両家顔合わせに手土産は必要?失礼のない品物選びや渡し方のマナーを徹底解説!
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両家の「顔合わせ食事会」で気になるポイントの1つが、「手土産」ではないでしょうか?
「手土産ってそもそもいるの?いらないの?」
という話から、手土産におすすめの品物、相場、渡すときのマナーまでわかりやすく紹介。
これさえ読めば、顔合わせ食事会の手土産はパーフェクトです!
そもそも両家顔合わせに手土産って必要?
まず、顔合わせの手土産にこれといった決まりはありません。
顔合わせ食事会そのものにルールがないので、手土産を用意するかどうかも自由なんですよ。
ただ、「これからお互いお世話になるんだし・・・」ということで、用意する人は多いよう。
実際に、顔合わせを行った人の4人に3人が手土産を用意したというデータが出ています。
「結婚スタイルマガジンSNSアンケート(※1)」 より
顔合わせ食事会は、両家がそろって親睦を深める場。
手土産を用意することで、「お近づきのしるしに」という気持ちをお互い示すことができますし、会話のきっかけにもなるでしょう。
もちろん、「荷物になるからやめておこう」という判断もアリです。
ただ自由だからこそ、前もって両家で話し合って「こうしよう」と決めておくことが大切です。
話し合いをしていなくて、顔合わせ当日、
「両家のうち、片方だけ手土産を持ってきていた」
なんてことになったら気まずいですよね。
二人からそれぞれ自分の両親に、「手土産はどうしようか?」と聞いてみて、意見を合わせておきましょう。
「手土産については自由」と言いましたが、「顔合わせの会場が実家である場合」は例外です。
「改まった実家への訪問」ですから、訪問する側は、手土産を用意するのが礼儀。
訪問される側は用意してもしなくてもOKです。
訪問される側が用意する場合、あまり高価なものだと訪問する側が気を使ってしまうので、ささやかな品にしておきましょう。
手土産を選ぶ前に、家族の情報収集を!
手土産を用意することになった場合、品選びの前にしておきたいのが、「お互いの家族についての情報収集」。
手土産は喜んでもらえるものを贈るのが基本です。
まずは「両親の食べ物の好き嫌い」をチェックしましょう。
それから、家族全員で手土産を楽しんでもらうことを考えて、「家族が何人いるか」を確認。
食物アレルギーや、体調によって「糖分や塩分の高い食べ物はNG」という人もいるかもしれないので、そこも聞いておきましょう。
「両親が手土産を用意する」という場合も、事前に相手方の情報をしっかり伝えるようにしてくださいね。
手土産の相場は3,000~5,000円
手土産の金額は、安すぎると顔合わせの場にはふさわしくないかもしれません。
かといって高すぎるのも、相手方を恐縮させてしまうおそれが。
安すぎず、高すぎず、3,000~5,000円くらいが目安ですが、もちろんそれも「ルール」ではありません。
ここでも大切なのはやはり、両家で認識をそろえておくことです。
でないと、
「相手方は1万円の品なのに、こちらは3,000円・・・なんだか申し訳ないなあ」
なんてことになってしまうかも。
何万円といった品になるとお互い出費がかさむので、1万円以内には収めるのが無難です。
おすすめの品物
両家顔合わせでの手土産選びのポイントは以下の6つ。
・両親の好みに合っている
・縁起が良い
・みんなで分けられる
・日持ちする
・持ち運びしやすい
・後に残らない「消えもの」
これらのポイントを押さえたおすすめの品物を、具体的に紹介していきます。
菓子折り
手土産の大定番ともいえる菓子折り。
個別包装の焼き菓子などは、みんなで分けられて、日持ちしますし、軽くて持ち運びもしやすいので、特におすすめです。
縁起の良いもの
たとえば、バームクーヘン。
切り口が木の「年輪」のようで、末永い幸せを感じさせるので、おめでたい!
お祝いごとにぴったりの「縁起の良い食べ物」だと言われています。
他には「もなか」や「どら焼き」なども、
「2枚の生地が『合わさって』できているので、『両家の結びつき』につながる」
ということでオススメです。
また、「めでたい」の語呂合わせでおなじみの「鯛(たい)」をデザインしたお菓子や、長寿の象徴とされる「鶴」をイメージしたお菓子なども良いかもしれません。
地元の特産品
二人の地元が離れている場合は、それぞれの地元の特産品を手土産にするのもGOOD。
顔合わせ当日、両家で歓談をするときに、地元の特産品からそれぞれの地元トークへ話が広がることも期待できます!
フルーツ
ギフトといえば、フルーツも定番ですよね。
ただ、フルーツと言ってもモノによって好き嫌いはあると思います。
前もって好みを聞いてから選ぶか、迷ったらいろんなフルーツの「詰め合わせ」にしても良いかもしれません。
フルーツを使ったゼリーにするという手もあります。
フルーツたっぷりのゼリーは見た目がオシャレなものも多く、特に夏場は清涼感があって喜ばれそうです。
お茶
両親が糖分や塩分を気にしている場合は、食べ物より飲み物が良いかもしれません。
少しお高い緑茶や紅茶であれば、健康的で、ほどよく高級感もありますね。
日持ちや持ち運びの面でも、お茶はおすすめです。
お酒やおつまみ
お酒好きのご両親には、日本酒、ワイン、ビールなど好みのお酒を贈るのもいいですね。
おつまみになる、燻製ギフトや海鮮珍味なども喜んでもらえそうです。
その他の食品ギフト
その他、親世代に喜ばれそうな食品ギフトとしては、
・はちみつ
・梅干し
・コーヒー
などもありますよ。
避けたい品物
手土産に向かない品物は、
・縁起の悪い意味があるもの
・日持ちしない生もの
・持ち運びしにくい重いもの、かさばるもの
など。
たとえば、羊羹は食べるときに「切り分ける」ので、「夫婦の別れ」をイメージさせ、縁起が悪いと言われています。
ただ、縁起については、両親がそこまで気にしないのであれば、大丈夫かもしれません。
「のし」はどうする?
お祝い事で贈り物をするとき、包み紙に「のし(熨斗)」という飾りや「水引(みずひき)」という紐をつけることがあります。
結婚式のご祝儀袋などでは一般的な、これらの飾りですが・・・
顔合わせの手土産では、「のしまでつけると堅苦しいから」といった理由で、つけない人の方が多いようです。
ただ、ここも地域や家の考え方によって違うので、まずは両親に確認を。
のしをつけることになった場合は、こんな感じで包みましょう。
水引には決まった結び方があって、代表的なのは「結び切り」と「蝶結び」。
「結び切り」は、結び目が固く、ほどけにくいのが特徴で、「人生で一度『切り』のお祝い事」という意味があります。
一方「蝶結び」は、ほどいたり、結び直したりしやすいので、「人生で何回あっても良いお祝い事」という意味が。
顔合わせなど結婚に関することは、「一度切りのお祝い事」であってほしいということで、「結び切り」を使うのが基本と言われています。
ただ、地域や家によっては「蝶結び」を使うこともあるそうなので、両親に聞いてみた方が安心です。
また、のしを包装紙の上からかけることを「外のし」、包装紙の内側(品物の上)にかけることを「内のし」と言います。
配送などでひかえめに贈り物をしたいときは、のしが外から見えない「内のし」にすることが多いです。
顔合わせではお互いお祝いの気持ちをハッキリ表すため、「外のし」にする方が一般的とされています。
ちなみに、のしや水引は、手土産を買うお店でつけてもらえることも多いよう。
自分でつけるのが不安な場合は、お店にお願いした方が良いかもしれません。
風呂敷で包んだ方がいい?
手土産を入れるものといえば「紙袋」を思い浮かべるかもしれませんが、他に「風呂敷」で包むという選択肢もあります。
紙袋より風呂敷の方が格式高いので、きちんと感を出したければ、風呂敷を使うとGOOD。
ただ、
「ちょっと堅苦しいんじゃないかな?」
「紙袋の方が、持ち運びはしやすそう」
と考えるご両親もいるようなので、やはりここも、事前確認しておくのがベターです。
誰が渡す?
手土産を選ぶのは、新郎新婦、両親のいずれの場合もありますが・・・
手土産を渡すのは誰でしょう?
一般的には、両親のいずれか、特に父親が相手方の父親に渡すことが多いようです。
まだ馴染みのない親同士でも、お互いに手土産を交換することで、和やかな雰囲気になるかもしれませんね。
渡すタイミングはいつ?
先ほどもお伝えしたように、顔合わせには決められたルールが無いので、手土産を渡すタイミングも人によりけりです。
ですが、一般的にどのタイミングで渡すことが多いのか、気になりますよね。
会場が「お店の場合」「実家の場合」に分けて見ていきましょう。
お店の場合
料亭やレストランなどのお店で顔合わせする場合。
実際に顔合わせをした人達に、いつ手土産を渡したのか聞いてみました。
顔合わせで、手土産を渡したタイミングは? | |
---|---|
会場に入って、席に着く前 | 40.4% |
始まりの挨拶が終わった後 | 23.7% |
お互いの家族紹介が終わった後 | 7.7% |
食事が終わった後 | 28.2% |
「結婚スタイルマガジンSNSアンケート(※2)」より
手土産を渡すタイミングとして一番多かったのは、「会場に入って、席に着く前」。
早い段階で渡しておけると、お互いに気が楽そうですね。
ただ早い段階とはいっても、お店に入る前に渡すのはやめておきましょう。ちゃんと中へ入ってから渡す方がスマートですよ。
次に多かったのは、「食事が終わった後」に渡したというパターン。
場合によっては、「挨拶もそこそこに話が弾んで、渡すタイミングがつかめない・・・」なんてこともありえます。
こんなときは、「早く渡さないと!」と焦って話を中断するより、最後の結びの挨拶まで待ってから渡す方が、スムーズですよ。
そのほか、「始まりの挨拶が終わった後」や「お互いの家族紹介が終わった後」に手土産を渡したという人もいました。
いずれにせよ大事なのは、「その場の流れに合わせる」こと。
顔合わせの雰囲気をみて臨機応変に対応できると良いですね。
実家の場合
実家でも、手土産はすぐに渡すのではなく、食事会をする部屋で渡すのが基本。挨拶が済んだタイミングで渡しましょう。
ただ、生ものなどの場合は、「冷蔵庫へ入れていただけますか」などの言葉を添えて早めに渡した方が良さそうです。
【イラストで解説】渡し方のマナー
食事会当日、手土産を相手方へ渡すときの流れがこちら。
紙袋や風呂敷から手土産を取り出す。
このとき、手土産の正面が自分の方へ来るようにする。
手土産に汚れなどがついていないか、確認してから、相手の方へ回転させ、相手側へ正面が来るようにして、渡す。
このとき、
「心ばかりですが・・・」
「こちら、地元で評判の品で・・・」
「○○がお好きだと伺いましたので・・・」
などと言葉を添える。
相手が手土産を受けとったら、「もし良ければお使いください」と言って、紙袋を差し出す。
手土産は、紙袋や風呂敷から「取り出して渡す」のがマナーです。
紙袋や風呂敷は、本来「埃をよけるためのもの」なので、そのまま渡してしまわないようにしましょう。
いったん手土産を受けとってもらった後、「お持ち帰り用」として紙袋を渡すのがスムーズですよ。
また、手土産を渡すときには「つまらないものですが」とつい言ってしまいがちですが・・・
謙遜とはいえ、大切な顔合わせの場に「つまらないもの」は良くないので、別の言葉にしてくださいね。
「結婚スタイルマガジン」SNSアンケート
調査時期:(※1)2022年7月、(※2)2022年9月
回答人数:(※1)300人、(※2)156人
まとめ
ハッキリしたルールがない顔合わせ食事会だからこそ、手土産については、両家で方針を合わせるのが大切。
品物選び、渡し方、タイミングなど、両親と相談しつつ、二人がうまく両家の架け橋となって準備していけると良いですね。
顔合わせ食事会の準備や、当日の進行については下記の記事でご紹介しています。
【両家顔合わせ完全ガイド】当日の流れや挨拶、服装・手土産・場所選びまで
合わせて読んでみてくださいね。
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