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新郎新婦必見!「結婚式招待状の宛名」の書き方・ポイント一挙解説
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結婚式の招待状が完成!
あとは宛名を書いて発送するだけ。
でも、宛名の書き方に自信がない・・・
そんな人のために、宛名の正しい書き方や敬称の使い分けなどをご紹介。
書くときに注意するべきポイントも合わせてお届けします!
宛名書きは毛筆か筆ペンで
結婚式の招待状を送る場合、宛名は毛筆か筆ペンで書くのがマナーとされています。
これはなぜかというと、「祝い事は『濃く太く』」という縁起担ぎの意味があるから。
「濃く太く」文字が書けるから、毛筆や筆ペンを使うんですね。
逆に、文字が「細く」なってしまうボールペン等で書くのはNGとされています。
でも最近では、
「パソコンで毛筆風のフォントを使って印刷!」
「横書きのカジュアルな招待状なので、サインペンで書きました~」
なんて人も。
パソコンやサインペンもマナー違反ではありませんが・・・やはりオススメは毛筆・筆ペン。
多少文字が乱れても、毛筆で一生懸命書いた宛名だと温かみも伝わるもの。
少なくとも年配の方や親戚には、毛筆や筆ペンで頑張ってみるといいですね。
どうしても苦手な人は、字を書いてくれるプロの「筆耕サービス」にお願いするのもおすすめです。
さて、書くものが準備できたら、次は具体的な「宛名の書き方」を見ていきましょう。
基本的な宛名の書き方
宛名の話をする前に、1つ知っておいてほしいのが「封筒の種類」。
封筒には、洋封筒と和封筒の2種類あり、
・縦が長ければ和封筒
・横が長ければ洋封筒
となっています。
一般的に招待状に使用されるのは「洋封筒」。
洋封筒は、封入口が広く、カードや写真を入れやすいので、招待状や案内状に適しています。
宛名については、「縦書き」か「横書き」かに分かれます。
ということで、ここでは
「洋封筒」で「縦書きの場合」「横書きの場合」
それぞれの書き方を見ていきましょう。
まずは縦書きから。
縦書きの場合
(表面)
・「切手」は左上に貼ります。
・右上に「郵便番号」を横書きで。
・「名前」は封筒の中央に、大きくはっきりと!
・「住所」は右端に書きます。
2列になる時は、2列目の頭を1文字分、下げて書くと綺麗。
番地は漢数字で書いたほうが、格式高い印象になりますよ。
(裏面)
・フタの向きに注意
洋封筒を縦書きで使うときは、裏面の「フタの向き」に注意しましょう。
上の図の通り、封筒を上から閉じている部分が「フタ」ですね。
封筒の裏面を自分に向けたとき、「フタが右手」にあるのが正しい向き。
これが逆だと、不祝儀(おめでたくないこと)を表すことになるので、注意しましょう。
・裏面の書き方
さて、フタの向きを確認したら、実際に書いていきます。
封筒の裏面に書くものといえば、差出人の住所と氏名。
書く場所は左側(フタではない方)です。
書き出しの高さを揃えると綺麗に見えます。
縦書きについては以上です。
次は横書きの場合を見ていきましょう。
横書きの場合
(表面)
・切手は右上に貼ります。
・横書きの場合も、名前は封筒の真ん中に大きく書きます。
・郵便番号と住所の書き始めは頭を揃え、住所が2列になる時は、2列目を1文字分、右へ下げて書きましょう。
・横書きの場合、住所の番地は数字の方が、見栄えが良さそうです。
(裏面)
・差出人の住所と氏名を、封筒下部(フタでない部分)の中央に、左右バランスよくスペースを空けて書きます。
差出人の名義はどうする?
封筒の裏面に書く招待状の差出人。
昔から結婚は「家と家の結びつき」と考えられており、「親名義」が一般的でした。
(親名義)
しかし最近では新郎新婦本人が披露宴の主催者となるケースが増え、差出人も「本人名義」が多く見られるように。
(本人名義)
また、新郎新婦本人主催でありながら親の顔も立てたい場合には、親と本人の連名にするケースも。
新郎新婦の友人や会社関係のゲストには新郎新婦の名前、親族や親の関係者には親の名前にするなど、相手によって差出人を変える方法もあります。
どのパターンにしても、両家の親と相談して決めるのがおすすめです。
差出人によって招待状の本文も変わるので、よく確認してから書きましょう。
以下の記事では、差出人別の例文も紹介しているので参考にしてみてください。
また、
・両家の父親を差出人にする
・新郎新婦の住まいが別
といった差出人の住所が異なる場合は、それぞれの住所を記載します。
この場合は、複数の住所を載せることになるため、ゲストが「返信用はがき」をどこに送ればいいのか迷わないように決めておきましょう。
片方の家ですべて受け取るのか、新郎側ゲスト・新婦側ゲストで分けるのか、両家で話し合っておけるといいですね!
縦書き・横書きの共通ルール
・裏面の差出人の住所に関しては、文字数が多くなりそうなら、郵便番号や建物名は省いてもOK。
・差出人はすでに入籍済みの場合でも旧姓で書くか、連名なら旧姓を添えて。
・住所は名前よりも少し小さめの文字で書きます。住所が2列になる場合、2列目は1列目よりもさらに少し、小さめの文字で。
・切手にも気を遣えるとGOOD
おめでたいお知らせである結婚式招待状。
お祝い事の際に使う「慶事用切手」が、よく使われる定番の切手です。
慶事用切手(※2024年10月現在)
偶数枚貼ると「割り切れて」しまい、縁起が悪いといわれることも。
結婚式招待状の切手に関しては、こちらの記事でも詳しくまとめています!
慶事用切手じゃなくてもOK!結婚式招待状の切手の値段・選び方・貼り方マナー
立場ごとに敬称は使い分ける
招待状の宛名は、送る相手の立場によって、使い分ける必要があります。
いくつかの立場ごとに見ていきましょう。
夫婦ゲストを招待する場合
招待する相手夫婦の奥さまが、あなたの親族や友人だったりして、「面識がある」という場合。
宛名は、
「田中 陽太郎様
花子様」
といったように、夫婦連名で、「名前+様」づけで書きます。
奥さまと「面識がない」場合は、旦那さまの名前に添えて、「御奥様」「奥様」「令夫人」などと書きましょう。
このとき、夫婦の下の名前は次のように高さを揃えます。
・旦那さまの名前の最初の1文字と、令夫人の「令」を揃える
・旦那さまの「様」と令夫人の「人」を揃える
家族ゲストを招待する場合
ご家族で招待する場合、家族全員の名前を連名で書きます。
小学生以下の小さなお子さまには、「ちゃん」「くん」をつけましょう。
中学生以上なら○○様のほうがよいですね。
4人以上の家族の場合
ご夫妻とお子さま合わせて4名以上の家族の場合、お子さまは「御家族様」とまとめて書くのが一般的。
「ご家族様」の最初と最後の文字も、その前の名前と位置を揃えて書きましょう。
会社宛ての場合
会社の上司や取引先の会社などへの招待状を、自宅ではなく会社へ郵送する場合は、「会社名・相手の肩書・名前」を書いて送ります。
役職・肩書きは、横書きなら名前の左側に、縦書きなら上に書き、「○○様」と続けます。
「○○部長様」や「○○社長様」は二重敬語になるので避けましょう。
会社名は正式名称を記入し、「株式会社」も(株)など省略せずに正確に書きます。
先生宛ての場合
お世話になった恩師など、先生宛に送る場合は、敬称を「様」ではなく、「先生(教授)」とする場合があります。
しかし最近では「様」とする人も多いようなので、その人との間柄で決めるといいかもしれませんね。
学校などその方の勤め先へ送る場合は、「校長○○様」のように肩書・ご本人名を書いて送りましょう。
手渡しする場合は?
手渡しの場合、相手の住所は書かず、名前のみを書きましょう。
住所が書いてあると、「本当は郵送するつもりだったけど、会ったついでに渡した」と思われる可能性があるので気をつけたいですね。
手渡しの場合のマナーについては、こちらの記事も読んでみてください。
書くときに注意すべきポイント5つ
1 かすれないよう丁寧に書く
せっかく頑張って毛筆で書いた宛名でも、墨がかすれていたら台無し!
墨の色が薄いのも、縁起が悪いのでNGです。
しっかりと筆に墨をつけて、濃く太く、堂々と書きましょう。
姿勢をまっすぐ正し、リラックスした状態で書くのがポイントですよ。
2 郵便番号を書く欄がないときは?
郵便番号は、あらかじめ封筒に書く欄があればそこに書きます。
書く欄がない場合、住所の上に横書きしますが、「〒」マークは書かなくて良いので注意しましょう。
3 宛先の住所が長いときは?
宛先の住所が長い場合は、「市」や「区」から始まる住所であれば、都道府県名を省略してもOK。
全体のバランスがよく見えるよう、考えて書きましょう。
4 漢字や相手の肩書を間違えない
例えば相手の名前の漢字を間違えて送ると、とても失礼ですよね。
それだけでなく、「指摘した方がいいかな?」など、相手によけいな気を遣わせてしまうことに。
肩書も同じで、あなたが知らない間に相手の肩書が昇進や異動などで変わっていることもあります。
以前の肩書を書いて会社宛てに送ってしまったら・・・かなり気まずいですね。
そうならないためにも、肩書や名前は事前にきちんと確認しておきましょう。
5 招待状と宛名の向きを揃える
招待状の向きと封筒の向きは基本的に、同じ向きにします。
縦書きの招待状なら宛名も縦向き、横書きの招待状なら宛名も横書き。
そうすると統一感が出てバランスがいいですね。
また、招待状を封筒に入れるときの向きにも気をつけて。
郵送か手渡しによって入れ方が異なります。
こちらでは、封筒への入れ方や重ね方をパターン別で詳しく説明しているので参考にどうぞ。
手書き・印刷・業者依頼を比べてみると?
ここまで、結婚式招待状の宛名を手書きで書く場合のポイントについてお届けしてきました。
「だけど、どうしても手書きが苦手・・・」
そんなあなたのために、ここからは「印刷」や「業者依頼」についてもご紹介!
それぞれの違いについても解説します。
印刷
ゲストの名前や住所のデータを自分で印刷する方法。
手書き風の書体を選ぶことも可能です!
メリットとしては、手書きよりもかかる時間が少なくすむこと。
一度データを作ってしまえば、カンタンに宛名作成ができますよ。
しかし、手書きに比べると、思いやりや誠意が伝わりづらいという点も。
業者依頼
新郎新婦の代わりに、専門の業者に宛名を書いてもらうという手もあります。
手書きの温かみも伝わりますし、美しい文字で宛名を書いてもらえることもうれしいですね。
けれど業者依頼には、コストがかかるという一面も。
ゲストの人数が多かったりする場合は、予算が膨らむので注意が必要です。
手書き・印刷・業者依頼それぞれのメリット・デメリットをまとめると、次の表のようになります。ぜひ参考にしてくださいね!
手書き | 印刷 | 業者依頼 | |
---|---|---|---|
時間 | △ | 〇 | ◎ |
コスト | ◎ | 〇 | △ |
仕上がりの美しさ | △ | 〇 | ◎ |
※結婚スタイルマガジン編集部が作成
まとめ
宛名を書くときは、住所の書き方、敬称のルールなどをしっかり押さえておきましょう。
手渡しの場合は名前のみ、というのも覚えておきたいポイント。
なるべく手書きで書くのがマナーですが、難しい場合は印刷や業者に依頼するという手もありますよ。
「宛名」とは読んで字のごとく、その人に「宛てて書く」ものです。
一人一人が大事なゲストであるということを頭において、書き方からも誠意が伝わるよう、意識できればいいですね。
結婚式招待状の書き方についてはこちらの記事をどうぞ!
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