結納金ってなに?もらった結納金って誰のもの?相場やマナーは?
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結納で贈られることの多い「結納金」。
そもそも、その意味ってご存知ですか?
他にも、
「結納金を受け取るのは誰なのか?」
「使い道は誰が決めるのか?」
など、知らないと迷ってしまうことがあるかもしれません。
結納金の基本をおさえておきましょう!
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結納金ってどういうもの?
結納金とは、結納の時に男性の家から女性の家へ贈られるお金のこと。
結納で用意される「結納品」のひとつに含まれます。
ちなみに男性が婿養子になる場合は、反対に女性の家から男性の家に結納金が贈られるんですよ。
結納品は、大きく分けると関東式、関西式があり、それぞれ品目が異なりますが、「家内喜多留(やなぎだる)」や「寿留女(するめ)」などといった縁起物が揃えられます。
結納品について詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
結納品は何をいくつ用意する? 品目ごとの意味や地域による違いを分かりやすく解説します!
結納金の意味は、
「女性が嫁入りの準備をするためのお金」。
結婚支度金と言えばイメージしやすいでしょうか。
金封や桐箱におさめ、結納品と一緒に、「幾久(いくひさ)しくお納めください」といった口上とともに男性側から女性側に渡されます。
「口上って何?」という人はこちらをどうぞ。
昔は花嫁衣裳として、「着物などの現物」が結納品として贈られていました。
それが、時代とともに帯地(布地)代や着物代などの「お金」に変わっていったのです。
こうした由来のため、結納金は「御帯料(おんおびりょう)」や「小袖料(こそでりょう)」と呼ばれることもあります。
結納金は昔からの習わしだったのですね。
ただ、最近では、結納の簡略化にともない、両家の話し合いで「結納金なし」にするケースもあります。
結婚スタイルマガジントレンド調査2018によると、結納を行った人の約4割が「結納金はなかった」と回答。
結納金の代わりに贈られるのは、婚約指輪などの「記念品」が一般的です。
結納金の「相場」はどれくらい?
先輩カップルへのアンケート結果を見てみましょう。
結納金の金額 | 割合(%) |
---|---|
50万円未満 | 15.6 |
50万円~100万円未満 | 32.3 |
100万円~150万円未満 | 42.5 |
150万円~200万円未満 | 6.0 |
200万円以上 | 3.6 |
(出典:「結婚スタイルマガジン」トレンド調査2018)
「100万円~150万円未満」の割合が42.5%と、最も多くなっていますね。
結納金の相場は地域や家によっても違いますが、一般的には100万円が主流。
「キリのよい金額」を選ぶ人が多いようです。
こちらの記事では、地域別の結納金の相場や金額を決める基準についても解説していますよ。
用意するのは誰?
結納金は男性側から女性側へ贈るものなので、用意するのは、「男性本人または男性の両親」。
ひと昔前は、次のような理由で、「男性の親」が用意することが多かったようです。
・若い年で結婚するカップルが多く、男性本人にお金の余裕がなかったから
・お見合い結婚で、「家同士の結婚」という意味合いが強かったから
現代では、遅めに結婚する人や恋愛結婚も増えたため、「男性本人」が用意するケースも。
どちらが出すかは、家の考え方や男性の貯金額などにより、ケースバイケースのようです。
贈られた結納金は誰のものになる?
「女性の家」へ贈られる結納金。
「家」というと、女性本人と、女性の両親、もしかしたらその他の親戚も含むのか?という感じがしますよね。
結局、具体的に誰のものになるのか、気になる人もいるようです。
答えを言ってしまうと、一般的に結納金は、「女性の両親のもの」になります。
女性本人ではなく、あくまで「家」に納めるものなので、両親のものとされるのが基本。
「『両親のもの』ってことは、結納金の使い道も親が決めるの?」
はい。両親が決めることが多いようです。
ただ、女性の両親が決めるといっても、自分たちのお金として自由に使ってしまうわけではないようです。
続いて、使い道の例をご紹介します!
結納金の使い道は?
女性の両親が使い道を決める場合
結納金がどのように使われたのか、先輩花嫁たちの声を聞いてみると・・・
・結婚式の費用にあててもらった
・新婚生活の家具や家電を買ってもらった
・タンスなどの婚礼家具や衣裳といった「嫁入り道具一式」を用意してもらった
ふむふむ。
結婚するふたりか、女性のために使われたケースが大半のようですね。
結婚は、挙式の費用から結婚指輪代、新生活の準備金や新婚旅行代まで、なかなかお金がかかるもの。
結納金でサポートしてもらえると心強いですね!
しかし、だからといって、はじめから「結納金を結婚費用にあてよう!」と期待するのは、やめておいた方がよいかもしれません。
もともと結納金の使い道に、はっきりとしたルールはないからです。
両親の考えによっては、
「ふたりに子供が産まれたときのために、貯金しておく」
という可能性もあります。
「あくまでも結納金の使い道は両親が決めるもの」
と思っておいた方が良いですよ。
女性本人が使い道を決める場合
一般的ではありませんが、結納金の使い道を女性が決める例もあります。
「両親から使ってよいと渡された」
「結婚式費用をすべてふたりで出すから」
などのケースです。
使い道は、
・新婚旅行の費用にあてた
・結婚指輪の購入に使った
・家具や家電などふたりの新生活に必要なものを買った
・すべて貯金した
などなど。女性の両親と同様、結婚にかかわる目的に使うことが多いようですね。
「男性への『結納返し』にあてた」という人もいます。
結納返しについては後ほど詳しく解説しますね。
ただ、自由に使ってよいと言われた場合も、基本的に結納金は「嫁入り準備のために贈られるお金」。
女性からは、両親や男性側にどのように使うか報告するなど、気遣いができると良いかもしれませんね。
使い道については、こちらの記事がより詳しく取り上げていますよ。
知っておきたい結納金のマナー
結納金を入れる袋や渡し方って?
結納金を入れる袋は?
結納金は、華やかな水引で装飾された豪華な封筒「結納金封」か、水引飾りがついた桐の箱「金子箱」にいれましょう。
結納金が高額で、「結納金封」だと袋に厚みが出てしまう場合は、「金子箱」を使うといいですね。
表書きの書き方は地域によって違うので事前に調べておきましょう。
詳しいマナーについてはこちらで解説しています。
結納金の渡し方は?
結納金以外にも結納品を準備する場合は、他の結納品と一緒に渡します。
結納品はナシで、結納金のみを渡すときの渡し方には、決まった手順があります。
こちらの記事でイラスト付きで解説しているので気になる方は読んでみてくださいね。
お返しは必要なの?
男性側から贈られた結納品と結納金に対するお返しを、「結納返し」といいます。
スーツや腕時計、カバンなどの品物や現金を贈る場合が多いようです。
また「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」によると、実際に結納を行った人のうち、結納返しをした人は65.4%。
結納返しをするかしないかは、地域や家の考えによって違うので、相手の家とよく相談して決めるとよさそうです。
「結納返し」についてはこちらの記事も参考になります。
結納返しってなに?絶対しないといけないの?する場合の相場やマナーについても解説!
結納返しの品物、オススメは?実際に贈った人の費用もチェック!
「結納金なし」にするときのマナーは?
結婚の準備金としての役割がある結納金ですが・・・
「結納金の分のお金を新生活にかかる費用に回したい」
「結納返しが大変だから」
といった理由で、結納金をなしにしたいという場合も。
また、女性側の親からは
「お金でやり取りするのに抵抗がある」
といった意見もあるようです。
先ほどお伝えしたように、
事前に両家で意思を確認したうえで、結納金をなしにするという選択をすることは可能です。
ただし、結納金をなしにする場合は、結納金をもらう側から提案するのが基本。
渡す側から「結納金はなしで」と申し出るのは失礼にあたるようなので、気をつけたいですね。
結納金をなしにする場合は、
・結納金なしで結納をする
・結納ではなく顔合わせ食事会をする
・結納も顔合わせ食事会もしない
という選択肢があるので、両家でよく話し合って決められるといいですね。
結納金なしの結納については、こちらの記事でくわしく紹介しています。
結納金なしの結納は失礼にならない?なしにする理由や割合など、最近の結納事情を紹介
「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」
結婚に関するWEBアンケート調査
調査対象:入籍3年以内の男女
調査時期:2018年7月
対象人数:男性500人 女性500人
まとめ
もとは花嫁衣裳の着物から始まった結納金。
現代では、「嫁入り準備のために女性側に贈られるお金」ということがわかりました。
結納は家同士の儀式であり、結納金も家から家へ贈られるもの。
使い道を決めるのも、受け取った「女性の両親」が一般的でしたね。
結納金は金額が大きいことも多いです。
使い道にもはっきりしたルールがないことから、それぞれの考えが違っている場合もあります。
そんなときは、両家でしっかりとコミュニケーションをとり、上手にすり合わせていきましょう。
結納全般について知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
「結納」とは?どんな意味があるの?「顔合わせ食事会」との違いや準備の仕方も解説!
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