人前式の立会人代表って何するの?挨拶はどんなことを言えばいい?
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神様にではなく、ゲスト全員を「立会人」として誓いを立てる「人前結婚式」。
そんな人前式で、「立会人代表」になってほしいと新郎新婦から頼まれたあなた。
「立会人代表」って何!?
どんなことをすればいいの?
そんな疑問にお答えして、人前式の立会人代表とは何か、その役目と挨拶の仕方をご紹介します。
立会人代表ってどういうもの?
はじめにお話ししたように、「人前式」では参列してくれたゲスト全員が「立会人」です。
「立会人代表」とはその言葉の通り、立会人全員の代表。
人数は、新郎側と新婦側それぞれから一人ずつが一般的です。
新郎新婦と深いつながりのある親族や友人が選ばれることが多く、両家の仲立ちをする仲人がいる場合はその人が兼任することも。
立会人代表に選ばれるということは、それだけ新郎新婦に信頼されているということなんですね。
ではそんな立会人代表には、どんな役目があるのでしょうか?
立会人代表の役割
立会人代表には、結婚式中に色々な役目があります。
どんな役目があるのか見ていきましょう。
見守り・サポート役
立会人代表は、新郎新婦のそばに立って、色々とサポートする役割を頼まれることも。
結婚式の最中、そっとドレスの裾を直してあげたり、指輪交換のときにグローブやブーケを預かったり・・・
一番近くで新郎新婦を見守ることができますね。
結婚誓約書へのサイン
立会人代表の大きな役目は、「結婚誓約書(結婚証明書)」にサインをすること。
「結婚誓約書」とは、結婚の記念に、新郎新婦や証人がサインをする書類です。
法的な書類ではありませんが、人前式では人気の演出のひとつ。
新郎新婦が順番にサインした後、立会人代表がサインをします。
「二人の結婚を、ゲスト全員が認めました」という代表のサインなんですね。
実際に役所に提出する婚姻届をその場で書くことも。
この場合、婚姻届の「証人欄」にサインすることもあります。
結婚成立宣言
サインした結婚証明書をゲストみんなに見せながら、二人の結婚が成立したことを宣言します。
これで晴れて、二人の結婚がみんなに認められるんですね!
立会人代表の挨拶(スピーチ)
立会人代表は、みんなの前で簡単な挨拶をお願いされることがあります。
どんなことを話せばいいのか、迷ってしまいますよね。
立会人代表挨拶の仕方については、後ほどくわしくご紹介します。
こうして見ると、「立会人代表ってなんだか大役がいっぱい・・・」と思ってしまいますが、これらをすべてお願いされるとは限らないんです。
サポート役は別の人がする場合もありますし、結婚成立宣言も「進行役」の人がしてくれる場合も。
挨拶だって、ナシの場合があります。
人前式は、形にとらわれない自由な結婚式です。
新郎新婦の考えしだいで、進行もさまざま!
当日はリハーサルがあったり、進行役がきちんとリードしてくれたりするので、それに従って任された役目をこなしましょう。
どんな服装で行けばいいの?
人前式は自由な結婚式です。
新郎新婦も、和装洋装、さまざま。
立会人代表の服装にも、特に決まりはありません。
ただ、新郎新婦のそばに立つことが多い立会人代表は、他の参列者より目立ちますよね。
ゲストに背を向けて新郎新婦のお世話をすることも多いので、後ろ姿もよく見られます。
ここはある程度、きちんとした服装で臨みたいもの。
女性の場合、独身なら振袖も素敵!
既婚者は、訪問着や留袖(とめそで)だと上品です。
「訪問着?留袖?着物の種類がよく分からない・・・」
という人は、こちらの記事の「正しい服装【和装編】」という章を読んでみてください。
【女性の服装マナー】結婚式お呼ばれのOK・NGって?年代別の服装やゲスト実例もご紹介
洋装なら、落ち着いたドレスやアンサンブルのスーツなんかがおすすめ。
過度に肌を露出するようなドレスは避け、袖のないドレスならショールやボレロを羽織りましょう。
靴はつま先がきちんと隠れたパンプスで。
新婦とかぶりがちな、全身真っ白や、お葬式を思わせる全身真っ黒の服装は避けましょう。
男性なら、やはりスーツがおすすめ。
ブラックスーツやダークスーツに白のワイシャツ、ネクタイはシルバーグレーなどの明るい色でフォーマル感を出しましょう。
ちょっと華やかに見える、ポケットチーフを挿してもいいですね。
この辺は、普通の結婚式での服装マナーと変わりません。
気をつけたいのは、結婚証明書にサインするという役目があるため、意外と手元に視線が集まるということ!
カメラでズームされて、手元の写真を撮られる可能性だってあります。
男性も女性も、爪や手のお手入れまで忘れずにすると、完璧ですね。
両家の立会人代表が、洋装と和装に分かれても問題はありません。
心配なら、当日の服装を新郎新婦に相談するといいですよ。
では最後に、立会人代表の挨拶について詳しくご紹介します。
立会人代表の「挨拶」
立会人代表として挨拶をする場合、だいたいの流れはこんな感じです。
1 祝辞
2 簡単な自己紹介(新郎新婦との関係)
3 新郎新婦のエピソードなど
4 結びの言葉
場合によっては、はじめに「人前式とはどういう結婚式か」ということを、ゲストに説明することも。
これも進行役がする場合は不要です。
挨拶は長々とせず、短めにまとめるのがポイントですよ。
では実際どういう挨拶になるのか、文例を2つご紹介しましょう。
新郎側の友人として立会人代表になった場合
太郎君(新郎名前)、花子さん(新婦名前)、本日はおめでとうございます。私は、太郎君と同じサッカーチームに所属する山田と申します。
太郎君は名ストライカーで、特に花子さんが応援に来てくれているときの活躍は二割増しでした。
チームメイトが羨むくらい仲のいい二人が、こうして今日という日を迎えたこと、嬉しく思っています。私達も証人として、お二人の幸せをずっと見守り、サポートしていきます。どうか末永く、お幸せに。
本日は誠に、おめでとうございます。
新婦の妹が立会人代表になった場合
太郎(新郎名前)さん、お姉さん、本日はおめでとうございます。
本日、お二人の立会人代表を務めさせて頂きます、妹の幸子です。
よろしくお願いします。姉とは、小さい頃はよくケンカもしましたが、大きくなってからはよく一緒に遊びにいきました。
一緒に居ると友達のように楽しくて、でも私が困ったときは、姉らしくいつもアドバイスをくれました。私は、美人の姉が昔から自慢でしたが、今日の姉は今までで一番キレイです。
太郎さん、これからは姉のことをよろしくお願いします。
いつまでも、仲のいい二人でいて下さい。お二人の末永い幸せを願っています。
本日は、誠におめでとうございます。
できれば、新郎側、新婦側、それぞれの立会人で、挨拶の長さや結びの言葉などを合わせると、統一感が出ますよ。
人前式はスタイルもさまざま。
あなたが新郎新婦と仲のいい友人や兄妹である場合は、もっとくだけた口調で挨拶してもOK。
でも参列者に年配の親族や会社の上司などが多い場合は、あまりにくだけた口調だと眉をひそめられるかもしれません。
参列者や結婚式の雰囲気を知った上で、内容を考えたいですね。
まとめ
「立会人代表」とは、すべてのゲストの代表なんですね。
立会人代表が任される可能性のある役割は、新郎新婦のサポート役から、結婚誓約書へのサイン、結婚成立宣言、代表挨拶までさまざま。
どれを任されるのか、新郎新婦に聞いておきましょう。
服装は、洋装でも和装でもOK!
結婚式での服装について基本的なマナーを守っていれば、両家が和装・洋装に分かれても大丈夫です。
結婚証明書への署名で手元に視線が集まることもあるので、手先までケアしていけば完璧ですね。
挨拶は短めにまとめるのがベスト。
人前式は自由なスタイルの結婚式なので、挨拶の組み立てや口調などは、自分なりにアレンジして考えましょう。
新郎新婦が信頼してお願いしてくれた「立会人代表」ですから、ぜひ喜んで引き受けたいですね!
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