結婚式招待状の【宛名書き】はこれで完璧!基本マナーから、夫婦・家族など相手別の書き方まで
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結婚式招待状の宛名書き。
「どんな風に書けばいいの?」
「家族で招待したゲストはどう書く?」
「手渡しの場合はどうする?」
など、書き方に自信がない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、宛名の正しい書き方や敬称の使い分けを、お手本つきでわかりやすく解説!
ぜひ参考にしてくださいね。
宛名書きの基本レイアウトはこれ!
まず宛名は、「横書き」か「縦書き」かに分かれます。
招待状が横型なら宛名も横書き、招待状が縦型なら宛名も縦書き・・・というように招待状と宛名の向きはそろえるのが基本。

いずれの場合も、
・宛先の名前は封筒の中央に、大きくはっきりと書く
・住所は名前よりも少し小さめの文字で書く
といったことを意識するといいですよ。
では横書きから、もう少し詳しく見ていきましょう。
横書きの場合
表面
裏面
表面のポイント
・郵便番号と住所の書き始めは頭を揃える
・住所が2列になるときは、2列目を1文字右へ下げる
・切手は封筒の右上に貼る
裏面のポイント
・フタの下部分に左右中央揃えで住所と氏名を書く
横書きの場合、住所の番地は「1」「2」といった算用数字で書くのが一般的ですよ。
横書きについては以上です。
次は縦書きの場合を見ていきましょう。
縦書きの場合
表面
裏面
表面のポイント
・住所が2列になるときは、2列目を1文字下げる
・宛名は1文字分下げる
・切手は封筒の左上に貼る
裏面のポイント
・フタの左側に住所と氏名を書く
・住所の書き出しの高さを揃える
封筒を縦書きで使うときは、封筒の裏面を自分に向けたとき、「フタが右手」にあるのが正しい向き。
逆だと、不祝儀(おめでたくないこと)を表すことになるので、注意しましょう。
また、縦書きでは住所の番地は漢数字で書くといいですよ。
こんな場合はどう書けばいい?
郵便番号を書く欄がない場合
住所の上に「〒」マークをつけずに横書きします。

宛先・差出人の住所が長い場合
宛先の住所が長い場合は、「市」や「区」から始まる住所であれば、都道府県名は省略していいですよ。
裏面の差出人の住所が長く、文字数が多くなりそうなら、郵便番号や建物名は省いても大丈夫です。
入籍済の場合
すでに入籍済みの場合は、差出人の名前は連名で書いてOKです。
次のように旧姓を添えて書きましょう。
山田太郎
花子(旧姓 佐藤)

以上、宛名の基本的な書き方でした。
続いては、夫婦ゲスト、家族ゲストなど相手別の敬称のつけ方や書き方を解説します。
相手別!敬称のつけ方&書き方のポイント
招待状の宛名は、送る相手によって敬称のつけ方や名前の書き方が変わってきます。
夫婦ゲスト、家族ゲスト、職場の人、先生それぞれの書き方をご説明します。
夫婦ゲスト

夫婦で結婚式に招待する場合は、宛名は夫婦連名で書きます。
片方の名字は省略して大丈夫ですが、「様」は省略せずふたりの名前両方につけましょう。
このとき、夫婦の下の名前は最初の一文字と「様」の位置を揃えます。ふたりの名前の文字数が違う場合でも揃えてくださいね。
夫婦のどちらかの名前が分からない場合も、事前に確認してきちんと正しい名前を書くのが基本。
どうしても分からない場合は、女性は「御奥様」「令夫人」、男性は「御夫君」と書くこともできますよ。
家族ゲスト

家族で招待する場合は、家族全員の名前を連名で書きます。
子どもの敬称は、中学生以上なら「様」、小学生以下は「ちゃん」「くん」にしましょう。
4人以上の家族なら、子どもの名前は「ご家族様」とまとめても大丈夫。

「ご家族様」の最初と最後の文字も、その前の名前と位置を揃えて書きましょう。
職場の人

職場の上司や取引先の会社などへの招待状を、相手の勤め先へ郵送する場合は、「会社名・相手の肩書・名前」を書いて送ります。
役職・肩書きは、横書きなら名前の左側に、縦書きなら上に書き、「○○様」と続けます。
「○○部長様」や「○○社長様」は二重敬語になるので避けましょう。
会社名は正式名称を記入し、「株式会社」も(株)など省略せずに正確に書きます。
先生

学生時代の恩師や習い事の先生に送る場合は、敬称を「様」ではなく、「先生」や「教授」とする場合があります。
しかし最近では「様」とする人も多いようなので、その人との間柄で決めるといいかもしれませんね。
相手の家ではなく勤め先へ送る場合は、「校長○○様」のように肩書を先に書いて送りましょう。

ここまで、宛名の基本の書き方や敬称のつけ方を解説しました。
ご紹介したほかにも、宛名を書くときにはおさえておきたいマナーがいくつかあります。
続いては、宛名書きの基本マナーを確認していきましょう。
宛名書きの基本マナー
宛名を書くときのポイントはこちらです。
・毛筆か筆ペンで書く
・相手の名前や肩書は事前に確認しておく
くわしくご説明しますね。

毛筆か筆ペンで書く
結婚式の招待状の宛名は、毛筆か筆ペンで書くのが正式とされています。
これはなぜかというと、「祝い事は『濃く太く』」という縁起担ぎの意味があるから。
かすれていたり墨が薄かったりするのは、縁起が悪いと言われています。

文字が「細く」なってしまうボールペンや万円筆も、招待状の宛名には不向きとされていますよ。
とはいえ最近では、宛名をサインペンで書いたり印刷したりする人も多いよう。
サインペンや印刷もマナー違反ではありませんが、少しカジュアルな印象を与えるため、年配の人や親戚には毛筆や筆ペンで書くのがおすすめです。
字に自信がない場合は、「筆耕」という字を書くプロに代筆してもらうのもひとつの手ですよ。

相手の名前や肩書は事前に確認しておく
名前や肩書を間違えて送ると、失礼になるのはもちろん、「指摘した方がいいかな?」と相手によけいな気を遣わせてしまうことに。
とくに肩書は、知らない間に昇進や異動などで変わっていることもあります。
「分かっているから大丈夫」と思い込みすぎず、名前の漢字や肩書は事前にきちんと確認しておくといいでしょう。

ポイントを押さえて、失礼のない招待状を書けるといいですね!
続いては、宛名書きに関するよくある疑問について解説していきます。
宛名書きにまつわるよくある疑問を解決!
手渡しの場合の書き方や差出人の決め方など・・・迷いがちなポイントは意外とあるもの。
宛名を書く前に確認しておきたいポイントを集めたので、ひとつひとつ見ていきましょう。

手渡しする場合の書き方は?
招待状を手渡しする場合は、相手の住所は書かず、名前のみを書きましょう。
住所が書いてあると、「本当は郵送するつもりだったけど、会ったついでに渡した」と思われる可能性があるためです。
封筒ののりづけや切手も必要ありませんよ!

手渡しの場合のマナーについては、こちらの記事も読んでみてください。
差出人の名義はどうする?
招待状の差出人には、主に次の2パターンがあります。
・新郎新婦の名前で出す
・両家の親の名前で出す
差出人をどうするかは、両家の親と相談して決めるのがおすすめ。
結婚式招待状の差出人は、基本的に「結婚式の主催者」を意味します。
最近では新郎新婦を差出人にするのが主流のようですが、親の考えや地域によっては親の名前または親と新郎新婦の連名で送るケースもあるようですよ。
切手はどんなものがいい?
招待状の切手は、お祝いごとの際に使う「慶事用切手」が定番です。
慶事用切手(※2025年9月現在)
フォーマルな印象で、目上の人に送るのにもぴったり。
もちろん、親しい人や友人などには、慶事用以外の切手を使っても大丈夫ですよ。
結婚式招待状の切手については、こちらの記事でも詳しくまとめています!
【結婚式招待状の切手】値段や選び方、貼る位置を解説!慶事用切手以外の選択肢も紹介

参考:手書き・印刷・業者依頼を比べてみると?
ここまで結婚式招待状の宛名の書き方やマナーについてお届けしました。
先ほどお伝えしたように、宛名書きは自分で手書きするほかにも、印刷したり「筆耕」に頼んだりする方法があります。
最後に、それぞれの方法の違いについて簡単にお話ししますね。
まずは、手書きのメリット・デメリットから見ていきましょう。
自分で手書き

自分で手書きするメリットは、なんといってもコストがかかりにくいこと!
基本的には、筆記用具代だけで済むでしょう。
デメリットとしては、時間と手間がかかることが挙げられます。
「自分の字に自信がない」という人にとっては少しハードルが高いかもしれませんね。
印刷
宛名を印刷するメリットは、手書きよりもかかる時間が少なくすむこと。

一度データを作ってしまえば、簡単に宛名作成ができますよ。
書体も色々あるので、手書き風に印刷することも可能です!
その一方で、手書きに比べるとやはり少し寂しい印象になるという意見もあるようです。
業者依頼
専門の業者に宛名を書いてもらうと、手書きの温かみも伝わりますし、美しい文字で宛名を書いてもらえるので仕上がりにも期待できます。
新郎新婦の手間が少ないのも嬉しいポイント。

ただその一方で、費用がネックになるという声も。
ゲストの人数が多い場合はとくに、費用が膨らんでしまいがちです。
このように、どの方法にもそれぞれメリットやデメリットがあるんですね。
参考に、先輩カップルにどの方法を選んだのかを聞いてみたところ、次のような結果になりました。
| 自分で手書き | 43.3% |
| 印刷 | 26.0% |
| 業者依頼 | 17.3% |
| その他 | 13.5% |
※「結婚スタイルマガジン」SNSアンケートより
一番多かったのが自分で手書きした人で、43.3%。
続いて印刷した人が26.0%、筆耕業者に依頼した人が17.3%でした。
手書き以外の方法を使った人も半数以上いるんですね!
かけられる時間や費用、希望の仕上がりを考えて、ぴったりな方法を選べるといいですね。
「結婚スタイルマガジン」SNSアンケート
調査時期:2025年7月
回答人数:104人
まとめ
結婚式招待状の宛名書きについて解説しました。
宛名を書くときのポイントはこちらの2つ。
・宛先の名前は封筒の中央に、大きくはっきりと書く
・住所は名前よりも少し小さめの文字で書く
横書きの場合はこういった点に、
・郵便番号と住所の書き始めは頭を揃える
・住所の2列目は1文字右へ下げる
縦書きの場合はこのようなところにも注意しましょう。
・住所の2列目は1文字下げる
・宛名は1文字下げる
送る相手によっても、書き方や敬称のつけ方が変わってくるので注意してくださいね。
招待状を手渡しする場合は、住所は書かず名前のみ書けば大丈夫ですよ。
細かいルールがあって大変かもしれませんが、お手本を見ながら間違いのないように書けるといいですね!
結婚式招待状の書き方についてはこちらの記事をどうぞ。
ゲストが喜ぶ招待状は?結婚式招待状の書き方ガイド!
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