【ウェディングドレスの基礎知識③】デコルテ・首回りのデザイン

ストレートビスチェ

最近人気のあるドレスが「ビスチェ」タイプ。

ビスチェとは、肩紐がなく、肩とデコルテ（首から胸元にかけての部分）を大胆に見せるデザインです。

そしてビスチェタイプの中でも最も王道なのが、胸元がまっすぐなストレートビスチェ。

身体によくフィットするので、バストラインやネックラインがとても美しく見えます。

袖がないので、肩回りや腕回りのサイズを気にせずサイズを選べて、ドレス選びの選択肢も増えます。

また腕を出すことに抵抗がある人は、ベールやケープを着けることで、腕まわりをふわっとカバーすることもできます。

シンプルなデザインだからこそ、ベールやアクセサリーにこだわるなど、いろんな応用ができそうです。

イメージ

胸元も背中もすっきりした印象になります。

女性らしいラインです。

こんな人におすすめ！

後ろ部分が編み上げになっていてサイズ調整ができるものが多いので、比較的どんな体型の人にも似合いやすいデザインです。

ビスチェには胸元をすっきり見せる効果があります。

そのため、どちらかと言うとスレンダー体型よりも、上半身が少しぽっちゃり体型で胸が大きい人の方がスタイルよく着こなせるでしょう。

デコルテが大きく開いていて首が長く見えるので、首が短い人にもおすすめですよ。

ハートカット

胸元がハート型にカットされたネックライン。

ハートシェイプラインやハートシェイプドラインとも呼ばれています。

女性らしい丸みのあるラインが上半身を華奢に見せてくれる効果があります。

ウェディングドレスで人気のネックラインです。

イメージ

ストレートラインと比べて、丸みのあるラインがかわいらしい印象を与えます。

女性らしいエレガントな雰囲気になりますよ。

ハートの切り込みが浅めのものを選べば、胸が見える心配もなく上品に着こなせます。

こんな人におすすめ！

デコルテを出すことで胸元がすっきりと見えるので、胸の大きい女性の方が似合いやすいです。

首を長く見せる効果もあるので、首が短い人や、首回りがガッチリしているなどの悩みがある人も女性らしく着こなせますよ。

ただし、このデザインはわき肉が目立つ可能性も・・・。試着をして、綺麗に収まるかどうかチェックすると良いですね。

ラウンドネック

丸い形のネックラインのこと。

肩先までのレース袖やノースリーブに使われることの多いデザインです。

鎖骨のでっぱりなどを隠してくれます。

イメージ

丸いラインなので、優しくて女性らしい印象を与えてくれます。

Tシャツのような普段着にも多いネックラインで、どちらかと言うとカジュアルな印象です。

こんな人におすすめ！

華奢な花嫁におすすめです。

ナチュラルでおしゃれなデザインが多く、カジュアルウェディングを考えている人にぴったり。

ラウンドネックは、開きが浅いものから深いものまであり、開き具合によって効果が違うんです。

開きが深いと首が長く見え、開きが広いと小顔に見えますよ。

首の短かさが気になる人や、丸顔の人におすすめです。

ボートネック

ラウンドネックよりも横長に広がったネックライン。

カーブを描く襟の形が船（ボート）の底のように見えることからこう呼ばれています。

襟ぐりが浅めで首回りの露出が少ないです。

デコルテがちらっと見えて、首元すっきり。鎖骨を美しく見せてくれます。

イメージ

控えめな露出なので、上品で清楚なイメージになります。

エレガントで女性らしい雰囲気を演出できます。

こんな人におすすめ！

カジュアルウェディングの人気とともに増えてきたネックラインで、洋服感覚で着やすく、こなれた着こなしができます。

ナチュラル派の花嫁に人気です。

デコルテをあまり露出しないので、胸のボリュームがなく華奢な人の方がすっきりと綺麗に着こなせますよ。

オフショルダー

ネックラインが両肩が出るほど大きく開いたデザインのこと。

肩先まで露出するので、鎖骨を綺麗にアピールできます。

肩幅が広くガッチリした体型の人でもすっきりと華奢に見える効果がありますよ。

肩紐のないビスチェタイプはサイズが合わないと下がってしまうことがありますが、オフショルダーは袖があるのでその心配がいりません。

最近人気が復活してきたネックラインです。

イメージ

少し肩から落ちた袖が大人っぽい雰囲気を演出してくれます。

正統派で上品な印象を持ってもらえますよ。

こんな人におすすめ！

腕の露出には抵抗があるけど、ネックラインは綺麗に見せたいと思う人にぴったり。

横に広がる形のネックラインなので、面長の人は顔の長さが目立たなくなります。

ビスチェタイプと比べて露出が控えめなので、格式の高いウェディングにも合います。

王道クラシカルドレスとしてどの世代からも人気があり、年配ゲストからも好評価のようです。

Vネック

胸元がV字に開いたネックライン。

デコルテを綺麗に見せてくれます。

肩紐が付いていてドレスがずれる心配がないのも嬉しいですね。

イメージ

直線的なネックラインは「かわいい」よりも「綺麗」な印象を与えます。

大人っぽくかっこいい女性らしさを演出できます。

こんな人におすすめ！

Vネックは縦ラインを強調して首元が華奢に見えるネックライン。

・顔が大きい
・丸顔
・首が短い
・首ががっちりしている

こんな悩みのある人に特におすすめです。

V字の開き具合が深すぎると縦のラインを強調してしまうので、面長の人はV字の開きが浅いものがおすすめ。

Vネックは海外でデザインされたインポートドレスによく見られます。

日本製とはひと味違うおしゃれなデザインが好きな人は検討してみてくださいね。

スクエアネック

四角くカットされたネックラインのこと。

スクエアとは「四角の」という意味です。

首筋が出るのですっきりした印象で、デコルテが美しく見えます。

ちなみにスクエアラインのドレスは、背面は正面よりも浅いスクエアラインのことが多いです。

イメージ

直線的なネックラインなので、クールで品のある雰囲気になります。

こんな人におすすめ！

首を長く見せたい人や、丸顔の人におすすめです。

大人っぽく着こなしたい人にもぴったり。

ワンショルダー

どちらか片方の肩だけ肩紐があり、もう片方は露出しているネックラインを指します。

左右アシンメトリーなデザイン。

イブニングドレスによく用いられるデザインみたいですよ。

肩を覆っている方の生地には花のコサージュなどを付けてポイントにすることが多いみたいです。

イメージ

大人っぽくセクシーなイメージです。

こんな人におすすめ！

左右アシンメトリーなデザインはウェディングドレスではとても珍しいです。

個性的でクールに決めたい人におすすめ。

ホルターネック

上半身から続く生地やストラップを首から吊るした形のネックライン。

ホルターとは、馬の口に付けて引く綱のことです。

胸元から続いた生地やストラップを首の後ろで結んだり留めたりするため、袖がありません。

腕、肩、背中を大きく露出する大胆なデザイン。水着でよく見るデザインですよね。

デザインはいろんなバリエーションがあります。

・胸元が大きく開いたVネック

・首元がつまったハイネック

・首回りで布地がクロスしているデザイン
など。

サイズがぴったり合っていないとデコルテ部分が浮いてしまうので、サイズ合わせが重要なドレスです。

イメージ

大きく開いた背中が大人っぽくセクシーな雰囲気になります。

前から見た印象と後ろから見た印象がかなり違うので、そのギャップにドキッとするドレスです。

こんな人におすすめ

胸元が大きく開いたネックラインのものは、胸が大きい人の方がよく似合います。

一方首まで詰まっているタイプはスリムな人の方がすっきりと着こなせます。

このデザインは首元から脇にかけてななめに生地が沿うため、肩まわりがすっきり見える効果があります。

肩幅がしっかりある人やいかり肩の人におすすめです。

バックスタイルを美しく見せたい人にもおすすめのデザインです。

ハイネック

首元がつまっているネックラインのこと。

襟部分が立ち上がっていて肌の露出が少ないので、正統派な教会式にもおすすめのネックライン。

重たい印象にならないように、デコルテ部分はレースやオーガンジーのような透ける生地を利用していることが多いです。

透け感のある生地にビジューや刺繍を施すと、素肌がとても綺麗に見えますよ。

イメージ

デコルテの露出が少ないので、上品でスタイリッシュです。

神聖でクラシカルな雰囲気になりますね。

こんな人におすすめ！

ハイネックは背が高く首の長い人がよく似合います。

胸の大きな人が着ると窮屈で太って見えてしまうことも・・・。スリムな人向きのデザインです。

ウェディングドレスとしては少し個性的なので、こだわりたい花嫁におすすめです。