親戚あての結婚内祝いの「お礼状」のマナー!堅苦しくない文例も紹介
親戚から結婚祝いをいただいたので、内祝いに「お礼状」を添えて贈りたい。
でも、お礼状にマナーってあるの?
堅苦しくなりすぎないように書くには?
今回は、祖父母やおじ・おば、いとこなど、親戚宛てのお礼状の書き方を詳しく紹介!
相手別の例文や、使うペンや便箋のマナーなども紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
親戚への内祝いには「お礼状」を添えよう
結婚祝いをいただいたら、感謝の気持ちを込めて「結婚内祝い」を贈ります。
直接会って内祝いを渡すなら、その場で感謝の意を伝えることができますが・・・
遠方の場合や、都合が合わない場合など、内祝いを郵送するときには、「お礼状」を添えて送るのがおすすめですよ。
また、内祝いをすぐに贈れない場合には、お礼状だけでも先に送ると丁寧な印象になります。
相手が日ごろから親しくしている親戚であっても、「親しき仲にも礼儀あり」の言葉どおり、お礼状で感謝を伝えるのがベストですよ。
では、お礼状を書く際にはどんなことに気を付ければいいのでしょうか?
親戚に宛てて書くとなると、色々とマナーも気になってくるのでは。
詳しく見ていきましょう。
お礼状の基本マナー
お礼状を書くときに気を付けたいポイントはこちら。
・忌み言葉・重ね言葉を使わない
・「お返し」という言葉を使わない
・句読点を付けない場合も
・手書きがベター
親戚に宛てる場合にも、全て当てはまるマナーなので、それぞれ確認しておきましょう。
忌み言葉・重ね言葉を使わない
結婚式に関係するお手紙全般で言われることですが・・・
縁起の悪い言葉とされる「忌み言葉」は使わないようにしましょう。
忌み言葉とは、「別れる」「終わる」「忙しい」「冷める」など、不幸や離婚を連想させる言葉のことをいいます。
また、「常々」「ますます」などの重ね言葉も忌み言葉のひとつ。
これは結婚を繰り返すことを連想させるとして、ふさわしくないと言われています。
忌み言葉は避け、他の言葉で言い換えるようにしましょう。
忌み言葉の言い換え方についてはこちらの記事に詳しく載っています。
「忌み言葉」とは?結婚式で避けたいNGなワードまとめ&言い換え一覧
「お返し」という言葉を使わない
結婚内祝いに添えるお礼状では、「お返し」という表現も避けたほうがいいようです。
これは、「結婚祝いへのお返し」として義務的に贈っているというニュアンスを感じさせてしまうからだそう。
最近では、お祝いに対するお返しの要素が強くなってきていますが・・・
本来、結婚内祝いとは、身内で結婚のお祝いがあった時に親しい人々に贈る品物のことをいいます。
つまり、お祝いをもらったかどうかに関係なく贈るものだったようです。
そんな背景もあり、内祝いは「お返し」ではなく、いただいたお祝いへの「お礼」と捉え、お礼状には感謝を綴るといいですね。
句読点をつけない場合も
句読点は「区切り」や「終わり」思わせるという理由から、内祝いに添えるお礼状は句読点を使わずに書くのが良いという考え方もあるようです。
最近では気にしない人も多いようですが・・・
縁起を重んじる年上の親戚に宛てたお礼状では、句読点を使わないほうが無難かもしれませんね。
手書きがベター
最近はweb上で入力したメッセージを印刷して、内祝いに添えてくれるサービスも増えています。
兄弟姉妹やいとこなど同年代の親戚に贈る場合には、このようなサービスを利用するのも良さそうですが・・・
伝統や礼儀を大切にする人に贈る場合には、印刷されたメッセージより手書きのほうが喜んでもらえるかもしれませんね。
贈る相手に合わせて判断するのが良いでしょう。
便箋やペンはどんなものを使う?
お礼状は、どんなものに、何で書けばいいのでしょうか?
解説していきます。
便箋は白無地で縦書きがフォーマル
お礼状に使う便箋として最もフォーマルなのは、白や薄い色の無地で、縦書きのものとされています。
親しい間柄の人に宛てたものなら、横書きのものや、季節に合わせた柄が入ったレターセットなどでもOKですよ。
文量の都合で、便箋1枚に収まった場合、もう1枚白紙の便箋を加えた2枚の便箋を封筒に入れるほうが縁起が良い、とする考え方もあります。これは、果たし状や三くだり半(離縁状)といった手紙が1枚で封筒に入れられることから、これとは区別するという慣習のようです。
気になる人は便箋が2枚になるようにするといいでしょう。
封筒は白無地の二重封筒がフォーマル
封筒は、白無地で、紙が二重のつくりになっている二重封筒がフォーマルです。
二重封筒に入れるのは、「喜びが重なるように」と縁起を担ぐ意味があるようですよ。
また、お礼状を内祝いに同封する場合、お礼状の封筒は封をしないようにしましょう。
封をしてしまうと、信書扱いとなり、一緒に贈ることができないので、気を付けてくださいね。
筆記用具は万年筆や筆ペンが◎
筆記用具は、ボールペンよりも万年筆や筆ペンが望ましいです。
色は黒や紺のものを選びましょう。
ハガキやメッセージカードでもいいの?
お礼状は、便箋に書いて封筒に入れたものが、フォーマルで、より丁寧な印象を与えますが・・・
年も近く、普段から付き合いのある親戚なら、ハガキやメッセージカードでもいいでしょう。
結婚式の写真が入ったハガキやカードは、結婚式に来られなかった人に当日の様子を伝えられるというメリットもありますよ。
ただ、やはりハガキやカードは、便箋と封筒のタイプよりもカジュアルな印象になるので、贈る相手には配慮したほうがいいでしょう。
メッセージカードについてはこちらの記事をどうぞ。
【例文集】結婚内祝いのメッセージカードの書き方!基本構成や注意点、マナーをご紹介
お礼状の基本の構成は?
お礼状の基本的な構成は以下のようなものになります。
頭語
時候の挨拶
頂いたお祝いへのお礼
内祝いを贈ったということ
新生活の近況報告やこれからの抱負
今後のお付き合いやご指導のお願いなど
結語
日付・新居の住所・連絡先
新郎新婦の名前(旧姓も書く)
頭語・結語とは「拝敬」・「敬具」、「謹白」・「謹言」などのような、改まった手紙に使われる表現。それぞれ文頭と文末に書きます。
「時候の挨拶」では、季節に応じた挨拶で相手を気遣います。
続いて本題。相手からお祝いをいただいたことの感謝を述べ、内祝いを贈った(贈る)ことを伝えます。
結婚してからの近況と、これからの抱負を述べ、相手に今後ともよろしくお願いしますという思いを伝えて締めくくります。
これはあくまで基本なので、一部を省いたり、付け加えたりしてもOK。関係性に応じたスタイルにしましょう。
それぞれの項目については、以下のページでより詳しく取り上げています。
「結婚内祝い」のお礼状のマナー&基礎知識!送るときに気をつけたいポイントって?
では、お礼状の例文を紹介します。
【親戚へのお礼状】相手別の文例
基本のお礼状は、こんな感じ。
拝啓
残暑の厳しき折 〇〇様におかれましてはご清祥のこととお慶び申し上げます先日は私共の結婚に際し 過分なお祝いを賜り 誠にありがとうございました心ばかりではありますが 御礼の品をお送りします ご笑納いただけますと幸いですこれから二人で笑顔の絶えない家庭を築いていく所存です今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします
敬具令和〇年〇月〇日
住所・連絡先
新郎新婦の名前(旧姓)
丁寧な手紙は、どうしても堅苦しい印象になってしまいます。
親しき中にも礼儀ありとはいえ、普段から仲のいい親族に向けた場合だと、ちょっと他人行儀な感じを与えてしまうかも。
丁寧さと親しみを感じさせる表現のさじ加減が難しいところですが、表現をやわらかくしてみたり、過去のエピソードを盛り込んだりするといいでしょう。
また、相手への気遣いも忘れずに。例えば
手紙の末尾に「お体にお気をつけください」
「ご自愛くださいませ」などと添えると、いたわりの気持ちが伝わるかも。
それでは、相手別の例文を見ていきましょう。
祖父母に宛てたお礼状の文例
祖父母ととても仲がいいケースなら、ある程度カジュアルな文章にしても大丈夫でしょう。
ですが、礼儀に厳しい人であればかっちりとした文章を。
以下の例では、頭語・結語や時候の挨拶は入れつつ、「おじいちゃん おばあちゃん」と書くなどして、適度な親しみやすさを表現しています。
拝啓
おじいちゃん おばあちゃん 梅雨明けが待ち遠しいこの頃ですがいかがお過ごしでしょう先日はたくさんのお祝いをありがとうございましたささやかですがお礼の品をお送りします新しい家もすっかり片付いたので ぜひ遊びに来てくださいねまたそちらに挨拶に伺いますお体には気を付けてお過ごしください敬具
令和〇年〇月〇日
住所・連絡先
新郎新婦の名前(旧姓)
おじ・おばに宛てたお礼状の文例
おじやおばとの距離感は、人によってまちまち。とても仲がいいという人もいれば、疎遠な人もいるかもしれません。
とはいえ、小さい頃からお世話になったり、お祝いをたくさんもらったりすることも多いもの。
親しみを込めつつも、失礼にならないようにしましょう。
謹啓
晩秋の候 皆様いかがお過ごしでしょうかこの度は心のこもったお祝いの品をいただき大変ありがとうございました内祝いとしまして ささやかですがこちらをお送りします未熟な二人ですが おじさまおばさまのように素敵な家庭を築けるよう 精進してまいります今後ともご指導ご鞭撻のほど よろしくお願いいたします謹言
令和〇年〇月〇日
住所・連絡先
新郎新婦の名前(旧姓)
いとこに宛てたお礼状の文例
いとこは比較的、年齢が近いことも多く、「昔はよく遊んでいたなあ」という人もいるかもしれませんね。
とはいえ、これも人によるところは大。あまり親しみがない場合は基本の文例のように、丁寧な文章がいいでしょう。
ここでは、年齢が近く、ある程度の親しさがあるケースを想定した文例を示します。
頭語・結語、時候の挨拶などを省略した、ややカジュアルな文章になっています。
この度は立派なお祝いをいただき大変ありがとうございました新居で大切に使わせていただいておりますお礼として気持ちばかりの品をお送りしますおじいちゃんの家で一緒に遊んでいたことが昨日のことのように懐かしく思い出されます近くに来る機会があれば ぜひうちに遊びに来てくださいね今後ともよろしくお願いします令和〇年〇月〇日
住所・連絡先
新郎新婦の名前(旧姓)
兄弟姉妹に宛てたお礼状の文例
兄弟姉妹に送るお礼状は、それほど堅苦しいものでなくても大丈夫でしょう。
結婚のお祝いをどうもありがとう
二人で大切に使わせていただきます
結婚を報告したとき ○○が自分のことのように喜んでくれたので本当に嬉しかったよ
内祝いにこちらの品を贈ります
これからも仲良くしてね令和〇年〇月〇日
住所・連絡先
新郎新婦の名前(旧姓)
きょうだいが先に結婚している場合なら、先輩カップルとして頼りにしている旨を書いてもいいですね。
親に宛てたお礼状の文例
自分の親に内祝いを贈る場合、ややカジュアル寄りの文章でもいいかも。
お祝いへの感謝のみならず、これまで育ててくれたことへの感謝も書いてみてはいかがでしょう。
お父さんお母さん
私たちの結婚に際してたくさんのお祝いをどうもありがとう
そして大切に育ててくれたことに心から感謝しています
お父さんお母さんのように夫婦二人で力を合わせて頑張っていこうと思います
これからもアドバイスよろしくね令和〇年〇月〇日
住所・連絡先
新郎新婦の名前(旧姓)
以上、親戚の相手別にお礼状の文例をご紹介しました。
最後に、お礼状を贈るタイミングについて、ご紹介します。
お礼状はいつ送ればいいの?
結婚内祝いは、結婚祝いをいただいてから1ヶ月以内に贈るのがマナーとされています。
このとき、お礼状は内祝いに同封すればOKです。
もし、内祝いとお礼状を別で送る場合は、内祝いよりも先にお礼状が届くようにしましょう。
結婚祝いをいただいてから、挙式までだいぶ日がある場合でも、内祝いは挙式後で大丈夫。
でも、お祝いを頂いてから何ヶ月も放置・・・というのはなんだか気が引けますよね。
なので、このような場合は、先にお礼状のみ贈り、感謝の気持ちを伝えたうえで、内祝いは挙式後に贈る旨を伝えておくと安心ですよ。
まとめ
親戚に向けたお礼状について見てきました。
内祝いを贈る際には、お祝いへのお礼の気持ちを伝えるお礼状が必要です。
手紙に書くと、メッセージカードやハガキよりもフォーマルになります。
親戚との関係は人それぞれだと思いますが、丁寧すぎると堅苦しい印象になってしまうかも。適度な親しみを込めつつも、失礼にならないようにするのが大事です。
手紙を書く際のさまざまなルールを守りながら、相手への感謝と気遣いがしっかり伝わる文面になるといいですね。
お礼状の例文は、こちらの記事でもご紹介しています。
「結婚内祝い」のお礼状マナー、相手別メッセージ文例集
内祝いの品物を選ぶ際には、こちらの記事も参考にしてみてください。
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