結納の仲人を立てた場合のお礼、マナー、やるべきことは?
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両家で仲人を立てて結納をすることに。
結納品も服装も準備はばっちり!
でもなにか忘れていませんか?
そう、仲人さんへのお礼です!
結納で仲人を立てる場合、お世話になる仲人には丁寧にお礼をしなくてはいけません。
なにをいつ、どうやって渡せばいいの?
マナーと段取りをしっかりチェックしておきましょう!
仲人にはどんなお礼をするべき?
結納の仲人は、結納の儀式を取りもつ大切な存在です。
両家の橋渡し役として結納を仕切るのはプレッシャーもかかるもの。
仲人をつとめてくださる方にはきちんとお礼をしましょう。
まず、仲人へのお礼には、大きくわけて次の4つがあります。
・御礼(おんれい・おれい)
・御車代(おくるまだい)
・御酒肴料(ごしゅこうりょう)
・手土産
ひとつずつ内容と金額、渡し方をチェックしてみましょう。
【仲人へのお礼1】御礼
「御礼」はその名前のとおり、結納の仲人役をつとめてもらうことに対する謝礼です。
金額の目安
金額に決まりはありませんが、結納金の1割を目安として、10~20万円を渡すことが一般的といわれています。
「結納の形式」や、「結納以外でもお世話になるか」によっても相場は変わるようです。
例えば、両家が女性の家やホテルなど、1か所に集まって結納を行う「略式結納」。
この場合は、「結納金の1割程度」が御礼の目安と言われています。
仲人が両家を往復する「正式結納」の場合は、仲人に負担がかかる分、御礼の目安も「結納金の1~2割程度」になります。
また、結納の前にお見合いの段階から仲人のお世話になっている場合も、「結納金の1~2割程度」と少し多めに渡すようです。
正式結納と略式結納の違いについて気になった人はこちらの記事もチェックしてみてくださいね!
渡し方
御礼は、水引きが「結び切り」または「あわじ結び」のご祝儀袋に包みます。
「結び切り」とは二度同じことが繰り返されないようにという意味が込められ、ほどけないような堅結びになっているのが特徴。
「あわじ結び」も結び切りの一種で、同じような意味で使われます。
水引きの色は紅白か金銀のものを選びましょう。
水引きの上に書く「表書き」は「寿」または「御礼」が一般的です。
名前の部分は、「両家」もしくは「二人」の連名にします。
御礼は地方や家によって、両家それぞれで用意したり、金額の相場が違うこともありますので、両家で話し合って決めましょう。
【仲人へのお礼2】御車代
本来は仲人の交通手段は両家で手配するのがベストです。
ただし、辞退されたり、手配を仲人本人がおこなうケースでは、代わりに「御車代」として現金を渡します。
正式結納などで、仲人が両家間を何回か移動する場合は、その都度「御車代」を用意します。
金額の目安
仲人の自宅から結納会場までの往復のタクシー代+αを目安にします。
実際は仲人が公共交通機関や自家用車で来る場合でも、タクシーなど一番快適な手段を使ったと考えて計算しましょう。
きっちり交通費分の小銭を渡すのではなく、キリの良い金額にしてくださいね。
遠方から来てもらう場合は、新幹線などのチケット代なども含めてすべて負担するのがマナー。
逆に家が近くて渡す金額が少なすぎる場合は、実際にかかる交通費の2~3倍にして調整するようにしましょう。
渡し方
「御礼」と同じようにご祝儀袋に包みます。
包む金額が1万円以下になる場合は、仰々しくならないよう、小さめのご祝儀袋や、水引やのしが印刷されたご祝儀袋を使うのがおすすめです。
表書きは「御車代」でOK。
御車代は、片道分ずつ両家それぞれから渡すことが多いようです。
金額に差がでないよう事前に両家で確認しておきましょう。
【仲人へのお礼3】御酒肴料
「御酒肴料(ごしゅこうりょう)」は、酒と肴(さかな)の文字のとおり、飲食代にあたるお金です。
基本は、結納の儀式のあとに「お祝い膳」として両家が仲人をもてなす食事会をします。
しかし、仲人から食事を辞退されたり、会食の時間がない場合は、代わりに「折り詰め(お弁当)+酒肴料」を渡したり、「酒肴料」としてお金を包んだりします。
金額の目安
仲人2人分で2~3万円程度が相場といわれています。
結納を仲人夫婦の自宅でおこない、食事をいただく場合は、料理代相当に手間代を加えたくらいの金額を包みます。
渡し方
ご祝儀袋は御礼と同じように水引きが「結び切り」のものを選びましょう。
表書きは「御酒肴料」が一般的。
仲人宅での食事代を包む場合は「御膳料(ごぜんりょう)」とすることもあります。
名前の部分は両家連名が主流です。
御酒肴料は「両家であらかじめ折半」か、「女性側」が用意して渡すことが多いようです。
女性側が用意して渡した場合でも、男性側は自分たちの食事代などを「御酒肴料」として包み、女性側へ渡すといいですね。
【仲人へのお礼4】手土産
「手土産」も欠かせないお礼のひとつです。
結納では、結納を納める男性側へのおもてなしのため、女性側から男性側に「引き出物」として手土産を渡すのが一般的。
仲人にも同じように手土産を準備しましょう。
地元の特産品やお菓子、果物などが一般的ですが、地域によっては赤飯やかつお節などの縁起物を贈ることもあります。
何を選べばよいかわからない人は、家族や結納品店の店員に聞いてみましょう。
金額の目安
はっきりとした決まりはありませんが、一般的に5千円~1万円ぐらいが目安といわれています。
渡し方
結納が終わったら、「御礼」や「御車代」に沿えてお渡しします。
手土産には結び切りの水引きの「のし紙」をつけ、両家連名で贈ります。
包みは紙袋でも問題ありませんが、風呂敷に包んで持っていくとより丁寧です。
以上、「御礼」「御車代」「御酒肴料」「手土産」の4つのお礼をご紹介しました。
では、最後にお礼を渡すタイミングを見ておきましょう。
お礼のタイミング
結納のお礼は、基本的に結納が終わった後、当日もしくは数日内にします。
1 結納の終わりに
結納の当日、結納が終わったタイミングでお礼を渡す方法です。
最近はこちらが主流のようです。
2 後日あらためて
結納当日は「御車代」「手土産」、お祝い膳がない場合は「御酒肴料」のみ渡し、数日内に改めて「御礼」を持って仲人宅を訪ねる方法です。
正式なお礼のしかたですが、最近ではかえって仲人に負担をかけてしまうという理由で、あまり行われていないよう。
日をあらためる場合は両家全員で「御礼」を持参するのが丁寧です。
全員で持参するのが難しい場合は、両家の代表者として新郎側の父親か母親、もしくは新郎新婦二人で訪ねることもあります。
仲人宅を訪問する際は、お菓子など手土産を持っていきましょう。
ちなみに、同じ仲人夫妻に結婚式の媒酌人(ばいしゃくにん)もお願いする場合は、結婚式後にまとめてお礼をすることが多いようです。
ただし、「御車代」や「手土産」などは、結納のタイミングで渡しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
仲人へのお礼には謝礼の意味の「御礼」だけでなく、「御車代」や「御酒肴料」、「手土産」を渡すのが一般的。
「御礼」は結納金の1~2割程度の金額が目安です。
ご祝儀袋や手土産ののし紙は、紅白または金銀の「結び切り」の水引きがついたものを選びましょう。
ただ、地域や家の考え方によって、仲人へのお礼の内容や贈り方は違うことも。
一方だけに負担がかかりすぎないよう、両家で話し合って決めましょう。
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