ご祝儀に包む「新札」はどこで手に入れる?用意すべき?土日や結婚式当日の入手方法も紹介
結婚式のご祝儀は「新札」で用意するのがマナーですが・・・
「ピン札」でもいいの?
新札はどこで手に入るの?
そもそもなんで「新札」がマナーなの?
今回はそんなギモンにお答えすべく、ご祝儀に新札を用意する理由や、新札の入手方法を詳しく解説。
どうしても新札が手に入らない場合の対処法も紹介しますよ。
ご祝儀に新札を用意するのはなぜ?
結婚式のご祝儀は、基本的に新札で用意するのがマナーといわれています。
それはこんな理由があるからなんです。
1「二人の新しい門出をお祝いする」という意味があるから2「晴れの日を楽しみにしていましたよ」と伝える意味があるから
それぞれ詳しく説明しますね。
1「二人の新しい門出をお祝いする」という意味があるから
結婚して、これから新生活を始める新郎新婦。
そのお祝いとして、誰も使用していない新しいお札を用意することで、二人の新しい門出をお祝いするという意味があります。
2「晴れの日を楽しみにしていましたよ」と伝える意味があるから
普段から新札を何枚も持っている人は少ないですよね。
ご祝儀で新札を使うためには、前もって準備する必要があります。
そのため、新札でご祝儀を用意することは、「二人の結婚式を楽しみにして準備していましたよ」とも捉えることができるんです。
また、単純に考えても、シワシワの古いお札より、ピンとした新札を受け取るほうが気持ちいいですよね。
結婚式のご祝儀にはきちんと新札を用意した方が良さそうです。
お悔やみ事で「新札」はNG!
葬儀で包む香典には新札ではなく「古札」を包むのがマナー。
「不幸を予測して準備していた」という意味にも捉えられるためです。
なお「新札」と「ピン札」は響きこそ似ていますが、意味は異なります。
○新札・・・まったく未使用のお札
○ピン札・・・使用しているけれどシワのない綺麗なお札
繰り返しになりますが、マナー上は、ご祝儀には「ピン札」ではなく「新札」を用意するのが良いとされています。
ただし新札とピン札は見分けがつきにくいため、ピン札でも問題ないと考える人も多いのが実情のようです。
新札はどこで手に入るの?
では、そんな新札はどうやって入手するのでしょうか?
新札の入手方法はこの3つ。
①銀行の窓口で両替してもらう
②銀行の両替機で両替する
③銀行や郵便局で口座からお金を新札で引き出す
それぞれ詳しくみていきましょう。
①銀行の窓口で両替してもらう
平日なら、一番ポピュラーな入手方法は、銀行の窓口で両替してもらう方法です。
銀行の両替用紙に記入して、窓口で新札にしてほしいとお願いします。
ただ、銀行によっては手数料がかかる場合もあるので、事前に確認しておくと安心ですね。
また、窓口の営業時間は15時までのところが多いので、平日の昼間に動ける人におすすめです。
②銀行の両替機で両替する
銀行によっては、新札へ交換できる両替機を設置しているところもあります。
新札を指定して両替できるので、窓口が混んでいても気軽に利用できますよ。
ただし両替機を利用するには、両替機専用のカードや、その銀行のキャッシュカードが必要なところもあるようです。
行く前に、前もってHPなどで両替機があるかどうかや、必要なものは何かを確認しておくと安心です。
また、両替機が使える時間も、窓口と同様に15時までの場合が多いので、こちらにも注意が必要です。
③銀行や郵便局で口座からお金を新札で引き出す
預金口座を持っている銀行や郵便局では、口座から「金種指定」という形で、お金を引き出すことができます。
金種指定というのは、引き出すお金の種類を指定できる仕組みのこと。
例えば、3万円を引き出すときに、「1万円札2枚と5千円札2枚」というように指定できるというものです。
その際に、お札をそれぞれ新札に指定することもできます。
銀行や郵便局によりますが、合計10枚以下なら手数料がかからないようです。
窓口での対応が必要なので、こちらも営業時間には注意しましょう。
なお、店舗によっては新札の指定は受け付けていない場合もあるようです。
そのため、事前に店舗に電話して対応してもらえるか確認しておくといいですよ。
郵便局では両替できないの?
銀行は業務の一部として両替を行っています。一方、郵便局はあくまで郵便物を扱う業種なので、両替ができません。
また「ゆうちょ銀行」も銀行の一つですが、郵便局同様に両替業務を行っていません。
一部の郵便局やゆうちょ銀行では、厚意で両替をしてくれることもあるようですが、基本的には両替できないと考えましょう。
以上、新札を手に入れる方法を3つご紹介しました。
このような方法で、前もって新札を用意しておければベスト。
でも忙しかったり、ウッカリしていたり・・・
「気が付いたら結婚式前日の夜!しまった!」
なんてこともあるかも・・・
次は、結婚式当日に新札を入手する方法を見ていきましょう。
新札を土日でも用意するには…?
式場のフロントで両替してもらう
結婚式場では、ゲストのご祝儀用に新札を用意しているところもあるようです。
どうしても当日までに新札が用意できなかったときは、結婚式場に両替できるか問い合わせてみる手も。
ご祝儀袋は前日までに準備して、表書きや中袋も筆ペンで書いておき、当日会場で新札に両替してもらったら速やかに包みましょう。
当日会場でご祝儀袋に記入することの無いよう、当日は包むだけの状態にしておきましょう。
ご祝儀袋の選び方についてはこちらの記事をどうぞ。
【ご祝儀袋の選び方】結婚祝いにふさわしいご祝儀袋を金額別に解説します
コンビニのATMで引き出してみる
コンビニのATMは、できるだけたくさんのお札を詰めておくために、曲がっていない新札が多く入っている、という説があるんだとか。
もちろん預け入れをする利用者もいるので、ATMの中身すべてが新札なわけではありません。
でも新札が出てくる可能性はほかのATMよりも高そうなので、多めに引き出してみれば数枚の新札がゲットできるかも!
ただし、土日は預け入れにも引き出しにも手数料がかかります。
あまり繰り返すとその分手数料がかかるので気をつけましょう。
以上、土日の新札の入手方法を紹介しました。
ギリギリでも新札が手に入る可能性のある方法はあるんですね。
それでも、
「電話で確認したら式場では新札がないと言われた!」
「遠方からで、当日はATMで新札が出るまで粘る時間もない!」
という人もいるかもしれません。
次は、どうしても新札が手に入らないときの対処法をお話ししましょう。
どうしても新札が用意できなかった場合は?
ピン札やなるべく綺麗なお札を探す
新札が用意できないなら、「ピン札」のようななるべく綺麗なお札を包むしかありません。
手持ちの現金から探したり、ATMから引き出したお札から探したり・・・
できるだけ綺麗な状態のお札を探しましょう。
アイロンをかける
新札もピン札もない・・・という場合の最終手段は、お札にアイロンをかけてシワを伸ばすというもの!
できるだけ綺麗なお札を選んで、アイロンでさらにシワを伸ばします。
霧吹きや濡れ布巾などで少し湿らせ、当て布の上からアイロンがけをしましょう。
焦がしたりしないよう、やりすぎにはくれぐれも注意して!
深い折りシワなどは消えないかもしれませんが、シワシワのお札を包むよりはマシかもしれませんね。
新紙幣と旧紙幣、どちらで用意すればいい?
2024年7月3日から、新紙幣の発行が始まりました。
新紙幣は、発行開始日以降、準備が整った金融機関から順次、窓口やATM等で入手できるようになっています。
ここで、「結婚式のご祝儀に新紙幣か旧紙幣のどちらを包むか」というギモンが浮かんでくる人もいるのではないでしょうか。
巷では様々な意見が聞かれます。
「7月以降、手に入る新札は新紙幣なので、慶事に新札を用意するというマナーに沿うなら新紙幣が◎」
「新札を用意したタイミングで、手に入ったもので良い」
「お祝いの気持ちが大事なので、新旧どちらでもOK」
さまざまな意見があるようですね。
また、「旧紙幣で用意したけど、新紙幣で用意し直したほうがいい?」
という人もいるかもしれませんが、
「旧紙幣が入っていたら、前々からお祝いの準備をしてくれていたと感じるかもしれない」
という意見もあるので旧紙幣でも大丈夫そうですね!
ただ、旧紙幣の新札はどんどん手に入りにくくなるので、もし旧紙幣の新札を包みたいならできるだけ早く確保しておくのが良いかも。
ちなみに、新紙幣でも表裏や顔の位置などのレイアウトに大きな変更はないので、ご祝儀袋への入れ方などのマナーはこれまで通りでOKですよ。
まとめ
結婚式のご祝儀を新札で用意するのは、
「新しい門出を祝う」
「二人の結婚式を楽しみに準備していたと伝える」
という意味があります。
新札の入手方法は、銀行の窓口で両替するか、銀行の両替機を利用するのが一般的。
自分の口座のある銀行や郵便局で、新札を指定してお金を引き出すという方法もあります。
結婚式当日まで新札を用意できなかった場合は、結婚式場のフロントで両替ができるか聞いてみるのも一つの手。
また、コンビニのATMには新札が入っているという説にかけて、新札が出るまで引き出してみるという方法もあります。
それでも、どうしても新札が手に入らない場合は、使用済みでもシワや折れのない、綺麗な「ピン札」を包むしかありません。
最終手段としては、お札にアイロンをかけてピン札のように綺麗にするという方法もありますが・・・
大切なお祝い事なので、マナーを守ってご祝儀を用意したいですね。
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