家族婚・少人数婚でも引き出物は必要?相場や選ぶ時のポイント、おすすめの品物を紹介
家族婚・少人数婚の場合、引き出物は必要なのでしょうか?
引き出物が必要かどうかの判断基準や、引き出物の相場を解説します。
品物を決めるときのポイントや、おすすめの引き出物も紹介!
ぜひ参考にしてくださいね。
家族婚・少人数婚ってどんなもの?
「家族婚」とは、親族のみを招待する結婚式のこと。
「少人数婚」もその名の通り、家族やごく親しい友人など少人数のゲストを呼んで行う結婚式です。
そんな家族婚・少人数婚には3つのパターンがあります。
〇挙式+食事会(披露宴)
〇挙式のみ
〇食事会(披露宴)のみ
ひとつずつ見ていきましょう!
挙式+食事会(披露宴)
こちらは一般的な結婚式スタイルで、挙式の後に食事会(披露宴)を催すパターン。
ゲストは少人数なのでアットホームな食事会になりますが、食事会でケーキカットなど演出を取り入れることもできるので、結婚式らしさも保てるスタイルです。
挙式のみ
食事会はなしで、挙式のみを行うパターン。
「派手なことはしたくないけれど、家族に結婚式を見てもらいたい」
「お金に余裕がないけど結婚式は挙げたい」
そんなふたりにもピッタリです。
また、準備に時間がかからないので、忙しいふたりにも選ばれるスタイルですね。
食事会(披露宴)のみ
こちらは、挙式を行わず、食事会のみを開くというパターン。
親族同士の顔合わせや親睦会といった意味合いが強くなります。
「儀式めいたことはしたくないけど、両家の親族同士に結婚を報告し、親睦を深めたい」
そんな人におすすめのスタイルです。
では、そんな家族婚・少人数婚でも引き出物は用意するべきなのでしょうか?
気になる引き出物マナーについてお話しします!
引き出物は必要?不要?
家族婚・少人数婚で引き出物が必要かどうかは、結婚式のスタイルや相手によっても変わります。
まずは、結婚式スタイル別に見ていきましょう。
【結婚式スタイル別】引き出物は必要?不要?
ご祝儀制の場合
引き出物の有無を決める一番の基準は、「ご祝儀を頂くかどうか」です。
引き出物は本来、結婚式に来てくれたゲストに対する感謝の品。
でも今では、頂いたご祝儀に対する「お返しの品」という意味合いも強くなっています。
つまり家族婚でも少人数婚でも、ご祝儀制の結婚式にするなら引き出物は必要、ということなんですね。
ゲストの人数や結婚式の規模で引き出物の有無が決まるわけではないので、気をつけておきましょう。
会費制の場合
ゲストから会費を頂く会費制の結婚式では、ご祝儀を頂かないのが一般的。
つまり会費制の場合、引き出物も用意する必要はありません。
そのかわりちょっとしたプチギフトを用意し、来てくれたことに対する感謝の気持ちを伝えるといいでしょう。
ただし会費制の場合は、ゲストがご祝儀を持ってくるべきか迷うことがあります。
「会費制のため、ご祝儀はご遠慮させていただきます」など、招待状でしっかりと知らせてあげると親切ですよ。
挙式のみの場合
挙式のみの場合は、食事がないのでご祝儀を用意しないゲストもいるよう。
ご祝儀を辞退する新郎新婦も多いようです。
そのため、引き出物は用意しなくて大丈夫。
もし感謝の気持ちを伝えたい場合は、会費制の時と同じくプチギフトを用意すればOKです。
ご祝儀を辞退する場合は、その旨を招待状で知らせておくことも忘れずに!
ただし会費制や挙式のみでも、気持ちとしてご祝儀を持参するゲストがいるかもしれません。
その場合はありがたく頂戴し、後日「内祝い」を贈りましょう。
内祝いのマナーを知りたい人は、こちらの記事を読んでみてくださいね。
「結婚内祝い」って何?【結婚祝いのお返し】相場やマナー・人気のギフトまで徹底解説
「ご祝儀制」の場合は、引き出物が必要ということがわかりましたね。
引き出物が必要かどうかは、相手によっても変わってきます。
次は、相手別に引き出物がいるかいらないか、判断基準を見ていきましょう。
【相手別】引き出物は必要?不要?
相手別の判断基準を見る前にまず覚えておきたいことは、引き出物は「1人1つ」用意するものではない、ということ。
基本的には、「引き出物の数」=「招待状の数」。
基本的に同一世帯には1枚の招待状を送るので、例えば、
夫婦で暮らしている叔父・叔母を招待する場合、招待状は2人で1枚。つまり引き出物も、2人に対して1つになります。
それをふまえたうえで、相手別に引き出物が必要かどうか判断基準を見ていきましょう!
親の場合
親に引き出物を用意するかどうかは、親が結婚式の「主催者側」、つまり新郎新婦と同じくゲストをおもてなしする立場かどうかで変わります。
以下のような場合、親は結婚式の「主催者側」になります。
〇結婚式費用を親が負担している
〇招待状に親の名前を入れて出している
親が主催者側の場合、引き出物は用意しなくて大丈夫。
結婚式を新郎新婦ふたりが主催している場合は、親にも引き出物を用意しておきましょう。
親が主催してくれた場合、感謝の気持ちを込めて、何かお礼のプレゼントをするのもおすすめですよ。
兄弟姉妹の場合
兄弟姉妹の場合、既婚なら引き出物を用意することが多いよう。
未婚の場合は、兄弟姉妹の年齢、学生か社会人か、ご祝儀の有無、親と同一世帯かどうかなどによって引き出物の有無は変わってくるようです。
既婚・未婚に限らず、家庭の方針で「引き出物は無し」など決まりがある場合もあるようですよ。
参考に、実際のケースをいくつか紹介します。
結婚する妹に、結婚式より前に現金書留でご祝儀を送っていました。結婚式では引き出物は自分宛てに1つ用意されていました。
(28歳社会人・未婚・ひとり暮らし)
姉が結婚するときに、結婚式前に私からのご祝儀として10万円渡していました。親も私も特に引き出物や内祝いなどは受け取っていないです。家族間で、そういう決まりになっていました。
(24歳社会人・未婚・実家暮らし)
兄の結婚式に夫と子どもと出席しました。引き出物は私たち家族宛てに1つもらいました。
(27歳社会人・既婚)
「引き出物をもらえると思っていたのに、用意されていなかった」といったすれ違いを防ぐためにも、あらかじめ親や本人と相談しておくと安心ですよ。
それ以外の親族の場合
祖父母、叔父叔母、いとこなど、親兄弟以外の親族にも引き出物は用意します。
親族は家族単位で招待状を出すことがほとんどのため、基本的に1世帯に1つ引き出物を贈れば大丈夫ですよ。
では、家族婚・少人数婚の場合、いくらくらいの引き出物を贈ればいいのでしょうか?
気になる金額相場をご紹介します!
引き出物の金額相場
親族へ贈る引き出物の相場は、5,000円~12,000円ほどです。
金額に開きがあるのは、親族の年齢やふたりとの関係性などによって、ご祝儀の金額に開きがあるから。
ご祝儀が高額になりそうな年配の親族には10,000~12,000円程度の引き出物、
いとこなど若い親族には5,000円~程度など、相場内で相手に合わせて考えましょう。
友人へ贈る引き出物の相場は、3,000円~7,000円ほどです。
相場については、こちらの記事で詳しく説明していますよ。
では次に、家族婚・少人数婚の引き出物選びのポイントもご紹介します。
引き出物を決めるときのポイント
家族婚・少人数婚で贈る引き出物を決めるときのポイントは、こんな感じです。
基本の3点を用意する
引き出物の基本構成は、「メインの引き出物(記念品)」「引き菓子」「縁起物」の3点です。
「縁起物」とは、「よろこぶ」とかけた昆布や、「幸せの橋渡し」という意味を込めた「箸」など、縁起を担いだ品物のこと。
最近は、縁起物を省き、その分何か実用的なアイテムをプラスしたり、メインの記念品を豪華にしたりするパターンもあります。
でも家族婚・少人数婚の場合は、ゲストは親族がメイン。
とくに年配の親族は、引き出物についても伝統やしきたりを大事に思っている場合があるので、縁起物を含め、基本的な3品を用意しておくと安心でしょう。
そのうえでまだ予算に余裕があるなら、相手が喜びそうな品物をもう一品プラスしてもいいですね。
親族間ルールに合わせる
引き出物を選ぶ際は、親族間に風習がないかどうかを確認しておくと安心。
親族間で、「引き出物は3品」「縁起物はこれが定番」など、ルールがある場合もあるからです。
まずは両家の親に確認し、親族間に引き出物のルールがないか聞いておきましょう。
ルールがある場合、品数や品物はそれに従って選ぶといいですよ。
相手によって贈り分けてもOK
たくさんゲストがいる結婚式で、引き出物をひとりひとり贈り分けるのは大仕事。
でも家族婚・少人数婚なら、相手に合わせて引き出物を変えることができます!
ひとりひとりの欲しいものを聞いてみたり、喜びそうなものを考えたり、年齢や性別によって贈り分けたり・・・
家族婚では、親戚を家族単位で招待することも多いので、小さな子どもがいる家族には子ども用のお菓子をプラスするなど、家族構成を考慮して贈り分けるのもおすすめです。
ゲストに合わせて選ぶと、さらに感謝の気持ちが伝わるでしょう。
ただし、引き出物を贈り分ける場合、あまりにも見た目に差が出るのは避けたいところ。
袋の外から見たらあまり差がわからないよう、大きさを揃えるなど気遣いはしておきましょう。
贈り分けについて詳しく知りたい人はこちらを読んでみてくださいね。
【実例集】引き出物の贈り分け、具体的にどうする?先輩カップルの事例を大公開!
引き出物の「贈り分け」の注意点は?気を付けたいポイント6つを解説
基本マナーは押さえておく
親族やごく親しい友人に贈る引き出物でも、基本マナーはきちんと押さえておきましょう。
例えば、
〇メインの記念品と引き菓子には「のし」をかける
〇刃物(縁が切れる)、櫛(苦・死を連想させる)など、縁起の悪いものは避ける
のし
・・・など、一般的な引き出物マナーは守って贈るようにしましょう。
詳しい引き出物マナーが知りたい人は、こちらの記事を読んでみてくださいね。
いまさら聞けない!結婚式引き出物の「のし紙」ってどうすればいいの?
【引き出物の選び方マナー】避けたほうがいい品物は?押さえておきたいポイント6つ
「配送」も検討してみる
親族が多い家族婚・少人数婚では、遠方から来るゲストや、年配のゲストが多い場合も。
持ち帰りの負担を少しでも減らすため、「全員の引き出物を後日配送する」という選択肢もありますよ!
ゲストの負担が減るだけでなく、重さや大きさに関わらず相手の好みを考えて品物を選べたり、贈り分けをする際に見た目の差などを気にする必要がなくなったりというメリットも。
「引き出物の選択肢を広げたい」「ゲストの負担を減らしたい」という場合、配送にするのはおすすめですよ。
引き出物の配送についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
引き出物宅配のやり方を解説!注意点や手配方法、メリットとデメリットも説明します
では最後に、家族婚・少人数婚におすすめの引き出物をご紹介します!
おすすめの引き出物
メインの引き出物(記念品)
〇食器
〇高級ブランドタオル
〇カタログギフト
メインの引き出物は、高級な食器やブランドタオルなど、いくつあっても邪魔にならない実用的なものがおすすめ。
カタログギフトは、スイーツ、グルメ、お酒、体験型など、色々なジャンルのものがあります。
相手の好みに合わせてカタログを贈り分けてもいいですね。
以下の記事では、引き出物に食器を選ぶときのポイントを紹介しています。
引き出物に「食器」を贈りたい!失敗しない選び方・贈り方のポイント5つ
引き菓子
〇バームクーヘン
〇紅白饅頭
〇焼き菓子詰め合わせ
バームクーヘンや紅白饅頭など、定番の引き菓子は年配の親族にとっても安心感がありそう。
個包装の、焼き菓子やクッキーの詰め合わせなんかも素敵。
若いゲストや子どもがいる世帯では、そちらの方が喜ばれるかもしれませんね。
地域の銘菓などがある場合、それを取り入れるのもいいでしょう。
縁起物
〇昆布
〇鰹節
〇うどん
〇梅干し
先ほどもお話ししたように、縁起物は、縁起がいいとされる品物のこと。
「昆布」=「よろこぶ」
「鰹節」=「夫婦円満の象徴」
「うどん」=「長寿や夫婦円満」
「梅」=「長寿の願い」
このように、定番のおめでたい品がいいでしょう。
縁起物とされている品物は、他にもたくさんあります。もっと知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。
鰹節に昆布…定番の縁起物10選!それぞれの意味やおしゃれな縁起物もご紹介
まとめ
家族婚・少人数婚の引き出物についてお話ししました。
家族婚・少人数婚でも、ご祝儀制の場合は引き出物が必要。
会費制や挙式のみの場合はご祝儀を辞退し、引き出物もなし、というのが一般的です。
引き出物は基本的に招待状1枚につき、1つ。
親に引き出物を渡すかどうかは、結婚式の主催に関わっているかどうかで判断しましょう。
兄弟姉妹は、既婚か未婚か、年齢、ご祝儀の有無などによって変わってくるので、あらかじめ親などに相談しておくと安心です。
親族へ贈る引き出物の相場は、5,000円~12,000円ほど。
ご祝儀が高額になりそうな年配の親族と、若いゲストとで引き出物の額を贈り分けるようにします。
選び方やおすすめの品物も参考にしつつ、ひとりひとりに合わせて引き出物を選べるといいですね。
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