結納にかかる費用の相場は?費用分担はどうしてる?
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結納では、結納品を渡したり食事をしたりすることが一般的。
それには一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
また、費用は両家でどのように分担すればいいのでしょうか?
結納にかかる費用の相場と、分担方法をご紹介します。
結納にかかる費用
結納の費用について詳しくご説明する前に、
結納にはどんな費用がかかるのか、はじめにチェックしておきましょう。
代表的な費用を挙げてみると次のとおりです。
・結納式の費用(会場費や食事代など)
・結納金
・結納品の費用
・結納返しの費用
ただ、どんな形式の結納にするかは地域や家によってさまざま。
地域の慣習で結納返しを行わない場合や、両家で話し合って結納品を簡略化したり、結納金をなしにする場合などもあります。
必要な費用も結納の形式によって変わってくるので、まずお互いの家でどんなものが必要になるのか確認してみてくださいね。
それぞれの費用の相場は?
では、結納にかかる代表的な費用について詳しく見てみましょう。
1 結納式の費用(会場費や食事代など)
結納では、ホテルや料亭、女性側の自宅などで結納式を行った後、全員で食事をすることが一般的です。
では、食事を含めた結納式の費用は、いったいどれくらいかかるのでしょうか。
金額別の割合を見てみると、下のグラフのとおり、「20万円未満」が80.2%を占めています。
結納式の費用は、だいたい20万円未満におさまるケースが多いようですね。
平均(推計値)は、13.3万円となっています。
結納式の費用のうち、料理や飲み物などの食事代は、場所やメニューにもよりますが、一人あたり1~2万円程度が目安。
ホテルや結婚式場などでは、プラスして会場費や席料などがかかることが多いようです。
2 結納金
結納金とは、一般的に男性側から女性側に対して「嫁入りのための支度金」として渡すお金のこと。
結納金の相場は、キリのよい100万円が一般的です。続いて同じくキリのよい50万円。
平均額は「92.5万円」となっています。
やはり100万円に近い金額ですね。
結納金の相場について詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
3 結納品
結納品とは、結納の儀式で「婚約の証として贈る品物(結納金除く)」のこと。
・男性側だけが結納品を用意して女性側に納める場合
・女性側も結納品を用意してお互いに交換する場合
の2パターンがあります。
結納品は地域や家によって用意する品目や数が違いますが、一般的に3、5、7、9などの奇数が基本です。
結納品のやりとりをした先輩カップルへのアンケートでは、3品目や5品目、7品目の割合が多い結果に。
9品目も一定数います。
品目数ごとの相場を見てみましょう。
購入場所や商品によって幅がありますが、目安は次のとおり。
3品目・・・1~5万円
5品目・・・3~10万円
7品目・・・3~15万円
9品目・・・5~20万円
結納品の中には、素材や装飾にこだわった30~50万円ほどする高級品もありますが、 一般的には20万円以下でそろえられることが多いですよ。
予算や結納の形式などに応じて選んでみてはいかがでしょうか。
4 結納返し
結納返しをひと言で表すと、女性側から男性側への「結納に対するお返し」。
男性側から結納金や結納品をもらった女性側が、結納返しとして男性側に「お金」や「品物」などを贈ります。
地域によって、いくらお返しするか、何をお返しするかはまちまち。
現金の場合と品物の場合の費用は、それぞれこんな感じです。
「10~20万円未満」と「50~60万円未満」がボリュームゾーンになっていますね。
平均金額は44.8万円です。
品物のほうは、選ぶ品物によって相場は変わりますが、平均(推計値)は、19.5万円。
全体では5万円以上30万円未満が約7割 を占めます。
ここまでご紹介したとおり、なにかとお金のかかる結納ですが、費用は誰がどのように負担すれば良いのでしょうか?
費用はどうやって分担する?
結納の費用は多くの場合、男性側と女性側で分担して支払います。
一般的な分担方法はどのようになっているのでしょうか?
まず、「結納金」や「結納品」、「結納返し」については、どちらが負担するかがだいたい決まっています。
結納金
男性側から女性側へ納めることが一般的なので、男性側が負担します。
ただし、婿養子などの場合は、女性側が男性側へ結納金を納めることになるので、女性側が負担します。
結納品
男性側から女性側へのみ納める場合は、基本的に男性側のみの負担に。
双方が結納品を用意して取り交わす場合は、両家それぞれが納める結納品の費用を負担します。
結納返し
結納返しは、女性側が男性側へお金や品物を納めるものなので、女性側が負担します。
この3つは、基本的に「納める側が負担する」と覚えておけばいいですね。
結納式の費用(会場費や食事代など)
分担が難しいのが、食事代や会場費などの「結納式の費用」。
昔は男性側が女性側の家を訪ね、女性側の家で結納の儀式と食事をするのが一般的でした。
女性側は、結納や訪問のお礼として、生け花や掛け軸を飾るなど部屋をしつらえたり、料理やお酒などをふるまい、男性側をもてなしていたのです。
一方の男性側は、自分たちの食事代として「酒肴料(しゅこうりょう)」と呼ばれるお金を結納金とは別で用意し、女性側に渡していたようです。
酒肴料とは、「酒」と「肴(さかな)」の文字どおり、お酒と食事代の意味。
地域によっては「家内喜多留(やなぎだる)」や「松魚料(まつうおりょう・しょうぎょりょう)」と呼んだりもします。
もともとは、「結納を行う場所」と「食事」は女性側が用意し、男性側は食事代の一部を負担していた、ということですね。
ホテルなどの会場で結納や食事をする場合は?
最近では結納を女性側の家だけでなく、ホテルや料亭などで行うことも増えてきています。
ホテルや料亭の場合、女性側の家で行うよりも費用がかかることが多いですが、こんな場合、費用の分担はどうすればいいでしょうか。
費用の分担方法には大きく分けて、次の2つがあります。
1 女性側が負担する
もともとのやり方にしたがって、女性側が費用を負担する方法ですね。
2 男性側と女性側で分ける
分け方としては、次のようなものがあります。
・会場への支払い額を半分ずつ負担する
・会場への支払いはまとめて女性側が行い、男性側は半額程度を酒肴料として包む
また、結納をする場所によっては、どちらか一方が遠方から来ることになり、会場費や食事代以外にも、「交通費」や「宿泊費」がかかる場合もあります。
その場合は、交通費や宿泊費も含めて分担し、費用負担が両家で同じぐらいになるように調整すると良いですね。
例えば男性側が遠方から来たなら、「交通費」と「宿泊費」は男性側が負担し、「会場費」や「食事代」は女性側が負担する、という感じです。
費用の分担方法にはっきりとした決まりはありませんので、両家の状況や希望をふまえて、双方で話し合って決めておきましょう。
また、最近では、結納金や結納品、結納での食事代などを、親ではなく結婚する二人自身が負担するケースも増えているようです。
この場合も、どちらが何を負担するのか、結納当日に慌てないよう二人で事前に確認し合っておくことが大切ですよ。
※「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」
結婚に関するWEBアンケート調査
調査対象:入籍3年以内の男女
調査時期:2018年7月
対象人数:男性500人 女性500人
まとめ
結納にかかる費用は主に4つあり、それぞれの相場は次のとおり。
【1】結納式の費用
数万円~20万円程度
【2】結納金
50~150万円程度。100万円や50万円などキリの良い金額を納める人が多いよう。平均は92.5万円
【3】結納品
品目数に応じて1~20万円程度
【4】結納返し
現金の場合、「10~20万円未満」または「50~60万円未満」の人が多く、平均は44.8万円。品物の場合は、5~30万円程度
費用の分担方法は、納める側が負担する場合や、双方で分ける場合などさまざま。
地域の風習や家の考え方によって違うこともあります。
結納をスムーズに進めるためにも、費用の分担方法は事前に両家でよく話し合って決めましょう。
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