「結婚の挨拶回り」って必要?誰にするの?手土産や服装など挨拶回りの基礎知識を解説
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新しく夫婦になるふたりが、地元の親戚やご近所さんに結婚相手を紹介して回る「挨拶回り」。
「そもそも挨拶回りってする必要があるの?
する場合は、何に気をつけるべき?」
というギモンにお答えします。
挨拶にうかがうタイミングや、服装、手土産など・・・
挨拶回りのポイントをおさえておきましょう!
挨拶回りって必要なの?
結婚報告の方法は、いろいろあります。
挨拶回りもその1つ。
実家で近所付き合いをしている人や親戚のお宅を1軒1軒訪れ、結婚相手を紹介して回ります。
「今どき、そこまでする必要があるの?」
と思った人もいるかもしれません。
たしかに、挨拶回りはしなくても良いのでは、という意見もあります。
実際に挨拶回りをされたことのある人からは、こんな意見が。
挨拶回りって、される側からすると、
「結婚祝いのお金を用意しないと・・・」
とか、
「食事でおもてなしした方が良いのかな?」
とか、対応に迷ってしまうんですよね。
なので個人的には、他の方法で「結婚しました」の報告だけしてもらえれば、十分です。
挨拶する相手が、「挨拶回りはけっこうです」と言うのであれば、わざわざしなくて良いかもしれませんね。
また、先輩カップルからはこんな声も。
挨拶回りについては私と彼、お互いの両親に聞いてみたのですが、
「親戚には私たちから伝えておくから、大丈夫」
ということだったので、しませんでした。
一方、「いやいや、やっぱり挨拶回りはした方がいいよ!」という意見がこちら。
結婚したら冠婚葬祭などで、親戚やご近所との付き合いがある。それに何か困ったとき、親戚に助けてもらう場面もあるかもしれない。「新しく夫婦になったふたりをよろしくお願いします」という最初の挨拶として、挨拶回りは必要。
結婚後は、彼の地元に住むことになっていました。
もともと親戚への結婚報告は、はがきでしようか、と話し合っていた私たち。念のため彼のご両親に相談すると、
「近所の親戚とは普段から顔を合わせることもあるだろうから、挨拶回りをすべき」
と言われて、たしかにそうだな・・・と。
きちんと挨拶回りをしたおかげで、結婚式でも温かくお祝いしてもらえましたよ。
親戚やご近所との付き合いは、ふたりだけでなく、「家」の問題でもあります。
結婚して新しく家庭を持つのなら、挨拶回りはするのが当然のマナーだ、という考えも。
地域や家によって慣習があったりするので、基本は
「親に相談して決める」
これが大切です!
では、親と相談して、挨拶回りをすることになった場合・・・
どんな準備が必要なのでしょうか?
続けて見ていきましょう!
誰に挨拶すればいいの?
まずは、「誰に挨拶をするのか」決める必要がありますね。
ざっくり言うと、相手は「親戚」と「近所の人」です。
ただ、ひとくちに「親戚」や「近所の人」と言っても、いろいろな人がいますよね。
挨拶回りをするかどうかの判断基準としては、
・距離的に近くの人か、遠くの人か
・付き合いの深さ
の2つが挙げられます。
遠くの人であれば、電話やはがきで報告するケースも。
ただ、「付き合いの深さ」については、ふたりではなく「家」としてのお付き合いだと考えた方が良いかもしれません。
「家」の話ですから、親の意見を仰ぐのが大切。
そのとき、挨拶回りをしない人への報告の仕方についても、相談しておくと良いですね。
親から報告してもらうのか、ふたりから電話などで報告するのか・・・
具体的に決めておきましょう。
親戚への結婚報告の仕方についてはこちらの記事に詳しく載っています。
親戚への結婚報告どうする?【結婚式を挙げる場合・挙げない場合】
時期・日にち・時間帯は?
挨拶回りの時期は、
「両親への挨拶が終わって、結婚が正式に決まった段階で」
「結婚式や新婚旅行が終わってから」
など、いろいろなケースがあるようです。
相手が遠くに住んでいる親戚であれば、年末年始やお盆など、相手が帰省するタイミングで報告することも。
厳密な決まりはないので、最終的には家や親の考えに合わせましょう。
日にちや時間帯は、相手の都合に合わせるのが一番。
親やふたりから事前に「いつごろがよろしいでしょうか」と聞いておきましょう。
こちらから提案するなら、「休日のお昼過ぎから夕方ごろ」が良さそうです。
日にちについては、平日は相手方が仕事かもしれないので、休日に。
時間帯については、あまり朝早くや夜遅くにうかがうと、迷惑かもしれませんね。
また、昼食や夕食に重なる時間帯だと、相手は「食事を出した方がいいのかな」と迷ってしまうことも。
だから、「昼食と夕食の間」の時間帯がいいんですね。
服装はどうする?
服装についても、まずは親に聞いてみましょう。
地域や家の考えによっては、「着物を着るのが普通」なんてケースもあるようです。
地域の慣習などはふたりだけでは分からないでしょうから、親に相談すべきですね。
特に親から意見がなければ、自分で服装を考えます。
「具体的には、どんな服装がいいの?」
女性は、ワンピースがおすすめ。
パステルカラーやベージュなど、柔らかい感じの色を選ぶと、好印象を持ってもらえそうです。
素材やデザインも、柔らかく上品なものがGOOD。
スーツを着る場合、上下黒では少し暗い印象になりそうなので、上は明るい色のジャケットを羽織るなどしましょう。
男性は、きっちりスーツでネクタイまで締めて・・・とすると、挨拶回りには固すぎるかもしれません。
かといって、Tシャツにジーパンはカジュアルすぎる・・・。
目指してほしいのは、「程よくキレイめ」。
上は襟付きシャツにジャケットを羽織って、ノーネクタイ。
下はチノパンなどが良さそうです。
女性も男性も、「これにしようかな」と自分の中で服装が固まったら、最後は親に確認してもらうと安心。
服が準備できたら、次は手土産です!
手土産も用意しよう!
人のお宅にうかがってご挨拶・・・というとき、やっぱり手土産は欠かせませんよね。
結婚の挨拶回りにおすすめの手土産は、たとえばこんなもの。
・お菓子やお茶などの「食品」
・タオルや洗剤などの「消耗品」
お菓子は手土産の鉄板ですよね。
みんなで分けられるお菓子であれば、相手のご家族全員に楽しんでもらえそうです。
さらに、「個別に包装されているもの」なら、切り分ける手間もなくておすすめ。
その日に食べきらなくてもよい、焼き菓子などの「消費期限が長めのもの」を選ぶ気遣いができるとさらにいいですね。
ふたりの地元が離れている場合は、それぞれの地元の特産品を選ぶと、自己紹介にもなって挨拶回りにピッタリ!
新婚旅行の後に挨拶回りをするのであれば、旅行先のお土産を持って行くと喜ばれそうですね。
タオルなど、普段から使える実用的な品もGOOD。
いくつあっても困らないですし、もらって嫌な人はいないはず。
「外さない手土産」だと言えます。
手土産の値段は、あまり高すぎると相手に気を遣わせてしまうかもしれません。
1000円から2000円くらいを目安にしましょう。
手土産の渡し方について、もっと詳しく知りたい人はこちらをどうぞ。
結婚挨拶の手土産の渡し方って?実家・外出先それぞれのマナーや言葉、渡すタイミングを解説!
手土産に「のし」はつける?
それから、包装をどうするかも親と相談を。
結婚などのお祝い事で物を贈る場合、包みには「のし」や「水引」といった慶事用の飾りをつけるのが基本と言われますが・・・
親が「そこまでしなくてもいいよ」と言うなら、無理につけることはないかもしれません。
「いやいや、やっぱりつけるのがマナーだよ」と言われたら、つけましょう。
どんなのしを付けるかというと、
・表書きは「御挨拶」または「寿」
・水引は慶事用の紅白で「結び切り」
・水引の下に「夫婦の名字」
というもの。
具体的には、このようなかんじです。
表書きには「御挨拶」または「寿」とするのが挨拶回りにはふさわしいようです。
水引は「結び切り」が一般的。
「結び切り」は、蝶結びとは違い、ほどけにくい結び目になっているのが特徴で、「人生で一度『切り』のお祝い事」という意味があるんですよ。
ただ、地域や家によっては「蝶結び」を使うこともあるようなので、親に聞いてみた方が安心です。
水引の下には「夫婦の名字」を入れることが多いですが、これも地域や家によって考え方が違う場合もあるので、親に相談するのがベターでしょう。
のしや水引は手土産を買うお店でつけてもらえることもあるので、買うときに頼んでみると良さそうです。
自分でつける場合は、こちらの記事の「『のし』はどうする?」という章を参考にしてください。
両家顔合わせに手土産は必要?失礼のない品物選びや渡し方のマナーを徹底解説!
結婚挨拶の手土産に「のし紙」は不要?つけたい場合はどうしたらいいの?
まとめ
挨拶回りのタイミングは、相手の都合に合わせるのが基本。
こちらから提案するなら、「休日のお昼過ぎから夕方ごろ」がおすすめです。
服装は、女性なら柔らかく上品な印象のワンピース、男性ならワイシャツにジャケットを羽織って、程よくキレイめに。
手土産は1000円~2000円で、お菓子などの消えものや、タオルなどの実用品を選ぶ人が多いようです。
ただ、挨拶回りを考える上で何より大切なのは「親との相談」。
そもそもする必要があるのか、時期や報告の仕方はどうするか・・・。
ふたりだけでなく、家同士の付き合いでもあるので、自分たちで決めてしまう前にまずは親に聞いてみる、という姿勢で進めていきましょう。
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