エンパイアラインのウェディングドレスの特徴って？すっきり見える着こなしもご紹介！

エンパイアラインの基礎知識

「エンパイアライン」のウェディングドレスとは、胸の下に切り替えがあり、そこからスカートがすとんと落ちるデザインのドレスのこと。

プリンセスラインやAラインよりスカートのボリュームが小さく、シンプルで優しいイメージのデザインです。

落ち着いた印象になるので、世代を問わず着やすいデザインと言えるでしょう。

エンパイアラインは、古代ギリシャの服装をモチーフにしたデザインなんだそう。

コルセットやパニエをなくし、胸から下を締め付けないエンパイアラインは、19世紀の始めにフランスで流行しました。

ナポレオンの皇妃・ジョセフィーヌが好んで着ていたことから、「エンパイア（＝帝国）」と呼ばれるようになったとか。

楽に着られて、美しいシルエット・・・まさに合理的なデザインですね！

エンパイアラインのウェディングドレスには、程よい透け感とハリのあるオーガンジーや、生地表面の「シボ（しわ）」が特徴的な薄手のショーゼット生地などがよく使われます。

他にもレースやシフォンなど、柔らかで透明感のある素材が使われ、エンパイアラインのナチュラルな魅力を引き立てています。

また、エンパイアラインはシルエットがシンプルなので、胸元の装飾によって印象ががらりと変わります。

大きなリボンやビジューがたくさんついたものなら華やかにもなりますし、控えめなデザインなら大人っぽい雰囲気に。

ヘッドドレスやアクセサリーなど、小物使いで印象を変えることもできますよ。

ではそんなエンパイアラインのウェディングドレスは、どんな人におすすめなのでしょうか？

さっそく見ていきましょう。

ウェディングドレスのシルエット・スカートのデザインについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

【ウェディングドレスの基礎知識①】ドレスの種類・シルエットデザイン（ライン）

【ウェディングドレスの基礎知識⑤】スカートデザイン

どんな人におすすめなの？

エンパイアラインのウェディングドレスは、胸の下からスカートが広がります。

ウエストの位置が高く見えるので、その分脚長効果も抜群！

＠kwmt_wed

比較的スリムなスカートも縦長のラインを強調してくれるので、身長が低い小柄な人にもピッタリのデザインです。

もちろん身長が高い花嫁も、カッコよく着こなすことができますよ。

また、胸から下の締め付けがないため、ウエストやヒップ、脚などボディラインが目立たないのもポイント。

ちょっと体型に自信がない・・・という人でも、体型をカバーしてくれるのでおすすめです。

お腹を締め付けないので、妊婦さんでも比較的楽に着られるデザインですよ。

そしてエンパイアラインは、「王道なデザインはイヤ」「自分らしいドレスがいい」という花嫁にも選ばれているドレス。

「ウェディングドレス」と言われて真っ先にイメージするのは、Aラインやプリンセスラインではないでしょうか。

エンパイアラインは最近人気のデザインとはいえ、まだ少数派といえるかも。

ドレス自体がシンプルなので、小物使いで自分らしくアレンジすることもでき、人と被りたくないオシャレ花嫁も満足できそうですね。

では次に、エンパイアラインのウェディングドレスが似合う結婚式スタイルについてお話しします。

エンパイアラインに合う結婚式スタイル

シンプルでナチュラルなエンパイアラインのウェディングドレスは、開放感のある結婚式スタイルによく合います。

ガーデンウェディング

＠soysaki1

ガーデンウェディングには、緑に溶け込むナチュラルなエンパイアラインがピッタリ。

動くたびに揺れるスカートが美しく、まるで森の妖精のような雰囲気に♡

エンパイアラインにはアンクル丈（くるぶしまで）のものも多く、ガーデンを歩くときも邪魔になりにくいですよ。

リゾートウェディング

ビーチリゾートで挙げる開放的な結婚式にも、エンパイアラインはおすすめ。

海風になびくスカートが青い空や海によく映えます。

シンプルで透明感があり、自然のロケーションによく合うデザインなんですね。

レストランウェディング

＠huku_wd

カジュアルなレストランウェディングでも、さらりと着こなせるのがエンパイアライン。

通路が狭いレストランでも、ボリュームの少ないエンパイアラインなら身軽に動くことができます。

ゲストとの距離も近くなりそうですね！

エンパイアラインは、開放的な屋外のウェディングはもちろん、カジュアルな結婚式や二次会にもおすすめなんです。

小物使いや髪型などコーディネート次第で、ホテルや結婚式場など荘厳な結婚式にもマッチ。

エンパイアラインのコーディネートについては、後ほど詳しくご紹介します。

その前に、お悩み別のエンパイアライン着こなし術を見ていきましょう。

お悩み別着こなし術

体型のコンプレックスはひとそれぞれ。

ここでは、体型のお悩み別に、エンパイアラインの選び方をご紹介します。

二の腕が気になる

@y.wedding_note

二の腕の太さをカバーしたいなら、袖付きのエンパイアラインがピッタリ。

ふわりとふくらみのあるパフスリーブなら、気になる二の腕もカバーできそう！

短い袖のフレンチスリーブも、腕が細く見えるのでおすすめです。

肩幅が気になる

体の気になる部分は、なんとか隠したいと思いがちですよね。

でも隠すより、逆に潔く出してしまった方がすっきりと見えることも。

肩や腕が露出するビスチェタイプや、大人っぽいホルターネックもおすすめです。

袖ぐりが広く空いているアメリカンスリーブも、肩や腕が綺麗に見えますよ。

@__merry.wd

胸元の装飾にインパクトのあるデザインを選んで、肩から視線を逸らすのも効果的ですよ。

逆に肩幅の狭さ、なで肩が気になるという人は、パフスリーブやフレンチスリーブなど、ふわりと袖のあるデザインがおすすめ。

肩周りのふくらみで、なで肩が目立ちにくくなります。

オフショルダーで横のラインを強調するのもアリ。
ボレロなど、羽織物を合わせるのもいいですね。

ウェディングドレスの袖のデザインについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

【ウェディングドレスの基礎知識④】袖あり？袖なし？スリーブラインのデザインについて

胸のボリュームが気になる

胸が小ぶりなことが気になる場合、ラウンドネックやスクエアネックなど、デコルテの露出が少ないデザインがおすすめ。

胸元にボリュームのあるモチーフがついているデザインを選ぶという方法もあります。

エンパイアラインは胸の下で切り替えがあるのでバストアップ効果もあり、小胸さんにもピッタリなデザインですよ。

逆に胸が大きいことを気にしている人は、思い切って肩まで露出したデザインがよく合います。

@_so_wd_

ビスチェタイプなら肩や腕、デコルテが大きく露出するので、すっきりとした印象に。

デコルテ・首周りのデザインについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

【ウェディングドレスの基礎知識③】デコルテ・首回りのデザイン

背丈が気になる

先程もお話ししたように、縦のラインを強調するエンパイアラインのドレスは、スタイルをすらりと見せてくれる効果があります。

@msm_wd2021

背が低いことを気にしている人は、まさにエンパイアラインがピッタリ！

逆に背が高いことを気にしている場合、エンパイアラインは高身長を強調してしまうんじゃ・・・と心配になりますよね。

でも、エンパイアラインは背が高い人とも相性が良く、高身長の人が着るととってもカッコよく着こなせるんです！

よりスマートに、よりエレガントに着こなせるので、ぜひ背の高さを活かしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

スカートのラインがふんわりしたものを選ぶと、縦のラインが少しゆるやかになりますよ。

ぽっちゃり&やせ型が気になる

ウエストやヒップ、脚の太さを気にしている場合、胸から下のボディラインを隠せるエンパイアラインはとってもおすすめです。

でも歩いたときや風が吹いたときなど、柔らかなスカートがお腹にまとわりついたときには、ラインが気になることも。

スカートにドレープが入っていたり、ギャザーやフリルなど少しボリュームのあるデザインのものを選べば、身体にフィットしたときもボディラインが出にくくなります。

また、胸元に大きめの装飾があるドレスでお腹から視線を逸らすのもアリですよ。

痩せ型で悩んでいる人は、デコルテを隠すデザインもおすすめ。

鎖骨が出過ぎると痩せ感が強調されるので、袖のあるデザインや、浅めのラウンドネック、ハイネックがピッタリです。

シフォンやレースなど優しい素材のエンパイアラインを選び、華奢で儚げな魅力をあえて強調するのもアリ！

＠hiro_c1025

透明感のある花嫁姿になりますよ。

お悩み別のドレス選びについては、こちらの記事も合わせてどうぞ。

お悩み体型パーツをカバーするウェディングドレスのデザインって？

では次に、エンパイアラインにピッタリのコーディネートをご紹介します。

エンパイアラインおすすめコーディネート

シンプルなエンパイアラインのウェディングドレスは、髪型や小物など、コーディネート次第でイメージが変わります。

おすすめのコーディネートはこちらです。

ヘアアレンジ

ナチュラルなエンパイアラインには、カッチリとまとめたヘアアレンジよりも、ふわりとゆるさを残したようなアレンジがよく合います。

＠sumipepe

アップスタイルなら、おくれ毛を残し、低めの位置でまとめたシニヨンが相性抜ぐん♡エレガントな印象に仕上がります。

また、髪をゆるく巻いたダウンスタイルもおすすめ。
自然体で、飾らないヘアアレンジはエンパイアラインにピッタリです。

ヘアアクセサリーも、花冠や小花を散らすアレンジなど、ナチュラルなものがよく合いますよ。
ティアラを合わせると、優雅で凛とした印象に。

アクセサリー

ネックレスやイヤリングをつけるなら、ヘッドドレスとのバランスを考えて選びましょう。

大ぶりなヘッドドレスなど髪にポイントを置いた場合、ネックレスやイヤリングはシンプルなものを合わせるのがおすすめ。

ネックレスはなし、という花嫁も少なくありません。

あえて大きめのイヤリングのみつけるというのも、オシャレな着こなし！

エンパイアラインのシンプルさを活かして落ち着いた着こなしにしたいのか、華やかさをプラスしたいのか、自分のなりたい花嫁像を考えてアクセサリー選びをするといいですね。

小物類

エンパイアラインに合わせるベールは、頭からさらりと被るマリアベールがおすすめ。

神聖で上品なマリアベールをかぶれば、まるで女神様のような花嫁姿になりそうですね。

ガーデンウェディングやレストランウェディングで動きやすさを重視するなら、フェイスアップのショートベールがおすすめ！
ヘルシーで飾らない印象になりますよ。

グローブの長さは、ショート丈だと上半身がすっきり見えます。

ベールもグローブも、レース模様が入ったものや、カットにデザイン性があるものを選ぶと華やかに、シンプルなものを選ぶとよりナチュラルに着こなすことができるでしょう。

そしてもしアンクル丈のエンパイアドレスを選ぶなら、靴選びも重要なポイントです。

シンプルな白のウェディングシューズにするのもアリですが、ちょっとデザインに特徴のあるものを選ぶとオシャレ。

@knm1210

アンクレットをつけるのもいいですね。
足元もさりげないオシャレを楽しみましょう。

ブーケ

ブーケは、茎部分を束ねたナチュラルなクラッチブーケがよく合います。

@mariwd11

お花やグリーンをリース状にしたリースブーケもアリ。

カスミソウなど小花やグリーンを使ったリースブーケは、ナチュラルなエンパイアラインにピッタリです。

さりげなく片手で持つだけで、オシャレな雰囲気になりそうですね。

では最後に、エンパイアラインの色々なデザインをご紹介します。

デザイン別！エンパイアラインのドレス

シンプルなエンパイアライン

目立った飾りが何もない、シンプルなエンパイアライン。
長めのスカートが、まるで流れ落ちる滝のように美しいシルエットになっています。

シンプルなウエストマークに、ストンと落ちる細身のスカート。
エレガントで、まるで女神さまのような雰囲気ですね。

エンパイアラインを大人っぽく着こなしたい人におすすめのドレスです。

可愛らしいエンパイアライン

@ aiii__1107wd

上にレースを重ねた可憐なイメージのエンパイアライン。

シンプルなデザインのエンパイアラインでも、レースが使われているだけで可愛らしい雰囲気になりますね。

ヘアアクセサリーもあえて控えめにすることで、まるで少女のような花嫁に♡

エレガントなエンパイアライン

ギャザーの入った胸元のデザインが特徴的なエンパイアライン。

上品な光沢と適度にハリのある生地感が、高級感を感じさせます。

目立った装飾がなくても、華やかなデザインですね。

袖付きエンパイアライン

@natsume000

レースの七分袖がついたエンパイアライン。
胸元のカットも女性らしく、エレガントなデザインです。

@rinawedding814

こちらは半袖のエンパイアラインです。

ナチュラルなデザインで、自然体の花嫁にピッタリ！

袖口に余裕があるので、二の腕も細く見せてくれそうですね。

個性的なエンパイアライン

スカートの後ろ部分が長くなっているデザインです。

スカートのボリュームが少ないエンパイアラインでも、トレーンが長いと少し豪華なイメージに。

胸の下についた羽飾りが印象的ですね。

カラーエンパイアライン

エンパイアラインには、カラードレスもあります。

@hiro_c1025

背中とデコルテの大胆なV字カットが特徴的な一着です。

流れる水のような、美しいドレープにゲストも見とれてしまいそう。

細いグリーンのリボンも、ナチュラルで素敵ですね。

淡い紫と柔らかなスカートが優しい印象の一着。

上半身はアシンメトリーなボートネックの長袖レースが重なり、上品に着こなせそうですね。

白×ピンクのバイカラードレス。
レース模様がとても上品で、デコルテや袖は透け感のある生地で覆われています。

肌の露出はほとんどないのに、色やデザインが軽やかなので可愛らしいイメージになりますね。