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神前式の流れとは?儀式や用語の意味をイラストつきでわかりやすく解説!

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神前式の流れ

公式インスタグラムはじまりました!

神前式を挙げようと考えている人へ。

神前式には、教会式や人前式とは違ったいろいろな儀式があるのをご存じですか?

例えば、
「三献の儀(さんこんのぎ)」や
「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」など

いったいどんなことをするのか、気になりますよね!

そこで、ここでは神前式当日の儀式の流れをご紹介。

聞いたことのないような儀式も、イラストをまじえて分かりやすく解説していきます!

INDEX

当日の式の流れ(前半)

それではさっそく、
「神社で挙げる神前式の一般的な流れ」
を見ていきましょう。

1 手水の儀(ちょうずのぎ)

みなさんも神社へお参りに行ったとき、入り口に溜めてある水で手を洗ったことがあるかもしれません。

神前式でも、式の舞台となる神殿に入る前に、参加者全員の身をお水で清めます。

ひしゃく

それが「手水の儀」です。

「手水の儀」は、次のような流れで進めていきます。

①右手でひしゃくに水を汲み、左手を清める
②右手、口も水ですすぐ
③用意されている懐紙(かいし)という和紙で、口元や手の水気をふき取る

2 参進の儀(さんしんのぎ)

「参進の儀」とは、一言でいうと「出席者入場」です。

・神職(しんしょく)
・巫女(みこ)
・雅楽演奏者(ががくえんそうしゃ)

参進の儀の様子

がこの段階から登場します。

彼らに導かれ、新郎新婦、仲人、両親、親族、友人の順で列席者が列になって進み、神殿へ上がります。

神前の正面に新郎新婦。

そして、神前に向かって右側に新郎側親族、左側に新婦側親族となるように、新郎新婦との結縁関係が濃い順で座ります。

3 斎主挨拶(さいしゅあいさつ)

式の進行をつとめる神職のことを、「斎主(さいしゅ)」といいます。

斎主(さいしゅ)

この「斎主」からの最初の挨拶のあと、神前へ向かって全員で一礼を。

これから式を見守ってくれる神様へ、「お願いします」というわけですね。

神前に向かって一礼する様子

4 修祓の儀(しゅばつのぎ)

簡単に言うと「おはらい」の儀式。

「修祓(しゅばつ)」とは、心身を清めるための「お祓い(はらい)」という意味。

斎主が祓詞(はらいことば)を述べ、身の穢れ(けがれ)をはらい清めてくれます。

祓串

その後、斎主が神様に召し上がっていただくものとして、塩やお米、お酒、山の幸、海の幸などを捧げる「献饌(けんせん)の儀」へと移ります。

うーん。漢字が難しい!

5 祝詞奏上(のりとそうじょう)

簡単にいうと「お祝いの言葉」を読み上げる儀式。

斎主が「祝詞(のりと)」つまり「お祝いのことば」を神に向かって読み上げます。

祝詞が書かれた紙

この儀式で、ふたりの結婚を神様に報告するというわけです。

6 三献の儀(さんこんのぎ)

いわゆる「サカズキ(杯)を交わす」儀式。

新郎新婦が、小型・中型・大型のサカズキを、この順番で交わします。

 三献の儀に使用する小型・中型・大型のサカズキ

お神酒(おみき)を飲み交わしたら、
夫婦の契り(ちぎり)が結ばれます。

契り(ちぎり)は、約束の意味ですね。

夫婦で盃を交わし、固い縁を結ぶという意味では、チャペル式のセレモニーでいうところの「誓いのキス」に似ていますね。

サカズキ(杯)を交わす順番は次のとおりです。

①「小杯」で新郎→新婦→新郎の順に小杯でサカズキを交わす順番
②「中杯」で新婦→新郎→新婦の順に中杯でサカズキを交わす順番③「大杯」で新郎→新婦→新郎の順に大杯でサカズキを交わす順番

三種類の杯でそれぞれ「三回ずつ」
合計「九回」飲む。

だから「三三九度」とも呼ばれています。

飲むときは1口目と2口目は口をつけるだけで、3口目に飲むというのが一般的な作法とされているようです。

お酒が苦手な人は飲み切る必要はないようなので安心してくださいね。

さて、ここまでが式の流れ(前半)でした。
つづいて、後半を見ていきましょう。

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当日の式の流れ(後半)

7 誓詞奉読(せいしほうどく)

新郎新婦が夫婦としての誓いの言葉を読み上げる儀式です。

新郎新婦、ふたりそろって神前へ一礼。

それから、新郎が「誓い」の「詞(ことば)」を神へ向かって読み上げます。

新郎新婦が誓詞奉読を行う様子

新婦は新郎に続いて、自分の名前だけを添えるのが一般的。

新郎新婦が読み上げる「誓詞」は神社の方で用意されているので、基本的には自分で文章を考えていく必要はありません。

8 指輪交換

新郎から新婦へ、新婦から新郎へ、おたがいの左手薬指に結婚指輪をはめます。

指輪交換を行う手元

もともとの神前式にはなかったそうですが、最近では広く取り入れられているようです。

9 玉串奉奠(たまぐしほうてん)

「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」は、「玉串(たまぐし)」を神前にお供えして、「神とふたりのつながり」を固めるための儀式です。

「玉串」とは、榊(さかき)という木の小枝に紙垂(しで)を付けたもの。

玉串

神と人をつなぐ役目を果たします。

玉串(たまぐし)を神前におそなえする時にはルールがあるので、しっかりマスターする必要があります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【神前式】玉串奉奠(たまぐしほうてん)の作法をイラストで丁寧に解説!

10 巫女の舞(神楽奉納)

巫女が「ふたりの門出」を祝福するとともに、「両家の繁栄」を祈って舞を披露してくれます。

一般的には、この儀式を「神楽奉納(かぐらほうのう)」といいます。

なお、巫女の舞は神社によってはオプションになっている場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。

舞を踊る巫女の後ろ姿

11 親族盃の儀(しんぞくはいのぎ)

列席者全員もしくは代表者が、盃でお神酒を飲み、「親族同士のつながり」を固めます。

ここでは、新郎新婦の親族がサカズキ(杯)のお神酒を3口で飲み干します。

お神酒と盃

そしてこの後、斎主が神様に捧げたものを下げる「徹饌(てっせん)の儀」へと移ります。

12 斎主祝辞

最後に、斎主から、ふたりと両家への祝辞が述べられ、参列者一同で神前に拝礼します。

13 退場

斎主→新郎新婦→仲人→親族の順に退場します。

手を取り合う新郎新婦の手元

以上、一般的な神前式の流れでした。
いかがでしたか?

意外とたくさんの儀式が詰まっていますよね。

まとめると、神前式は以下のような流れで執り行われます。

神前式の流れまとめ
式の流れ 内容
手水の儀
(ちょうずのぎ)   
式への参列に先立って
身を清める。
参進の儀
(さんしんのぎ)
斎主、巫女、雅楽演奏者、
新郎新婦とその親族が
神殿へ入場する。
斎主挨拶
(さいしゅあいさつ)
斎主からの挨拶の後、
神前へ一礼。
修祓の儀
(しゅばつのぎ)
斎主による
祓詞(はらいことば)
とともに心身を清める
お祓いを受ける。
祝詞奏上
(のりとそうじょう)
斎主が「祝詞」を読み上げ、
新郎新婦の結婚を神様に
報告する。
三献の儀
(さんこんのぎ)
新郎新婦が三種類の杯で
交互にお神酒(おみき)
をのむことで
夫婦の契りを結ぶ。
誓詞奉読
(せいしほうどく)
新郎新婦が神前に
「誓詞」を読み上げる。
指輪交換 新郎と新婦とで
結婚指輪を交換する。
玉串奉奠
(たまぐしほうてん)
神様と人とをつなげる
「玉串」を神前に捧げる。
巫女の舞
(神楽奉納)
新郎新婦の門出の祝福、
両家の繁栄を願って
巫女が舞を披露する。
親族盃の儀
(しんぞくはいのぎ)
両家の親と親族が
お神酒を飲む。
斎主祝辞 斎主からの祝辞の後、
神前へ一礼。
退場 斎主を先頭に
一同が退場します。

式自体にかかる時間としては30分程度で、着付けや入退場などの準備の時間も含めると2時間ほどとなるでしょう。

「難しい漢字が多いなあ。覚えられる気がしない…」
と思った人。

大丈夫です!
神前式では、斎主や巫女、それから当日の新婦のお世話係である「介添え」がしっかりサポートしてくれます。

斎主、巫女、介添えの3人

細かく全部覚える必要はないので、大まかな進行だけ、頭に入れておけばOKです。

ここまでは、神前式の一般的な進行例をご紹介しました。

実は他にも、参列者と一緒に楽しめるような神前式ならではの演出もあります。

最後に、そうした演出をいくつかご紹介しますね。

【参列者も楽しめる】追加の演出例

折り鶴シャワー

まずご紹介するのは、「折り鶴シャワー」。

教会式の演出では「フラワーシャワー」が王道ですよね。

神前式では、花びらの代わりに折り鶴を使った「折り鶴シャワー」がおすすめ!

新郎新婦の退場の際に浴びせてもらう演出なので、参列者にも楽しんでもらいやすそうです。

カラフルな折り鶴を用意すれば、きっと盛り上がりますよ。

扇渡しの儀

続いては「扇渡しの儀」。

参列者に参加してもらう演出なので、こちらも盛り上がること請け合いです!

演出の流れは、まずたくさんのリボンのうちの1本にだけ扇を結び付けておき、これをまとめて新婦が持ちます。

そして、参列者にリボンを引いてもらい、見事扇のついたリボンを引いた人には、扇をプレゼント。

「ブーケプルズ」と似ていますが、「扇渡しの儀」なら神前式の雰囲気にもピッタリですね!

水合わせの儀

最後にご紹介するのは、「水合わせの儀」です。

簡単にいうと、両家それぞれの家で汲んだ水をひとつの盃に合わせ、それをふたりで飲むという儀式です。

異なる家庭で育ったふたりが固く結ばれ、ひとつの家族として末永く幸せに暮らせるようにという願いが込められています。

どの演出も魅力的で、ステキな思い出になりそうですね。

ただ、会場によっては行うのが難しい演出もあるので、事前に会場に確認してから準備するのがよさそうです。

他にも神前式に合う演出を知りたくなった人は、こちらの記事をどうぞ。

和婚ならではの魅力!和装ウェディングにおすすめの演出アイデア

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まとめ

厳かな雰囲気に包まれて行われる神前式。日本の伝統を肌で感じたいというカップルにはぴったりですね。

難しい名前の儀式をひとつひとつ覚える必要はありませんが、しっかり勉強していくのももちろんGOOD。

『三献の儀』は夫婦の契り、『誓詞奉読』は神様への誓い…

という風に、自分たちの中で意味を確かめながら式を進めていけば、神様もふたりの絆をもっと強く結んでくれそうです。

そして、神前式に合った和風の演出も取り入れれば、みんなの思い出に残るステキな式になりますね。

「神前式について、もっといろいろ知りたい!」
という人は、下の記事もチェックしてみてください。

神前式の基礎知識まとめ!式の流れや魅力・費用・衣裳・髪型など一挙解説

また実際にどんな神社があるのか見てみたい人はこちらの特集をチェック!

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