喪中と結婚報告が重なった時、結婚報告はがきはどうすれば良い?
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結婚式が終わって「結婚報告はがき」を送ろうと思っていたら、身内に不幸があって喪中に・・・
「喪中でも結婚報告はがきは出していいの?」
「出す場合はどんな文面にすればいい?」
そんな疑問にお答えすべく、喪中の結婚報告はがきのマナーや文例などをまとめました。
ぜひ参考にしてくださいね。
喪中の対象・期間
そもそも、喪中に当たるのはどういう場合なのでしょうか?
喪中とは・・・「近親者」が亡くなったときに、その人のことを想って身を慎む期間のこと。
喪中の対象となる「近親者」は、一般的には「1親等」と「2親等」であると言われています。
○1親等
自分または夫(妻)の
・親
・子
・子の配偶者
○2親等
自分または夫(妻)の
・祖父母
・兄弟姉妹
・兄弟姉妹の配偶者
・孫
・孫の配偶者
では、喪中の「期間」はどうでしょう?
一般的によく言われるのは「1年間」。
特に、「親が亡くなった場合、1年間喪中となる」というのは、多くの人が持っている認識だと思います。
ただ、喪の期間は地域や家、宗教によって考えが違うこともあるので、周りの人に意見を聞いてみた方が良さそうです。
結婚報告はがきはどうする?
基本的に「喪中は結婚式などのお祝い事は避けるべき」とされているので、結婚報告はがきも出さない方が良さそうです。
「じゃあ、喪中に結婚報告ってできないの?」
いえ、方法はあります。
それは、「普通の結婚報告はがき」ではなく、「寒中見舞い」や「暑中見舞い」で結婚報告をするというもの。
寒中・暑中見舞いは、寒さや暑さの厳しい時期に相手の健康を気遣って送る、「季節の挨拶状」。
季節の挨拶をメインとして、近況報告としてさりげなく結婚に触れるという形であれば、「お祝い事の報告」にはなりません。
だから、喪中の結婚報告に使っても大丈夫なんです。
では、寒中見舞いと暑中見舞い、それぞれの「送る時期」や「文例」を見ていきましょう。
冬なら「寒中見舞い」で報告
喪中の人が「冬」に結婚報告をしたい場合に使えるのが「寒中見舞い」。
寒中見舞いを送る時期は、
「松の内」が明ける1月8日~
「立春の前日」である2月3日ごろ
と決まっています。
「松の内」というのは「お正月飾りを飾っておく期間」のことで、一般的には1月1日~7日まで。
ただ、地域によって違いがあったりするので、周りの人に確認しておきましょう。
「立春」も年によって日が違うので、インターネットなどで調べてみてください。
夏なら「暑中見舞い」で報告
夏に結婚報告をしたい場合は「暑中見舞い」を使います。
暑中見舞いを送る時期についてはいくつか説がありますが、一般的には
梅雨が明ける7月下旬ごろ~
「立秋の前日」である8月6日ごろ
に出す人が多いようです。
「立秋」は、昔の暦で「秋が始まる」とされる日。
暑中見舞いは夏の挨拶状なので、立秋の前日までに出しましょう。
立秋は年によって日が違うので、調べてみてくださいね。
寒中見舞い、暑中見舞いの文例
喪中に送る寒中見舞い、暑中見舞いの文面を考えるときは、次の3つのポイントに気をつけましょう。
①季節の挨拶状なので、挨拶言葉を入れる。
②喪中なので、結婚報告の言葉は簡潔に。
あくまで季節の挨拶がメイン。
③喪中であることには触れない。
1枚のはがきの中で、結婚という「お祝い事」と「不幸」の話を一緒にするのはマナー違反。
以上を踏まえた文例がこちらです。
○寒中見舞い
※画像クリックで全体が見られます。
○暑中見舞い
※画像クリックで全体が見られます。
最初と最後に、季節のご挨拶と、相手の体調を気遣う言葉がありますね。
挨拶言葉の間に、結婚報告と、今後のお付き合いのお願いを簡潔に入れましょう。
続いて、寒中見舞い、暑中見舞いの「はがき選び」についてご紹介します。
どんなデザインのはがきを使う?
寒中見舞いや暑中見舞いを使う場合、はがきのデザインや切手はどうすれば良いのでしょうか?
はがきについては、郵便局、百貨店、ネット通販などで売っている、寒中or暑中見舞い用のものを使いましょう。
いろいろなデザインがあると思いますが、喪中なのでポップなものは避けた方が良いかもしれません。
かといって、「いかにも喪中」という感じの白黒のはがきにする必要もないでしょう。
おすすめなのは、季節の花などが印刷されたシンプルなデザインです。
また、結婚報告はがきといえば結婚式の写真を入れる人が多いですが・・・
写真を入れると「お祝い事」のイメージが強まりそうなので、喪中の場合は避けた方が無難です。
切手は普通切手で大丈夫ですよ。
「喪中はがき」も忘れずに
喪中の結婚報告で補足として知っておきたいのが、「喪中はがき」について。
喪中はがきとは、
「喪中なので、今年は年賀状のやり取りを控えさせていただきます」
と伝えるためのはがき。
先ほどもお伝えした通り、1枚のはがきで「結婚報告」と「喪中のお知らせ」を同時にすることはできません。
そのため、結婚報告に使う寒中or暑中見舞いとは別に「喪中はがき」を送って、「喪中のお知らせ」をする必要があるんですね。
喪中はがきを送る時期は、「相手が自分への年賀状を用意してしまう前に」ということで、11月中旬~末が基本。
遅くても12月上旬には届くようにしましょう。
送る相手は、「普段年賀状のやり取りをしている人」が基本とされます。
最後に、喪中はがきの文例とデザインについてお届けします。
喪中はがきの文例、デザイン
文例
※画像クリックで全体が見られます。
「年賀」はおめでたい言葉なので、使わないよう気をつけてくださいね。
はがきのデザイン・切手
定番とされるのは、白黒で、蓮や菊の花が印刷されたはがき。
最近では、色がついたものでも、淡い色であればマナー違反ではないという考えになってきているようです。
ただ、くれぐれも派手なデザインにはならないようご注意を。
切手は、郵便局の「弔辞用切手」を使うことが多いようですね。
弔辞用切手(※2017年6月現在)
まとめ
喪中の結婚報告では、寒中見舞いや暑中見舞いが使えるということでした。
文面やはがきのデザインは、控えめを基本に。
喪中はがきも忘れずに送りましょう。
喪中にふさわしい、マナーを守った結婚報告にしたいですね。
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