心に残る「新郎父の挨拶」にするアイデアは?素敵なスピーチで披露宴を締めくくろう【文例付】
披露宴の終盤に行われる「新郎父の挨拶」。
せっかくなら、ゲストの心に残るスピーチにしたいですよね。
そこで今回は、ゲストの心に残る挨拶にするアイデアや具体的な文例をいくつかご紹介!
原稿を考える時の注意点も解説しますので、ぜひ読んでみてくださいね。
【新郎父の挨拶】基本構成
新郎父の挨拶には、ある程度決まった構成があります。
というのもゲストに感謝の気持ちを伝えることが一番の目的なので、欠かせない内容はあるんですね。
そのため心に残る挨拶にしたい場合も、この構成に沿った上で、アレンジしていくのが無難と言えそうです。
そこでまずは、基本構成をおさえていきましょう。
基本構成はズバリこちら。
1 自己紹介
2 ゲストへのお礼
3 新郎新婦のエピソードやはなむけ
4 今後の力添えのお願い
5 結びの言葉
それぞれ簡単に内容を説明していきますね。
1 自己紹介
新郎新婦との間柄と、自分の名前を述べます。
さらに「両家を代表して挨拶を述べる」という旨も伝えるとGOODです。
【文例】
「ただいまご紹介にあずかりました、新郎父の〇〇 □□でございます。
僭越(せんえつ)ではございますが、両家を代表いたしまして一言ご挨拶を申し上げます」
2 ゲストへのお礼
結婚式に来てくれたことに対するお礼の言葉を伝えます。
【文例】
「本日はご多用の中、ふたりの結婚式にご列席いただき誠にありがとうございます」
3 新郎新婦のエピソードやはなむけ
新郎新婦とのエピソードや思い出話を盛り込んだり、今後の結婚生活へのエールを贈ったりするといいでしょう。
ここが一番アレンジを利かせられる部分!
エピソードの文例は、後程たくさんご紹介します。
4 今後の力添えのお願い
これまでふたりを支えてくれたことへの感謝を伝え、今後の変わらぬお付き合いをお願いします。
【文例】
「今日という良き日を迎えられたのも、皆様のお力添えのおかげでございます。まだ未熟なふたりでございますので、どうか今後も皆様のご指導・ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます」
5 結びの言葉
ゲストのご多幸を祈る言葉や、おもてなしの不足を詫びる言葉を述べ、最後に改めて感謝の言葉で締めくくります。
【文例】
「結びになりましたが、皆様のご健勝とご多幸を祈念し、両家代表の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。」
パート毎の文例は、こちらの記事でもいくつかご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
基本構成が大体分かったところで次は「心に残る」挨拶にするアイデアを見ていきましょう。
心に残るスピーチにするためのアイデア
ゲストの心に残るスピーチにするために、おすすめのアイデアはこちら。
親だからこそ知っているエピソードを入れる
長い間、子どもの成長を見守ってきたあなたには、親だからこそ語れる話があるのではないでしょうか。
そんなエピソードを入れると、他のスピーチと差別化することもでき、ゲストの心に残るあたたかなスピーチになりますよ。
例えば、ゲストは知らないような小さい頃の話をすると、新郎の新たな一面が分かって、ほっこりした気持ちになるかもしれませんね。
新婦・新婦両親のエピソードも入れる
新郎父が挨拶するとなると、新郎のエピソードばかりを入れがちですよね。
でも例えば、初めて新婦に会った時の印象や、息子から聞いた新婦像など、新婦に関するエピソードを盛り込むと、さらにいいスピーチになりそう!
お嫁さんのことも大切に思ってくれているんだなという気持ちがゲストに伝われば、新婦側のゲストにとっても嬉しいですよね。
さらに素敵な娘さんを育ててくれたことに対して感謝の気持ちを述べるなど、新婦の両親についての言葉も一言入れると好印象です。
エピソード部分にもゲストへの感謝を入れる
結婚式に集まってくれたゲストは、今まで新郎新婦を支えてくれた人たちのはず。
そんなゲストに対して、列席に対するお礼の言葉だけでなく、エピソード部分にもゲストへの感謝を盛り込むスピーチも好評のよう。
結婚式当日の印象などもアドリブで加え、息子が素敵な友人に恵まれたことへの感謝の気持ちを伝えるといいですね。
ユーモアを入れる
新郎が子どもの頃に起こした面白エピソードなど、ほんの少しユーモアを入れるのも良い考え!
というのも新郎父の挨拶は、ゲストにも疲れが出てくる披露宴の終盤に行われるのが一般的。
ちょっとユーモアを入れれば、ゲストも楽しくスピーチを聞くことができそうですよね。
ただし、誰かをけなして笑いをとるのはよくありません。誰も傷つけることのないクスッと笑える程度のユーモアを盛り込むのがポイントですよ。
ではいよいよ、心に残るスピーチの文例を見ていきましょう!
ここが重要!エピソードの文例
最初にお話しした通り、アレンジを利かせやすいのはエピソード部分。
そこで今ご紹介したアイデア別に、エピソード部分の文例をまずはご紹介します。
親ならではのエピソードを入れる文例
〇〇(新郎)は、電車に乗ることが大好きな子どもでした。
目を輝かせて車窓を見る〇〇のために、私たちはよくあてもなく電車を乗り継いだものです。毎日の通勤電車は楽しいものではありませんでしたが、息子と電車に乗る時間は不思議と幸せなもので、今でも時折思い出すことがあります。そんな〇〇と□□さん(新婦)の共通の趣味が「駅弁を食べながら電車で出かけること」だと聞いたときは、なんとも言えない嬉しい気持ちになりました。これから□□さんと共に歩んでいく旅の続きを、私たちはホームから温かく見送り、いつまでも見守りたいと思っております。
新婦・新婦両親のエピソードを入れる文例
初めて□□さん(新婦)を紹介してもらった時、常に笑顔で相槌を打ちながら〇〇(新郎)の話を聞く□□さんの姿が、とても印象的でした。きっと、笑顔溢れる温かなご家庭で育てられたお嬢さんなのだと感じました。円満な家庭に大事なことは、「会話」だと私は思っております。優しく話を聞いてくれる□□さんと一緒なら、きっと幸せな家庭を築けることでしょう。
エピソードにゲストへの感謝を盛り込む文例
〇〇(新郎)が就職で家を出てからは、〇〇の交友関係について知る機会があまりありませんでした。でも本日、ゲストの皆様が新郎新婦を囲み、笑い、涙を流してお祝いしてくれた姿を見て、本当にいい友人に恵まれているのだと心から安心いたしました。皆様に支えられ、ふたりは今日という最良の日を迎えられたのだと実感しております。
ユーモアを入れる文例
〇〇(新郎)が子どもの頃、私は昔気質の仕事人間で、参観日や運動会などイベントごとは、ほとんど妻に任せっきりでした。あるとき「お父さんはいつも来てくれないからもう誘わない!」と言われてしまったことをよく覚えています。でもこうして、結婚式という人生最大のイベントに誘ってもらうことができて、ホッとしております。〇〇には私を反面教師として、□□さん(新婦)と夫婦の時間をたくさん作り、ふたりで協力して温かな家庭を築いてほしいと思います。
ユーモアを入れる文例については、こちらの記事も参考になりますよ。
結婚式の新郎の父挨拶!ユーモアあふれる面白いスピーチの作り方&文例集
このまま使える!スピーチ全文
続いて、エピソード部分以外も含めたスピーチ全文の文例をご紹介します。エピソードは先ほどご紹介したうちの一つですが、全体のイメージを掴んでみてくださいね。
ただいまご紹介にあずかりました、新郎父の〇〇 □□でございます。僭越ではございますが、両家を代表いたしまして一言ご挨拶を申し上げます。本日は寒さも厳しい中、ふたりの結婚式にご列席いただき、誠にありがとうございます。〇〇(新郎)が就職で家を出てからは、〇〇の交友関係について知る機会があまりありませんでした。でも本日、ゲストの皆様が新郎新婦を囲み、笑い、涙を流してお祝いしてくれた姿を見て、本当にいい友人に恵まれているのだと心から安心いたしました。皆様に支えられ、ふたりは今日という最良の日を迎えられたのだと実感しております。多大なる感謝と共に、これからも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。結びになりましたが、皆様のご健勝とご多幸を祈念し、両家代表のご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
原稿を考える時に注意したいポイント
忌み言葉・重ね言葉に注意
「切る」「別れる」「終わる」など縁起が悪いとされる「忌み言葉」や、
「重ね重ね」「久々」など離婚・再婚を連想させる「重ね言葉」は、結婚式関係では避けるのが基本。
つい使ってしまいそうな言葉もあるので、原稿を考える時には気を付けましょう。
これらのワードの言い換え案については、こちらの記事で解説しています。
「忌み言葉」とは?結婚式で避けたいNGなワードまとめ&言い換え一覧
デリケートな内容は避ける
例えば、未来の家族構成(子ども)や、結婚後の働き方など・・・価値観に違いが出そうな内容は避けた方が無難。
他にも、年齢や容姿、宗教、政治など、デリケートな内容はスピーチに盛り込まないように気を付けたいところです。
ユーモアやエールのつもりで取り入れても、誰かにとっては不快ということもあります。
さまざまなゲストがいる結婚式なので、誰も不快感を抱かないように配慮したいですね。
新郎と内容が被らないようにする
新郎父の挨拶の後には、新郎本人からの挨拶が控えている場合も多いもの。
その場合、あまりにも似た内容になってしまうと、ゲストが「またか」と感じてしまうことも。
できるだけ被りがないように、前もってふたりで打ち合わせしておくと安心ですよ。
新郎父の挨拶にまつわるQ&A
Q.必ずしないといけないの?
A.なしにするケースもありますが、ゲストの顔ぶれによっては入れた方が無難
新郎父の挨拶は、必ずしなくてはいけないというものではなく、最近では新郎が挨拶して終わり、というパターンもあります。
ただ、ゲストの顔ぶれによっては新郎父の挨拶を省かない方がいい場合も。
というのも一昔前の結婚式は、新郎新婦ではなく新郎新婦の両親が主催者となるケースが多く、披露宴の終盤に新郎父から挨拶をするのが定番でした。
そのため年配ゲストの中には、新郎父の挨拶がないと何だか不自然に感じる人も。
そんな場合は、新郎父の挨拶を入れた方が場が引き締まるかもしれませんね。
ちなみに両家代表の挨拶は、新郎の父親でなくてもOK!
例えば、新郎の母親や新婦の父親、新郎新婦の叔父や兄弟などでも大丈夫ですよ。
Q.長さはどれくらい?
A.2~3分以内におさめるのが基本
新郎父の挨拶は、大体2~3分程度にまとめるのが最適といわれています。
文字数にすると、だいたい400~1000字くらいが目安。
あまりに長すぎるとゲストが疲れてしまいますし、短すぎて必要な内容が盛り込まれていないのもよくありません。
適度な長さの範囲内で、ゲストにとって聞きやすいスピーチを目指しましょう。
Q.カンペは見てもいい?
A.見てもOKですが、時折ゲストの方を向くことも忘れずに
カンペを見ること自体は問題ありません。ただあまりにカンペばかり見るのは避けたいところ。
カンペはポイントごとにちらりと見る程度にして、ゲストの顔を見回しながら話すのがおすすめです。
背筋を伸ばし、大きな声で堂々と話せば、ゲストにも気持ちが伝わりやすいもの。ゆっくりと落ち着いてスピーチできるといいですね。
まとめ
心に残る「新郎父の挨拶」にするアイデアをご紹介しました。
おすすめのアイデアはこちら。
・親だからこそ知っているエピソードを入れる
・新婦・新婦両親のエピソードも入れる
・エピソード部分にもゲストへの感謝を入れる
・ユーモアを入れる
それぞれのアイデアを取り入れた文例もご紹介しましたので、参考にしてくださいね。
新郎父の挨拶の基本的な注意点も押さえた構成にすれば、きっとゲストの心に残る感動的なスピーチになりますよ。
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