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失敗しない会場装花の打ち合わせのコツは?事前準備と注意点まとめ
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結婚式会場の印象を左右する会場装花。
理想どおりの装花でバッチリ決めたいところですよね。
そこで重要なのが、当日の装花を手がけてくれるフローリストとの打ち合わせ。
今回は、打ち合わせをうまく進めるために必要な準備や、オーダー時の注意点をご紹介します!
打ち合わせでは何をするの?
フローリストとの装花の打ち合わせは、だいたい1~2回程度しかありません。
衣裳や料理、ヘアメイクなどが決まった後、全体の準備スケジュールの中では後半の時期に行われることが多いようです。
結婚式場にもよりますが、本番の2ヶ月前ぐらいが目安です。
打ち合わせでは次のようなことを行います。
1 希望のイメージや好みのヒアリング
打ち合わせでまず行うのは、フローリストに二人の希望や好みを知ってもらうこと。
装花のカタログやサンプル写真からいくつか気になる装花を選んだり、希望の装花のイメージを伝えたりします。
とはいえ、装花の希望ははっきり決まっていないことも多いので、装花そのものだけでなく、
・どんな雰囲気の結婚式にしたいのか
・結婚式のテーマ
・二人の好きな色
・好きな花はあるか
など、結婚式全体のことや二人の好みについても聞かれることが多いようです。
2 花や飾り方などの相談
ヒアリングした内容や、カタログなどからピックアップした装花の例をもとに、どんな装花がいいか、具体的に話し合って決めていきます。
決めるのは、以下のようなこと。
・花の種類(花材)
・装花の色
・装花のボリューム・高さ
・飾る場所や飾り方
フローリストによっては、ざっくり決めた上記の内容を後日デッサンやイメージ画像などで再現してくれるようです。
また、費用の見積もりも出してもらいます。
3 予算などによる調整と決定
フローリストに提案してもらった装花をもとに、最終調整をしていきます。
装花の内容も費用も問題なければOKですが、
イメージ案を見て、
「もう少しグリーンを増やしてほしい」
など、変えてほしいところがあれば修正のお願いをします。
また、見積もり金額が予算を超えている場合も、予算内におさまるように花の種類を変えたり、飾る量を減らしたりと、細かい調整をします。
納得できる装花のイメージができたら終了。
ここまでが、おおまかな打ち合わせの流れです。
好みのテイストを伝えたり、予算に収まるよう調整したり・・・装花の打ち合わせでは色々とやることがありそうですね。
この打ち合わせを上手に進めて理想の装花にしてもらうには、事前の準備がとっても大事なんです。
具体的にどんな準備が必要なのか、次の章で説明しますね。
打ち合わせをうまく進めるための事前準備
打ち合わせの前にぜひやっておきたい準備はこの4つ。
・希望のイメージを考える
・装花やドレスの写真を用意する
・予算を決める
・こだわるポイントを決める
それぞれ説明しますね。
【準備1】希望のイメージを考える
まず希望のイメージを二人で話し合いましょう。
突然希望の装花のイメージを聞かれても、はっきりと答えられる人はそう多くはないかもしれませんね。
それに、二人の意見が違ったら、せっかくの打ち合わせの時間のほとんどを意見のすり合わせに費やす羽目になってしまうかも・・・。
限られた打ち合わせの時間を有効に使うためにも、簡単でもいいので事前に二人で希望を考えておきましょう。
例えば
「挙式の時期が8月なので、夏らしく爽やかな雰囲気がいい」
「グリーン多めのナチュラルな感じで」
「チューリップが好きなので、チューリップをたくさん使ってほしい」
というようにざっくりとしたイメージを伝えられるようにしておくといいですよ。
また、こんな感じの装花は嫌だというイメージや、使ってほしくない花や色なども考えておくと、理想が伝わりやすいですよ。
希望のイメージが思い浮かばないという人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
雰囲気別にコーディネート例を紹介しています。
【準備2】装花やドレスの写真を用意する
「装花にはとことんこだわりたい!」
「すでに理想の装花のイメージがある!」
そんな場合は、好きな装花の写真を集めて、打ち合わせに持って行くのがおすすめ。
装花のイメージや、花の微妙な色合いなどを言葉であらわすのは難しいもの。
ネットや書籍などで気になる装花の写真や画像を集めておき、打ち合わせでフローリストに見てもらいましょう。
写真は何枚か用意しておくと、フローリストも好みや特徴をつかみやすいようですよ。
また、結婚式で着る予定のウェディングドレスやカラードレスの写真も持って行くとGOOD。
フローリストによっては、ドレスの雰囲気や形を参考にしたり、ドレスに合った装花を提案してくれたりすることもあります。
【準備3】予算を決める
装花を決めるときに、ネックになりやすいのが費用。
装花の費用は、予想よりも高くなることが多いよう。
希望するイメージ通りにオーダーしていくと、予算を簡単にオーバーしてしまいがちなんです。
とはいえ、「予算は控えめでお願いします」と伝えても、具体的な金額がわからなければフローリストも調整しにくいもの。
打ち合わせの最初にフローリストに具体的な予算額を伝え、予算内で提案してもらえるようにお願いすると、費用面での調整が少なくてすみます。
【ちなみに・・・】会場装花の総額は?
「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」によると、会場装花にかかった費用の平均(推計値)は15.3万円です。
割合では「5~10万円」は23.5%で最も多く、次に多いのが「5万円未満」の17.5%という結果でした。
「10~15万円」、「15~20万円」かけた人はそれぞれ約15%。そしてそれ以上の金額をかけた人の割合はぐっと下がる印象ですね。
予算を決める時の参考にしてみてください!
結婚式のお花の費用については、こちらの記事に詳しく載っています。
【準備4】こだわるポイントを決める
「ゲストテーブルの装花は減額したくない」
「とにかくボリュームを出したい」
など、特に譲れないポイントを決めておくのも有効です。
装花はメインテーブルやゲストテーブルのほか、ウェディングケーキをのせる台やスピーチ用のマイク、受付のテーブルなどに施すことも。
装花を飾る場所やアイテムが多ければ多いほど費用がかかります。
前もって装花を取り入れたい場所やアイテムの優先順位を考えておくと、予算オーバーになったときに削るところを決めやすいですよ。
さらに、ボリューム重視なのか、花やグリーンの色や種類にこだわりたいのか、ポイントも考えておくとバッチリです。
装花を飾る場所については、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
オーダー時に注意することは?
打ち合わせ前にしっかりと準備ができたら、あとは打ち合わせでフローリストに伝えるだけなのですが・・・
オーダーの伝え方にもコツがあるので注意が必要なんです。
オーダー時に気を付けることを3つご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
① 自分の好みに固執しすぎない
準備の章で見たように、あらかじめ希望するイメージを持っておくことは重要。
ですが、あまりにもこだわりが強すぎると、実現が難しいことも。
フローリストはお花のプロ。
とくに日頃から結婚式の装花を担当しているフローリストは、装花の知識も経験もたくさん持っています。
希望やテーマを事細かに指定しておくのもいいですが、フローリストの意見を聞いたり、アドバイスを取り入れたりする方が上手くいくこともあるようです。
とは言っても、フローリストから提案された案がどうもしっくりこない、という場合もあるかもしれませんね。
そんなときは
「このピンク色の花をあと2割ほど増やしてほしい」
など、要望を具体的に伝えましょう。
先ほどご紹介したように、理想のイメージに近い写真を見てもらうのもおすすめです。
② 花の種類にこだわりすぎない
生花は、一年中流通しているものばかりではありません。
使いたい花があっても、季節によっては入手ができなかったり、とても高額になっていたりします。
そのため、ある花材にこだわりすぎると、イメージ通りにならなかったり、予算を大きくオーバーしてしまったりするかも。
そういう場合は、フローリストに相談すれば、似た雰囲気の花をかわりに提案してくれるでしょう。
季節の花を知っておくと、理想の装花を考えるときに役立ちますよ。
【結婚式の花】装花やブーケにおすすめの花を季節別、雰囲気別にたっぷりご紹介!花言葉つき
また、「どうしても使いたい花材があるけれど、季節の関係で入手が難しい・・・」という場合は、アートフラワー(造花)を使うのもアリ。
アートフラワーについてはこちらで詳しく取り上げています。
結婚式の装花にアーティフィシャルフラワーを使う!おしゃれな実例やメリットデメリットを紹介
③他の装花の完コピは現実的ではない
SNSやネットで見た素敵な装花を、理想の装花のイメージ例として見せるのはいいですが・・・
「これと全く同じにしてほしい!」
とオーダーするのは、ちょっと難しいかも。
会場、季節、そして着るドレスなどの条件が異なると、最適な装花の色使いや花材は変わるもの。
先輩カップルの装花例は、好みの雰囲気を伝えるのに使えますが、具体的なデザインはフローリストと相談して決めるのがいいでしょう。
【実例】先輩カップルの装花とオーダー例
先輩カップルは、打ち合わせでどんなオーダーをしたのでしょう。
実例を見ていきましょう!
1 春らしい彩り豊かな装花
「とにかく春を意識した」という高砂装花。
小さめのお花でまとめることで、野花を摘んできたようなナチュラル感を演出しています。
高砂に座った時にドレスの上半身がよく見えるよう、花や花瓶などの高さが低くなるようにオーダーしたそうです。
2 清涼感あるブルー系のテーブル装花
こちらの流しテーブルの装花は、「必須の花材」「使いたい花の色」「使いたくない花の色」などを具体的にオーダー。
詳しいオーダー内容は、
・花は青と紫の2色(濃淡はOK)
・花は色でグルーピングする
・白の花は使わない
・高さは出さない(座った状態で胸元くらい)
・白とゴールドのキャンドルを使う
などというもの。
オーダー内容がほどよく具体的でGOODです!
フローリストにゆだねる部分も残しておくことは、会場の雰囲気にマッチした素敵な装花にしてもらうために重要なポイントかもしれませんね。
3 夏らしい元気なカラーの装花
鮮やかな色使いが目を引くこちらの装花。
主なオーダー内容は、
・夏らしい「明るめで元気が出る感じ」
・花の色はイエロー、オレンジをメインに、アクセントにピンク
・花材の指定は無し
・色の濃い葉っぱはNG
というもの。
さらに、好みの装花の写真を複数枚用意して理想のイメージを伝えたほか、予算額も伝えてフローリストに調整してもらったそうですよ。
4 カラードレスとの相性も考えた高砂
こちらの高砂装花の主なオーダー内容は、
・可愛らしいよりは「大人っぽく」、でも地味にならないように
・ネイビーのカラードレスに合う色味(カシスカラー)をメインに
・両サイドに高さのあるお花がほしい
・秋冬感のある深い色味の花を入れる
・胡蝶蘭は必須
だそうです。
カラードレスの色味に合わせた配色とイメージを的確に伝えて、大満足だったとのこと!
5 テラコッタ×カラフルのソファ高砂
@cho_wedding
こっくりしたテラコッタカラーが素敵なこちらの高砂。
「テラコッタカラーを基調に、カラフルさも加えてほしい」とオーダーしたそうです。
落ち着いた色味のテラコッタカラーと、彩り豊かな花々の絶妙なバランスが素敵。
にぎやかさと温かみが両立した仕上がりですね!
※「結婚スタイルマガジントレンド調査2018」
結婚に関するWEBアンケート調査
調査対象:入籍3年以内の男女
調査時期:2018年7月
対象人数:男性500人 女性500人
まとめ
結婚式準備の後半で行うことの多い装花の打ち合わせ。
打ち合わせは、二人の希望のイメージやテーマをもとに、フローリストと相談しながら内容を考えていく流れが一般的です。
事前準備としてやっておくといいのは、このような感じ。
・希望のイメージを考える
・装花やドレスの画像を用意する
・予算を決める
・こだわりポイントを決める
しっかり準備しておけば、打ち合わせもスムーズにできそう。
また、オーダーする時は、
・自分の好みに固執しすぎない
・花材にこだわりすぎない
・他の装花の完コピは難しい
といったポイントに注意してください。
フローリストの意見も聞きながら、理想の装花が作れるといいですね。
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