授かり婚はどんな流れで進めればいい?スケジュールや入籍のタイミング、やることを紹介
結婚前に妊娠したことがわかった場合、授かり婚はどんなスケジュールで進めればいいか気になりますよね。
そこで今回は、妊娠中に進める結婚準備や出産準備のスケジュールを、妊娠月数別にご紹介!
タイトなスケジュールだからこそ、体調に気をつけながら進めたいところ。
ぜひ最後まで読んで、やり忘れがないようにチェックしてくださいね。
妊娠に気づいたら
1 産婦人科を受診する
「妊娠したかな?」と思ったら、病院できちんと検査を受けましょう。
市販の妊娠検査薬でもチェックはできますが、確定させるためにも病院での診察は必須ですよ。
2 ふたりで話し合う
妊娠が確定したら、彼とふたりで話し合いの場を設けます。
お互いに結婚の意思を確認するのはもちろんですが、
○結婚式をするかどうか
○親に報告するときの話し方
○住む場所やこれからのこと
・・・など、疑問や不安に思うことは何でも話し合いましょう。
まずはふたりの気持ちを、しっかりと同じ方向に向けることが大切ですよ。
なお、出産前に結婚式をする場合は
・妊娠1~4ヶ月(0~15週)の「妊娠初期」
・妊娠5~7ヶ月(16~27週)の「妊娠中期」
のいずれかに挙げるのが一般的。
妊娠初期はつわりがひどくなる人も多いので、安定期とされる妊娠中期に挙げる人が多いようです。
今回は、妊娠中期に結婚式を挙げるパターンでスケジュールを紹介していきます。
妊娠2~3ヶ月(4~11週)頃
妊娠2~3ヶ月と言えば、つわりがあったり、体調も安定しなかったりという時期。
やるべきことはありますが、体調と相談しながら進めましょう。
1 親への報告・挨拶
妊娠がわかり、結婚する意志を固めたら、親にはできるだけ早く報告して結婚の承諾を得ましょう。
まずはお互い、自分の親へ報告します。
結婚したい人がいるということと、新しい命を授かっているということを伝えます。
どちらの話も結婚挨拶の場でいきなり伝えるより、前もって伝えておいた方が、親にも心の準備をしてもらえそうですよね。
まずは自分の言葉で伝えましょう。
それから日程を決め、まずは女性の親へ、次に男性の親へふたりで挨拶に出向きます。
「結婚を考えてお付き合いをしていた」
「そんなとき赤ちゃんを授かった」
という流れで伝えるのがベスト。
「赤ちゃんができたので結婚します」
と伝えるよりも印象が良くなり、親にも安心してもらえるのではないでしょうか。
まずはふたりの気持ちを誠実に伝えることが大切ですよ。
結婚の承諾を得られたら、結納の有無や、両家顔合わせの日程も決められるといいですね。
親への報告については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
【授かり婚の結婚挨拶】親にどう報告する?タイミング・例文・注意点を解説!
2 親しい友人や職場への報告
友人への報告は、妊娠5~7ヶ月(16~27週)頃の安定期に入ってからでもかまいません。
でも親しい友人やよく顔を合わせるような間柄なら、早めに報告しておいてもいいでしょう。
一緒にいるときに、つわりなどで体調が悪くなったり、食べ物や飲み物を受け付けなくなったりして、心配させてしまうかもしれないからです。
ただし、例えば
「いつも仲良しの4人グループなのに、そのうちの1人だけに伝え忘れていた・・・」
なんてことになると、自分だけ知らされていないことにショックを受けてしまう可能性も。
伝える相手やタイミングは、よく考えて決めましょう。
また、職場で直属の上司にあたる人にも、早めに伝えておいた方が無難。
つわりなどで欠勤する場合や、仕事内容で周りに配慮してもらわなければならないことがあるかもしれないからです。
・産休や育休をとるか
・退職するか
・いつまで働くか
などについては、はっきり伝えておく必要があるので早めに話しておきましょう。
そのうえで、他の同僚に伝えるタイミングを相談して決めるといいですよ。
友人や職場への報告について詳しく知りたい人は、こちらの記事をどうぞ!
【授かり婚の結婚報告】親、職場、友人・・・相手別の報告の仕方やタイミングを解説
3 産院を探す
妊娠が確定したら、
・出産の方法・方式
・ハイリスクな妊娠・出産に対応できるか
・産前産後のサービスの充実度
・病院の雰囲気
などをふまえて出産する病院を決めましょう。
また親を頼って地元で出産する場合は、実家の近くで出産できる病院を探すことになります。
「妊娠○週までに受診しないと出産を受け付けられない」など、病院によって独自のルールがある場合も。
そうでなくても、人気の病院は分娩予約が取りにくいことがあります。
早めに産院の下調べをして、分娩予約を入れておきましょう。
妊娠3~5ヶ月(8~19週)頃
この時期は結婚に向けた準備が本格化してきますが、特に妊娠3ヶ月(8~11週)頃はつわりがひどくなる時期でもあります。
つらい場合は無理をせず、予定を先送りにするなど調整できるといいですよ。
ここでは、スムーズに進められた場合のスケジュールを紹介していきますね。
1 両家顔合わせや結納をする
両家の親や家族で、顔合わせもしくは結納を行いましょう。
顔合わせの場合は食事の場を設け、両家で親交を深めるのが一般的です。
入籍時期や結婚式についてなど、両家が揃った状態で改めて話し合えるといいですね。
ただし、体調が最優先です。
つわりがひどい場合などは時期をずらすなど、無理をしないようにしましょう。
顔合わせや結納については、こちらの記事も読んでみてくださいね。
【両家顔合わせ完全ガイド】当日の流れや挨拶、服装・手土産・場所選びまで
「結納」とは?どんな意味があるの?「顔合わせ食事会」との違いや準備の仕方も解説!
2 入籍
親に結婚の承諾をもらったら、早めに婚姻届の提出を済ませるのがおすすめ。
ただし体調が悪い場合は、無理せず妊娠5~7ヶ月頃の安定期に行うのでもいいでしょう。
ただし、母子手帳を発行する際に入籍しておらず女性が旧姓のままの場合は、母子手帳が旧姓で発行されることもあります。
入籍の予定がある場合、その旨を伝えると入籍前でも新姓で交付してくれる自治体もあるようですが、そうでない場合は後から書き変えることになります。
母子手帳は子どもが大きくなってからも予防接種の記録などを見返す機会があるものなので、「名前の欄を修正したくない」という人は、母子手帳交付前に入籍しておくと安心ですね。
他にも、早めに入籍を済ませた方がいい理由としては、大きく分けて
・急な心身の不調に備えるため
・産後の手続きをスムーズに進めるため
・男性に父親の自覚を持ってもらうため
の3つがあります。それぞれ見てみましょう。
理由1 妊娠中の心身の不調を夫婦で乗り越えるため
妊娠中は、体調の変化や、ホルモンバランスによる気持ちの変化が起こることも。
不安になったり、体調不良で思うように動けなかったりすることもあります。
早めに入籍し正式に夫婦になることで、気持ちの面でも心強く感じられるのではないでしょうか。
夫婦ふたりでサポートしあいながら出産を迎えられるといいですね。
理由2 産後の手続きをスムーズに進めるため
出産すると、子どもの「出生届」を提出する必要があります。
その時点で入籍していない場合、子どもの戸籍に父親の名が記載されず、空欄になってしまうんです。
そして子どもの保険証なども、すべて母親の旧姓で登録されてしまいます。
入籍後に新姓に変更することはできますが、再度手続きをする手間が発生!
産後の大変なときに、色々な手続きが増えるのは避けたいですよね。
出産までに入籍しておくことで、こうした手間を省くことができますよ。
理由3 男性に父親の自覚をもってもらうため
女性はお腹に赤ちゃんがいることで、母親としての自覚をもちやすいもの。
一方男性は、女性に比べていまいち実感がわきにくい・・・ということもありえます。
でも入籍を済ませることで法律的にも夫婦となり、子どもの父親になります。
法的に親子となることで扶養義務が発生するなど、男性側にも父親としての実感がわくきっかけができるんですね。
3 結婚式準備・新居探し
結婚式をする場合、おすすめは安定期と言われる妊娠5~7ヶ月(16~27週)頃。
マタニティウェディングの場合、結婚式までは3ヶ月ほど準備期間があればベターですが、もう少しタイトに1~2ヶ月ほどでも受け付けてくれる式場はあるようです。
体調と相談しつつ進めましょう。
男性に色々な準備を主体的にすすめてもらえるとありがたいですね。
妊娠中の結婚式準備については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
【授かり婚】妊娠中に結婚式を挙げるならいつ?妊娠月別の結婚式準備スケジュール
また、新居探しも早めに始めておき、引っ越し時期に合わせて目星をつけておきましょう。
4 新婚旅行の相談
新婚旅行をどうするかも、相談しておきたいところ。
妊娠中という状態を考えると、海外旅行はリスクが高いのでおすすめしません。
どうしても海外がいいという場合は、旅行先の医療事情を調べておくなどの準備が必要です。
国内で、何かあったときに産院へ戻ってこられる場所だと比較的安心です。
観光プランも、身体に負担がかからないよう柔軟にたてましょう。
そしてもちろん、妊婦検診を担当しているかかりつけ医に相談してから決めるようにしましょう。
母体と赤ちゃんの安全を考えるのであれば、産後落ち着いてから家族で新婚旅行をするのもおすすめですよ。
妊娠中の新婚旅行については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
授かり婚の場合、妊娠中に新婚旅行に行くタイミングはいつ?注意点は?
妊娠5~7ヶ月(16~27週)頃
妊娠5~7ヶ月(16~27週)頃は、体調も落ち着いてくる安定期。
先ほどもお伝えした通り、この時期に結婚式をする人は多いようです。
また、新居への引っ越しや諸々の手続きなどもこのタイミングにするとスムーズですよ。
まず結婚式から見てみましょう。
1 結婚式
妊娠中に結婚式をするなら、安定期と言われるこの時期がおすすめ。
マタニティウェディングに慣れている式場を選ぶと、なお安心です。
「お腹を締め付けないドレスを選ぶ」「演出を詰めすぎない」など工夫して、妊娠中でもめいっぱい結婚式を楽しみましょう!
結婚式前日・当日の話については、こちらの記事を読んでみてくださいね。
2 新居への引っ越し
妊娠後期になると、お腹が大きくなり、日常生活だけでも大変なもの。
そんな時期の引っ越しは、母体にとって負担になります。
赤ちゃんが生まれる前に新居へ引っ越して、ふたりで育てられる環境を整えるとなると、やはり安定期であるこの時期がベストかもしれません。
男性や家族・友人などの手を借り、無理のないよう引っ越しを済ませましょう。
3 入籍・引っ越し・出産に関する手続き
入籍して名字が変わった場合は、色々な書類の名義変更が必要です。
運転免許証、保険証、パスポート、銀行口座、マイナンバーカード、クレジットカード、公共料金の支払い先名義など・・・
今まで旧姓で登録していたものをすべて新姓に変える必要があります。
また新居に引っ越した後は、ケースによって「転出届」や「転出証明書」、そして「転居届」または「転入届」の発行・提出が必要。
必要な手続きはケースによっても違うので、チェックして忘れずに手続きを済ませましょう。
特に名義変更はたくさんあるので、体調が落ち着いている安定期に少しずつ行うのがおすすめ。
必要な手続きや、効率よく済ませる方法についてはこちらの記事を読んでくださいね。
【入籍後の手続きまとめ】1日で完了スケジュール&やることリスト
また出産すると、国や自治体、職場から補助金など貰えるお金がある場合も。
基本的には自分で申請する必要があるので、事前に調べてもらい損ねないように手続きの準備をしておきましょう。
4 新婚旅行
妊娠中に新婚旅行をするなら、やはり安定期を選ぶのがベター。
安定期であれば、比較的リスクが少なく新婚旅行を楽しめるでしょう。
妊娠後期は、お腹が大きくなり長期間の移動が苦しくなるため、避けるのが無難。
臨月になると突然産気づいて出産・・・なんてこともあるので、やはり安定期が安心といえるでしょう。
万全の準備をして、身体に負担がかからない程度に楽しめるといいですね。
妊娠8~10ヶ月(28~39週)頃
妊娠8~10ヶ月(28~39週)頃は妊娠後期とされ、お腹が大きくなって動きづらく、身体のマイナートラブルも起きやすい時期。
母体への負担になることは避け、無理をしないよう心がけることが大切です。
1 産休・育休・退職への準備
「産休(産前産後休業)」は、出産前と出産後に取得できる休暇のこと。
産前休業は出産予定日の6週間前(多胎児の場合はより長く)から、産後休業は出産翌日から8週間取得することができます。
6週間前以内であれば、いつから産前休業に入るかは女性次第。
上司や人事部などと話し合って休暇に入る時期を決め、必要な申請を確認して済ませておきましょう。
「育休(育児休業)」は、条件に当てはまる人なら男女問わず、産後休業の翌日から子どもが1歳になるまで取得できます。
育休の場合は、基本的に休業開始日の1ヶ月前までに申請が必要です。
妊娠後期に入ったら、出産前までに申請を済ませておくといいでしょう。
そして仕事の引継ぎも必要。
後の人が困らないようきちんと引継ぎを済ませることで、気兼ねなく産休に入ったり退職したりすることができますよ。
2 赤ちゃんを迎える準備
産休中や退職後は、ゆっくり自宅で赤ちゃんを迎える準備を進めましょう。
赤ちゃんに必要な育児グッズを揃えたり、入院の準備をしたり・・・
夫と育児について話し合い、シミュレーションしておくのもいいでしょう。
体調に気を配り、ゆっくり過ごすといいですよ。
授かり婚の準備にまつわるQ&A
最後に、授かり婚を準備する中でありがちな疑問にQ&A形式で答えます。
Q.結婚式に向けてネイルサロンやエステサロンには行ってもいいの?
A.できれば避けた方がいいでしょう。
結婚式を挙げる場合、ネイルやエステを受けたいと思うこともありますよね。
出産時は、爪で母体の状況を見たり、血中酸素や血圧を測る「パルスオキシメーター」を指につけたりするため、ネイルは厳禁です。
特に、いつお産になってもおかしくない37週以降はネイルをしないでおきましょう。
それ以前の時期でも、妊娠中は急な体調の変化により緊急で病院にかかる可能性もあるので、「念のため妊娠中はネイルをしない」という人もいるようです。
また、エステも母体やお腹の赤ちゃんへ影響する可能性があるので、できれば避けた方が無難。
妊娠中は肌や嗅覚が敏感になるので、ネイルやエステに使う道具や材料が合わないことも考えられます。
どうしても施術を受けたいという場合は、必ず事前に妊娠中であることを伝えて配慮してもらえるようにしましょう。
Q.出産後の入籍になってしまう場合にしておくといいことは?
A.男性に胎児認知をしてもらうと安心できることも。
何か事情があって、どうしても入籍が出産後になる、という場合もありますよね。
そんなときは、男性に「胎児認知」をしてもらうと良い場合があります。
「胎児認知」とは、女性のお腹の中にいる赤ちゃんが「自分の子どもである」と認める届け出のこと。
「認知届」を役所に提出することで、入籍前でも出生届の父親欄に男性の名前を記載してもらうことができますよ。
法的に親子となるので、万が一のときは養育費の請求をすることも可能。
父親の財産の相続権もうまれます。
出産前の入籍が理想ですが、難しい場合は胎児認知をしてもらうと安心ですよ。
まとめ
授かり婚の準備スケジュールについて、お話ししました。
授かり婚は、なにより体調に気を配りながら準備をする必要があります。
やることはたくさんあるように思いますが、無理せず、負担のかからないペースで進めましょう。
おめでたいことが2つも舞い込む授かり婚。
少しずつ準備を進めて、喜びをかみしめたいですね!
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