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嫁入り道具ってどんなもの?最近の傾向は?

後ろを向いた和装の新婦

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古風な響きのする「嫁入り道具」という言葉。

最近でも用意することがあるのか、また用意するとしたらどんな品を?

と気になっている人も多いのではないでしょうか。

嫁入り道具とは一体どんなものなのか、伝統的な嫁入り道具から、最近の嫁入り道具事情まで、まとめてご紹介します!

INDEX

嫁入り道具とは?

「嫁入り道具」とは、女性が結婚するにあたり、その後の結婚生活で困らないように女性の親や女性本人が準備して持って行く家財道具のこと。

昔は「女性の結婚=男性側の家に嫁として入ること」として、結婚を「嫁入り」と呼んでいました。

だから、嫁入りをする女性が持って行く道具を「嫁入り道具」と呼んでいたんですね。

昔は「嫁入り道具」を、婚約の儀式である結納のときに、男性側から女性側に渡される「結納金」を使って準備することが多かったようです。

結納品

もともとの結納金の意味が、「女性が嫁入りの準備をするためのお金」なので、これは納得ですね。

また、「嫁入り道具」には他にも、「女性の持参金」という意味合いも。

女性側の親がお嫁に行く娘のために色々持たせていた、という背景もあるようですよ。


では、「嫁入り道具」としていったいどんなものを準備していたのでしょうか?

虫眼鏡

まずは伝統的な嫁入り道具から見ていきましょう。

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伝統的な嫁入り道具

地域や家によって違いがありますが、代表的な「嫁入り道具」は次の3つです。

・婚礼家具
・婚礼布団
・着物

このほかにも食器や小物類など、こまごました物も持って行っていたよう。

4つの食器

さらに、昔の嫁入り道具は豪華であればあるほど良いと考えられていたため、立派な物が多かったそうです。


では、それぞれのアイテムを詳しく見てみましょう。

婚礼家具

家具にも色々ありますが、伝統的な嫁入り道具として一般的だったのは、桐たんすや鏡台といった「婚礼家具」と呼ばれる家具です。

○桐たんす
たんすの中でも、婚礼家具として有名なのが桐で作られた桐たんす。

桐たんす

当時の女性は、大きな桐たんすに、同じく嫁入り道具である着物をたくさん詰めて持って行っていたそうですよ。


○鏡台
鏡台も伝統的な嫁入り道具のひとつ。

鏡台とは、鏡と引き出しが付いた台がセットになった家具のこと。

特に鏡が正面、左、右の三面にある「三面鏡」のタイプが、着物を着るときに便利でよく使われていたようです。

鏡台

婚礼布団

「婚礼布団」も嫁入り道具の定番だったもの。

高級な生地を使った華やかでボリュームのある布団です。

婚礼布団

親戚や近所の人を集めて婚礼布団を披露するという風習のある地域もあり、見栄えが重視されていたようです。

また、婚礼布団と一緒に用意されたのが、お客さま用の布団や座布団。

お客さま用に布団を2組、座布団は夏用、冬用にそれぞれ10枚ずつ持ち込む、なんてことも!

家に広い押入れがあるような時代には、普通だったのかもしれませんね。

着物

結婚してからの冠婚葬祭で着る「黒留袖」や「喪服」、「訪問着」などの着物です。

着物を着た女性

着物は嫁入り道具に欠かせない物として、結婚する女性たちは一式あつらえていたようです。

黒留袖や訪問着ってなに?と思った人はこちらをどうぞ。

【結婚式の留袖マナー】黒留袖を着るのは誰?立場別の選び方や着こなしをご紹介

メモ帳

最近の傾向は?

始めにお伝えしたとおり、「嫁入り道具」は結納金を使って準備することが多かったよう。

でも現代では結納を行なわない場合もあり、たとえ結納をしても、両家で話し合って「結納金はなし」とする場合もあります。

ですので、「嫁入り道具は何も用意しなかった」という人も増えているようです。

中には「嫁入り道具という言葉すら聞き慣れない」と言う人もいるほど。

クエスチョンマークを浮かべている人

嫁入り道具を用意する場合でも、最近では昔ほどたくさんの物を用意することは少なくなっています。

特に「たんす」や「鏡台」などの大きな家具は選ばない人も多いとか。

その背景にあるのは、「現代の住宅事情」と「ライフスタイルの変化」。

住宅街

二人が結婚して住む家が狭かったり、もともと部屋がクローゼット付きで収納が足りていたりすると、

「大きなたんすや鏡台は置かなくてもいいか・・・」

となるようです。

また、昔の生活と比べると、

「着物を普段の生活で着ない」
「来客が少ないからお客さま用の布団はいらない」
「和室がないから座布団に座らない」

畳の上の座布団

なんてことも。

では、現代で嫁入り道具を用意する場合、どんなものを持って行くのでしょうか。

今どきの嫁入り道具

昔のようにはっきりした定番物はありませんが、最近の女性が結婚するにあたり用意することの多いアイテムを5つほど挙げてみましょう。

家電

嫁入り道具として人気なのは冷蔵庫や洗濯機、エアコンといった家電製品。

ドラム式洗濯機

まずは生活するために必要なものを揃えるという堅実なセレクトですね。

家具

家具についても、最近は二人の新生活に必要な物を自由に選んでいる傾向があります。

ダイニングテーブルセット

強いて代表的な家具を挙げるとすれば食器棚。

食器やカトラリーなどとまとめて、女性側で用意するケースもあるようですよ。

寝具

現在でも嫁入り道具として寝具を用意したという人もちらほら。

ただし、昔と違ってお客さま用の布団や座布団は使わないという理由で、結婚する二人の分だけ準備するのが一般的です。

寝具一式

また、数十万円もするような婚礼用の高級布団は手入れが大変だからと、普通の寝具を選ぶ人が増えているようです。

喪服

万が一のことがあると急に必要になる喪服。

喪服を着た女性

「いざというときに慌てないよう、嫁入り道具として用意したほうがいい」

「着物は持たなかったけど、喪服だけは準備した」

という人もいるようです。

パール

冠婚葬祭のシーンで身に着けることの多いパール。

パールのネックレスとピアス

「かさばらず、でも冠婚葬祭のときに役立つ!」というのが人気の理由のよう。

パールのネックレスやピアスなどを一揃え持っておくと便利ですよ。

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まとめ

嫁入り道具とは、女性が結婚するにあたり、その後の結婚生活で困らないように用意して持って行く家財道具のこと。

昔は「婚礼家具」「婚礼布団」「着物」などが代表的な嫁入り道具でした。

最近では、結婚する二人の住む家やライフスタイルに合わせて、「家電」、「家具」、「寝具」など自分たちに必要な物を自由に選ぶ傾向に。

また、冠婚葬祭で身に着ける「喪服」や「パール」など、実用的なアイテムを選ぶ人も多いようです。

嫁入り道具は地域や家によって違いもあるので、用意するのかしないのか、また何を用意するか決めるときは、親や相手側と相談しながら揃えていきましょう。

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