結納金なしの結納は失礼にならない?なしにする理由や割合など、最近の結納事情を紹介
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「最近は結納金なしの結納もあるって聞いたんだけど・・・本当のところどうなの?」
そんな疑問を持つ人もいるかもしれませんね。
実際はどうなのでしょうか。
結納金をなしにした人の割合や、その理由についてご紹介します。
結納金なしの事例について、一緒にチェックしてみましょう。
結納金なしの結納ってOK?
結納金とは、結納をおこなう際に「女性が嫁入りの準備をするためのお金」として、男性側から女性側へ贈られるものです。
「結婚支度金」のような意味を持っています。
結納金は結納品の1つとして、「御帯料(おんおびりょう)」や「小袖料(こそでりょう)」という名目で用意されることが一般的。
しかし、最近ではこのような形式にこだわらず、結納金をなしにすることも増えてきているようです。
結納金を用意しない場合は、結納品セットだけを贈ったり、婚約指輪や腕時計などの婚約記念品だけを交換したりといった、さまざまなスタイルの結納が行われています。
結納金なしにした人の割合は?
では、実際に結納で結納金を用意しなかった人はどれくらいいるのでしょうか。
結納を行った人に、結納品や結納金はあったかどうか尋ねると・・・
「結納品のみあった」13.7%
「結納金・結納品ともなかった」26.3%
という結果に。
(※「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」より)
「結納金なしで結納をした人」は40.0%いるようです。
では、なぜ結納金なしの結納を選んだのでしょうか?
結納金を用意しない理由
結納金なしの結納を行う理由には、次のようなものがあります。
1 結婚式費用や新生活資金にあてるから
もともとは「嫁入りのための結婚支度金」として、男性側から女性の親に渡していた結納金。
最近では結納金を「嫁入り準備のため」ではなく、「二人の結婚式の費用や新生活の準備資金」として使う女性の親も増えているよう。
二人のために使うお金なら、わざわざ「結納金」として用意せず、初めから「結婚準備金」や「お祝い金」として直接二人に渡して、準備費用にあてたほうが効率的という考え方ですね。
結納金を男性本人が準備する場合でも、結局は二人のために使うことになるのなら、
「結納金はなしにして、お金は結婚式や新婚旅行、新生活費用など、今後のためにとっておきたい」
と考える人が多いようです。
2 経済的な負担を減らしたい
一般的に結納金の相場は100万円と言われています。
結納金を用意するのが男性の親であっても結婚する男性本人であっても、経済的にそれなりに負担がかかりますよね。
結納金を贈られる側が「大きな金額を負担してもらうのは気が引ける」と考えている場合は、結納金をなしにする場合もあるようです。
3 結納返しや嫁入り道具の準備が大変だから
地域や家にもよりますが、男性側から女性側へ結納を行った後、女性側から男性側へ「結納返し」をすることがあります。
結納返しとは、結納に対するお礼として女性側が男性側に現金や品物を贈ること。
女性の中には、その結納返しの手配が大変だと感じる人もいるよう。
また、結納金をもらうと、「嫁入り道具」の準備をしなければならないので、結納金を辞退する、というケースもあるようです。
「結納返し」や「嫁入り道具」についてはこちらでも紹介しています。
結納返しってなに?絶対しないといけないの?する場合の相場やマナーについても解説!
どんなものか詳しく知りたい人は読んでみてくださいね。
4 結納金そのものに違和感がある
女性の親が結納金そのものに対して抵抗感があるという場合もあります。
結納金の本来の意味は、女性が男性の家へ嫁入りするための支度金。
現代では「結婚=嫁入り」という感覚は薄れつつありますが、女性の親の中には、
「男性側から結納金を受け取ると、娘を男性側の家にあげてしまう気がしてなんとなくイヤだ」
と思う人もいるようです。
5 地域による違いをすり合わせるのが大変だから
結納をはじめ、結婚についての考えは地域によって異なる場合が多いです。
結納金は特に金額や結納返しの有無などに地域性が出やすく、すり合わせるのが大変になることから結納金自体を無くしてしまう場合もあるようです。
6 現金だと堅苦しくなってしまうから
お金のやりとりだと堅苦しくなってしまうという理由から、現金ではなく品物を贈るという場合も多いようです。
「堅苦しい儀式はしなくても良いかな」と、最近では親からなしにしようと提案される場合もあるんだとか。
結納金をなしにした理由は人それぞれなんですね。
「結納金なし」にする際の注意点
「結納金なしの結納にしよう」と決める際には、気を付けたいことがあります。
それは、「結納金をなしにする申し出は女性側が行う」というもの。
結納金は結婚支度金として男性側から女性側に贈られるものなので、贈る側の男性側から結納金なしの提案をするのはマナー違反と言われています。
「結納金なしにするのは、基本的に女性側から結納金辞退の申し出がある場合」
と覚えておいたほうが良さそうです。
また、ひと昔前は結納金を用意することが一般的だったため、特に親世代などは結納金がないことに違和感も持つ人も。
結納金をなしにするかどうかは、とても重要なこと。
「結婚にかかるお金は全部二人で用意するから、結納金は必要ない」
と二人は思っていても、親は違った考えを持っているかもしれません。
結婚する二人だけで決めずに、お互いの親にも確認しましょう。
「結納金なし」の場合についてのQ&A
最後は、結納金なしの場合によくある疑問にQ&A形式で答えていきます!
Q.結納返しは必要?
A.結納金なしなら結納返しは不要。ただし結納金の代わりとして婚約記念品をもらった場合はお返しをすることも。
結納金ありの場合は、結納金に対するお返しとして「結納返し」をするのが一般的。
一方、結納金なしの場合は結納返しも必要ありません。
ただし最近では、最初に紹介した通り「婚約記念品」を用意することも。
その場合、婚約記念品に対してお返しを贈ることが多いよう。
贈る品は、時計やスーツなどが一般的なようです。
婚約記念品とそのお返しについてはこちらの記事も読んでみてくださいね。
Q.結婚式の費用分担はどうなる?
A.決まったルールは無いので、両家でよく話し合うのが大事。
結婚式や新生活の費用に充てられることも多い結納金。
結納金なしの場合、その分結婚式の費用を男性側が多く負担することもあるようです。
ただし費用分担には決まったルールはありません。
両家で考えが異なることもあるので、後々揉めないようしっかり話し合って決めるようにしましょう。
Q.顔合わせ食事会では結納金なしでOK?
A.顔合わせ食事会では、結納金に当たる「結婚支度金」を用意する場合もある。
最初に紹介したように、結納金には「嫁入り前の支度金」といった意味があります。
顔合わせ食事会でも、結納と同じく支度金を用意することは多いようです。
いずれも大きな違いはないので、用意するかどうかは両家で話し合って決めるのがベストです。
※「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」
結婚に関するWEBアンケート調査
調査対象:入籍3年以内の男女
調査時期:2018年7月
対象人数:男性500人 女性500人
まとめ
最近の結納では、結納金を贈らないこともあるようです。
その理由は、
・結納金分のお金を結婚式や新生活の費用にあてたい
・経済的な負担を減らしたい
・結納返しや嫁入り道具の準備が大変だから
・結納金そのものに違和感がある
・地域差をすり合わせるのが大変だから
・現金のやり取りだと堅苦しいから
など人によってさまざま。
実際に結納金をなしで結納を行うときは、女性側から申し出るものとされています。
申し出があった際は、両家の家族を含めてどのような形で結納を行うのか、相談して決めましょう。
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