結婚式と披露宴の違いって?何のためにするの?
音声で聴く!
「結婚式と披露宴ってなにが違うの?」
と聞かれて、ハッキリ答えられますか?
うーん・・・と答えに迷ってしまう人、意外と多いのではないでしょうか。
結婚式と披露宴って、実は別物なんです。
結婚式と披露宴の違いについて、そもそもの言葉の意味から、行う目的、具体的なスタイルまで解説します。
結婚式と披露宴の違いは?
本来、結婚式とは、「神さまや参列者の前でふたりが結婚を誓う儀式」のこと。
指輪交換や誓いのキスなど、ふたりがお互いに夫婦として生きていくことを誓う儀式が行われます。
いわゆる「挙式」と呼ばれるものです。
「結婚式」=「挙式」なんですね!
一方、披露宴とは、「結婚したことを知人にお披露目するためのパーティー」のこと。
参加してくれたゲストと料理を食べたり、お酒を飲んだりしてお祝いの宴を楽しみます。
ウェディングケーキ入刀や友人による余興など、場を盛り上げるための演出を取り入れる人も多いですよ。
ひとことでまとめると、
「結婚式は儀式」
「披露宴はパーティー」
というわけですね。
ただ、世間では、
「結婚式」=「挙式」+「披露宴」
だと思っている人も多め。
そのときどきに応じて、「挙式」という意味なのか、「挙式+披露宴」という意味なのか、柔軟に判断するといいですね。
こちらの記事では、「結婚式」=「挙式」として、結婚式(挙式)と披露宴の違いについてさらに詳しく説明したいと思います。
それでは、「結婚式をする目的」と「披露宴をする目的」にはどのような違いがあるのか見ていきましょう!
結婚式と披露宴、それぞれの目的は?
結婚式をする目的
まずは、結婚式を挙げる2つの目的をご紹介します。
1 人生のけじめをつけるため
結婚式は、「ふたりがこれからの人生を共に歩んでいく」という大きな決意をする場。
「たくさんの人が見守る前で永遠の愛を誓うことは、『人生のけじめ』につながる」
そんな声はよく聞きます。
けじめをつけるために結婚式を挙げる、という人は多いようですよ。
2 親孝行をするため
世の親御さんたちは、「わが子の晴れ姿を見てみたい」と願っている人が多いもの。
「ウェディングドレスを着た娘と一緒に、バージンロードを歩くのが昔から夢だった」
というお父さんもいるようです。
また、
「親戚に自分の子供の幸せそうな姿をしっかりお披露目したい!」
と思う人も。
そんな親の希望を叶えるために、結婚式を挙げる人も少なくないんですね。
「結婚式は挙げないでいいかな・・・」と考えている人も、一度、親に気持ちを聞いてみてはいかがでしょうか?
では次に、披露宴をする目的を見ていきましょう。
披露宴をする目的
1 お互いのパートナーを披露するため
披露宴では、今までお世話になった人や、これからお世話になる人に、直接パートナーを紹介できます。
「おかげさまで新しい家族を作ることになりました。
この人と一緒に、皆さまとこれまで以上のお付き合いをさせていただければと存じます」
そんな気持ちを込めて、「夫婦としてのふたり」のスタートをみんなに見守ってもらう場。
披露宴だからこそできることですよね。
2 お世話になった人をおもてなしするため
披露宴は、ふたりがこれまでお世話になった人をもてなすための宴でもあります。
結婚が決まって、これまでの人生を振り返り、
「自分を支えてくれた人たちに改めて『ありがとう』を伝えたい」
と思う人は多いようです。
披露宴で用意する豪華な料理やお酒は、そんな感謝の気持ちを形にしたものでもあります。
「ゲストにおもてなしの気持ちを伝えたい!」
という人は、多少準備に手間がかかっても披露宴をした方が良いかもしれませんね。
3 幸せを実感するため
結婚式には、たくさんのゲストがふたりをお祝いするために駆けつけてくれます。
幼い頃から親しくしていた親戚、
学生の頃から仲良くしてきた友人、
会社でお世話になっている上司、など。
こんなに多くの人が一度に集まるのは、結婚式の日だけではないでしょうか。
いろんな人から祝福されることで、
「ああ、幸せだなぁ。結婚式を挙げてよかった!」
と思う人は多いみたいですよ。
それでは結婚式と披露宴の具体的なスタイルについてご紹介します。
結婚式と披露宴の具体的なスタイルを紹介!
結婚式のスタイル4つ
結婚式はいくつかのスタイルに分かれていて、代表的なのは
・教会式(キリスト教式)
・神前式
・仏前式
・人前式
など。
それぞれどんなスタイルなのか、見てみましょう。
(1)教会式(キリスト教式)
「教会式(キリスト教式)」は、キリスト教の神に結婚を誓う儀式のスタイル。
教会の祭壇の前で、ふたりが神父さまに誓いの言葉を言ったあと、参列者に見守られながらキスを交わす・・・
ドラマや映画にそんなシーンがよく出てきますが、あれって実は「教会式」のものなんです。
その名の通り教会で挙げるのが一般的ですが、最近はホテルや専門式場に付いているチャペルで挙げる人もいます。
また、キリスト教は大きくカトリックとプロテスタント2つの宗派に分かれていて、宗派によって結婚式にも違いが。
その違いについてはこちらで紹介しています。
気になる人は読んでみてくださいね。
(2)神前式
「神前式」は日本伝統の結婚式。
ドレスではなく着物を着て、神さまにふたりの結婚を報告し、誓いを述べます。
場所は神社が多いですが、人によってはホテルや結婚式場に付いている神殿で挙げることも。
ふたりがお神酒を飲み交わして夫婦の契りを結ぶ「三三九度」(さんさんくど)など、「和婚」ならではの厳かな儀式も人気です。
神前式の詳しい記事はこちらをどうぞ。
神前式の基礎知識まとめ!式の流れや魅力・費用・衣裳・髪型など一挙解説
(3)仏前式
「仏前式」は仏さまの前で夫婦の結婚を誓うスタイルです。
「ふたりの結婚は生まれる前からの因縁」という仏教の教えにもとづいて、その縁を仏に感謝します。
神前式と同じく、ふたりで杯を交わして夫婦の契りを結びます。
詳しくはこちらの記事でどうぞ。
仏前式ってどんな結婚式?神前式との違いは?魅力や進行例、注意点などを一挙解説!
(4)人前式
ここまででご紹介した教会式・神前式・仏前式は、「神さまや仏さまに愛を誓う」スタイルでしたね。
それに対して「人前式」は、その場にいる参列者を証人として愛を誓うというもの。
教会式のように神父さんはいませんし、儀式の内容やルールも決まっていません。
式の流れを自由に決められるので、ふたりのアイデアが詰まったオリジナルの結婚式を挙げられます!
詳しくはこちらをどうぞ。
人前式ってどんな挙式?式の流れやおすすめ演出、気になる費用や注意点まで徹底解説!
以上、結婚式についてお届けしました。
披露宴のスタイル3つ
次は、披露宴について。
披露宴にもいくつかのスタイルに分かれていて、費用の仕組みで分けると、
・ご祝儀制
・会費制
の2種類があります。
また、そのほか、「食事会スタイル」なども特徴的。
それぞれどんなスタイルなのか、見てみましょう。
(1)ご祝儀制
披露宴は、結婚したことを知人にお披露目するためのパーティー、いわゆる「宴(うたげ)」です。
出席してくれたゲスト(親族や友人、職場の人など)と食事やお酒を楽しみます。
そこで、ゲストからお祝い金として「ご祝儀」を頂く場合、「ご祝儀制」の披露宴になります。
時間はだいたい2時間半~3時間ほど。
ゲストによるスピーチ・余興や、花嫁から両親への手紙の朗読など、ムードを高める演出を取り入れる人も多いです。
披露宴の具体的な流れを知りたい人は、こちらを読んでみてください。
(2)会費制
「ご祝儀制」に対して、ゲストに一律の「会費」を支払ってもらうスタイルが「会費制」の披露宴となります。
ふたりとゲストの費用負担を減らせることや、自由度の高さが魅力としてあるようです。
北海道や青森などでは比較的ポピュラーなスタイルのようで、全国的にも選ぶ人が増えてきているようですよ。
時間や内容は特に決まりはなく、「二次会」のようなカジュアルなパーティーから「ご祝儀制」と変わらない雰囲気にもできるようです。
会費制の結婚式についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
メリット&デメリットも紹介しています!
「会費制結婚式」とは?メリット・デメリットを徹底調査!会費の相場や費用、引き出物についても解説
(3)食事会スタイル
「食事会スタイル」では、ご祝儀制か会費制かを問わず、家族や親族などの近しい少人数が集まって、食事を楽しみながら結婚をお祝いするスタイル。
パーティーというよりも、まさに「食事会」といった雰囲気で進行します。
レストランや料亭などが会場になります。
一般的な披露宴と比べると、演出や会場の装飾は控えめにする人が多いようで、
「注目されるのが恥ずかしい」
「親戚ゲストとゆっくり話せる雰囲気がいい」
といった思いからも選ばれているようです。
「食事会スタイル」の披露宴については、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。
【食事会のみの結婚式】親族メインの食事会の流れとは?おすすめの服装や演出も紹介!
まとめ
結婚式とは、「神さまや参列者の前で結婚を誓う儀式」
披露宴とは、「結婚をお披露目するパーティー」
のことを言います。
それぞれの目的はこちら。
○結婚式をする目的
1 人生のけじめをつけるため
2 親孝行をするため
○披露宴をする目的
1 お互いのパートナーを披露するため
2 お世話になった人をおもてなしするため
3 幸せを実感するため
また、それぞれの具体的なスタイルとしては、
●結婚式のスタイル
(1)教会式(キリスト教式)
(2)神前式
(3)仏前式
(4)人前式
●披露宴のスタイル
(1)ご祝儀制
(2)会費制
(3)食事会スタイル
以上、結婚式と披露宴の違いについてまとめました。
それぞれのことを理解したうえで、結婚式や披露宴を迎えると、より一層特別なものになりそうですね。
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