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【結婚式ご祝儀の渡し方】受付で渡すときのマナーをイラスト・動画で解説します
ご祝儀が用意できたら、次に気になるのは渡す時のマナー。
「受付ではどんな作法で渡せばいいの?」
「袱紗(ふくさ)の包みはどうやってほどくの?」
今回はそんなギモンについて、イラストや動画で詳しく解説します。
袱紗を忘れたときや、渡すタイミングに迷うケースの対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
【事前準備】ご祝儀は袱紗(ふくさ)で包むのを忘れずに
ご祝儀は、渡す直前まで袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで持参します。
式当日に受付で渡す場合はもちろん、結婚式までに新郎新婦に直接渡す場合も同様です。
「式場に持参する場合はともかく、親しい人に渡すのに、わざわざ袱紗に包むのは堅苦しい」
と思う人もいるかもしれませんが・・・
ご祝儀を袱紗に包む理由は2つあります。
①ご祝儀を汚したり、折れ目がついたりしないようにするため
②結婚のお祝いを大切に考え、礼儀を尽くしたことを示すため
新郎新婦の新たな門出を祝うものですから、兄弟のような親しい間柄でも、袱紗に包んで持っていくほうが、けじめが付きそうですね。
お祝い事の場合、袱紗は赤やオレンジなどの暖色系、もしくは慶事・弔事の両方に使える紫のものを使いましょう。
ご祝儀を袱紗に包んだら、男性は上着の内ポケット、女性はバッグに入れておきましょう。
袱紗の選び方やご祝儀の包み方はこちらの記事をどうぞ。
結婚式での袱紗(ふくさ)の基本マナー!使える色や形、ご祝儀袋の包み方などを紹介
袱紗(ふくさ)ってどこで買える?結婚式にふさわしい種類や代用アイデアもご紹介!
続いて、結婚式当日に受付でご祝儀を渡すときの作法を詳しく解説します。
【イラスト・動画あり】受付でのご祝儀の手渡し方
1 お祝いの言葉を伝え、名前を名乗る
受付に着いたら、まずは受付係にお祝いの言葉を伝え、自分の名前を名乗りましょう。
「本日はおめでとうございます。新郎(新婦)の友人の○○です」
受付係は、出席者をリストで確認していることもあります。こちらから名前を名乗ることで、受付がスムーズになりますよ。親しい友人が受付を担当している場合もありますが、受付係は「両家の代表」という立場。照れずにきちんと伝えましょう!
2 袱紗からご祝儀を出す
挨拶が済んだら、次にご祝儀を渡します。
袱紗の包みをほどく際の作法を解説しますね。
挟むタイプの「金封袱紗」の場合と、風呂敷のように包む「爪付き袱紗」や「台付き袱紗」の場合の2通りご紹介します。
金封袱紗(挟むタイプ)
1 自分から見た時に右開きになるように袱紗を持ちます。2 袱紗を開いて右手でご祝儀袋を取り出したら、袱紗を閉じて、その上にご祝儀袋を置きます。
3 袱紗ごと右回りに180度回転させ、相手が文字を読める向きにして、袱紗ごと両手で差し出します。
挟むタイプの袱紗を使って渡す作法はこちらの動画でも確認してみましょう!
爪付き袱紗・台付き袱紗
1 袱紗が右側に開く向きで持ちます。2 右側に袱紗を開いたら、そのまま裏側に折り返し、端を左手でおさえます。
3 下側も開き、2と同様に端を裏側に折り返し、左手でおさえます。
4 右手で袱紗の下側からご祝儀袋を引き出し、袱紗の上に乗せます。
このとき、ご祝儀袋は左手の人差し指と親指で挟んで持つとスムーズですよ。5 袱紗をもとの通りにたたみます。
ご祝儀袋の下で袱紗をたたむのがポイント。左手の親指と人差し指でご祝儀袋を固定したまま、右手を使ってたたむようにしましょう。6 時計回りに180度回し、相手の向き(相手が文字を読める状態)にして両手で差し出します。
回転させる向きが逆になると、お悔やみ事のときの作法になってしまうので、気をつけましょう。
ご祝儀袋を袱紗の上にのせたまま渡すのが正式なマナーですが、折りたたんだ袱紗をテーブルなどに置き、ご祝儀を直接手で持って渡しても大丈夫です。
動画でも確認してみましょう!
3 お祝いの言葉を述べながら渡す
再び、お祝いの言葉を伝えながら、両手で受付係に差し出します。
「心ばかりのお祝いでございます」
などの言葉を添えると良いですよ。
袱紗のマナーについては、次の記事でも詳しく取り上げているので、あわせて読んでみてくださいね。
結婚式での袱紗(ふくさ)の基本マナー!使える色や形、ご祝儀袋の包み方などを紹介
続いて、いつ・どのように渡せばいいか迷いやすいケースについて解説します。
こんな場合、いつご祝儀を渡せばいい?
親族として贈る場合
親族の場合は、結婚式までに新郎新婦に手渡しするのが丁寧だとされています。
昔からの習わしでは、ご祝儀や結婚祝いの品物は結婚式までに直接渡すのが正式だとされてきました。
結婚式当日に現金を持参するのは、これが簡略化した形なのだそうです。
特に、
・同じ家や近所に住んでいる兄弟姉妹
・普段から交遊があるほど親しい親戚
といった間柄であれば、直接ご祝儀を渡せる機会も多いですよね。
新郎新婦との関係性や家の慣習にもよりますが、直接ご祝儀を渡す方がお祝いの気持ちを伝えやすいでしょう。
結婚式の直前になると新郎新婦は準備で慌ただしくなってしまうので、事前に渡す場合は遅くとも結婚式の1週間前までには渡すよう配慮するといいですよ。
結婚式当日の受付では、既にご祝儀を渡している旨を伝えればOKです。
お祝いごとなので、「大安(たいあん)」や「友引(ともびき)」など縁起の良いとされる日を選んで渡すのもいいですね。
ただ、最近は特に縁起を気にしない人も多いので、まずは新郎新婦の都合を優先するようにしましょう。
大安や友引などの「お日柄」について知りたい人は、こちらを読んでみてくださいね。
赤口の意味とは?やってはいけないことってある?挙式日のお日柄に関するアンケート結果もご紹介
ちなみに、当日に受付で渡すのが基本の一般ゲストでも、新郎新婦へ事前に渡す機会がある場合などは、結婚式より前に直接渡してもOKなようです。
どうしても事前に渡せない場合はどうする?
もし事前に直接渡せない場合は、一般ゲストと同様に、式当日に渡します。
主な渡し方は次の2つ。
・披露宴の受付で渡す
・新郎新婦の親に預かってもらう
受付で渡す場合は、新郎新婦の身内として、受付係に感謝の言葉を伝えると丁寧な印象でGOOD。
「新郎の姉の○○と申します。本日は受付係を引き受けてくださって、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」
というように、受付係に一言御礼を伝えてから渡すと良いですね。
また、新郎新婦の親は、当日忙しい新郎新婦に代わり、集まったご祝儀の管理を任されていることがよくあるよう。
受付係から新郎新婦の親に引き渡され、会場の金庫などへ預ける、という流れが多いようです。
新郎新婦の親のもとに一旦ご祝儀が集まることになるので、受付を通さず親に渡すということも可能でしょう。
迷う場合は、当日どのように渡せばいいか、事前に新郎新婦に相談しておくといいですね。
自分が受付を担当する場合
受付を始める前に、自分のご祝儀を出しておき、住所や名前を書く「芳名帳(ほうめいちょう)」にも記入しておきましょう。
受付係が最初に書いておくことで、次に書くゲストのお手本にもなりますよ。
受付が始まると、受付係は次々来るゲストの対応に忙しくなります。
結局、
「披露宴が始まってから、自分のご祝儀を渡すのを忘れていたことに気付いた!」
なんてことも・・・。
渡し忘れを防ぐためにも、受付を始める前のタイミングでご祝儀を出しておくのがおすすめなんです。
受付係の役割については、こちらの記事も参考にしてくださいね。
会費制結婚式の場合
会費制結婚式の場合、会費は当日受付で支払います。
ご祝儀については、会費制結婚式では新郎新婦から事前に辞退する旨の申し出があるのが一般的ですが・・・
特に親しい間柄の場合や、自分の結婚式で既にご祝儀を受け取っている場合は、「会費とは別にご祝儀も贈りたい」と思う人もいるでしょう。
その場合、ご祝儀は当日ではなく別日に贈りましょう。
贈り方は、直接手渡しでもいいですし、現金書留で郵送してもOKです。
結婚式当日に受付でご祝儀を渡すのは避けた方が良いでしょう。
というのも会費制の結婚式では、当日の受付係は会費の集計などで忙しくしています。
会費制の結婚式でご祝儀を渡すことはイレギュラーなので、受付係にとってはご祝儀の管理が負担になってしまうかもしれません。
また、新郎新婦は式当日の荷物が多く、忙しいので、ご祝儀を手渡されても管理に困ってしまうかも。
結婚式当日以外で、お互い落ち着いてやり取りができるタイミングに渡すのがオススメですよ。
会費制結婚式についてはこちらの記事に詳しく載っています。
「会費制結婚式」とは?メリット・デメリットを徹底調査!会費の相場や費用、引き出物についても解説
ここまで、迷いがちなケースでのご祝儀の渡し方を解説しました。
続いては、袱紗を忘れてしまった場合の対処法をご紹介します。
袱紗を忘れてしまった…どうする?
袱紗を用意できなかった場合には、ハンカチで代用しましょう。
タオルハンカチのようなカジュアルなものではなく、きれいめで大ぶりなものが◎
風呂敷やスカーフでもOKです。
色は、袱紗を選ぶ時と同じく明るい暖色系か、白のものを使いましょう。
基本的には無地が無難ですが、ワンポイントの刺繍や薄い模様など、華美過ぎないものなら大丈夫。
包み方や渡すときの作法は袱紗と同じです。
むき出しのまま渡すよりはずっと丁寧な印象なので、ぜひ参考にしてくださいね。
結婚式を欠席する場合はどうやって渡す?
結婚式を欠席する場合は、別日に新郎新婦に直接会って、お祝いの言葉とともに渡すのがベストです。
ただ、遠方だったり都合が合わなかったりと、直接会うのが難しい場合は郵送でもOK。
郵送する際は、郵便局の「現金書留」を使いましょう。
ご祝儀袋に入れ、お祝いの言葉と欠席のお詫びを書いた手紙を同封して送ると、より丁寧な印象でGOODです。
結婚式を欠席する場合のご祝儀の金額や詳しい渡し方についてはこちらの記事を参考にしてください。
招待された結婚式を欠席…ご祝儀の金額や渡し方はどうする?【パターン別に解説】
まとめ
ご祝儀は渡す時まで、袋に汚れや折れ目がつかないように、袱紗に包んで持っていきます。
受付では、まずお祝いの言葉を伝え、名前を名乗りましょう。
続いて袱紗を開き、ご祝儀袋をたたんだ袱紗の上に置いて、相手側にご祝儀袋の正面がくるようにして渡します。
再びお祝いの言葉を添えて、両手で差し出すようにしましょう。
また、ご祝儀を渡すタイミングについても、迷いがちなパターンも解説しました。
親族であれば、式より前に渡すのが無難。
受付係をすることになっているのであれば、受付を開始する前に自分のご祝儀を出すのがオススメです。
会費制結婚式でもご祝儀を贈りたい場合は、式当日ではなく別日に直接渡すか、郵送しましょう。
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