「結婚内祝い」って何?【結婚祝いのお返し】相場やマナー・人気のギフトまで徹底解説
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「結婚内祝い」って、どういうものか知っていますか?
いったい誰に、どんな場合に、いつ、何を贈ればよいのでしょうか。
今回は、「結婚内祝い」についての基礎知識やマナーなど、知っておきたい情報をわかりやすくご紹介します。
結婚内祝いにおすすめの品から、贈らないほうがいいNG例も解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!
結婚内祝いとは?
「内祝い」とは、「身内のお祝い」という意味。
一昔前は家族内で祝い事があったときに、親しい人へ「幸せのおすそ分け」として、贈り物をする習慣がありました。
そんな内祝いの中でも、家族の結婚という祝い事があったときに贈る贈り物が、「結婚内祝い」です。
それが今では、結婚のお祝いを頂いた「お返し」として贈る品物を、「結婚内祝い」と呼ぶことが一般的になっています。
本来の意味とは少し違っていますが、もともとは「幸せのおすそ分け」だったということも、知っておくといいですね。
ではそんな「結婚内祝い」は、どんな人に贈るべきなのでしょうか?
結婚内祝いは誰に、どんな場合に贈るの?
「結婚内祝い」を贈るべき相手は、こんな方々です。
1 結婚式で頂いたご祝儀が思っていたよりも高額だった人
結婚式で頂いたご祝儀が思っていたより高額だった・・・。
引き出物はお渡ししたけど、引き出物の品物では頂いたご祝儀に見合わず、お返しとして不十分だった・・・。
そんな場合、後日改めて結婚内祝いを贈ります。
ご祝儀の額は前もって知ることができないので、思いの他高額のご祝儀を頂いてしまった場合は内祝いとしてお返しをするといいでしょう。
また、結婚式でのご祝儀とは別にお祝いをくれる方もいますよね。
そんな方にも内祝いとしてお返しをすると良いですよ。
2 結婚式に出席していないけれど、お祝いをくれた人
事情があって結婚式に招待できなかった、または招待したけど欠席になってしまった・・・。
そんな人から結婚祝いを頂いた場合には、結婚内祝いを贈りましょう。
結婚式に出席してくれた人には、披露宴でふるまう料理や引き出物という形で頂いたお祝いへのお返しをしますよね。
でも出席していない人からお祝いを頂いた場合には、改めて「内祝い」としてお返しをするのがマナーなんですね。
3 結婚式をしないけれど、お祝いをくれた人
結婚式をしないけれど、結婚報告を聞いてお祝いをくれる人もいますよね。
そんな場合も、結婚内祝いを贈りましょう。
基本的に、お祝いをくれた人にはお返しをするのがマナーなんですね。
4 お祝いを頂いていなくても「内祝い」を贈りたい人
先ほどお話ししたように、本来の「内祝い」には「幸せのおすそ分け」という意味があります。
だから、お祝いを頂いていない人にも「内祝い」を贈っても構わないんですね。
例えばお世話になっている人などに、結婚報告を兼ねて内祝いを贈るという方法もあります。
ただ、この場合は気を付けたいことも。
最近ではお祝いのお返しとして贈るものを「内祝い」と呼ぶのが一般的。
本来の意味を知らない人に贈った場合、
「あれ、まだお祝いを渡してないのに・・・」
と恐縮されてしまうおそれがあります。
人によっては、「お祝いを催促している」と受け取られてしまうことも・・・。
もしお祝いを頂いていない人に内祝いを贈りたい場合は、
「いつもお世話になっています。結婚してからもどうぞよろしくお願いいたします」
など、二人の気持ちを一言伝えて贈るといいですよ。
「内祝い」を贈らなくて良い場合もある?
以上のような場合とは逆に、「結婚内祝い」が必要ない場合もあります。
会費制のパーティーにのみ参加してもらった場合
1.5次会や二次会などのような会費制のパーティーに参加してもらったケース。
こうしたパーティーでは、ゲストからご祝儀の代わりに会費をもらっていて、これはお祝いではなく参加費にあたります。
参加費なので、お返しの意味のある「結婚内祝い」は必要ないんですね。
内祝いは贈らなくて良いと言われた場合
お祝いをくれた相手が、「内祝いはいらないよ」と言ってくれるケースもあります。
この場合は、相手との関係性にもよりますが、両親や親戚だと、「援助」の意味を込めてお祝いをくれているパターンもあります。
ここでお返しとして内祝いを返すと、
「これではお祝いをした意味がないな・・・」
と思われてしまうかも。
そうならないためには、お返しとして何かを贈るのではなく、食事会を開いたり、新婚旅行のお土産を渡したりするのがおすすめですよ。
結婚内祝いを贈る時期とスケジュール
結婚祝いを頂いたら、頂いてから1ヶ月以内を目安に内祝いを贈るのがマナー。
結婚式をする場合は、結婚式後に贈るのが一般的なので、結婚式から1ヶ月以内を目安に贈ります。
では結婚祝いを頂いてから、内祝いを贈るまでのスケジュールを見ていきましょう。
1 お礼の言葉を伝える
結婚祝いを頂いたら、まずはお礼を伝えます。
直接頂いたならその場で、郵送なら電話や手紙でお礼を伝えましょう。
2 リストを作成する
結婚祝いが現金以外の場合は、その品物の金額をインターネットなどで調べましょう。
内祝いの予算を決める目安になります。
そしていつ、誰が、何をくれたのか、その金額と、披露宴への出席の有無などをリストにしておくと後々便利ですよ。
3 内祝いの品物を選び始める
お祝いを頂いた人の年齢や家族構成を考えつつ、内祝いの品物を選び始めます。
結婚式をする場合は、ここまでを結婚式前までにしておくとスムーズ。
内祝いを贈るのは結婚式が済んでからですが、贈る相手が複数いる場合は特に、前もって準備をしておいたほうが無難ですよ。
4 結婚内祝いを贈る
結婚祝いを頂いてから1ヶ月以内、もしくは結婚式から1ヶ月以内に結婚内祝いを贈ります。
でももし、結婚内祝いを贈るのが遅くなってしまったら・・・?
まず、お祝いをくれた相手に、直接会うか電話でお礼を伝えましょう。
この際に、内祝いが遅れてしまうことも一緒に連絡します。
結婚式の直前はなにかとバタバタするので、スケジュールは余裕をもって計画的に考えておきましょう。
結婚式を挙げない場合はどうする?
結婚式を挙げない場合も、内祝いは結婚祝いをもらってから1ヶ月以内を目安に贈りましょう。
また挙式しない場合は、郵送などで結婚祝いをもらうこともあります。
内祝いを贈る前に、まずは電話やメールで感謝の気持ちを伝えられると丁寧です。
結婚内祝いを贈る際のマナーとNG集
結婚内祝いを選ぶ際や渡す際に、注意すべきポイントがいくつかあります。
ここでは知っておきたいマナーやNG集をまとめたので、ぜひチェックしておいてくださいね。
マナー1お礼状をそえる
「結婚内祝い」には、お礼状をそえるのがマナー。
結婚祝いに対するお礼の言葉のほかに、近況報告やこれからの抱負などを書くとよいでしょう。
「結婚内祝い」のお礼状の詳しい書き方については以下の記事で、文例集とあわせて解説しているのでチェックしてみましょう!
渡し方については、手渡しがベストです。
相手が遠方のため、手渡しが困難な場合には郵送でもOKですが、その場合は必ず連絡をいれるようにしましょう。
マナー2のし紙をつける
結婚内祝いに限らず、慶事の贈り物には「のし紙」をつけるのがマナー。
のし紙の中央にある「水引」という紐は紅白10本の結びきりタイプを選びましょう。
水引の上部には、「内祝」「結婚内祝」「寿」「御礼」のいずれかを書きます。
そして、水引の下部には贈り主の名前を書きます。
この名前については、男性が右側でフルネーム、女性が左側で下の名前のみが一般的ですが、上のイラストのような記入方法もあります。
「結婚内祝い」にそえるのし紙については、以下の記事でも解説しているので、気になった方はぜひ見てみてくださいね。
あらかじめ、しっかりとマナーを確認して、失礼の無いように心がけましょう。
連名で結婚祝いをもらった場合はどうする?
職場や友人のグループなど、連名で結婚祝いをもらうこともあります。
その場合は、人数で割った金額の半額~3分の1が一人当たりの内祝いの金額になります。
連名の人数が多く一人当たりの金額が低くなってしまう場合は、人数分のお菓子が詰まったセットなどを用意しましょう。
個包装になっているものだと分けやすいのでおすすめです。
こんな贈り物はダメ!NGな内祝い例
結婚内祝いとして選んではいけないものもあるので注意が必要です。
まず、縁起が悪いとされるものはNG。
具体的には、個数が割り切れてしまう「偶数」であったり、4や9のような「忌み数字」であったりするものは避けた方が良さそう。
また、別れを連想させる「ハンカチ」や切るものである「ハサミ」なども縁起が良くないとされるため避けた方がよいでしょう。
さらに、賞味期限が短い食べ物もNG。
お肉や魚、生クリームを使ったお菓子などを贈ると、相手が旅行や出張などで家を空けていて受け取れない場合があります。
相手の都合にまでしっかりと気を配って選ぶ必要があります。
これらのほかにも「現金・金券」などもNG・・・
こうした「結婚内祝い」として避けた方がよいものについて、以下の記事でじっくり解説しています。
【結婚祝いのお返し】内祝いに贈っちゃダメなギフトってあるの?マナーを解説!
「これもダメなんだ!」と意外なものもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
結婚内祝いの金額相場は?
結婚内祝いの相場は、頂いたお祝いの半額~3分の1程度。
あまり高価なものを贈っても恐縮されてしまう上、内祝いがお祝いの額と同等もしくはそれ以上になってしまうと失礼になるので、半額程度を目安に考えておくといいでしょう。
ただし、職場の後輩といった目下の人からのお祝いには同額で返すのがマナーです。
また、親戚などから高額のお祝いを頂いたときは3分の1かそれ以下の内祝いでいいことも。
逆に、かなり少額のお祝いを頂いた場合で、半額のお返しにするのもちょっと難しい・・・
という場合は、内祝いという形ではなくお礼と共に新婚旅行のお土産を渡したりするなど、臨機応変な対応が必要なケースもあります。
「結婚内祝い」の金額相場については以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
結婚祝いのお返し「結婚内祝い」の金額は?相手別の相場や迷いがちなパターンまで解説!
結婚内祝いにはどんなものがおすすめ?
それでは、結婚内祝いにはどんなものがふさわしいのでしょうか?
相手が喜ぶものにするというのはもちろんですが、それ以外にも意識したいポイントがあります。
基本的に消耗品や食品などのような、使ったり食べたりしたらなくなってしまう「消え物」を贈るといいでしょう。
また、「自分では買わないけど、もらったらうれしいもの」を考えて選ぶのもおすすめです。
ではそれらを踏まえたうえで、どんな品物が結婚内祝いに向いているのか見ていきましょう。
食品
おいしいお菓子や日常の料理に使える缶詰など、ある程度日持ちがする食べ物は内祝いにピッタリ。
コーヒーや紅茶も保存期間が長いためおすすめです。
小分けにできるお菓子ならおすそ分けもしやすいですし、食べてしまえば保管する場所にも困らないのでいいですよ。
日用品
洗剤やタオル、キッチン用品など、いくつあっても困らないような日用品もおすすめ。
ただし、一人暮らしの方に複数枚のお皿のセットを贈るなど、使い勝手の良くないセレクトにならないように注意は必要。
日常生活の中で気軽に使えるようなものがよいでしょう。
相手の家族構成も考えて選びたいですね。
カタログギフト
迷った場合は、相手が好きなものを選ぶことができるカタログギフトにするのもひとつの方法。
これなら相手を困らせることもなく、結婚の準備で忙しい時期にギフト選びの手間を省けるというメリットもあります。
一方で、相手に「選ぶ手間を省いたな」と悪い印象を持たれる場合もあるため、近しい間柄の親戚など、相手によっては注意が必要です。
これらのほかにも「結婚内祝い」に人気の贈り物について、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
もらった相手が喜ぶように、ぜひ結婚内祝い選びの参考にしてみてくださいね!
もしこれでも迷うという方は、本人に何が欲しいか直接聞いてみてもいいかもしれませんよ。
【贈る相手別】内祝いマナーとおすすめギフト
最後に、内祝いを贈る相手との関係性別にマナーとおすすめのギフトを紹介します。
両親へ贈る場合
両親へ贈る内祝いのマナー
予算は、もらった結婚祝いの半額~3分の1程度が相場。
贈るタイミングは結婚祝いをもらってから1ヶ月以内が目安ですが、両親の場合は特に決まりはないようです。
両親へ贈るおすすめギフト
両親への内祝いでは、ふたり一緒に使ってもらえるものだといいですね。
箸やグラス、マグカップなど、お揃いで毎日使えるものだと◎。
また両親の好みに合わせた、お肉やワイン、スイーツなどの高級グルメを贈るのも喜ばれます。
両親の好みがわからない、という場合はカタログギフトを贈るのがおすすめです。
職場へ贈る場合
職場へ贈る内祝いのマナー
同僚や部下からの結婚祝いには、半額~3分の1程度。
上司や社長から結婚祝いをもらった場合は、3分の1程度が予算の目安のようです。
高額な結婚祝いであれば、3分の1より少ない額にする場合もあります。
また職場で内祝いを渡す際には、業務に差しさわりのないよう終業後や休憩時間などの業務時間外に渡すようにしましょう。
相手が忙しくないタイミングを見計らって声をかけられるといいですね。
職場へ贈るおすすめギフト
職場での内祝いは、贈る相手が大勢になることも。
大人数の連名でもらった場合、お菓子なら個包装になっていると渡しやすいですね。
相手の好みを把握するのが難しい場合は、
色々なカテゴリーのアイテムが載っているカタログギフトがおすすめ。
贈る相手それぞれに、好みのギフトを選んでもらえるのが嬉しいですね。
親戚へ贈る場合
親戚へ贈る場合のマナー
内祝いの金額は、基本的には半額~3分の1程度が相場ですが、一口に親戚といっても相手との関係性や年齢はさまざま。
結婚祝いや内祝いについてのルールを親族間で決めていることもあるようなので、まずは両親に聞いてみましょう。
親戚へ贈るおすすめギフト
年齢やライフスタイルに合ったギフトを選びましょう。
好みがわかっている場合は、高級肉やお菓子の詰め合わせ、お米などのグルメギフトがおすすめ。
他には上質なタオルやバス用品、キッチン用品などの生活雑貨やカタログギフトもおすすめです。
雑貨はシンプルなデザインだと、好みがわからない相手でも外さないでしょう。
まとめ
結婚内祝いとは本来、身内に祝い事があったときに「幸せのおすそ分け」として配っていた贈り物なんですね。
でも最近では、頂いた結婚祝いに対するお返しの意味が強くなっているようです。
お祝いを頂いた人の中で、披露宴に出席しない人や、引き出物に対して高額のご祝儀を包んでくれた人などに、「結婚内祝い」としてお返しをします。
金額相場としては、頂いたお祝いの半額~3分の1程度で、贈る際にはお礼状とのし紙も忘れずに。
基本的にお祝いを頂いてから1ヶ月以内、結婚式をする場合は結婚式から1ヶ月以内を目安に内祝いを贈るのがマナーです。
そんな結婚内祝いには、日持ちのする食品や日用品など「消え物」がピッタリでした。
その一方で、個数が偶数や忌み数字のものや縁起の悪い贈り物、賞味期限が短い食品などは結婚内祝いとしてNGなので気を付けましょう。
お祝いをしてくれた人に「ありがとう」の気持ちを込めて、喜んでもらえるような内祝いを贈りたいですね。
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