の相場や決め方についてご紹介します。
会費はどう決める?相場を解説!
会費制結婚式では、会費も自分たちで設定する必要があります。
会場によっては、プランごとに会費を設定してくれているところもあるので、その場合はプランを選ぶだけで大丈夫。
でも自分たちで決める場合、どう決めればいいのでしょうか?
会費の設定は、結婚式の形式や会場のレベルなどによって決めるのが一般的。
例えば、こんな感じです。
立食ビュッフェスタイル
・・・会費6000~10000円程度
比較的カジュアルなレストランなどで、食事は立食ビュッフェで気軽に!という結婚式なら、会費はこれくらいが相場。
新郎新婦もゲストに混ざってくつろげるような、アットホームなパーティーになりそうですね。
ゲストへのお礼として、数百円程度のプチギフトを用意しておくといいでしょう。
着席ビュッフェorカジュアルなコース
・・・会費10000~15000円程度
ゲストの席を用意して、着席ビュッフェスタイルに。
二次会ほどラフな雰囲気ではなく、でも着席でフルコースにするほど堅苦しくもしたくない・・・そんな人にピッタリです。
会場は、雰囲気のいいレストランや、ホテルの会場などでもいいでしょう。
会費が12000円以上になる場合は、カジュアルなコース料理を出すのもアリ。
会場の設備や雰囲気、料理にこだわったり、プロの司会者をいれたりしてきちんと感を出すのもおすすめです。
ゲストへのお礼の品として、1000円程度のギフトを用意しておくといいですよ。
着席フルコース
・・・会費15000~20000円程度
ホテルや高級レストランなどで、着席のフルコースを用意するなら会費の相場はこれくらい。
会費が高くなる分、ゲストへのおもてなしはご祝儀制の披露宴とかわらないくらいのレベルを目指したいところです。
料理の質はもちろん、クロークや待合スペースはあるかなど、ゲストに快適に過ごしてもらえる会場選びが大切ですよ。
ホテルなど多くのカップルの結婚式を経験している会場なら、演出や進行もスムーズに進みそう。
ホテルならチャペルがあったり人前式ができたりするので、挙式もしたい!という場合でも安心ですね。
ゲストへのお礼の品は、1500~2000円程度のギフトや、引き菓子などを選ぶといいでしょう。
会費の設定目安は、だいたいこんな感じです。
会費が高くなるにつれ、おもてなしや演出内容も充実させる必要がありますね。
では会費制結婚式の場合、新郎新婦の「自己負担額」はどれくらいなのでしょうか?
次は、会費制結婚式の費用について見ていきましょう。
費用はいくらかかるの?
ゲストからいただく会費の、7割程度は料理などおもてなしの費用です。
例えば会費10000円の場合、7000円強がゲストの飲食代ということに。
残った「3000円×ゲスト人数分+自己負担額」で、衣裳や演出、装飾、プチギフトなど必要なものを用意します。
衣裳や演出の内容、設定した会費の金額によっては、自己負担なしにすることも可能。
ただし、料理やパーティーの内容があまりにも会費に見合っていないと、ゲストに「あれ?」と思われてしまう可能性も。
自分たちでどれくらい負担できるかを事前に考え、ゲストも二人も満足できる結婚式を目指したいですね。
では実際、会費制結婚式を挙げた先輩カップルはどれくらい費用をかけたのでしょうか?
ご祝儀制の結婚式と比べてみましょう。
会費制だと、「50万円未満」と答えた人が19.2%で一番多いという結果に。
「100~150万円未満」が15.1 %で続きます。
ご祝儀制では、「300~350万円未満」が18.2%で一番多く、続いて「250~300万円未満」が11.6%という結果に。
会費制結婚式は、ご祝儀制に比べて費用が抑えられる傾向にあるようですね。
全体の費用が抑えられる分、自己負担額も少なくなると考えてよさそうです。
だいたいの費用がわかったところで、次は会費制結婚式のメリット・デメリットをお話しします。
会費制結婚式のメリット・デメリット
メリット
1 ゲストの負担を減らすことができる
披露宴に出席する場合、ご祝儀制ならゲストはご祝儀を持参します。
新郎新婦と対等な友人・同僚などのゲストなら、その相場は3万円。
上司など立場や年齢が高くなると、ご祝儀の相場も増えますよね。
でも会費制なら、10000円前後~20000円程度が主流。
ゲストの金銭的負担が少なくなることで、新郎新婦も気を遣わず、呼びたい人みんなに声をかけられそうですね。
2 二人の金銭的負担を減らせることも
ご祝儀の中身は予想することくらいしかできませんが、会費制の場合、ゲストから頂く金額は事前に計算することができます。
「会費×人数」が、その総額。
会費の総額がわかれば、「会費総額-必要経費」をすることで、自分たちの自己負担額がハッキリしますよね。
会費と必要経費のバランスを取り、無理のない自己負担額での結婚式を計画することができますよ。
3 自由度が高いので準備が楽!
ご祝儀制結婚式は、ご祝儀を頂く分、だいたい必要なものが決まっていますよね。
ゲスト全員分の席は基本的に必須、引き出物や席次表、席札、招待状など・・・
用意しなければいけないものはたくさんあります。
でも会費制結婚式は、比較的自由にパーティーの内容を決められます。
たとえば立食なら席を用意する必要もなく、席次表や席札の手配もいりません。
引き出物も基本的になしの場合が多いですし、招待状をメールなどで送信する人も。
自分たちで、「どこに手をかけるか」「どこを省略するか」を決められるのが嬉しいですね。
デメリット
1 戸惑うゲストがいるかもしれない
会費制や立食スタイルは、まだまだなじみがない人も多いですよね。
特に今までたくさんの結婚式に出席してきた年配の方にとっては、ご祝儀制の披露宴が当たり前、ということも。
「本当にご祝儀を持っていかなくていいの?」
「服装はどうすれば・・・」
と迷わせてしまったり、「結婚式らしくない」と感じてしまったりする人もいるかもしれません。
ご祝儀は辞退するということをきちんと招待状に明記したり、服装も、カジュアルにしたいなら「平服で」と記載するなど、前もってわかりやすく伝えておくと安心。
あまり年配の人が多い結婚式や、親族が格式を重んじるタイプの場合は、ご祝儀制のほうが無難な場合もあります。
会費制にしたいなら、前もって会費制にする理由などを両親に話し、親族にも理解を得ておけるといいですね。
2 満足度と会費のバランスが難しいことも
ゲストの負担を減らそうと思って会費をあまり下げると、その分パーティーの質も下がってしまうもの。
でも会費を下げてパーティーの質も高く、となると、今度は二人の自己負担額が増えてしまいます。
ゲストの満足度と会費、そして自己負担額のバランスをうまくとることが必要。
どこまでなら無理なく自己負担できるかを考えておき、そこから結婚式の内容や会費を決めていくといいですよ。
では最後に、会費制結婚式に関する疑問にお答えしていきます。
招待状や引き出物など【気になる疑問Q&A】
Q. 挙式はする?パーティーだけ?
A.
これは、どちらでもOK!
別日に挙式を済ませて、お披露目パーティーだけを会費制で行う、というパターンもあります。
結婚式ができる会場を選び、挙式もその日に行うという場合も。
例えば海外などで挙式をした場合でも、「ゲストみんなに結婚を承認してもらいたい」という理由で改めて人前式をするカップルもいるそうですよ。
会費制結婚式のスタイルは、二人次第です。
Q. 招待状は用意する?
A.
会費制結婚式でも、ご祝儀制と同じように招待状を送るカップルが多いよう。
紙の招待状だと記念に残るし、「きちんと感」や「結婚式感」がでますよね。
でも、メールやSNSなどを使って招待状を送ったという人も!
これなら招待状作成や送付の手間・コストも削減できますし、ゲストも返信ハガキを書いたり送ったりする手間が省けます。
一石二鳥ですね。
どちらにしても、
「当日は会費制にさせていただきましたのでご祝儀はご遠慮します」
「ご祝儀その他のお心遣いは慎んでご辞退申し上げます」
・・・など、会費制であることと、ご祝儀が必要ないことをきちんと書いておきましょう。
Q. 引き出物やプチギフトは必要?
A.
引き出物は基本的に用意しないことが多いようですが、会費の金額によっても変わりそう。
会費10000円前後ならプチギフト程度、15000~20000円程度になると、引き菓子などちょっとした手土産のようなものを用意する人も多くなります。
プチギフトは用意する傾向が高く、中には引き菓子とプチギフト両方用意した、という人もいます。
これはもう「気持ち」なので、二人次第ですね。
会費制結婚式の引き出物については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
会費制結婚式の場合、引き出物って必要?ギフトの基礎知識を解説
Q. ゲストの「お車代」「宿泊費」は渡す?
A.
遠方から来てくれるゲストに渡す、「お車代(交通費)」や「宿泊費」。
ご祝儀制の場合、渡すことも多いですが、それでも「全額負担」「一部負担」「渡さない」など新郎新婦によってさまざまです。
会費制の場合も、対応はさまざま。
「せっかく遠くから来てくれたから渡す」という人もいれば、「費用を抑えたくて会費制にしたので、そこまで負担できない」という人もいます。
もちろん「一部負担」派も。
「(会費×人数分)+自己負担額-結婚式にかかる経費」を計算してみて、どれくらい余力があるか考え、負担できる範囲を決めるといいですよ。
Q. 司会は必要?
A.
パーティーの司会をプロに頼むかどうかは、望む雰囲気次第。
ご祝儀制の披露宴並みにフォーマルなパーティーにしたい場合、プロの司会者にお願いした方がスムーズです。
カジュアルに気軽に楽しみたいなら、友人にお願いすることもできます。
どんなパーティーにしたいかを、よく考えて選びましょう。
Q. ゲストがご祝儀を持ってきたらどうする?
A.
ご祝儀を辞退する旨を招待状に書いても、「やっぱり少しくらい・・・」とお祝いの気持ちでご祝儀を持参する人がいるかも。
その場合、頑なに断るのは失礼です。
受付で受け取ってもらい、後日改めて、内祝いとしてお礼の品を贈りましょう。
会費制の結婚式【ゲストQ&A】
ではここからは、ゲスト側の疑問も少しご紹介します。
Q. どんな服装で行けばいい?
A.
会費制でも、結婚式に違いはありません。
基本的には、フォーマルな服装でOK。
ただし、結婚式の雰囲気によってはちょっとカジュアルダウンした方がいい場合もあります。
会場がカジュアルなレストランだったり、「平服で」と書かれていたりする場合は、セミフォーマルな服装でいいかもしれませんね。
Q. 会費は新札?どうやって渡すの?
A.
会費は、ご祝儀のように「新札で用意するのがマナー」というわけではありません。
新札を用意するのは「この日を楽しみに準備していた」という意味があるので、もちろん会費を新札で用意してもOK!
むしろ好印象ですね。
せめてシワシワだったり汚れたお札は避け、きれいなお札で用意するといいでしょう。
また会費は、ご祝儀袋に包む必要もありません。
ご祝儀ではないので、そのまま受付で支払います。
お釣りのないように用意しておくとスマートですよ。
Q. 自分の時はご祝儀をもらったけれど…?
A.
自分が結婚した時にご祝儀をもらっていた場合、会費だけでいいのか気になりますよね。
たしかに、先に結婚した人は自分がもらった額と同じ金額を贈るのがスマート。
でも会費制結婚式では、立食だったり、引き出物がなかったりと、ご祝儀制と比べておもてなしが簡単なことも多いですよね。
もちろんご祝儀を贈ってもいいのですが、もしかしたら二人に気を遣わせてしまう可能性も。
そんな場合は、会費と頂いたご祝儀との差額分で、結婚祝いのプレゼントを贈るのがおすすめですよ。
なお、お祝いの気持ちからご祝儀も渡したいという場合は、結婚式当日ではなく別日に贈りましょう。
ご祝儀制の結婚式では式当日に受付でご祝儀を渡しますが、会費制の結婚式では受付係の人も会費の集計などで忙しくしています。
会費制の結婚式でご祝儀を渡すことはイレギュラーなので、ご祝儀を渡すと管理の面で負担になってしまうかもしれません。
また、もし受付でご祝儀を受け取ってもらえたとしても、新郎新婦は結婚式当日の荷物が多く、ご祝儀の管理に困ってしまうかも。
結婚式当日以外で、お互い落ち着いてやり取りができるタイミングに渡せるといいですよ。
贈り方は、直接手渡してもいいですし、現金書留で郵送してもOK。
書留で送る場合はメッセージカードなどを同封すると、よりお祝いの気持ちが伝わりそうです。
「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」
結婚に関するWEBアンケート調査
調査対象:入籍3年以内の男女
調査時期:2018年7月
対象人数:男性500人 女性500人
まとめ
会費制結婚式について、ご紹介しました。
会費制結婚式とは、ゲストからご祝儀を頂かず、代わりに一定の会費を払ってもらうスタイルの結婚式。
自由度が高く、フォーマルからカジュアルまでさまざまなスタイルの結婚式が可能です。
会費の設定は、会場の格式や結婚式の雰囲気、内容によって決めるのが一般的。
新郎新婦の自己負担額は、ご祝儀制に比べて抑えられる傾向にあるようです。
ゲストの金銭的負担が減るのもメリット!
自由度が高いので準備が比較的楽で、二人の負担も減りますね。
ただ、会費制結婚式に馴染みのない人が多いのも事実。
親族などには、理解してもらえるよう前もって根回ししておくと安心です。
会費の額と自己負担額と、ゲストの満足度のバランスも大切。
無理のない負担額を考え、結婚式の内容を決めましょう。
ゲストも二人も楽しめる、自由度の高い会費制結婚式。
ぜひ候補に入れてみてくださいね!
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