2枚貼りはNG!?結婚式の招待状に貼る「切手」のマナー
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がんばって仕上げた結婚式の招待状、あとは切手を貼るだけ!
でも実は、切手の選び方・貼り方にもマナーやコツがあるんです。
受けとる人へ失礼のないように知っておきたい、招待状切手のマナー・注意点をご紹介します!
目上の方には「慶事用切手」を
「切手を選ぶ前に知っておきたいマナー」から見ていきましょう。
まずは切手の「種類」について。
結婚式の招待状には「慶事用切手」を貼るのが基本だとされています。
「慶事」とは、結婚・出産などのお祝い事。
結婚というおめでたい「慶事」のために作られたのが、「慶事用切手」です。
慶事用切手(※2024年10月現在)
招待状の封筒や返信はがきには、この「慶事用切手」を貼るのが一般的。
でも親しい友人などへの招待状だと、
「慶事用切手ではなく、気に入ったデザインの切手で送る!」
という人も。
二人らしい個性のある切手は、受けとった友人にも喜んでもらえそうですね。
ただ、職場の上司や年配の方、親族などに対しては、マナーを重んじることも大切。
マナーを重視すべき相手への招待状には、やっぱり「慶事用切手」を貼るのが安心です。
慶事用切手や、その他のお洒落なデザインの切手については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
気になる人はチェックしてみてくださいね。
慶事用切手じゃなくてもOK!結婚式招待状の切手の値段・選び方・貼り方マナー
切手を2枚に分けるのはNG?!
「2」という数字は、
「割り切れるため、『別れ』を連想させる」
ということで、結婚式では縁起が悪いとされています。
ゲストから二人へ贈る「ご祝儀」も、割り切れる金額はできるだけ避けるのが一般的。
それと同じで招待状に貼る切手も、基本的に2枚に分けるのはNGといわれています。
でも例えば、
「どうしてもこのデザインの切手が使いたい!
けれど、1枚だけじゃ料金が足りない・・・」
「切手を貼ってしまった後に料金不足に気づいた・・・」
といった場合。
こういった場合は、「不足分の切手を追加で貼る」という選択肢をとる人も。
ただ、やっぱり枚数が「2枚」になるのは気になる・・・
そんなときは、多少もったいなくても切手を「3枚貼り」で出すという手もありますよ。
特に、年配の方だとマナーを気にする人もいそうなので、
「年配の方には3枚」
「マナーを気にしそうにない友人には2枚」
と相手によって変えると良いかもしれません。
二人で相談してみてくださいね。
切手の料金はいくら?
これはマナーの話ではありませんが・・・
切手の料金についても、気をつけてほしいことがあるんです。
切手の料金は、手紙の種類や重さによって変わります。
手紙の種類のうち代表的なのが、「定形郵便物」と「定形外郵便物」の2つ。
招待状のような「封筒に入れた手紙」は、「定形郵便物」に当たることが多いです。
「定形郵便物」は、110円切手を貼ります。
(※郵便料金は2024年10月現在のものです)
ただ、「招待状には110円切手を貼っておけば絶対大丈夫!」とは言い切れません。
招待状は、結婚式の概要が書かれた「本状」の他にも、会場地図や付箋、返信用はがきなど・・・同封するものもたくさん!
本状もしっかりとした台紙を付けたりするので、意外と重くなってしまいがちです。
一定の重さや大きさを超えると、招待状は「定形郵便物」ではなく「定形外郵便物」に!
「定形外」だと、切手は140円以上のものを貼らないといけなくなります。
「定形郵便物」のつもりで全ての封筒に110円切手を貼って、いざ郵便局へ行ったら、「定形外です」と言われた・・・。
そんなことにならないためにも、招待状が完成したら、切手を買う前に、郵便局で重さとサイズを量ってもらいましょう。
こうすれば、切手の料金が正確にわかるので、「貼り直し」などの事態は防げるはずです。
「定形郵便物」「定形外郵便物」の違いを詳しく知りたい人は、こちらを見てください。
日本郵便HP「定形郵便物・定形外郵便物のサイズ・重さについて」
切手の料金についてはこちらを。
意外と知らない?切手を貼る位置
ここからは、「切手を封筒に貼るときのマナーやコツ」をご紹介します。
切手を貼る位置とその理由
封筒に切手を貼る時、その正しい位置って知っていますか?
・縦書きの封筒…左上に切手
・横書きの封筒…右上に切手
「縦向きの封筒なら左上」というのは、自然と身についている人も多いかもしれません。
でも「横向きの封筒なら右上」は、知らなかった人もいるのではないでしょうか。
なぜ、切手を貼る位置が決まっているのでしょう?
理由は、郵便局で押す「消印」にあります。
「消印」とは、切手が「使用済み」であることを示すため、切手にかかるよう押される印のこと。
この「消印」を押すときには「自動押印機」を使うのですが、押印機は押す場所が決まっています。
つまり、機械で自動的に消印を押せるよう、決まった位置に切手を貼ることになっているんですね。
貼る位置を間違えた場合は?
もちろん貼る位置が違っても、切手が貼ってあれば「届かない」なんてことはありません。
ただ、貼る位置について知っている人からは、「位置を間違っている、マナー違反だ」と思われてしまう可能性があります。
また、消印を押すときに自動押印機が使えず、手押しする手間がかかるため、時には発送が少し遅れることも。
基本的には、貼り間違えてしまったら諦めるのが無難と言えそうです。
ただ、何十通というすべての招待状で貼り間違ってしまった場合・・・
全部やり直しするのは、大変ですよね。
そんな時は直接郵便局の窓口へ行って、消印の代わりに「風景印」を押してもらうという手も。
地域ごとにさまざまなデザインがある「風景印」は、情緒があって素敵!
「切手の位置が間違っていても、風景印があれば、もらう方としては嬉しいから大丈夫」
という人もいるようです。
ただ、風景印はどこの郵便局でも取り扱っているわけではありません。
気になる人は最寄りの郵便局で尋ねるか、下記のページで探してみてください。
キレイに貼るコツは?
せっかくキレイに宛名を書いても、切手がゆがんでいたりしたら台無しですよね。
ということで最後に、「キレイに切手を貼るためのコツ」をお届けします!
切手を切り離すときのコツ
切手は購入した時、何枚もつながっていますよね。
切り離すときに無茶をすると、破れたりして見た目も悪くなるかも・・・。
それに、たくさんの招待状を送る人は、なるべく効率よく進めたいと思うはず。
そこで、まずは一列ずつ縦長に切り離します。
それから山折りと谷折りを繰り返し、扇子のように折り目をつけましょう。
枚数が多い場合は、2枚重ねにして折るとGOOD。
あとは折り目に沿って、思い切りよくピリッと切り離していきましょう。
しっかり折り目をつけておけばキレイに切り離せますし、2枚重ねればさらに効率的に。
ぜひお試しあれ!
切手を貼るときのコツ
水に浸したスポンジか、タオルやハンカチに水を含ませたものを用意しましょう。
そこに切手の裏側を当て、水をつけたら封筒に貼ります。
こうすれば、切手1枚1枚に糊を塗っていくよりスムーズなはず。
貼るときは、まず切手の中央を押さえ、その次に四隅をしっかりと押さえましょう。
「手だと貼るときにズレたりしそう・・・」
そんな人はピンセットを使うのがおすすめ。
ピンセットは細かい作業に向いていますし、封筒や切手を汚すこともないので安心です。
まとめ
切手の選び方・貼り方にも、色々ルールがあるんですね。
料金不足でゲストの家に郵送されず、自宅に戻ってきた!・・・なんて事態が起きたら大変。
前もって郵便局で招待状の重さを量ってもらうなど、下準備を忘れずにしたいですね。
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