結納返しを現金でする場合の相場は?渡し方にマナーはあるの?
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結納に対するお礼として贈られる結納返し。
結納返しの方法は色々ありますが、今回は現金で結納返しをするケースをピックアップ。
「いくら包んだらいいの?」
「包んだお金はどうやって渡せばいいの?」
気になる現金での結納返しについて、全国の結納返しの相場や結納返しの渡し方をご紹介します!
結納返しって?
結納返しをひと言で表すと、「男性側からの結納に対するお礼として、女性側が現金や品物を男性側へ贈ること」。
「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」によると、結納を行った人のうち65.4%の人が結納返しを行っているようです。
結納返しの方法には、結納品(結納飾り)や現金、品物など、さまざまなケースがあります。
2種類以上を組み合わせて贈ることも多いです。
その中で、結納返しを「現金」で行った人は、32.1%。
3割ほどの人が現金を贈っています。
今回はそんな結納返しを「現金」でする場合の相場や渡し方についてご紹介します。
結納返しの詳細についてはこちらの記事を参照してみてくださいね。
結納返しってなに?絶対しないといけないの?する場合の相場やマナーについても解説!
結納返しを現金でする場合の相場は?
そもそも結納返しの金額は、「結納金の○割」というように、まず「結納金」の金額を基準に決められることが多いです。
結納金の何割の金額にするかは、地域によって違いがあります。
関東地方から東を中心とした地域で行われる「関東式」の結納では、結納金の半分ほどを結納返しとして返すことが多いよう。
「半返し」とも呼ばれます。
一方、「関西式」の関西地方から西を中心とした地域では、結納金の「1割程度」か「お返しナシ」が一般的。
関東式や関西式の違いについて詳しく知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
では、金額としては具体的にいくらが相場なのでしょうか。
結納返しの金額
「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」によると、結納返しの全国平均は44.8万円。
また、代表的な地域で見てみると、首都圏が62.3万円、関西が35.0万円となっています。
全体として、首都圏のほうが関西より高めの傾向にあるようですね。
では、ざっくり平均をつかんだところで、続けて実際に結納返しのお金を用意する方法を見ていきましょう。
結納金の金額を前もって確認しておこう
先ほどもお伝えしたとおり、結納返しの金額を決めるには、まず「結納金の金額」を知る必要があります。
本来、結納返しは結納後に日を改めて行うものだったようですが、最近では、結納当日に結納返しも済ませることが多いです。
こうした場合、女性側は結納金や結納品を受け取った後、すぐに結納返しを渡すことになります。
しかし、結納金がいくらなのかを知らないと、結納返しを準備していくことは難しいですよね。
だからといって結納金額を勝手に予想して準備すると、実際の金額と大きく違った場合お互いに気まずい思いをしてしまいそうです。
ですので、事前に「結納金の予定金額」を両家で確認しておきましょう。
「女性側から男性側に金額をたずねるのは、失礼にならないかな?」
と心配な人もいるかもしれませんね。
女性側から男性の親に直接たずねるのではなく、男性本人から親にそれとなく確認して、女性に伝えるようにすると良いですよ。
また、結納返しの金額を決めるときには、「結納金の金額に結納返し分を含めているかどうか」も重要です。
女性側から男性側への結納返しを不要にするために、予め結納金の金額を少なくして渡すことも多くなっているよう。
例えば、
「男性側が100万円の結納金を渡して、女性側から50万円を結納返しとしてもらう」
場合。
結納返しの手間を省くためには、
「50万円の結納金を渡し、女性側からお返しはもらわない」
というように、はじめから結納返し分を引いて結納金の金額を決めるんですね。
結納返しの手間を省くかどうかも、あらかじめ両家で話し合っておくと良いですね。
結納返しを現金で贈るときのマナー
結納返しにふさわしい金額で
結納返しの金額は、「結納金の金額」のほかに「縁起の良さ」をふまえて決める必要があります。
結納返しの金額は、10万円や30万円、50万円といったキリのよい数字で贈られることが一般的です。
1や3、5など頭に奇数が付いた金額にするのは、割り切れる偶数と比べて割り切れない奇数のほうが縁起がよいとみなされるから。
ただし、末広がりを意味する「8」を使った、80万円はOKとされるようです。
また、40万円や90万円などの数字は避けましょう。
4は「死」、9は「苦」を連想させるため、結納のおめでたい場にふさわしくないからです。
結納返しの渡し方
金額が決まったら、次は贈る準備です。
まず結納返しとして贈る現金を用意します。お祝いごとなので、新札で準備しましょう。
現金は、金封とよばれる冠婚葬祭用の祝儀袋に包みます。
祝儀袋の表書きは、「御袴料(おんはかまりょう)」とするのが一般的。
「御袴料」とは男性が昔着ていた袴にちなんだ呼び方で、結納返しのお金のことを指します。
地域によって、結納返しのお金の呼び方が違う場合がありますので、どんな表書きにするかは両親に確認してくださいね。
金封に包んだお金は、結納返しの際に「白木台」や「黒塗のお盆」に乗せて男性側に渡します。
渡すときに袱紗(ふくさ)をかければ、より丁寧な印象に。
また、家から結納の場所まで持ち運ぶ際は、風呂敷に包んで持っていきましょう。
※「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」
結婚に関するWEBアンケート調査
調査対象:入籍3年以内の男女
調査時期:2018年7月
対象人数:男性500人 女性500人
まとめ
結納返しとは結納に対するお礼として女性側が男性側に現金や品物を渡すこと。
現金で結納返しを行う場合、結納返しの金額は「結納金の金額」が基準になります。
地域の慣習などによって違いがあり、関東を中心とした地域では結納金の半額、関西を中心とした地域では1割が一般的です。
金額ベースでは、「44.8万円」が平均でした。
実際に金額を決めるときは、「縁起の良さ」もふまえて考えましょう。
お伝えした渡し方もぜひ参考にしてくださいね。
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