結婚報告を寒中見舞いでしたい!大丈夫な期間や文例は?
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冬に結婚報告をするなら、「年賀状」のイメージが強いかもしれませんが・・・
「寒中見舞い」や「余寒見舞い」を使う場合もあるんです。
それぞれ、どんな時に使うのでしょうか?
結婚報告で使う場合、文例はどんな感じ?
などなど、役立つ情報をたっぷりお届けします!
寒中見舞い、余寒見舞いとは?
そもそも寒中見舞い、余寒見舞いって何なのでしょうか?
まず、寒中見舞いとは・・・
「寒さの厳しい時期に、相手の健康を気遣って送る挨拶状」。
具体的には、1月頭~2月頭にかけて届くように送ります。
一方、余寒見舞いは、読んで字のごとく「まだ寒さが余る」時期に出すもの。
挨拶状であるところは寒中見舞いと同じですが、送る時期は、「寒中見舞いより少し後」と決まっています。
時期については、後でもう少し詳しく見ていきましょう。
年賀状じゃダメなの?
「寒中見舞いや余寒見舞いは、1月以降に送る『冬の挨拶状』・・・
それって、『年賀状』じゃダメなの?」
と思った人。
実は、年賀状でOKです。
むしろ、冬に結婚報告と挨拶状を兼ねる場合は、寒中見舞いより年賀状を使う方が一般的。
年賀状で結婚報告をしたい人は、こちらの記事をチェックしてみてください。
写真なしでもいい?「結婚報告」年賀状の作り方をご紹介!
では、あえて年賀状ではなく、寒中見舞いを使うのはどんなときかというと・・・
・年賀状を「松の内」までに送れないとき
・自分や相手が喪中のとき
など。
「松の内」というのは、正月飾りを飾っておく期間のことで、年賀状はこの期間内に届くようにするのがマナーですが・・・
「年賀状を出していなかった人から年賀状が来た。今から返事を出しても『松の内』に間に合わない!」
なんてことも。
ここで登場するのが寒中見舞い。
年賀状のかわりに、お返事&結婚報告に使える救世主となってくれます!
ちなみに、「松の内」は一般的に1月1日~7日までと言われていますが、関西では15日までとの説も。
地域によって違いがあるようなので、不安な場合は家族や近所の人など、知っていそうな人に聞いてみましょう。
また、自分や手紙を送る相手の身内に不幸があって、喪中の場合。
「年賀状を出すことはできないけど、結婚報告はしたい・・・」
という時も、寒中見舞いが使えます。
喪中の場合のマナーや文例についてはこちらをどうぞ。
喪中と結婚報告が重なった時、結婚報告はがきはどうすれば良い?
出す時期はどう分かれる?
年賀状・寒中見舞い・余寒見舞いは、次のように、送りたい時期に応じて使い分けましょう。
●1月1日~7日(松の内)
⇒年賀状
●1月8日~2月3日ごろ(立春の前日)
⇒寒中見舞い
●2月4日ごろ(立春)~2月末
⇒余寒見舞い
寒中見舞いを出すのは、「松の内」が終わってから、「立春の前日」まで。
「立春」とは、昔の暦で「春が始まる」とされる日です。
「寒中」を「寒さが最も厳しい冬本番」だと考えると、春が始まる立春の「前日」までが含まれるのは納得できますね。
ただ、「立春」は年によって多少日が前後するので、ネットや本などで調べて、確認しておいてくださいね。
立春までに間に合いそうになければ、2月末までに届くよう、余寒見舞いを出しましょう。
余寒見舞いは、「寒さが余る」時期に出すものなので、「3月頭でも寒ければ出していい」との声もあります。
ただ、受けとる人によっては3月というと「春」だと思っていて、
「春に余寒見舞い・・・?」
と首を傾げられてしまうかもしれません。
なるべく2月中に届くよう送りましょう。
寒中見舞いの文例
ここからは、喪中の場合を除く、一般的な寒中見舞い・余寒見舞いの文例をお届けします。
まずは寒中見舞いから見ていきましょう。
全体の構成は、
【A】文頭のご挨拶
【B】結婚報告や今後のお付き合いのお願い
【C】締めのご挨拶
【D】日付
という感じです。
必ずこうと決まっているわけではないので、あくまで一例として参考にしてください。
※画像クリックで全体が見られます。
では、【A】~【D】それぞれ説明していきます。
【A】文頭のご挨拶
はじめに、
・寒中お見舞い申し上げます
・寒中お伺い申し上げます
という季節のご挨拶を。
目上の人には、「お伺い申し上げます」の方が、改まった感じで適しています。
続いて、手紙の受け手へ向けて、
・寒さの厳しい日が続いていますが 皆様におかれましては ますますご健勝のこととお喜び申し上げます
・松の内の賑わいも過ぎ 寒さが一段と身にしむ毎日でございますが お元気でお過ごしでしょうか
といった言葉を入れましょう。
すでに年賀状をもらっていて、返事として出す場合は、
・ご丁寧な年賀状をいただきながら ご挨拶が遅れてしまい 申し訳ございません
と一言謝っておくのがベター。
【B】結婚報告や今後のお付き合いのお願い
○結婚報告について
・私たちは昨年●月●日に結婚式を挙げ 新しい生活をスタートしました
・私たちはこのたび 結婚いたしました これからは二人で協力して 温かい家庭を築いていきたいと思います
○今後のお付き合いについて
・今後も変わらぬお付き合いのほど よろしくお願いいたします
・今後ともご指導のほど どうぞよろしくお願い申し上げます
【C】締めのご挨拶
・寒さ厳しき折 ご自愛のほどお祈り申し上げます
・しばらくは厳しい寒さが続くことと存じます どうぞお体を大切になさってください
などなど、相手の体調を気遣う言葉で締めくくりましょう。
結婚を機に引っ越した人は、次のように新住所について触れてもOKですよ。
・下記の住所にて新生活を始めますので お近くまでお越しの際は ぜひお立ち寄りください
【D】日付
日付は入れても入れなくても構いませんが、入れる場合は「令和〇〇年 〇月」とすることが多いようです。
余寒見舞いの文例
余寒見舞いの場合も、【A】~【D】の構成は寒中見舞いと同じ。
ただ、【A】と【C】の挨拶の言葉は違います。
【A】文頭のご挨拶については、
・余寒お見舞い申し上げます
・立春とは名ばかりの寒い毎日が続いておりますが…
・梅のつぼみもふくらみ始め 春の気配を感じられるようになって参りましたが…
【C】締めのご挨拶は、
・余寒なお厳しき時節ではございますが…
・立春とはいえ寒い日が続くようですので…
といった形になります。
はがき選びやデザインはどうする?
「年賀はがきを買ったけど、出すのが間に合わなかった」
という場合、寒中見舞いに年賀はがきを使い回したくなるかもしれませんが・・・
「手間を省いている」という感じで、相手からは失礼と思われることもありそうなので、やめておいた方が無難。
郵便局、百貨店、ネット通販などで、きちんと寒中見舞い用のはがきを買いましょう。
デザインは冬らしく、雪の結晶が散らされたものなどいかがでしょうか?
冒頭の「寒中お見舞い申し上げます」を「Winter Greetings」とアレンジしても、お洒落かもしれませんね。
「二人の写真は入れた方がいい?」
はい、できれば入れてほしいところです。
今後のお付き合いをお願いする挨拶状でもありますから、結婚相手の顔を覚えてもらえるよう、写真はあった方がベター。
特に、送る相手が、結婚式に参加していない人である場合は入れるべき。
小さいものでも良いですし、「結婚式の写真はちょっと・・・」というなら、旅行へ行ったときの写真などでもOKですよ。
まとめ
本来は「冬の挨拶状」である寒中見舞いですが、実際は年賀状のかわりとして使われることが多いようです。
年賀状への返事として送るなら、一言謝罪の言葉を入れるなど、ご紹介した文例を参考に、状況に応じた内容にしてくださいね。
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