別居婚とは?メリット・デメリットから必要な手続き、夫婦円満のコツまで一挙紹介!

最近では、結婚のカタチも人それぞれ。
その中でもよく耳にする、「別居婚」ってどういうものなのでしょうか?
別居婚を選ぶ理由や、メリット・デメリット、必要な手続きなど、別居婚について詳しく解説!
円滑な別居婚を続けるために気を付けたいポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「別居婚」ってどういうもの?
「別居婚」とは、その名の通り、婚姻関係にありながら同居をしないという夫婦生活のカタチです。
結婚して夫婦にはなるけれど、一緒に暮らさないんですね。

期間を決めて別居し、その後同居する場合もあれば、ずっと別居を続けていくという場合もあります。
なお別居婚と呼ぶには、「ふたりが同意している」というのが大事なポイント。
どちらか片方の都合で一方的に別居するのではなく、ふたりともが納得して別居という形をとるのが「別居婚」なんです。
「別居」と聞くと「夫婦仲が悪いから?」なんてネガティブなイメージを抱く人が多いかもしれませんが、別居婚はむしろお互いがポジティブな気持ちで選択するスタイル。
ふたりの結婚生活をより良いものにするための、選択のひとつなんですね。

似たカタチとして、
・夫が転勤になり、妻や子供は学校の都合などで現地に残る「単身赴任」
・親の介護のために実家に戻らなくてはいけない「介護別居」
などがあります。
これらも、「婚姻関係にありながら別居している」という点においては「別居婚」と同じです。
でもこれらは、「都合上仕方なく」別居状態にあるので、ポジティブな意味合いを持つ「別居婚」とは少し違うかもしれませんね。
一般的に「別居婚」とは、結婚をスタートさせる段階で別居を選択するスタイルを指すようです。

夫婦がより良い関係を築くための「別居婚」。
そんな別居婚には、いろいろなスタイルがあります。
次は、別居婚のパターンをいくつか見ていきましょう。
さまざまな別居婚のカタチ
お互い好きな場所で別居し、たまに会う
ある程度離れた場所に住み、休みが合う時などに会うというスタイルです。

お互い違う土地で仕事を持っている場合などは、こうなることが多いでしょう。
結婚後もプライベートや仕事の状況を変えたくない!というふたりにピッタリです。
近くに住み、頻繁に共に過ごす
例えば、同じマンション内の別部屋を借りるなど近くに住み、夕食や休日は共に過ごすというスタイル。
近所なら、気軽に行き来できますね。

毎日夕食を一緒にとることで、夫婦の会話も充実しそう。用事があるときなども、いつでもすぐ駆け付けられる距離です。
でも夕食と休日以外はお互いの自由。
いわゆる「スープが冷めない距離」での別居婚ですね。
週末のみ一緒に過ごす
基本的に平日は別々に過ごし、週末のみ一緒に過ごすスタイル。「週末婚」とも呼ばれています。

平日は仕事やプライベートを優先し、週末は家族の時間を大切にする。メリハリがつきそうですね。
以上、別居婚のカタチをいくつか紹介しました。
これらはあくまで一例で、別居婚のスタイルは夫婦によってさまざまです。
では、みんなはなぜ「別居婚」を選んだのでしょうか?
次は、別居婚を選んだ理由について見ていきましょう。
別居婚にした理由は?
仕事を続けたいから

例えば大阪と東京など、ふたりが遠方で仕事をしている場合、同居となるとどちらかが仕事を辞めなければいけない場合も。
結婚しても仕事を続けて、キャリアも諦めたくない!というふたりの場合、別居婚というスタイルを選ぶこともあるようです。
仕事と家庭を両立させるための選択ですね。
自分らしい人生にしたいから
結婚したら、女性は「家事や家庭を最優先」、男性は「家族を養う、家族サービスの義務」など・・・
古い結婚観に縛られ、自分らしい人生を失うのが嫌!という人も。

結婚しても自由を大切にし、お互いの趣味やプライベート、仕事を尊重した夫婦になりたいからこそ、別居婚というスタイルを選んだふたりも多いようです。
お互い自由があるからこそ相手にも優しくなれる、ということもありますよね。
始めから同居するのが不安だから
例えば付き合ってから結婚までの期間が短い場合など、いきなり同居はうまくやれるか不安・・・という人も。
まずは週末婚などで慣らし、そこから同居へ移行する、というケースもあるようです。

別居婚を選ぶふたりには、色々な理由があるんですね。
でもそんな別居婚で気になるのが、そのメリットやデメリット!
次は、別居婚のメリット・デメリットをチェックしていきましょう。
別居婚のメリット・デメリット
別居婚のメリット
自由がある!

別居婚の一番のメリットは、自由があるということでしょう。
家庭という枠に縛られず、独身時代に近い状態を維持できます。
別居婚を選ぶ多くのカップルが望むのは、「自由」ではないでしょうか。
相手の帰宅時間を気にしたり、家事の分担で揉めたりすることもない。
一人の時間は仕事や趣味に集中できるし、友達と遅くまで飲むのも自由。
でも夫婦という強い絆で結ばれている人がいる安心感もある・・・
お互いを尊重しつつ、縛られるものがない、とてもいい夫婦関係を築けそうですね。
いつまでも新鮮

好きな人と結婚するとはいえ、毎日顔を合わせていれば不満が生まれることも。マンネリ状態になることも少なくありません。
でも限られた時間だけ一緒に過ごす別居婚なら、いつまでも恋人同士のように新鮮でいられるかも!
待ち合わせてデートをしたり、お互いの家にお泊りしたり・・・
ずっと仲良しでいられそうですね。
別居婚のデメリット
費用がかさむ!

結婚して一緒に住めば、家賃・光熱費など生活費が1ヶ所分で済みますよね。
でも別居する場合、生活費が約2倍に!
これは結構イタイ出費です。
経済的な問題を重視するのであれば、同居婚のほうがいいかもしれませんね。
浮気の可能性が高まることも

お互い独身時代のように離れて暮らすということは、その分他の異性が入り込む隙も多いということ。
お互いの信頼関係が大切になってきます。
毎日顔を合わせる同居婚と違い、どちらかの気持ちが冷めると会う頻度が極端に減る可能性もありますよね。
そうなるとより気持ちのすれ違いがおきやすい、というデメリットもあります。
子供ができたときに悩むこともある

ふたりは納得済みの別居婚でも、子どもができると状況が変わる場合も。
両親が家にいないことを子どもが疑問に思ったり、寂しく思ったりするかもしれません。
また、育児の負担が片方にのしかかるという心配もありますね。
でももちろん、子どもができても別居婚をうまく続けている夫婦もいます。
子どもができた場合は、別居婚のあり方について再度話し合って、お互いが納得できる形を選ぶといいですね。
別居婚には、メリットもデメリットもあるんですね。
では別居婚にする場合、何か特別な手続きは必要なのでしょうか?
次は、別居婚に関する手続きについて見ていきましょう。

別居婚で必要な手続きは?
婚姻や引っ越しの手続きは?
別居婚とはいえ、婚姻に必要な手続きは同居婚と変わりません。
婚姻届を提出すれば、婚姻関係は成立。
婚姻届には「同居を始めたとき」という欄がありますが、そこは空欄のままで大丈夫ですよ。

住民票の手続きは、住所が変わる時に必要なものなので、結婚しても住所が変わらない場合は手続き不要。
市内に引っ越すなら「転居届」を、市外に引っ越すなら「転出届」と「転入届」の提出が必要です。
ふたりがそれぞれ別の場所に引っ越す場合は、それぞれで手続きが必要ですよ。
健康保険の手続きは?

夫婦どちらかが会社で社会保険に加入している場合、条件を満たせば、別居婚であっても配偶者が扶養に入ることができます。
被保険者と同居していない場合の条件は、年収130万円未満で、かつその年収が配偶者からの仕送り額よりも低いということです。
「扶養」とは、配偶者に養われている状態を指すため、配偶者からの仕送りより多く稼いで自立している場合は、扶養に該当しないんですね。
扶養に入るなら、被保険者が勤務先で「扶養控除申告書」に必要事項を記入し、提出すればOK。
もちろん子どもも、問題なく扶養に入ることができます。

夫婦ともに仕事をしていて、それぞれ社会保険に加入している場合は、とくに必要な手続きはありません。
ただし夫婦ともに国民健康保険の場合は、注意が必要。
国民健康保険は、住民票の住所が別々だとそれぞれに保険料が発生します。
どちらかがまとめて納めるためには、同じ住所で住民票登録をする必要があるので、気を付けておきましょう。
出産した時の手続きは?

子どもが産まれたら、出生届を提出します。
出生届には住所を書く欄があり、ここに書いた住所に住民登録されることになります。
産まれた子どもがこれから利用するさまざまな行政サービスは、子どもの住民票がある自治体でしか受けることができません。
健康診断や保健指導などの行政サービスは、子どもとお母さんで利用することが多いもの。
そういったことを考えると、出生届に記入する住所は母親の住所にしておくといいかもしれませんね。
また、出生届の提出先は
・子どもの出生地または本籍地
・父母どちらかの所在地
このいずれかの役所になります。
しかし、児童手当に関する手続きなど、住民票を置いている自治体の窓口でしか手続きができないものもあります。
手続きをまとめて行いたい場合は、出生届の提出先を住民登録する自治体の窓口にするとよさそうですね。

別居婚で必要な手続きはこんな感じです。
別居婚でも同居婚でも、手続きに大きな違いはないんですね。
勤め先にも、別居婚であることを報告する義務はない場合がほとんど。
ただ、扶養の手続きをする場合に、配偶者と住所が別々になっていることについて質問されることがあるかもしれません。
その場合は別居婚であることを伝えれば問題ないですよ。
では最後に、そんな別居婚を円満に続けるためのポイントについてお話しします。
円満な別居婚を続けるためのポイント

別居婚を円満に続けるためには、同居婚とは違う注意点もいくつかあります。
順番に見ていきましょう!
生活費のことなどを話し合っておく
別居婚をすると決めたらまず、お金に関わることを話し合っておくとベター。
今の住居に継続して住み続けるのか、それとも別のところに引っ越すのか・・・
別居婚では生活費も約2倍かかることになるので、どこに住むのかをきちんと話し合っておくといいですよ。
生活費の分担についても、考えておく必要があります。

基本的に別居婚に向いているのは、ふたりとも経済的に自立している夫婦です。
ふたりとも働いていて財布を全く別にする場合は、お互いの生活費を自分でまかなえばOKですよね。
今までお互い一人暮らしの場合は、結婚後も生活費が大きく変わることもないでしょう。
ただしその場合も、「お互い月二万円は将来に向けた貯金に回す」など、共同でまかなう部分があれば話し合っておくとよさそう。
どちらかが扶養に入る場合などは、仕送りの額も決めておきます。
ただし、転職や出産など、状況が変われば必要な生活費も変わります。
生活費の分担については、結婚後もたびたび話し合い、パートナーが困らないよう見直していくとよさそうですね。

会う頻度や連絡する頻度を決めておく
別居婚の場合、お互いが会おうと思わない限り顔を合わせる機会がありません。
用事がなくても、顔を合わせて他愛のない話をすることで夫婦の絆が深まるということも。
「週末は一緒に過ごす」「休みが合う日はデートする」「月に1度はお泊りする」など、ふたりのペースに合わせて、会う頻度をはじめに決めておくといいでしょう。
また、連絡の頻度も軽く決めておくと安心。
例えば「夜寝る前は必ず電話かメールをする」など、忙しいふたりでも無理のないルールを決めておけるといいですね。

離れて住む分、コミュニケーションはより大切になりますよ。
相手を信頼する
お互いを尊重し、信頼関係が成り立っていないと別居婚は難しいもの。
相手が今何をして、誰とどこにいるのか、逐一気になるようではモヤモヤしてしまいますよね。
相手を信頼して、ふたりは夫婦なのだと絆を強く信じられる人に別居婚は向いています。
少し気になる場合は、「異性を家に入れない」「異性と2人での食事はアウト」など、ふたりで最低限のルールを決めるのもアリ。

あまりルールが多いと別居婚の「自由」というメリットが減りますが、ある程度ふたりが安心できるルールを設定しておくのはいいことです。
何もかも独身通りというわけではなく、あくまで既婚者であるという線引きはしておくと安心ですね。
でもなによりも、お互いを信頼し合い、相手を裏切らないという強い気持ちが大切です。
いつまで別居婚を続けるかを話し合う
結婚後、別居婚からスタートしても、いずれは同居婚に、と思っているふたりもいますよね。
いつまで別居にするのか、いつから同居に向けて動くのかも話し合い、ふたりの意見をすり合わせておくことが大切。

例えば、
「子どもができたら同居」
「ふたりの仕事が落ち着いたら」
「転勤が決まったら」
「1年後に同居」
・・・など、ふたりにとって区切りを決めておきましょう。
もちろん、「ずっと別居婚でいこう」という選択もアリ。
ただし、はじめに期間を決めたり、ずっと別居婚でと思っていたりしても、結婚後にどちらかの心情や状況が変わることもあります。
そんな時は、その都度ふたりで話し合い、納得のいく道を選ぶといいですよ。
一筆書いておくと安心

お互い別居婚を望む場合、その旨を書面に残しておくと安心です。
万が一将来ふたりの仲が壊れ、離婚に向けて裁判になった場合、2~3年の別居期間があると「婚姻関係が破綻していた」と判断されることもあるからです。
片方が「お互いが望んで別居婚のスタイルをとっていた」と主張しても、片方が「婚姻関係が破綻して別居していた」と言ってしまえば、どう判断されるかわかりませんよね。
もちろん結婚前から離婚について考えることは少ないと思いますが、お互いのためにもきちんと「ふたりが望んだ形」であると書面に残しておくといいかもしれません。
まとめ
「別居婚」について、詳しくご紹介しました。
「別居婚」とは、婚姻関係にありながら同居しないスタイルのこと。
よりよい夫婦関係を目指して、お互いが納得してポジティブな気持ちでスタートさせるのが別居婚のポイントです。
近所に住んで毎日夕食を共にする、週末のみ会う、休みが合う時のみ会うなど、別居婚のスタイルはさまざま。
別居婚でも条件を満たせば社会保険の扶養に入ることはできますし、手続きに関しては同居婚と大きく変わらないんですね。
ただし国民健康保険の場合は同居が前提になるので、注意が必要です。
自由があり、いつまでも恋人のような新鮮さを保てるというメリットもありますが、生活費が約2倍になる、浮気の心配が高まる、子どもができたときに悩むなどのデメリットもあるよう。
結婚のカタチがどんどん多様化する現代。
ふたりでよく話し合い、ふたりらしい夫婦のスタイルを見つけられるといいですね。
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