ゲストが楽しんでもらうことを重視する「おもてなし婚」って?
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心のこもった丁寧なサービスや振る舞いをあらわす言葉「おもてなし」。
東京オリンピックの開催が決まったときにも注目を集めた言葉ですが、結婚式にも「おもてなし婚」とよばれるものがあるんです。
「おもてなし婚」とは一体どのような式なのでしょうか?
その意味や特徴をご紹介します!
おもてなし婚とは・・・
「おもてなし婚」とは、ゲストへのおもてなしを大切にする結婚式のこと。
はっきりとした定義はありませんが、ゲストに喜んでもらうことを主な目的にする式全般を指します。
具体的には、ゲストの「料理」や「引き出物」を豪華にすることが多いようです。
一人あたりのおもてなしにかける予算も高めの傾向に。
その分、自分たちの衣裳の予算を抑えたり、ゲストの人数を少なくしたりする人が多いようです。
おもてなし婚が生まれた背景
「おもてなし婚」が出てきた背景には何があるのでしょうか。
ひとつには、みんなの結婚式に対する考え方の変化が挙げられます。
昔は今よりも、結婚式は両家を結ぶ「儀式」と考える人が多かったようです。
式の内容もある程度決まったプランから選ぶことが普通でした。
その後、ハウスウェディングやレストランウェディングが登場し、プランナーと一緒に作り上げるオリジナル感あふれる式が人気に。
結婚式もゲストに自分たちを見てもらう「晴れ舞台」へと変わっていきました。
最近では、家族や友人とのつながりを大切に思い、結婚式は「ゲストへ感謝の気持ちを伝える場」とみなす人が増えてきたようです。
感謝の気持ちを伝えるために、ゲストに「おもてなし」をする、というわけですね。
このように、結婚式は「家」から「自分たち」へ、そして「ゲスト」中心へと移り変わってきたようです。
では、今度はおもてなし婚の「特徴」を見ていきましょう。
特徴1 料理にこだわる
おもてなし婚のメインともいえるのが「料理」。
結婚式といえば、料理を楽しみにしているゲストも多いですよね。
おもてなし婚では、料理をランクアップして、豪華なものにするケースが目立ちます。
また、美味しさはもちろん、メニューや食材選びにもこだわることも多いようです。
たとえば、
・シェフとオリジナルメニューを創る
・コースを一品ずつ試食し吟味して選ぶ
・親族が喜んでくれそうな地元の食材を使う
といったように。
肉料理が苦手なゲストは魚料理にチェンジしたり、アレルギーがあるゲストには他のメニューを用意したりすることも一般的です。
会場によってどこまで対応できるかは違いますが、ゲストの好みや体質にあわせるのも気配りのひとつ。
ほかにも、年齢層が高めのゲストが多い場合は和食にしたり、フレンチと和洋折衷の2種類を用意してゲストに選んでもらったり、などのケースも。
ゲストの顔ぶれによってメニューやコースを考えるのも「おもてなし」。
必ずしも「ランクアップ=おもてなし」ではないのかもしれませんね。
特徴2 プログラムや演出もゲスト重視で
プログラム・進行は?
おもてなし婚では、進行やプログラムの細かい部分にもゲストに心地よく過ごしてもらうための工夫がたくさん。
よくある例をご紹介すると・・・
・ゲストにも参加してもらい、ウェディングケーキにデコレーション。出来上がったケーキをみんなで食べる。
・ゲスト同士が会話を楽しんだり、料理をゆっくり楽しめるよう「歓談時間」を長めにとる。
・お色直し(衣裳替え)の回数を減らし、二人が不在の時間を最小限にする。
どれもゲストが楽しく快適に過ごせるようにという二人の心遣いがあらわれていますね。
新郎新婦自ら「おもてなし」
「ゲストに楽しんでもらいたい!」という思いから、自ら歌ったり踊ったりするサービス精神旺盛のカップルもいます。
・新婦が友人ゲストとフラダンスを踊った
・新郎がギターの弾き語りをした
などなど。
趣味やお稽古で得意なことがある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
いっぽう、ゴスペルシンガーなど、プロのアーティストに頼んだ人もいるよう。
お金は多少かかりますが、プロに頼めばクオリティも安心ですね。
歌や踊り以外でも、新郎新婦がゲストにウェディングケーキや料理をサーブする、という演出も人気のようですよ!
特徴3 スタッフとアクセスにも配慮
式当日、披露宴での配膳や案内などで、もっともゲストと接する機会が多いのが式場のスタッフです。
おもてなし婚では、「スタッフの接客」もおもてなしの大切な一部。
中には、「式場の下見に行った際、披露宴会場で配膳するスタッフの様子をチェックした」という先輩カップルもいます。
また、「会場までのアクセス」についても、年配のゲストや遠方から参加する人に負担をかけないよう、配慮したいところ。
アクセスのよい駅近の会場を選んだり、駅から遠い場合は送迎バスの手配を行ったりするケースは、よくあるそうです。
こんな「おもてなし例」も
では、最後に番外編として3つのおもてなし例をご紹介します。
高砂をナシにする
披露宴で新郎新婦が座る場所として一段高くしてある「高砂」。
おもてなし婚では、ゲストが二人との隔たりを感じないように、あえて高砂を作らないケースが増えてきているそうです。
まるで二人の新居に招待されたような雰囲気で、二人はソファーにくつろいで座ったり、それぞれのゲストのテーブルに二人の席を準備したり・・・
こんな風にして、ゲストとゆっくり会話を楽しむカップルもいるのだとか。
くつろげる会場選び
「とにかくゲストにくつろいでもらいたい!」と、緑の多い郊外の農場やリゾート地で開催する例も。
カジュアルな雰囲気は大歓迎!というような友人ゲストが中心などの結婚式であれば、検討してもよいかもしれませんね。
引き出物
料理と同じように、おもてなし婚では引き出物の予算を多めにする傾向があります。
ゲストの性別や年齢、好みにあわせて違うものを用意する「贈り分け」もおもてなし婚の特徴です。
中には10種類以上贈り分けした人もいるよう。
「10種類!?ちょっと大変そう・・・」と思ったかもしれませんが、
「ゲストに喜んでもらえる品を贈りたい!」
という人は、検討してみるのもアリですよ。
まとめ
おもてなし婚とは、名前のとおり「ゲストへのおもてなしを大切にした結婚式」のこと。
特徴は、「料理」に「演出」、「会場のスタッフ・アクセス」や「引き出物」にいたるまで、色々なところに表れていましたね。
ゲストの立場に立って選んだり、工夫したりする気遣いが、おもてなし婚につながるようです。
今回の例を参考に、あなたならではのおもてなし婚を挙げてみてはいかがでしょうか?
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