結婚内祝いに添える【お礼状マナー】を徹底解説!封筒や便箋の選び方、書き方、注意点を紹介
結婚祝いを頂いたら、「結婚内祝い」としてお礼の品を贈ります。
そのとき、感謝の気持ちを綴った「お礼状」も送ったほうがいいのでしょうか?
送るなら、どんなことに気をつけるといいのでしょう?
今回は、結婚内祝いに添えるお礼状の書き方や、それにまつわるマナーを詳しく解説します。
結婚内祝いにお礼状は必要?
結婚祝いをもらったら、直接頂いた場合は、その場でお礼を伝えますよね。
郵送で受け取った場合にも、すぐに電話などでお礼を伝えるのが一般的です。
そうなると、結婚内祝いを贈るときに、お礼状で再び感謝を伝える必要はないと思うかもしれませんが・・・そんなことはありません。
たとえすでにお礼を伝えていたとしても、結婚内祝いを贈る際には改めて「お礼状」で感謝の気持ちを綴るのが丁寧な印象でおすすめですよ。
特に内祝いを郵送する場合は、お礼状は必ず添えましょう。
品物だけ送るよりずっと好印象ですよ。
お礼状を送るタイミングは?
結婚式をする場合、結婚内祝いを贈るのは、結婚式後1ヶ月以内が目安です。
お祝いを頂いてから結婚式までの期間が短い場合は、内祝いの品物とお礼状を同梱するのでOK。
もし結婚祝いを頂いてから結婚式までだいぶ期間がある場合は、先にお礼状だけ出して、内祝いは後日贈るということを伝えておくと丁寧ですよ。
結婚式をしない場合、結婚内祝いを贈るタイミングは、お祝いを頂いてから1ヶ月以内が目安。
このとき、お礼状は内祝いの品物と同梱して贈るという対応でOKですよ。
ただ、内祝いの品を通販で手配した場合など、お礼状を同梱できないときは、品物よりもお礼状が先に届くように送り、内祝いを別送したことも伝えておきましょう。
続いて、お礼状にふさわしい便箋や封筒について解説します。
便箋・封筒の選び方
丁寧な印象を与えるのは、便箋と封筒のお礼状です。
ハガキやメッセージカードでもマナー違反ではありませんが、目上の人などへ改まったお礼状を送るときは、便箋と封筒を使うほうがいいですね。
その際に使う便箋は、白や薄い色の無地で、縦書きのものを選ぶとフォーマルな印象になります。
親しい間柄の人に宛てたものなら、横書きのものや、季節の柄やウェディング系の柄が入ったレターセットを選んでもいいでしょう。
封筒は、白無地で紙が二重のつくりになっている二重封筒が最もフォーマル。
二重封筒には「喜びが重なるように」と縁起を担ぐ意味もあるそうですよ。
一筆箋でもいいの?
一筆箋(いっぴつせん)とは、短冊型で4~5行ほどのコンパクトな便箋のことです。便箋の略式のものとされていて、便箋よりかしこまらず、ひと言添えたいときに使います。内祝いに添えるお礼状に使用しても問題ありません。
一筆箋
親しい間柄の人に宛てるなら、カジュアルにメッセージカードでも大丈夫。書き方などについてはこちらの記事をどうぞ。
【例文集】結婚内祝いのメッセージカードの書き方!基本構成や注意点、マナーをご紹介
ペンは何を使う?
筆記用具はボールペンよりも、万年筆や、筆ペンが望ましいです。
色は黒か紺のものを選ぶといいですよ。
結婚内祝いに添えるお礼状には、どんなことを書けばいいのでしょうか?
お礼状の構成を見ていきましょう。
お礼状の構成
クリックで拡大します。
お礼状に書くべきことは、だいたいこんな感じです。
(頭語)
1 時候のあいさつ
2 頂いたお祝いへのお礼
3 内祝いを贈ったということ
4 新生活の近況報告やこれからの抱負
5 今後のお付き合いやご指導のお願いなど
(結語)
6 日付・新居の住所・連絡先
7 新郎新婦の名前(旧姓も書く)
ではひとつずつ、具体的な内容を見ていきましょう。
頭語と結語
頭語と結語とは、「拝啓」と「敬具」、「謹白」と「謹言」などのような、改まった手紙に使われる表現です。
それぞれ文頭と文末に書きます。
目上の人に宛てる場合などは、頭語と結語を使った丁寧な構成を心がけるといいですよ。
1 時候のあいさつ
時候のあいさつは、季節に応じた挨拶で相手を気遣う言葉です。
・目上の人に宛てる場合には漢語調
「新緑の候」・親しい間柄の人に宛てる場合には口語調
「新緑の美しい季節となりました」
というように、使い分けることも多いようです。
友人への場合は、そこまでかしこまらず、頭語・結語と、時候のあいさつは省略しても大丈夫そうです。
こちらの記事も参考になりますよ。
2 頂いたお祝いへのお礼
これはお礼状の中でも一番大切な内容ですね。
まず頂いたお祝いへのお礼の言葉を伝えましょう。
何か品物を頂いた場合は、その品物を新生活で使っている様子などを伝えると、なお喜んでもらえるでしょう。
3 内祝いを贈ったということ
内祝いの品を贈ったということを伝えます。
「感謝の気持ちを込めまして、心ばかりの品をお贈りいたします」など、ささやかですがお礼のしるしに品物を贈ったということを綴りましょう。
4 新生活の近況報告やこれからの抱負
新しく始まった二人の生活についての報告や、「これから二人で笑顔あふれる家庭を築いていきます」というような今後の抱負を、簡潔な言葉で綴りましょう。
5 今後のお付き合いやご指導のお願いなど
目上の人には今後もご指導・ご鞭撻を頂きたいということを、友人や親族にも改めて「これからもよろしく」という気持ちを伝えましょう。
近くに来た際には新居へ遊びに来てくださいと伝えておくのもいいですね。
6 日付・新居の住所・連絡先
今後お付き合いを続けていくという意味もこめて、新居の住所は必ず書いておきます。
電話番号やメールアドレスを書いておくのもいいでしょう。
その際は、新郎新婦どちらの連絡先なのか相手にしっかりわかるよう、名前と並べて書いておくといいですよ。
7 新郎新婦の名前(旧姓も書く)
贈り主として、夫婦二人の名前を記します。
結婚後の新姓はもちろんですが、誰からの内祝いなのかがわかりやすいよう、(旧姓○○)というように旧姓も添えるといいでしょう。
基本的な構成はこんな感じですが、相手との関係性によってその構成や文面は変わってきます。
相手別の文例については、こちらの記事を読んでみてくださいね。
親戚へのお礼状の文例はこちらの記事に載っています。
親戚あての結婚内祝いの「お礼状」のマナー!堅苦しくない文例も紹介
続いて、お礼状を書くときに気を付けたいマナーをチェックしていきましょう。
お礼状を書くときのマナー
お礼状を書くときのマナーはこのような感じ。
・「お返し」という表現は控える
・落ち着いた丁寧な文面で
・忌み言葉・重ね言葉を使わない
・句読点をつけない場合も
・内祝いに同梱するときは封筒の封をしない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
「お返し」という表現は控える
「結婚内祝いは結婚祝いのお返し」と思っている人も多いのではないでしょうか?
実際、最近では頂いたお祝いに対するお返しという意味合いが強くなっています。
でも本来、内祝いとは、身内で結婚などのお祝いごとがあった時に親しい人々に贈る品物のこと。
お祝いをもらったかどうかに関係なく贈るものだったようです。
そのような背景もあり、結婚内祝いに添えるお礼状には、「お返し」という表現は控えるのがベター。
頂いた品物の「お返し」ではなく、頂いたことへの「お礼」として、感謝の気持ちを綴るといいですね。
落ち着いた丁寧な文面で
結婚直後で幸せいっぱいなあまり、ノロケ話ばかりの手紙になってしまうのは避けたいところ。
二人の幸せを伝えるのはいいことですが、話の中心はあくまでお礼と感謝の気持ちです。
特に未婚の人に対してのお礼状には、その点も気を配りたいですよね。
落ち着いた文面で二人の近況や抱負を伝え、感謝の気持ちを綴るといいですね。
忌み言葉・重ね言葉を使わない
結婚など、おめでたい場面で使わないほうがいいとされている「忌み言葉」。
「別れる」「冷める」「終わる」「切れる」など・・・忌み言葉はたくさんありますが、主に別れや不吉なことを連想される言葉です。
披露宴の最後を「終わり」ではなく「お開き」と表現するのもそのためですね。
「重ねる」「度々」「いよいよ」「くれぐれも」など、同じ言葉を2度続ける「重ね言葉」もその一つ。
「再婚(結婚を繰り返す)=別れ」を連想させるからです。
結婚内祝いも結婚に関する贈り物なので、お礼状では忌み言葉を使わないようにしましょう。
忌み言葉について詳しく知りたい人は、こちらも読んでみてくださいね。
句読点をつけない場合も
お祝い関連の文面には「句読点を使わない」ということを聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
句読点には「区切り」や「終わり」をつけるという役割があるので、お祝いの文面には句読点をつけないのが正式とする考え方もあるようです。
ただ、最近では気にしない人も多いよう。
友人や仲の良い親戚などに送る場合はあまり気にする必要はありませんが、縁起を重んじる目上の人などに送るお礼状では、句読点を使わないほうが無難かもしれません。
内祝いに同梱するときは封筒の封をしない
内祝いの品物にお礼状を同梱する場合、お礼状の封筒の封はしないようにしましょう。
封をしてしまうと、「信書」扱いとなります。
信書を宅配便で送ることは法律で禁止されているので、気を付けてくださいね。
また、同梱の場合は、お礼状の封筒に住所を書く必要はありません。
ここまで、内祝いに添えるお礼状について詳しく解説してきました。
最後に内祝いの基本的なマナーについても見ておきましょう。
内祝いの基本マナーをおさらい
内祝いの「金額」と「のし」のマナーを確認しておきましょう。
内祝いの金額
結婚内祝いの一般的な相場は、お祝いで頂いた金額の半額~3分の1程度とされています。
例えば、お祝いで現金3万円を頂いた場合、1万5千円~1万円程度の品物を贈るということになります。
ただ、目上の人に半額程度のお返しをすると、失礼にあたることもあるよう。
ですから、目上の人への内祝いの金額は、少なめの3分の1程度を目安にするといいですよ。
同僚や友人など、立場に差がない場合には、半額程度(半返し)を目安にするといいでしょう。
また、職場内や親族間で、お祝いに関する決まり事がある場合もあるので、まずは職場の先に結婚した人や親に確認してみるのがおすすめですよ。
また、お祝いを品物で頂いた場合は、気が引けるかもしれませんが、インターネットなどで品物の価格相場を調べ、内祝いの予算を考えるといいですよ。
内祝いののし
内祝いには、「のし紙」をつけて贈るのが一般的です。
水引は、
・色は「紅白」か「金銀」
・結び方は「結び切り」
・本数は「10本」
といったものがふさわしいですよ。
表書きには「内祝」や「寿」と書くのが一般的。
贈り主の名前は二人の名前を並べて書くか、それに加えて新姓を書いてもOK。
「のし紙」には本名を記すのがマナーなので、「旧姓」ではなく「新姓」を書くようにしましょう。
のしについてはこちらの記事に詳しく載っています。
結婚内祝いのマナーやおすすめの品物についてはこちらの記事をどうぞ。
「結婚内祝い」って何?【結婚祝いのお返し】相場やマナー・人気のギフトまで徹底解説
喜ばれる結婚内祝いはどんなもの?おすすめプレゼントをたっぷり紹介!
まとめ
結婚祝いを頂いたら、お礼状と結婚内祝いを送るのがマナー。
お礼状には、まず頂いたお祝いへのお礼を述べ、内祝いを贈ったことを伝えます。
そして近況報告や抱負、今後のお付き合いのお願いを簡潔に綴りましょう。
新居の住所や二人の名前も忘れずに書きましょう。
旧姓も添えてあると分かりやすいですね。
お礼状は落ち着いた文面で、「お返し」という言葉は使わないほうが無難。
忌み言葉や重ね言葉は避けるようにしましょう。
目上の人にはマナーを意識したお礼状にするといいですよ。
封筒は二重封筒、便箋は薄い色の無地で縦書きのものがフォーマルな印象です。
相手との関係性によっては、ハガキやカードでも大丈夫そうです。
結婚内祝いには心のこもったお礼状を添えて贈りたいですね!
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