赤口の意味とは?やってはいけないことってある?挙式日のお日柄に関するアンケート結果もご紹介
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カレンダーの日付のそばに書かれた「赤口」という文字。
同じように書かれている大安や仏滅とは違い、「赤口」はあまりピンとこないので、
「赤口の意味って?縁起の良い日なの?」
「入籍や結婚式をしてもいいの?」
などの疑問がわいた人もいるかもしれないですね。
そこで今回は、「赤口」の意味や吉凶、やってはいけないことなどを詳しく解説!
先輩カップルにとったお日柄アンケートの結果もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
赤口の意味や読み方とは?
「赤口(しゃっこう)」は「赤舌神(しゃくぜつしん)」という鬼が人々を悩ます凶日という意味合いの日。
そのため「赤舌日(しゃくぜつにち)」と呼ぶこともあるようです。
また、「赤」という字が「血」や「火」を連想させるため、「刃物や火事に気を付けた方が良い日」とも言われています。
結婚式でいうと、ケーキカットやキャンドル演出に気を付けるといった感じでしょうか。
とにかくいろいろ厄介な日なんですね。
ただし、「11時~13時の間だけは吉」とされていますよ。
なぜかというと、この時間は鬼も休むと言われている「午(うま)の刻」にあたるから!
鬼の目を盗んで、縁起の良い時間内に用事を済ませられるといいですね。
ちなみに赤口は「しゃっこう」以外にも
「しゃっく」「じゃっこう」「せきぐち」
などさまざまな読み方がありますよ。
そんな「赤口」は、日の吉凶を示す「六曜(ろくよう)」の一つ。
最初にも少しお話ししましたが、縁起の良い日として有名な「大安」や、縁起の悪い日として有名な「仏滅」などと同じ仲間です。
赤口以外の六曜については、のちほどご紹介しますね。
赤口に入籍や結婚式をしてもいいの?
さて、そんな「赤口」に入籍や結婚式などのお祝い事をしてもいいのでしょうか?
これまでお話ししてきた通り、赤口はあまり縁起が良くないとされる日なので、お祝いごとにはふさわしくないという意見はあります。
とはいえ、六曜はあくまでもその日の吉凶を示す占いのようなもの。
毎日の星座占いと似たようなものと考えればわかりやすいでしょうか。
科学的根拠があるわけではないので、気にするかどうかは人それぞれ。
気にしないのであれば、赤口に入籍や結婚式をしてももちろん問題はありませんよ。
ふたりの気持ちを大事にしながら日取りを選べるといいですね。
親や親族が気にする場合はどうする?
赤口に入籍や結婚式をする場合、ふたりが気にしなくても親や親族が気にするというケースもちらほら。
もしそうなったらどのように解決すればいいのでしょうか?
対処法をいくつか紹介してみますね。
まずは「時間帯を工夫する」という方法。
最初にもお伝えした通り赤口は11時~13時は吉でしたね。
入籍なら、その時間帯に手続きを済ませてしまえば縁起は問題なさそうです。
結婚式などの長くかかるイベントは、縁起の良い時間帯に始めていれば、終わるのが凶の時間帯になってもOKという説が有力。
つまり赤口に結婚式を挙げる場合は、11時~13時の間に式を始めれば吉というわけです!
次は、「六曜以外の吉日に着目する」というアイデア。
六曜以外にも、「天赦日(てんしゃにち)」や「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」といった縁起の良い吉日がありますよね。
こういった日に着目して、
「六曜は赤口だけど、縁起の良い天赦日や一粒万倍日と重なってるよ!」
などと説得してみるのもいい方法と言えそうです。
六曜以外の縁起が良い日を知りたいという人は、こちらの記事をどうぞ。
【2025年3月~2026年6月】縁起の良い日カレンダー!入籍や結婚式にピッタリの日をご紹介します
他には、六曜の由来を交えて説得してみるのもアリ。
というのも六曜は、中国の占いに由来したものなので、キリスト教はもちろん、仏教や神道などの宗教とも関わりがありません。
教会や神社などで挙式する人もいると思いますが、そういった場所と六曜の考え方は関係がないんですね。
「実は、六曜は中国の占いをもとにしているから、教会とは関係ないんだって。
私たちは教会式だから気にしなくても大丈夫だと思うんだけど、どうかな?」
と説明すると、納得してもらえるかもしれませんよ。
繰り返しになりますが、「赤口に入籍や結婚式を行ってはダメ!」と決まっているわけではありません。
日取りについては、ふたりや周囲の人にとって良い日であることが一番大切。
しっかり話し合って、みんなが納得できる日を決められるといいですね。
ちなみに・・・
ふたりの家族が正式に会う「両家顔合わせ」は、「赤口」の「赤」という字が、「血気盛ん」や「争いごと」を連想させるという理由から避ける人もいるようです。こちらの日取りについても両家で相談して決めてくださいね。
ところで、縁起を気にして入籍日や挙式日の日取りを決める人は実際どれくらいいるのでしょうか?
次は参考として、先輩カップルにとったお日柄アンケートの結果を見てみましょう!
赤口に入籍や結婚式をした人はどれくらいいる?
実際の入籍日や挙式日のお日柄について聞く前に、まずは日取りを決める際に、どれくらい縁起を気にしたかを尋ねてみました。
※結婚スタイルマガジントレンド調査2025 より
以下出典は同じ
大安や一粒万倍日をはじめとした「縁起の良い日にこだわった」という人が36.7%。
仏滅や不成就日など「縁起の悪い日だけは避けた」という人も16.2%いました。
あわせると、縁起を気にしたという人が52.9%いるようですね。
一方、「特に気にせず決めた」という人は47.1%。
縁起を気にする人がやや多いようですが、気にする気にしないはだいたい半々と言えそうです。
次に、入籍日と挙式日のお日柄を聞いてみた結果がこちら。
やはり縁起の良い日として有名な「大安」を選ぶ人が多いようですね。
しかし、入籍では47.5%、挙式では29.1%の人が「覚えていない」と回答しています。
「縁起を気にする人の中では大安を選ぶ人が多いけれど、そもそも六曜を気にしていない人も結構いる」ということが分かりますね。
ちなみに赤口を選んだ人も、1割弱います。
赤口を選んだ人の意見はこんな感じ。
赤口に入籍しました。
彼との休みがその日しか合わなくて…でもせっかくなら縁起が良い時間にしたいということで、お昼頃に手続きしに行きましたよ!
ふたりの記念日に結婚式を挙げました!赤口だったので親からは心配されましたが、どうしてもこの日がいい!と言って説得しました。
私たちふたりも家族もお日柄を気にするタイプじゃなかったので…赤口に結婚式を挙げました。
結婚してしばらく経ちますが変わらず仲が良いですし、縁起よりも気持ちが一番大事だなと思います!
入籍や結婚式の日取りの決め方は自分たち次第。
「絶対こうするべき!」という答えがあるわけではありません。
ふたりや家族が納得して選んだ日取りなら、六曜の吉凶を気にしすぎる必要はないのかもしれないですね。
先輩カップルの声をもっと見たいという人は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。
【六曜】の意味や読み方を解説!お日柄に関するアンケートもご紹介します
赤口以外の六曜の意味をご紹介
それでは次に、赤口以外の六曜についても簡単に見ていきましょう。
縁起が良いとされる順番に紹介していきますよ。
大安(たいあん・だいあん)
「大安」は文字どおり「大いに安し」という意味で、「一日中あらゆることが吉」とされています。
六曜の中で最も縁起が良い日なので、結婚関連の日取りでも一番人気です!
2025・2026年の大安吉日をチェック!一粒万倍日との重なりがわかるカレンダー付
友引(ともびき・ゆういん)
大安の次に縁起が良い「友引」も、結婚式などのお祝い事には人気の日。
「友を引き込む」という意味合いもお祝いごとにはふさわしいですね。
ただ赤口とは逆に、11時~13時のみは凶と言われています。
友引の意味とは?入籍や結婚式にピッタリの日がわかるカレンダーもお届けします
先勝(せんしょう・せんかち・さきがち)
先勝は「先んずれば即ち勝つ」という意味から、「何事も早めに済ませるのが良い」とされている日。
そのため、午前中が吉とされますよ。
ちなみに、六曜における午前中は14時までを指すという説が有力です。
先勝の意味や読み方とは?何時まで縁起が良い?結婚式はしてもいい?などの疑問にお答えします!
先負(せんぶ・さきまけ・せんまけ)
先負は「先んずれば即ち負ける」という意味があり、午前(14時まで)が凶とされる日。
先勝とは反対ですね。
一日を通して穏やかに過ごすのが良い日と言われていますよ。
先負の意味とは?入籍や結婚式をしてもいいの?お日柄に関するアンケート結果もご紹介
仏滅(ぶつめつ)
「仏も滅するような日」という意味があり、六曜の中で最も縁起が悪いと言われる日。
一日を通して凶という考え方が主流です。
ただ元々の「物滅」という表記にちなんで「新たにスタートを切るには縁起の良い日」「午後からは縁起が良くなる」というポジティブな解釈をする人もいるそうですよ。
【カレンダー付】仏滅の意味とは?縁起が良い説もあるの?仏滅に入籍や結婚式をするメリットもご紹介
六曜は
大安、友引、先勝、先負、赤口、仏滅
の順に縁起が良いということですね。
ただ、時間帯によって吉凶が変わることもあるのは気を付けたいところ。
時間ごとの吉凶をまとめてみるとこんな感じです。
ぜひ日取りを決める時の参考にしてくださいね。
六曜以外に気を付けた方がいい凶日はある?
六曜の中で縁起が良くないと言われているのは「赤口」や「仏滅」ですが、これら以外にも、入籍や結婚式に向いていないとされる日はいくつかあります。
たとえば、「土用の日」。
「ウナギを食べる日」として定着している「土用の丑(うし)の日」は、みなさんも聞いたことがありますよね。
あの「土用」です。
もともと「土用の日」とは、東洋の暦で「季節の変わり目の前の18日間」のことを言います。
具体的な時期は、毎年の暦によって多少違いますが、だいたい次の通りです。
・春の土用 4/17~5/5ごろ
・夏の土用 7/20~8/6ごろ
・秋の土用 10/20~11/6ごろ
・冬の土用 1/17~2/3ごろ
風水によると、この時期に入籍や結婚式をすると良くないことが起きるという言い伝えがあるようです。
とはいえ、こちらもあくまで考え方の一つ。
「土用の日だから絶対ダメ!」というわけではないので、柔軟に考えられるといいですね。
その他にも、次のような日は結婚関連には向かないとの説があります。
○不成就日(ふじょうじゅび)
「この日に始めたことは何事も成就しない」と言われている凶日。お祝いごとでも避けられることがあります。
○寅の日(とらのひ)
「出ていったものが戻ってくる」との意味がある日。「出戻り」=「離婚」を想像させるので、結婚関連には向かないそうです。
最近は「吉日は気にするけど、凶日はあまり気にしない」という人が増えつつあるようですが、気になる場合はこういった日もチェックしてみてくださいね。
2025・2026年の不成就日をリストアップ!気にしないのもアリ?吉日と重なったら?などの疑問にもお答えします
金運招来日ともいわれる【寅の日】は2025・2026年だといつ?入籍や結婚式には向かないって本当?
【参考】赤口にやってはいけないことってある?
ここまで入籍や結婚式の日取りについていろいろとお話ししてきましたが・・・
縁起を気にするのは、そういったイベントだけではないですよね。
そこで最後に、入籍や結婚式以外のことについても赤口との相性をご紹介しておきます。
納車は?
「赤」という字が「血」や「交通事故」を連想させるため、赤口に納車するのは好ましくないと言われています。
ただ赤口に納車すると事故にあいやすいというデータがあるわけではないので、気にしないのももちろんアリ。
「その日しか都合がつかないけど縁起が気になる」という人は、吉の時間帯である11時~13時に納車してもらうと安心かもしれないですね。
引っ越しは?
こちらも「赤口」の「赤」が火事を連想させるため、引っ越しの日としても避けられることが多いようです。
気になる場合は、大安や友引などの縁起が良い日に少しだけ荷物を運んでおき、その日を引っ越し日にするというアイデアもありますよ。
お見舞いは?
繰り返しになりますが、「血」をイメージさせることもある「赤口」は、お見舞いの日にもふさわしくないとの声があります。
ただでさえ入院中は気持ちがナーバスになりがち。
相手がどう感じるかわからないので、できれば赤口以外を選んだ方が無難と言えそうです。
また同じように考えると、赤口はお祝いを渡す日としてもふさわしくないのかも。
相手が喜ぶかどうかを考えて、日取りを決められるといいですね。
お葬式は?
お葬式は赤口の日に行っても問題ないとされています。
お葬式で避けられることが多いのは「友を引き込む」というイメージが浸透している「友引」です。
またそもそも、六曜は仏教などの宗教とは関係がないんでしたね。
そういった意味でも、赤口にお葬式をするのは問題ないと言えるでしょう。
神社への参拝は?
神道と関わりが深い「神社」への参拝も、神道が六曜とは関係ないため、赤口に行ってもOK。
同じ理由で、神社で行われることが多い「七五三」や「厄払い」なども問題ないそうです。
宝くじの購入は?
宝くじの購入自体は赤口でももちろんOK。
少しでも縁起を担ぎたいという場合は、11時~13時の縁起の良い時間帯を狙うといいかもしれません。
もっと縁起にこだわるなら、大安や一粒万倍日、天赦日などを選ぶと良さそうですね。
以上、赤口とさまざまな事柄の相性についてまとめました。
赤口をどう捉えるかは、その人の考え方や地域性にもよります。
周囲の人の気持ちにも配慮しながら、日取りを決められるといいですね。
※「結婚スタイルマガジントレンド調査2025」
調査対象:20代~30代の既婚の男女
調査時期:2025年2月
対象人数:240人
調査方法:QiQUMOを利用して調査
ksmresearch_2025_01
まとめ
「赤口」は鬼が人々を悩ます日という意味合いがある、縁起の悪い日。
また「赤」という字が「血」や「火」を連想させるため、「刃物や火事に気を付けたい日」とも言われていますよ。
とはいえ、科学的根拠があるわけではないので、縁起を気にしないのであれば、赤口に入籍や結婚式をしてももちろんOK。
もし気になる場合は、11時~13時は吉とされているので、その時間帯を意識してみるのも良さそうです。
少数ではありましたが、実際に赤口に入籍や結婚式をした先輩カップルもいましたね。
そもそも縁起を気にせず入籍日や挙式日を決めたという先輩カップルは結構多いようです。
ご紹介した内容も参考にふたりにとって納得のいく日取りを見つけてくださいね。
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