【2024最新】婚姻届に使える印鑑はどれ?書き間違えたときの訂正印や捨印の押し方も解説!
結婚手続きで役所に提出する大切な婚姻届。
「婚姻届で使うハンコはどんなものでもいいの?実印でないとダメ?」
「書き間違えてしまったときはどうすればいい?」
そんな疑問にお答えして、婚姻届に使う印鑑の種類や書き損じたときの訂正方法、押しておくと安心な「捨印」についてご紹介します。
婚姻届に使える印鑑、使えない印鑑
婚姻届に使える印鑑
一般に印鑑は、次の3つに区別されて使われています。
実印…役所に登録した印鑑
銀行印…金融機関に登録した印鑑
認印(みとめいん)…どこにも登録していない印鑑
実印は家や車の購入など重要な契約のとき、銀行印は口座の開設やお金の出納のときなどに使われます。
一方、認印は荷物の受取や会社の書類の確認など、日常生活で使う機会の多い印鑑です。
防犯上、実印や銀行印はオーダーして作った印鑑を使い、認印には文具店などで売っている既製品の印鑑を使う人が多いようです。
ではこのうち婚姻届に使用できる印鑑はどれでしょうか?
「婚姻届は公的な書類だから、実印でないとダメかな?」と思いきや・・・
実は、実印・銀行印・認印、どれも使えるんです!
役所や銀行に登録していない印鑑でも大丈夫なんですね。
婚姻届を提出するときは記念として、普段は使わない実印や銀行印を使う人も多いようですよ。
NGなのはシャチハタなどのゴム印!
では、婚姻届に使えない印鑑とはどんなものでしょうか。
正解は、ハンコ面がゴムでできた「ゴム印」です!
スタンプ台いらずで便利な「シャチハタ」も実はゴム印で、婚姻届には使えません。
これは、ゴムでできたハンコ面は変形しやすく、印影が変わってしまう可能性があるため。
さらに、油にも弱いゴム印は、油性の「朱肉」ではなくインクを備えた「スタンプ台」を使うことになりますが・・・
このインクは紫外線による劣化が早く、時間が経つと印影がみえなくなってしまう恐れが。
つまり、婚姻届に使える印鑑の条件は「朱肉を使う印鑑」ということになります。
うっかりいつも使っているゴム印を押したりしないよう気を付けてくださいね。
印鑑は誰がどこに押す?名前は新姓?旧姓?
印を押す場所はどこ?
婚姻届には、印を押すところが4か所。
※画像クリックで全体が見られます。
結婚する2人が「届出人署名押印」欄に、証人の2人が「証人署名押印」欄に押します。
これに加えて、欄外に「訂正印」「捨て印」を押す場所が設けられている場合もありますが、これについては後ほど解説しますね。
婚姻届の証人については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてくださいね。
【2024最新】婚姻届の証人は誰に頼むのが正解?証人の条件や頼むときのマナー・注意点、書き方までご紹介
新郎新婦の名前は新姓?旧姓?
これから結婚する二人の氏名欄は「旧姓」で書きます。
ですので、印鑑も氏名にあわせて「旧姓のもの」を使用するのが基本。
「旧姓の入ったフルネーム印鑑」や「下の名前のみの印鑑」を持っている人はその印鑑でも大丈夫です。
同姓がいる場合は要注意!
「ふたりがお互いに結婚する意思があること」を証明する証人。
成人であれば誰でもOKなので、結婚するふたりの両親や兄弟姉妹に頼むことが多いようです。
家族に頼むとなると、証人は新郎・新婦と同じ苗字になる可能性が高いですよね。
また、
・証人を両親や知り合いの夫婦などに頼む場合
・同じ苗字の二人が結婚する場合
など、新郎新婦同士、証人同士が同姓であるパターンもあります。
このように、署名・押印をする4人のなかに同姓の人がいる場合は注意が必要です。
たとえ同じ苗字であったとしても、1つの印鑑を2人以上が使うのはNG。
それぞれ別の印鑑を使わなければいけません。
また、別々の印鑑でも影印が似ていると、「同じ印鑑を使っている」と判断されてしまうことも。
ゴム印以外であれば何でも大丈夫ですので、同姓の人がいる場合は、できるだけ印影が異なる印鑑を選んでくださいね。
結婚相手が外国籍の人なら?
外国籍の彼や彼女と結婚する場合、印鑑はどうすればいいのでしょうか?
基本的に、外国人はパスポートと同じ直筆の署名をするだけでOKです。
証人が外国人の場合も、印鑑は不要で直筆の署名のみでOKのよう。
わざわざ印鑑を用意する必要はありませんが、
もし認印として使っているものがあれば、もちろんそれを使うこともできます。
実は外国籍の人も、英字やカタカナで印鑑を作り、認印として使うことができるんですよ。
これを機に作ってみるのもいいですね。
もし不安があれば、届け出先の役所に確認してみてくださいね。
間違えた…!記入、押印ミスの訂正方法
いくら慎重に書いていても書き間違いや押印ミスをしてしまうことはあるもの。
間違えてしまったら、慌てず次の順序で訂正しましょう。
1 間違えた箇所に二重線を引く
2 間違えた箇所の余白に正しい内容を
記入する
3 訂正欄または欄外に届出印欄で使った
印鑑を押す
4 訂正欄に訂正内容を記入する
書き間違いに備えて、あらかじめ予備の用紙をもらっておくのもおすすめです。
用紙のもらい方など、婚姻届に関する基本的な情報は、こちらをご覧ください。
2024最新【婚姻届のすべて】記入例つき!必要書類・もらい方・提出先…手続きマニュアル
では、訂正方法をくわしく見ていきましょう。
1 間違えた箇所に二重線を引く
まずは書き間違えたり、印鑑を押し間違えたりした部分に二重線を引きます。
修正液や修正テープは使えません。
使ってしまうと、役所で受け取ってもらえなくなるので気を付けましょう。
2 間違えた箇所の余白に正しい内容を記入する
次は、正しい内容を同じ枠内の余白に記入します。
間違えた箇所の上に余白があれば、そこに記入するとわかりやすいですね。
押印ミスについては、逆さまに押してしまった場合はもちろん、欠けたりかすれたりした場合でも、その上からもう一度押すのはNG。
枠内の余白に正しく押しなおしましょう。
3 訂正欄または欄外に届出人欄で使った印鑑を押す
婚姻届のフォーマットによりますが、あらかじめ欄外に訂正印を押す欄が設けられている場合は、そこに届出人欄で使った印鑑と同じものを押します。
この場合、訂正箇所にいちいち押印する必要はありません。
訂正用の欄が設けられていない場合は、訂正箇所の近くに訂正印を押します。
4 訂正欄に訂正内容を記入する
訂正欄に、「〇字訂正 〇字削除 〇字加入」など、訂正した文字数を記入する欄があれば記入しておきます。
ここまでが訂正の一通りの流れです。
もし、証人欄のところで証人が書き間違えた場合は、同様に二重線を引いて余白に正しい内容を記入し、証人の使った印鑑でその近くに訂正印を押してもらいましょう。
書き間違いがなくても捨印を押しておこう
婚姻届に書き間違いや押印ミスがなくても、自分たちが気づかない不備があった場合にそなえて「捨印(すていん)」を押印しておくと安心です。
捨印とは、「この書類は役所の判断で修正してもらって大丈夫です」ということを示すもの。
もし提出後に記入ミスなどの不備が見つかった場合も、捨印を押しておけば、役所で修正してもらえます。
捨印を押す欄があればそこに、押す欄がなければ欄外に押印して、「※捨印」と書き添えておきましょう。
特に夜間や休日、役所の担当者がいない時間帯に提出する場合は、提出時にチェックをしてもらえないので、押しておいたほうがベター。
平日の日中など直接提出できる場合は、使った印鑑を持っていくと万全です!
できれば本人しか訂正ができない証人欄の欄外にも、証人2人から捨印をもらっておきましょう。
婚姻届の書き方について詳しく知りたい人は、こちらの記事もあわせて読んでみてくださいね。
【2024最新】婚姻届の書き方って?【見本付き】でわかりやすく解説!
実は婚姻届に押印は必要ない!?
さて、ここまで婚姻届に押す印鑑や押印の仕方を説明してきましたが・・・
実は婚姻届への押印は、しなくても問題ないんです!
法律上、2021年9月1日からは、婚姻届の押印は不要で、署名のみで届け出ができることになりました。
でも、
「印を押さないとなんだか不安・・・」
「人生の節目だから、記念として押印したい!」
という人もいますよね。
法律で不要となったからといって、「押印してはいけない」というわけではありません。
慣習に従って、印鑑を押印する人のほうが多いようですよ。
印鑑を押印する場合は、初めに説明したとおりゴム印を避け、朱肉を使う印鑑を選んでくださいね。
まとめ
婚姻届で使う印鑑や訂正方法についてご紹介しました。
婚姻届に使える印鑑は、ゴム印以外の「朱肉を使う印鑑」。
実印、銀行印、認印のいずれも使えます。
また、婚姻届はこれから結婚するという届出なので、「旧姓」の印鑑を使います。
印鑑が必要なのは、届出人となる結婚する二人と証人の二人。
同じ苗字でもそれぞれ別々の印鑑を用意してくださいね。
婚姻届で書き間違いや押印ミスをしたときは、二重線を引いた後、欄内の余白に正しい内容を書きます。
そして、欄外の訂正欄や訂正箇所近くの余白に届出人欄と同じ印鑑を押しましょう。
書き間違いがない場合も、念のため欄外に「捨印」として押印しておくと安心ですよ。
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