結婚式当日の写真撮影、「スナップ」と「記念撮影」とは?
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結婚式当日に撮影する写真には、「スナップ」と「記念撮影」の2種類があります。
それぞれどんなものなのか、特徴やメリットをご紹介。
「スナップって何?」
「記念撮影って必要なの?」
そんなギモンを持っている人は、ぜひ読んでみてくださいね。
スナップとは
「スナップ」とは、目の前の光景や人物をパシャッと切り取るように一瞬で撮影する手法のこと。
結婚式におけるスナップ写真とは、挙式前のヘアメイクをしているところから、挙式、披露宴、場合によっては二次会まで・・・
式当日のいろいろな場面をカメラマンが次々に「スナップ」してカメラに収めた写真を言います。
挙式や披露宴の会場内での撮影はもちろん、ガーデンでのバルーンリリースといった屋外演出も撮影。
新郎新婦という動く被写体を一日中追い続け、シャッターチャンスを逃さず収めるスナップ撮影には、技術と体力が必要です。
そのため、結婚式を挙げた先輩カップルの大半はプロのカメラマンにスナップを依頼しています。
式が終わったら、何百枚というスナップ写真の中から良い写真を選んで、アルバムを作るのが一般的です。
記念撮影とは
たくさん枚数を撮るスナップとは違い、新郎新婦の見え方にこだわった「最高の1枚」を残すのが、記念撮影です。
撮影用のスタジオ内で専用の機材を用いてライティングを行い、ふたりのポージングや衣裳の細部まできっちり整えて撮ります。
新郎新婦が立つときの角度や衣裳の見せ方にある程度決まった「型」があるため、「型物写真(かたものしゃしん)」や「ポーズ写真」とも呼ばれます。
基本的にスタジオで撮るので「スタジオ写真」とも呼ばれますが、式場にスタジオがない場合は挙式会場やガーデンで撮ることも。
1枚のクオリティにこだわる記念写真は、「○ポーズ●万円」といった値段設定になっていることが多いです。
ほとんどの新郎新婦が依頼するスナップと違って、記念撮影は
「堅苦しい、古いイメージがある」
「なくてもいいんじゃない?」
と考える人もいるよう。
でも、記念撮影ならではのメリットもあるんですよ。
スナップと記念撮影、それぞれのメリットを見ていきましょう!
スナップのメリット1 自然で自由度が高い
スナップの魅力の1つは、自然な雰囲気の写真になること。
動いている被写体の瞬間瞬間を撮影するので、生き生きした表情を写真に残すことができます。
また、自由度の高さも魅力です。
ふたりからカメラマンに「こんなシーンを撮ってほしい」と頼んでも良いですし、カメラマンにお任せしてもOK。
スナップがふたりの覚えていない意外な瞬間やゲストの様子、会場装飾などの細かい部分を記録してくれていると、後で見返すのも楽しいもの。
自由度が高いということは、カメラマンの個性が出やすいということでもあります。
カメラマンの過去の作品を見て写真のテイストが好みの人にお願いすると、きっと仕上がりが何倍も楽しみになりますよ。
スナップのメリット2 データがもらえる
記念撮影の場合、写真のデータやネガはもらえないことが多いようです。
一方、スナップの場合はアルバムを購入すればデータがセットでついてきたり、データ単体での購入ができたりします。
データはCDやDVDで納品されるので、結婚式の後も自由に使えて便利。
結婚報告のはがきに写真を載せたり、ふたりのオリジナルアルバムを作ったり・・・いろんな楽しみ方ができますよ!
続いては、記念撮影のメリットです。
記念撮影のメリット1 全身を綺麗に撮れる
結婚式といえば、衣裳選びにこだわる花嫁さんが多いですよね。
お気に入りの1着はせっかくなら後で見返せるよう写真に残したいもの。
もちろんスナップでも衣裳の写真は撮れるのですが、「全身が綺麗に写った写真」は式の後で見返すと意外と無かったり・・・。
一方、記念撮影ならポーズや衣裳の調整をプロがしっかり行った上で、全身をカメラに収めてくれます。
特に和装の記念撮影では、新婦の着物の裾の流れ方や、新郎の扇子の持ち方など、和装ならではのポージングの知識が必要。
顔の角度や足幅の広さといった細部にまでこだわって見事な1枚をつくり上げるので、満足度は抜群です。
またスナップの場合、会場の照明の種類によっては衣裳の色が目で見たのとは少し違う色に写っていることがあります。
記念撮影ならライティングも完璧なので、衣裳の色合いや柄まで鮮明に残すことができますよ。
記念撮影のメリット2 親や親族に喜ばれる
「記念撮影、初めはしないつもりだったけど、親に言われて撮ったら良い記念になった」
という人は多いようです。
昔からの決まった「型」で撮るのが記念撮影の特徴。
親や祖父母も代々同じ型で記念撮影をしてきたのであれば、ふたりが記念撮影をすることは自分たちだけでなく「家」の記念にもなります。
過去から現在、そして未来へと、「歴史」という付加価値が生まれるのはスナップにはない記念撮影ならではのメリット。
「家」を大切にする親世代の親族には喜んでもらえるのではないでしょうか。
また、記念撮影にはふたりに加えて主に親族ゲスト一同が集まり、何列かに並んで撮る「集合写真」もあります。
親族全員が集まって写真を撮る機会はなかなかないでしょうから、式の後で親族ゲストへ送ると感謝の気持ちが伝わりますよ。
記念撮影したいけどお金が…そんなときは?
できたらスタジオでの記念撮影をしたいけど、費用が気になる、式場内にスタジオがない・・・
といった場合は、スナップカメラマンに記念撮影風の写真を撮ってもらうのもアリ。
「スタジオの記念撮影のような、全身が写ったツーショットを撮ってほしい」
と事前に相談してみましょう。
あくまでも記念撮影「風」なのでフォーマル度は下がりますが、式場内の素敵なフォトスポットで気軽に撮ってもらうのも楽しいかも。
集合写真も、式場によっては即席でひな壇や椅子を準備してスナップカメラマンに撮ってもらえることがあります。
ただ、限られた時間で全員を並ばせて、顔がきちんと見えるか、姿勢はどうかなどをチェックし撮影するには慣れが必要なようです。
なのでこちらも前もって式場に相談を。
事前に相談すれば、集合写真の撮影経験があるカメラマンを紹介してくれたり、撮影への協力体制を考えてくれたりするかもしれません。
まとめ
式当日のいろいろな場面をカメラマンがパシャパシャ撮影していく「スナップ」は、ほとんどの先輩カップルがプロに依頼しています。
たくさんの写真を撮ってアルバムにまとめるのが一般的です。
自然で生き生きとした雰囲気が魅力のスナップは自由度も高く、ふたりの要望を伝えつつ、カメラマンに個性を発揮してもらえます。
写真のデータがもらえるのも良いところ。
「記念撮影」は、主にスタジオで新郎新婦が並んで撮るフォーマルな写真。
ポーズや衣裳の細部の調整、ライティングなどをバッチリ決めて、綺麗な全身ツーショットを残せます。
昔からの決まった「型」があり、両親や親族に送ると喜ばれることが多いようです。
記念撮影をしたいけどお金が・・・といった人は、スナップカメラマンに記念撮影風のツーショットや集合写真を撮ってもらうという手も。
この場合はスムーズに撮影が進むよう、事前に式場へ相談してみてくださいね。
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