結婚式の「ブートニア」って何？新郎を引き立てる選び方のポイントとコーデ実例を紹介

ブートニアって何？どんな由来があるの？

ブートニアとは、新郎が衣裳の左胸につけるコサージュ（花飾り）のことです。

衣裳のワンポイントになるアイテムで、「結婚スタイルマガジンSNSアンケート（※1）」によると約80％のカップルがブートニアを用意したそうです。

フランス語では「boutonniere」と言って、「ボタン穴」を意味します。

ブートニアはジャケットの襟の「ボタン穴」に通すものであることから、その名がついたのだとか。

とはいえ最近ではボタン穴に通さず、ピンで留めたり、胸ポケットに入れたりすることもあるようですよ。

また、ブートニアには結婚にまつわる素敵な言い伝えがあります。

ヨーロッパでは昔、男性がプロポーズしたい女性に花束を贈ることが一般的だったそう。

この花束は、男性が野に咲く花を摘んだり、住んでいる村の人々から花を集めて回ったりして、愛する人のために自ら作った特別なもの。

男性が差し出した花束から、女性が1本の花を抜き、「イエス」の返事として男性の胸に挿す・・・これがブートニアの由来だとされています。

ブートニアは必ず結婚式に必要なものではありませんが、由来を知るとぜひ取り入れたくなりますね！

ブートニアの種類・素材

ブートニアには様々なデザインがあります。

基本的には、バラやチューリップ、カラーなど、目を引く大ぶりな花がブートニアには向いていると言われていますが、最近では小花をメインにしたものもよく見られます。

花の数はシンプルに1輪のものもあれば、複数を組み合わせたデザインも。

あえて花ではなく、葉や枝のボリュームを増やしたナチュラル系のものもあります。

花材は、生花や造花、ドライフラワーなど様々。

ブートニアにつけるリボンや紐も、サテンのリボンや麻紐、細めのリボンなど人によって様々です。

ブーケが生花の場合は生花、造花の場合は造花・・・というように花嫁のブーケと同じ素材を使うことが多いよう。リボンや紐まで同じ素材で揃えて統一感を出す人もいるようですよ。

ブートニアの選び方については、後ほど詳しく説明しますね。

ブートニアの準備方法・費用相場

ブートニアの準備方法は？

ブートニアの準備方法には大きく分けて次の3つがあります。

・結婚式場や式場提携の花屋で購入する
・式場提携外の花屋や通販などで購入して持ち込む
・手作りする

ブーケを花屋で注文する場合は、同じ素材のブートニアがセットでついてくることもあるようです。

自分でこだわって選びたければ、ネット通販などで個別に購入したり、手作りしたりもできます。

ブートニアの費用相場は？

先輩カップルへのアンケート結果を見てみましょう。

「結婚スタイルマガジンSNSアンケート（※2）」 より

「3000円未満」というカップルが半数以上でした。

また、約9割のカップルが5000円未満におさえているよう。

リーズナブルな価格でブートニアを手に入れる人が多いんですね。

とくに手作りする場合は、1000円前後で作れることもあるようですよ。

ただひとつ注意しておきたいのが「持ち込み料」。

外部の花屋で購入したり、手作りしたりして持ち込む場合は持ち込み料がかかることがあります。事前に式場に確認しておけるといいですね。

ブートニアの選び方・ポイント

ブートニアはコーディネートのワンポイントになるので、他の部分との相性を考えて色やデザインを選ぶことが大切です。

ブートニアの選び方には、

・花嫁のブーケと揃える
・結婚式のスタイルやテーマに合わせる
・新郎の衣裳や小物との相性を考える

などがあります。それぞれくわしく紹介していきますね！

1.ブーケと揃える

花嫁のブーケと揃えてブートニアを選ぶのは、とてもポピュラーな方法。

「結婚スタイルマガジンアンケート（※3）」によると、結婚式でブートニアを付けた人の9割以上が、この方法で選んだそうですよ！

色や雰囲気だけでなく、花の種類や素材もブーケと揃えれば「お似合い夫婦」感がグーンとアップします。

たとえば、花嫁が白と青のバラのブーケを持つなら、ブートニアも同じく白と青のバラで作る・・・といった具合ですね。

ピンクのブーケ＆ブートニアの組み合わせも可愛いですよ。

男性にはちょっとチャレンジしづらいキュートな色味も、ブートニアなら取り入れやすそうです。

ブーケ以外でも、花嫁が花冠などを被る場合は、花冠とブートニアを同じ花で揃えるのも素敵。全体がお花でまとまったバランスのいいカップルコーデになりますよ。

2.式のスタイルやテーマに合わせる

結婚式のスタイルやテーマにこだわりたい人は、ぜひブートニアにもそのこだわりを取り入れてみましょう。

たとえば、「ナチュラル」がテーマのガーデンウェディングには、グリーンを中心にまとめたブートニアや・・・

カスミソウだけを使った、シンプルなブートニアなど。

ビーチリゾートでの結婚式には、お花ではなく貝殻やヒトデ、パールをあしらったブートニアもおすすめ。

細かな部分まで「海」を感じさせる、センスあふれるコーディネートに、ゲストも「オシャレだなぁ」と感心してくれそうです。

3.衣裳との組み合わせを考える

衣裳との相性を重視してブートニアを選ぶという方法もあります。

新郎が着るタキシードや燕尾服の色と合わせたり、ネクタイの色と合わせたり・・・統一感のある新郎コーデになりますよ。

衣裳の色と合わせるなら・・・

たとえば、「白」や「ネイビー」のような爽やかな色合いの衣裳を着るなら、白を中心としたブートニアがおすすめ。

大ぶりの白バラに白いリボンをあしらったデザインや、白とグリーンの2色でまとめたデザインなど・・・

シンプルな配色のブートニアは、スッキリとした清潔感を引き立ててくれますよ。

また「黒」も新郎衣裳の定番色ですよね。

落ち着きのある黒には、ブートニアで華やかさを加えてはいかがでしょう。

赤やオレンジなど鮮やかな暖色の花を使ったブートニアを合わせれば、大人っぽさと情熱を兼ね備えた新郎コーデになりますよ。

ネクタイの色・柄と合わせるなら・・・

新郎の胸元を飾るネクタイとブートニアをリンクさせるのもオシャレ。

たとえばこちら、ネクタイと同じ色のお花を取り入れたブートニア。

ラベンダーやイエローなどは、鮮やかな「差し色」でありながら爽やかさもあって素敵です。

ブートニアを束ねるリボンの部分で、遊び心を出すというのもアリ。

チェックやボーダーなど、柄物のネクタイに同じ柄のリボンを使ったブートニアを合わせてみましょう。

さりげなく統一感を出した、オシャレ上級者コーデになりますよ。

ブートニアのコーディネート実例

続いては、ブートニアを取り入れたコーディネート実例を紹介します！

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黒のタキシードに赤・ピンク系のブートニアを合わせたこちらのコーデ。

鮮やかな色味がシャープな装いを上品に引き立てています。

またブーケと同じ花を使っているので、統一感がありますね！

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こちらはドライフラワーを使ったブーケ＆ブートニア。ブーケをそのままミニサイズにしたようなデザインです。

岩場のロケーションやラフな新郎コーデともマッチしていて素敵！

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ネイビーのタキシードに、鮮やかな色味のブートニアが映えるこちらのコーデ。

落ち着いた色の衣裳にカラフルなブートニアを合わせると、洗練された印象になりますね！

ちなみに和装にブートニアを合わせたという人もいるよう。
伝統的な和の衣裳と、華やかなブートニアの組み合わせ・・・和洋折衷でオシャレですね！

新郎以外がブートニアをつけることも！

ここまで、新郎のコーディネート実例を紹介してきましたが・・・実は、ブートニアは両家の父や祖父がつけてもOKなんです！

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欧米では、新郎だけでなく新郎新婦の男性親族もブートニアをつけるのが一般的。

結婚式に華やかさをプラスできるだけでなく、ゲストに一目で新郎新婦の身内だと知らせることができます。

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お揃いの衣裳を着て新郎の付添人をする「アッシャー」や「グルームズマン」を取り入れる場合は、彼らにブートニアをつけてもらうのもいいですね。

アッシャーやグルームズマンが複数人いる場合は、同じブートニアで揃えると統一感が出て素敵ですよ。

ブートニアを使った演出も！

後に、ブートニアを使った演出を紹介します。

ブートニアは挙式前に控室でつけておくのが一般的ですが、最近では挙式中に演出としてつける人もいるようです。

先輩カップルの演出を見てみましょう。

ブーケ・ブートニアセレモニー

「ブーケ・ブートニアのセレモニー」とは、最初に紹介した、ブートニアのロマンティックなエピソードにちなんだ演出です。

ゲスト参加型なので盛り上がりも期待できますよ！

まず新郎の入場の際に、新郎がバージンロードやゲスト席にいる親しいゲストから花を一輪ずつ受け取り、ブーケをつくります。

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そして花嫁にプロポーズの言葉とともにブーケをプレゼント。

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花嫁は受け取ったブーケから一輪抜き取り、それをブートニアとして新郎につけてあげます！

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この「ブーケ・ブートニアセレモニー」と同じような演出に、「ダーズンローズセレモニー」というものもあります。

「ダーズンローズセレモニー」では、12本のバラを使って新郎がブーケを作ります。

12本のバラには、

「感謝」「誠実」「幸福」「信頼」「希望」「愛情」「情熱」「真実」「尊敬」「栄光」「努力」「永遠」

と、その一輪一輪に意味が込められているんですよ。より一層感動的な演出ができそうですね。

ブーケ・ブートニアのセレモニーについては、こちらの記事も読んでみてくださいね。

挙式や披露宴に気軽に取り入れられる！「ブーケ・ブートニアのセレモニー」って？

ジャケットセレモニーをアレンジ

「ジャケットセレモニー」とは、ノージャケット姿で入場した新郎に、新郎の母親や父親がジャケットを着せてあげる演出のこと。

このジャケットセレモニーのタイミングで、両親からブートニアをつけてもらうのも感動的です。

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「新郎とその両親の出番も増やしたいな」という場合は、取り入れてみてはいかがでしょうか！

ファミリーミートでお父さんにサプライズ

「ファミリーミート」とは、家族に婚礼衣装を着た姿をお披露目する演出のこと。

挙式の演出ではないですが、この「ファミリーミート」の時に、両家の父親にブートニアを贈るのも素敵です。

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感謝の気持ちを込めて胸元に飾ってあげれば、きっと喜んでくれますよ。

「結婚スタイルマガジン」SNSアンケート
調査時期：2022年11月
回答人数：（※1）425人、（※2）278人、（※3）337人