【引き出物の選び方マナー】避けたほうがいい品物は?押さえておきたいポイント6つ
音声で聴く!
結婚式に来てくれたゲストへ、感謝の気持ちを込めて贈る引き出物。
どんな基準で選んだらいいのでしょうか?
実は気を付けたほうがいいポイントや、選ばないほうがいいとされている品物もあるんです。
引き出物の品物選びのマナーや注意点を6つ、ご紹介します。
引き出物の費用相場やゲストによって贈る品物を変える「贈り分け」など、引き出物の基礎知識についても解説しますよ。
品物選びのマナー&注意点6つ
大きすぎたり重すぎたりするものは避けよう
見栄えがいい品物を選びたい!と思うあまり、大きくてかさばるものや、重すぎるものを選ぶのは避けた方がいいでしょう。
結婚式はただでさえ、着替えなどで荷物が多くなってしまうゲストもいますよね。
特に子ども連れや年配のゲスト、遠方から来ているゲストにとっては、大きくて重い引き出物を持って帰るのは負担になってしまうことも。
ある程度軽いものを選ぶか、どうしても重いものや大きいものを入れたい場合は、引き出物の宅配サービスを利用するのもオススメですよ。
ちなみに、引き出物が豪華な東海地方では、「重くてかさばるものがいい」とされていたこともあったのだとか。
ですが今ではカタログギフトなど軽いものを選ぶことも多くなっているようです。
「引き出物宅配」については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
引き出物をゲストに配送できるって知ってた?注意点も知りたい!
もらって困る品物には要注意
二人の趣味を知ってもらいたいし、こだわりの一品を・・・と、個性的な品物をチョイス。
でもちょっと待ってください!
二人にとっては魅力的な品物でも、あまりに個性的なものや趣味が偏ったものは、ゲストにとっては「もらって困るもの」な可能性も。
あまりに万人受けしないようなものを選ぶのは、避けるのが無難です。
また、一昔前の引き出物では定番品だった新郎新婦の名前や写真入りグッズも、家族くらい親しい間柄でなければ、置き場所に困る品物の一つ。
全員に喜んでもらえるものを選ぶのは難しいですが、引き出物を選ぶときは、「もらっても困らないもの」を意識するのがポイントですよ。
写真や似顔絵を取り入れたい場合は、お菓子などの消えものや、引き出物ではなくプチギフトのパッケージやメッセージカードに取り入れるのもいいかもしれませんね。
ゲストがもらって残念だった引き出物については、こちらの記事で特集しています。
結婚式の引き出物「こんなのいらない…!」ゲストがもらって困ったものを本音と一緒にご紹介
品数は奇数が無難
ご祝儀の金額などで、「別れる」「割れる」を連想させる偶数は避けた方がいい、と聞いたことはありませんか?
ご祝儀の金額と同じように、引き出物の品数も奇数にするのが無難。
メインの「引き出物」に、ちょっとしたお菓子である「引き菓子」、縁起のいい食べ物などの「縁起物」を組み合わせて、3品贈るのが一般的なようです。
でもそれは、正式なマナーとして決まっているわけではありません。
最近では縁起物をなくして、その分メインの引き出物を豪華にして2品、なんていう贈り方をすることも。
とはいっても、特に年配の方など、縁起を気にする人が一定数いるというのも事実。
奇数の品数で用意する方が安心かもしれませんね。
地域特有の慣習も要確認!
引き出物の内容や品数は地域によっては慣習で決まっているということも。
例えば会費制の結婚式が多い北海道では、引き出物はなしで引き菓子のみを1品贈るのが主流なのだとか。
また、結婚式が豪華な東海地方・北陸地方では引き出物が5品・7品なんてことも。
内容も、地域によっては絶対にこれを贈るという「しきたり品」といわれるものがあったりします。
富山県のしきたり品「細工かまぼこ」
引き出物を選ぶときには、親などに決まった風習がないか確認しておきましょう。
縁起も意識して選ぼう
引き出物を選ぶときは、縁起も意識しておくのが無難です。
縁起を大切にする日本では、おめでたい席にはふさわしくないとされる品物がいくつかあります。
たとえば、こんな品物。
刃物
何かを切るのに使う道具である包丁やナイフ、ハサミなどの刃物は、縁が切れることを連想させるとの声があります。
ハンカチ
「手巾(てぎれ)」とも書くことから「手切れ」、つまり縁が切れることを連想させると言われています。
重箱
箱が重なった重箱は、「重なる」ことから「再婚」をイメージさせ、「再婚」ということは「離婚」・・・と連想させてしまうのだとか。「幸せが重なる」などいい意味にもとれそうですが、引き出物としては縁起が悪いとされることもあるようです。
猿に関係するもの
猿の絵柄が入ったものや猿の形をした品物など・・・「サル」は「去る」に通ずるという考えがあるよう。
クシ
「苦」「死」を連想させるという声も。また、クシの歯が折れてかけてしまったりする場合があることから、「大切なパーツを失う」ということをイメージさせるという説もあります。
二人の別れを連想させるものや、不吉な語呂があるものも、おめでたい席にはふさわしくないアイテムとされているんですね。
ですが、必ずしもこれらのものを選んではいけないということでもありません。
引き出物の定番とされるカタログギフトにも、包丁やクシを選べるものもあります。
最近では「縁起を気にしない」という人も増えてきているので、ゲストの顔ぶれにあわせて柔軟に判断するのもアリ。
もしこれらの品物を選ぶ場合は、選んだ理由をあわせて伝えられるといいかもしれません。
目上の人には不向きな品物も
履物や文房具は、特に目上の人に対して贈らないほうがいいとされている品物です。
靴や靴下など足に履くものは、「踏みつける」ということを連想させるので、目上の人への贈り物としてはふさわしくないのだとか。
また、「もっと足を動かしなさい」というように、もっと働くようにとのニュアンスが込められているという意見も。
文房具を贈ることも、「もっと勉強しなさい」という意味に捉えられてしまうこともあるんだそうです。
目上の人に贈るのは避けたほうが安心かもしれませんね。
こちらについても、「特に気にしない」という人もいるでしょう。
でも一応心にとめておいて、特別なこだわりがなければ避けて選ぶと無難かもしれませんよ。
ここまで、引き出物の品物を選ぶときに気を付けたいポイントについて見てきました。
最後に、引き出物にかける費用の相場や、最近主流の「贈り分け」、引き出物を実際にゲストに贈る時に注意するポイントについても見ておきましょう。
費用相場や渡し方についてもチェック!
引き出物の費用相場
引き出物の費用相場はだいたいこんな感じ。
友人・同僚の相場 | 3000円~7000円 |
上司の相場 | 5000円~10000円 |
親族の相場 | 5000円~12000円 |
夫婦、家族で出席した ゲストの相場 | 5000円~10000円 |
基準としては、披露宴で出す飲食費の3分の1を目安にする方法や、頂くご祝儀を予測して決める方法などがあるようです。
ちなみに、引き出物は招待状一通に対してひとつ渡すのが一般的。夫婦や家族単位で招待した場合には、引き出物はひとつでOKです。
詳しくは、こちらの記事をごらんくださいね。
夫婦や家族で招待したゲストへの引き出物ってどうすればいいの?
「贈り分け」について
昔は、引き出物は記念品として全員同じものを贈るのが主流でしたが、
・ゲストによって頂くご祝儀の額が違う
・ゲストに喜んでもらえるものを贈りたい
といった理由から、最近ではゲストによって引き出物の中身を変える「贈り分け」をするのが一般的になってきています。
贈り分けの基準としては、「結婚スタイルマガジントレンド調査2018(※)」によると、予想されるご祝儀の額で分けるほか、親戚や友人などゲストとの間柄やゲストの年齢層などによって分けることが多いよう。
また、同アンケート(※)によると、だいたい2~3パターンに分けて贈り分けをする人が多いようですよ。
こちらの記事では、贈り分けをしたカップルの割合や贈り分けの基準など、「贈り分け」について詳しく紹介しています。
最近では主流!?結婚式引き出物の「贈り分け」っていったい何?
引き出物の渡し方
メインの引き出物と引き菓子には、「のし紙」を付けるのが一般的。
表書きの書き方や、水引の種類など、様々なマナーがあるので、注意してくださいね。
詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
いまさら聞けない!結婚式引き出物の「のし」ってどうすればいいの?
また、贈り分けをする場合は、ゲスト同士がパッと見て引き出物に差があることがわからないように、引き出物を入れる袋は同じものにするなど気遣いが必要。
先ほどお話しした「引き出物宅配」を利用する場合は、「引き出物がない?」と勘違いされないように、
・「引き出物は自宅にお届けします」といったことを書いたカードをゲストテーブルに置く
・司会者にアナウンスしてもらう
などきちんと案内しておくといいですよ。
「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」
結婚に関するWEBアンケート調査
調査対象:入籍3年以内の男女
調査時期:2018年7月
対象人数:男性500人 女性500人
まとめ
引き出物を選ぶ時は、大きすぎたり重すぎたりするもの、使いにくいものはゲストの負担になりかねないので避けたほうがいいかもしれません。
品数は、奇数にしておくのが無難。
縁起が悪いとされる品物や目上の人に贈るには不向きな品物もいくつかあるので、気をつけて選びたいところです。
相場を踏まえて引き出物選びができるといいですね。
そのほか、贈り分けをする場合はゲスト同士で引き出物の差がわからないように同じ袋に入れるなど配慮を忘れずに。
マナーを知ったうえで引き出物を選んで、失礼のないように準備したいですね。
引き出物の選び方については、こちらの記事でもご紹介していますよ。
ゲストが喜ぶ結婚式の引き出物の選び方は?人気のアイテム、注意点もご紹介
失敗しない&ゲストに喜ばれる!結婚式の引き出物選びのポイント6選
こちらの記事では、ゲストの声をもとに、引き出物でもらって嬉しかった品物を紹介しています。
ゲストに聞いた!結婚式の引き出物でもらって嬉しかった品物とは?
「引き出物・プチギフト・内祝い」の他の記事
「引き出物・プチギフト・内祝い」
の次に知っておきたいこと
- 結婚に関する疑問を解決したい方へお役立ち記事2100本!「結婚ラジオ」
- 結婚のあれこれ、スキマ時間に楽しく読みたい方へイメージ膨らむ♪「結婚準備の基礎知識」
- 結婚式場を決めたい、お得に結婚式を挙げたい方へ全国約2000式場をご紹介「結婚式場を探す」