結婚祝いのお返しに商品券はあり?贈り方マナーや注意したほうがいいケースを解説
結婚祝いを頂いたら、お礼の意味も込めて「内祝い」を贈るのがマナー。
そんな結婚内祝いの品として、賛否が分かれるのが「商品券」です。
結婚祝いのお返しで、「商品券」を贈るのはアリなのでしょうか?
この記事では、商品券を贈ってもいいケース、贈らない方がいいケースについて解説!
商品券を贈るメリット・デメリットや、贈るときのマナーやポイント、商品券の代わりになるギフトについてもお話しします。
結婚内祝いに商品券はあり?なし?
「商品券は内祝いにふさわしくない」という声を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
でも実は、絶対に商品券がNGというわけではないんです。
場合によっては、内祝いに商品券を贈っても大丈夫なケースもあります。
では、商品券を贈ってもいいケース、避けた方がいいケースをそれぞれ見ていきましょう!
商品券を贈ってもいいケース
商品券を贈っても問題ないとされているのは、以下のようなケース。
・リクエストされた場合
・特に親しい間柄の場合
・親族間のルールがある場合
具体的に説明します。
リクエストされた場合
気心の知れた相手に内祝いを贈る場合、事前に何が欲しいか希望を聞くこともありますよね。
その際「商品券」をリクエストされたなら、もちろん贈っても大丈夫。
相手からの希望であれば、マナーを気にする必要はありませんね。
特に親しい間柄の場合
仲のいい友人や兄弟姉妹など、特に親しい間柄なら商品券で大丈夫な場合も。
例えば、
百貨店に入っているブランドでよく買い物をする友人には百貨店で使える商品券を、
ネットショッピングが好きな妹にはAmazonギフトカードを、
・・・など、親しい間柄なら、相手の好みに合わせた商品券を選ぶことができますよね。
その際、「〇〇はネットショッピングが好きだから、お買い物に使えるようにこれを選びました」など、メッセージをつけておくと気持ちが伝わりそうですね。
親族間のルールがある場合
内祝いに関して、親族間でルールがある場合も。
「親族間で贈る内祝いは商品券で」というルールがある場合、マナーは気にせず親族間ルールに従うのが正解です。
内祝いに関して親族間ルールがないかどうか、親に確認しておくと安心ですよ。
結婚内祝いで商品券を選んでOKなケースはこんな感じですが、それでも「商品券だけで大丈夫か少し不安」という人もいますよね。
そんな場合は、別の品物とセットにして贈るのもおすすめ!
お菓子やタオルなどと一緒に商品券を贈れば、感謝の気持ちがより伝わりやすいかもしれませんよ。
商品券を贈らない方がいいケース
商品券を贈るのを避けたほうがいいのは、以下のようなケース。
・結婚祝いで商品券を貰った場合
・相手が目上の方の場合
・頂いたお祝いの金額が不明な場合
・商品券を使える店が身近にない場合
詳しく見ていきましょう。
結婚祝いで商品券を貰った場合
結婚祝いで商品券を頂いた場合、内祝いを商品券にするのは避けた方が無難。
まるで頂いたお祝いの一部を、そのまま返しているような印象になるからです。
贈った方としては、なんだかモヤッとしてしまう可能性もありそう。
商品券を頂いた場合は、何か別の品物を贈る方が良さそうですね。
相手が目上の方の場合
現金の代わりとして使える商品券は、贈られた相手にとって家計の足しになりますよね。
とてもありがたい贈り物ではありますが、相手が目上の方の場合は注意が必要。
「家計が厳しそうに見えるのか」と捉えられる可能性があるため、目上の方に商品券を贈るのはNGとされているんです。
贈る相手が自分より目上の方で、あまり親しい間柄でない場合は特に、商品券を避けた方がいいでしょう。
頂いたお祝いの金額が不明な場合
結婚祝いを現金以外の品物で頂いた場合、ハッキリと金額がわからない場合もありますよね。
でも内祝いは、お祝いで頂いた金額の半額~3分の1程度が相場。
相場に合った金額の内祝いを贈るのがマナーなんです。
商品券は相手にその金額がしっかりわかってしまうので、相場より安い商品券を返してしまったら・・・失礼になってしまいますよね。
逆に相場より高すぎる商品券を贈ってしまっても、相手に気を遣わせることになりかねません。
頂いたお祝いの金額がハッキリしない場合は、商品券よりも品物でお返しした方が無難といえるでしょう。
商品券を使える店が身近にない場合
商品券は、どこででも使えるわけではありませんよね。
せっかくもらっても、使えなければ意味がありません。
相手が住んでいる地域に商品券を使える店舗がない場合、商品券を贈るのはやめておいた方がいいでしょう。
インターネットで使える商品券ならどこででも使うことができますが、それも、例えばネットを使わない高齢の方などに贈ると困らせてしまうかもしれませんね。
相手が使えるかどうか、考えてから選ぶといいですよ。
では次に、結婚内祝いとして商品券を贈るメリット・デメリットもチェックしておきましょう。
商品券のメリット・デメリット
商品券のメリット
かさばらない
商品券は、お金と同じくらいのサイズの紙ですよね。
複数枚あっても軽くて、かさばらないのがメリットのひとつ。
内祝いの品物によっては、相手が自宅に保管する際場所をとるものもあります。
でも商品券なら、財布に入れておけば邪魔にもならず、いつでも使えるのも嬉しいポイント。
手渡しで贈る場合も、持ち運びが楽ですね。
いつでも好きなものに使ってもらえる
贈った商品券が使える店舗でなら、相手の好きなタイミングで、好きなものを購入するために使ってもらえるのが一番のメリット!
あまり好みでないものを頂いてしまうより、自分の好きなものを買えたら、きっと相手も嬉しいですよね。
そういう意味では、とても実用的な贈り物といえるでしょう。
商品券のデメリット
金額がわかってしまう
内祝いに商品券を贈ると、金額がはっきり相手にわかってしまいますよね。
それもデメリットのひとつと言えそう。
先ほどもお話ししましたが、内祝いは相場の範囲内で贈るのがマナー。
その相場も場合によって「半額~3分の1程度」と開きがあるため、商品券で贈る場合、いくらくらいにするのか悩みどころですよね。
人によって考え方や価値観も違うので、多くても少なくても失礼になるかも・・・と、予算の立て方に迷ってしまうかもしれません。
義務的な印象を与えることも
結婚内祝いを商品券にすることで、なんだか「義務的なお返し」という印象を与えてしまう可能性もあります。
商品券は相手に好きな品物を買ってもらうものなので、「相手のことを考えて品物を選ぶ手間を省いた」という印象を受ける人がいるかもしれません。
また、相手が現金を贈ってくれた場合は、なんだか「お金をお金で返された」と感じてしまうパターンもありそう。
相手が実用的な商品券を喜ぶか、それとも「一生懸命自分のために品物を選んでくれた」ことを喜ぶタイプなのか、見極めて考えた方がよさそうですね。
では次に、結婚内祝いで商品券を贈るときのマナーやポイントも見ていきましょう。
商品券を贈るときのマナーやポイント
相場を基本に相手によって金額を考える
結婚内祝いの相場は、頂いたお祝いの半額~3分の1程度。
これは内祝いが品物でも、商品券でも変わりません。
ただし、目上の親族など高額のお祝いを頂いた場合、3分の1か、それより少なめに贈る方がいい場合も。
基本は相場通りですが、相手との関係性によって金額を考えて贈りましょう。
内祝いの相場について詳しく知りたい人はこちらの記事をどうぞ。
結婚祝いのお返し「結婚内祝い」の金額は?相手別の相場や迷いがちなパターンまで解説!
お祝いを頂いてから1ヶ月以内に贈る
結婚内祝いを贈る時期は、結婚式後2週間~1ヶ月以内ぐらい。
結婚式をしない場合は、お祝いを頂いてから1ヶ月以内に贈りましょう。
品物でも商品券でも、贈る時期は同じ。
忙しい時期ではありますが、遅れないように用意しておくことが大切です。
「のし紙」をつける
商品券を贈る場合でも、「のし紙」は必要。
商品券はギフトケース(箱)に入れて、忘れずにのしもかけましょう。
水引は紅白か金銀10本の「結び切り」を選び、表書きは「内祝」か「寿」、
水引の下には、
〇ふたりの名字を真ん中に書き、その下にふたりの名前を並べて書く
〇ふたりの名前のみを連名で書く
〇「〇〇家・△△家」と両家の姓を並べて書 く
このように、送り主の名を記します。
のし紙については以下の記事でくわしく説明しています。
お礼状を添える
内祝いに商品券を贈る場合、お礼状やメッセージカードを添えるようにしましょう。
商品券以外の品物でも、郵送で贈る場合はお礼状やカードを添えるのが一般的。
でも商品券はどこか義務的なお礼と感じる人も少なくないので、なおさら、お手紙で感謝の気持ちを伝えることが大切です。
手渡しする場合は口頭で伝えることもできますが、さらにカードを入れておけばより気持ちが伝わりそうですね。
お礼状やメッセージカードの書き方についてはこちらの記事が参考になりますよ。
結婚内祝いに添える【お礼状マナー】を徹底解説!封筒や便箋の選び方、書き方、注意点を紹介
【例文集】結婚内祝いのメッセージカードの書き方!基本構成や注意点、マナーをご紹介
郵送する場合は郵送方法に注意する
商品券を郵送する場合、「一般書留」か「簡易書留」を使うのが安心。
追跡や補償のサービスがあるので、現金と同じ価値のある商品券を送るにはピッタリです。
郵便局以外の宅配業者は商品券の郵送を取り扱っていないので、注意しましょう。
また、商品券を購入した店舗で郵送までお願いすれば、自分で送る手間を省くことができますよ。
家にあった商品券は使わない
家に使っていない商品券があるからといって、それを使いまわすのはNG。
小さな折り目や汚れ、シワがついているかもしれませんし、種類によっては有効期限のある商品券もあります。
たとえ期限や汚れのないきれいな状態だったとしても、お祝いを頂いた感謝の気持ちも込めて、ギフト用の商品券を購入するのがいいですよ。
では最後に、商品券の代わりになるギフトもご紹介します。
商品券の代わりになるギフトは?
カタログギフト
「相手に好きなものを選んでもらえる」という点で、カタログギフトは、商品券と似たような役割をしてくれます。
おまけに、グルメやコスメなど、カタログのジャンルは贈る方が選ぶので、「義務的な印象になるのが気になる」という人にもおすすめです。
商品券のように、パッと金額がわかってしまう心配もありません。
また、インターネットで商品を選んで申し込む、カード型のカタログギフトもあります。
ネットに親しみのある若い世代には、冊子型よりカード型の方がかさばらずスマートかもしれませんね。
お食事券・旅行券
例えば、旅行が好きなご夫婦に「旅行券」、グルメ好きな方には有名レストランの「お食事券」など、相手の家族構成や趣味を考えたギフトも素敵。
一般的な商品券を贈るよりも、相手のことを思って考えた気持ちが伝わりそうですよね。
ただしお食事券の場合、相手の生活圏内にお店があることを確認してから手配しましょう。
消え物
お米、日持ちのするお菓子、高級タオルギフトなど・・・
使ったり食べたりしすればなくなってしまうギフトは、「消え物」といって相手の負担にならないので人気です。
「相手とあまり親しくないから商品券は贈りづらいけれど、好みでないものを贈ってしまうのも心配・・・」という人には、消え物ギフトがおすすめです。
日常で使えて、かつちょっと高級感のあるものが喜ばれますよ。
こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
喜ばれる結婚内祝いはどんなもの?おすすめプレゼントをたっぷり紹介!
まとめ
結婚内祝いで贈る商品券について、お話ししました。
結婚祝いで商品券を貰った場合や、相手が目上の方の場合はほかのものを選んだ方が無難。
頂いたお祝いの金額が明確でない場合や、相手の生活圏内に商品券を使えるお店がない場合も、やめておいたほうがいいでしょう。
一方、相手に商品券をリクエストされた場合や、特に親しい間柄の場合、親族間で内祝いに商品券を贈る習慣がある場合などは、商品券を贈っても大丈夫。
内祝いに商品券を贈ることには、メリットもデメリットもあります。
贈る相手や状況を、よく考えてから決めるといいですね。
結婚内祝いの基本を知りたい人はこちらの記事を読んでみてください。
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