種類によって意味が違う!?結婚祝いにふさわしいご祝儀袋の選び方!
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新郎新婦へのお祝いの気持ちとして、お金を包むご祝儀袋。
実は、ご祝儀袋の種類によって、結婚祝いにふさわしいものとそうでないものがあるんです。
間違ったご祝儀袋で渡してしまうと、お祝いするつもりが正反対の意味に捉えられてしまうことも・・・!
結婚祝いのご祝儀袋の正しい選び方を紹介します。
結婚祝い用のご祝儀袋って?
結婚祝いにふさわしいご祝儀袋について、押さえておきたい基本的なポイントは5つあります。
結婚祝いのスタンダードなご祝儀袋を例に、詳しく見ていきましょう。
【ポイント1】のしが付いている
のしとは、ご祝儀袋の右上についている飾りを言います。
この「のし」は、アワビを薄くのばして乾燥させた「のしあわび」を簡略化したものだそうです。
昔、縁起が良く貴重な「のしあわび」を、お祝いの贈り物に添える慣習があり、その名残が現在の「のし」なんだそう。
のしはお祝い事では使いますが、お悔やみ事では使いません。
ですので、結婚祝いのご祝儀袋には、必ずのしが付いているものを選びます。
【ポイント2】水引の結び方は「結び切り」もしくは「あわじ結び」
「水引」とは、ご祝儀袋についている「飾り紐」のことです。
この水引の結び方、色、本数にも、それぞれ決まりがあります。
まずは、結び方です。
結婚祝いでは、水引きが「結び切り」もしくは「あわじ結び(あわび結び)」のご祝儀袋を選びます。
「結び切り」や「あわじ結び」は、一度結んでしまうとほどくのが難しい結び方。
そのため、「結婚が人生に一度きりでありますように」という願いが込められていると言われています。
両端を持って引っ張るとさらに強く結ばれることから、「末永く付き合う」という意味もあるんだそう。
一方、注意をしておきたいのが、一般的なお祝い事に使われる、「蝶結び(花結び)」の水引。
実は、この「蝶結び」の水引きのご祝儀袋は、結婚祝いにはふさわしくないんです。
蝶結びは何度でも簡単に結びなおすことができるので、出産祝いなどの「人生の中で何度あっても良い」お祝いごとに使います。
結婚は一生に一度きりが望ましいので、蝶結びの水引きは結婚のお祝いには使われないんですね。
【ポイント3】水引の色は「金銀」もしくは「紅白」
水引きの色には、金銀や紅白、黒白といろいろなものがありますが・・・
結婚祝いには「金銀」もしくは「紅白」の水引のご祝儀袋を選びます。
一般的に「紅白」はお祝いごと全般に、「金銀」は限定されたお祝いごとに使う水引きですが、結婚祝いには両方とも使うことができます。
黒白、黄白などの水引きは、お悔みごとで使われるものですので、間違わないように注意しましょう。
香典袋
【ポイント4】水引の本数は「10本」
ご祝儀袋に掛ける水引の本数は、一般的なお祝いには5本のものが使われます。
ですが結婚祝いのご祝儀袋の場合、「慶びが重なるように」という意味を込めて、5本の倍の10本の水引を用いるのが正式です。
【ポイント5】ご祝儀袋の色は「白」
最近ではカラフルな色のご祝儀袋がいろいろありますが、正式なのは「白地」のご祝儀袋。
白色が正式なのは、「清浄なものであること」を意味するからだそうですよ。
以上、結婚祝いのご祝儀袋で押さえておきたい基本的なポイントでした。
続いて、ご祝儀袋を選ぶときに気をつけることを見てみましょう。
ご祝儀袋を選ぶときに気をつけることは?
結婚祝いのご祝儀袋を買いに行くと、
・シンプルなもの
・豪華な装飾のついたもの
・カラフルでカジュアルなもの
など、たくさんの種類があって、どれを選べばいいのか悩みますよね。
選ぶときに気をつけることは次の4つです。
1 包む金額とご祝儀袋の格をあわせる
「格をあわせる」とは、「中に入れる金額と釣り合う見た目のご祝儀袋を使う」ということです。
ご祝儀袋が豪華なのに、ご祝儀の金額が少ないと失礼になってしまうので、金額にあわせたご祝儀袋を選びましょう。
一般的に、水引が豪華なものや、使われている紙が高級なものが、高い金額用のご祝儀袋です。
パッケージに「1万~3万円用」など包む金額の目安が書いてあれば、それを参考にすると安心ですね。
2 渡す相手や出席する式の格にあわせる
ご祝儀袋には、「水引の色や本数」、「ご祝儀袋の色や素材」などがアレンジされているものがたくさんあります。
例えば、水引がピンクやブルーなどのカラフルな色だったり、ご祝儀袋が紙ではなく風呂敷でできている!なんて変わったものまで。
オシャレなご祝儀袋を見ると使ってみたくなりますが、こういったアレンジがされたものは、やはりスタンダードなご祝儀袋よりはカジュアルな印象になります。
上司など目上の人に渡す場合や、格式ある披露宴の場合は、スタンダードなものを選びましょう。
カジュアルでオシャレなご祝儀袋は、親しい友人だけに使うのが無難。
友人であれば、「ふたりのために選んだ」という気持ちが伝わって、喜んでもらえそうですね。
3 表書きは「寿」「壽」
結婚祝いの表書きは「寿」もしくは、より格調高く見える旧字体の「壽」が一般的です。
ご祝儀袋によっては、すでに表書きが印刷されたものがあるので、そういったものを買う場合は、「寿」もしくは「壽」のものを選びましょう。
最近では“Happy Wedding”といった英語の表書きのご祝儀袋もあります。
親しい友人であればOKですが、やはりカジュアルになってしまうので、目上の人や格式ある式の場合は避けましょう。
4 中袋がついているものを選ぶ
お金をご祝儀袋で包むときは、中袋に入れてから包むのがマナーです。
販売されているご祝儀袋の中には、中袋がついていないものもあるよう。
中袋だけ別に用意するのは手間がかかってしまうので、あらかじめ中袋がついているものを選ぶと良いですね。
中袋のマナーについては、次の記事で詳しく取り上げています。参考にしてください!
金額別・オススメのご祝儀袋
最後に、ご祝儀の金額ごとにオススメのご祝儀袋を紹介します。
包む金額:1万円程度
結婚式を欠席した場合など、ご祝儀として1万円を包むこともありますよね。
1万円は相場より低めの金額なので、ご祝儀袋もそれに合わせて、水引が印刷されたものを使う人が多いようです。
欠席の場合はご祝儀を現金書留で送ることもあるので、水引きが印刷されたご祝儀袋なら、厚みもなくて使いやすいですよ。
包む金額:2~3万円程度
ご祝儀としては平均的な額なので、ご祝儀袋もスタンダードなものを使うのが基本。
特に目上の人に贈る場合や、格式ある披露宴の場合、スタンダードなご祝儀袋が安心です。
親しい友人なら、デザインに凝ってみてもいいかもしれません。
結び切りの水引がアレンジされたものや、色使いがカラフルなものもステキですね!
包む金額:5万~10万円未満
ご祝儀袋に紅白の装飾がついていて、3万円までのものより少し大きめで豪華なものがオススメです。
上質な和紙が使われているタイプを選ぶと良いですね。
「輪結び」という結び方など、基本の「結び切り」をアレンジした水引のものでも大丈夫です。
輪結びの水引
包む金額:10万円以上
水引きで作った鶴や亀など、おめでたい飾りのついた豪華なデザインのものを選びます。
大きさも5万円までのご祝儀袋よりさらに大きく立派なものを選びましょう。
まとめ
結婚祝い用のご祝儀袋の基本のポイントは5つです。
1 のしがついている
2 水引の結び方は「結び切り」もしくは「あわじ結び」
3 水引の色は「金銀」もしくは「紅白」
4 水引の本数は「10本」
5 ご祝儀袋の色は「白」
選ぶときに気をつけたいことは、次の4つ。
1 包む金額とご祝儀袋の格をあわせる
2 渡す相手や出席する式の格にあわせる
3 表書きは「寿」「壽」
4 中袋がついているものを選ぶ
基本を押さえたうえで、結婚祝いにふさわしいご祝儀袋を選びましょう。
ご祝儀袋の表書き・中袋の書き方については、こちらの記事も読んでみてくださいね。
【結婚祝い】ご祝儀袋の表書き・中袋の正しい書き方は?
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