結婚式のブーケを長持ちさせる・きれいに保存するテクニック!
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結婚式や前撮りで使ったブーケや、プロポーズでもらったブーケ。
いずれは枯れてしまうものですが、大切な思い出のブーケは、できるだけ長く残したいもの。
そこでこの記事では、ブーケを長持ちさせるためのポイントを解説!
押し花やドライフラワーに加工する方法や、加工したお花の飾り方もご紹介します。
生花のまま長持ちさせるなら
ブーケを生花のまま、できるだけ長く楽しみたい場合に意識するといいポイントはこちら。
・活け方や花瓶を置く場所に注意する
・水をきれいに保つ
・水をしっかり吸わせる
・栄養をあげる
それぞれについて、何をどうすればいいのか解説していきますね。
活け方や花瓶を置く場所に注意する
花を活ける前に、まずはブーケのラッピングを外しましょう。
ブーケの形を残したい場合は、紐やゴムは付けたままでも大丈夫ですが・・・
蒸れて傷みやすくなってしまうので、できれば紐やゴムは外しておいた方がベター。
ちょうどいいサイズの花瓶がないという場合は、コップや小さな花瓶などに小分けにして活けるというのもアリですよ。
また、花瓶を置く場所にも気を付けましょう。
長持ちさせるのに適切な温度は、5~10℃ほど。
高温多湿の場所は、雑菌が発生しやすいため、花が早く枯れてしまう原因に。
できるだけ直射日光の当たらない涼しい場所に置くようにしましょう。
ただし、直接冷房の風が当たるような場所は、乾燥して花の水分が蒸発してしまうので、注意してください。
水をきれいに保つ
大切なブーケを生花の状態でできるだけ長く楽しむには、水をきれいに保つことが重要です。
切り花にとっては水が栄養。
きれいな水を吸収することが、花を長持ちさせるための基本的なポイントなんです。
では、そのためにはどのようなことをすればいいのでしょうか?
水を毎日交換する
花瓶の水をそのまま置いておくと、雑菌の繁殖によってだんだんと水が濁ってきます。
また、水分中の酸素が減って植物が呼吸できなくなってしまいます。
毎日水を替えて、花の過ごしやすい環境にするよう心がけましょう。
水を替えるのと同時に、花びんの内側についたぬめり(=雑菌)も取り除きましょう。
ぬめりを取らないと、水を入れ替えてもすぐまた雑菌が繁殖してしまいます。
スポンジと洗剤でしっかり洗うと、きれいにとれますよ。
水に抗菌作用のあるものを入れる
漂白剤や10円玉、お酢、重曹などは、抗菌作用があり、水をきれいにしてくれるアイテム。
花瓶の水に入れると、雑菌の発生を抑えてくれます。
しかし、いずれも量には注意が必要。
特に、漂白剤やお酢は入れすぎてしまうと逆に花をダメにしてしまうことも。
大きな花瓶でも1滴~数滴程度にし、入れすぎないように注意しましょう。
水をしっかり吸わせる
いくら水がきれいでも、花がしっかりと水を吸えないと枯れてしまいます。
花に水を吸わせるためには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか?
茎を切り落とす
茎はできるだけきれいな状態にし、汚れてきたら少し切り落としてあげましょう。
この時、茎の先を水に入れながら切ると、切り口に空気が入らず、より水を吸いやすくなります。
これを「水切り」と呼びます。
水切りをするときは、切れ味のいいはさみで斜めに切りましょう。
こうすることで、水に触れる面が増えて水をたくさん吸うことができますよ。
活ける前の花束は、茎が傷んでいたり、水不足になっていたりします。
活ける前にも水切りをし、活けた後もできれば1日1回、水替えのタイミングで水切りも一緒にするといいでしょう。
枯れた花や無駄な葉・つぼみは取る
枯れた花は取り除きましょう。
枯れていない花に水分を優先的に行き渡らせるためです。
また、無駄な葉やつぼみが多いと、全体に十分な水分や栄養が行き届かないため、花が枯れやすくなります。
多すぎる葉や、小さすぎるつぼみは取り除いておきましょう。
とくに葉が水に浸かると、水が腐りやすくなってしまうので、水に浸かってしまう部分の葉は必ず取ってくださいね。
ただし、葉は取りすぎにも注意。
光合成で栄養を作ってくれる葉は、取りすぎてしまうと、花の栄養が足りなくなってしまいます。
花に元気がない場合は「深水」をしてみる
花がぐったりしているなど、特に元気がない場合は、たっぷり水を吸わせる「深水」を試してみてください。
やり方は以下の通り。
1 茎の切り口の方を出した状態で新聞紙を巻きます。
2 新聞紙をテープでとめて固定します。この時緩すぎたり、きつすぎたりしないよう注意しましょう。3 バケツに深めに水を入れて、花に水がつかないように浸けておきます。水から出ている部分の新聞紙は霧吹きで軽く湿らせます。
半日~1日でぐったりとしていた花も、元気を取り戻しているはずですよ。
ぜひ試してみてください。
栄養をあげる
ブーケに使われる切り花は、花瓶に活けると花瓶の水分のみを吸収しますが、これだけでは十分な栄養とはいえません。
どのように栄養を補ってあげればいいのでしょうか?
砂糖水につける
生花を少しでも長持ちさせるには、花瓶の水に砂糖を混ぜて砂糖水にするとGOOD。
「糖分」を混ぜることで、花に十分な栄養が行きわたり、長くきれいな状態を保てます。
ただし砂糖は腐りやすいので、特に夏場は定期的に水を替えることを忘れないよう、注意しましょう。
延命剤をつかう
さらに長く花を楽しみたいなら「延命剤」がおすすめ。
延命剤には栄養成分が入っているだけでなく、抗菌作用もあるので、細菌が発生しにくいんです。
ちなみに、延命剤が手元にない場合などは、サイダーなど無色の炭酸飲料を延命剤代わりに使うこともできます。
サイダーなどに含まれる糖分は、果糖ぶどう糖液糖など、ふつうの糖よりも粒子が小さいので、花が吸収しやすいんです。
また、炭酸の抗菌作用も期待できます。
ただし、糖が細菌の餌になってしまうことも・・・できれば1日1回は水替えをするのがGOOD!
加工して保存するなら
ここまで紹介してきた方法は生花の寿命を延ばしてくれますが、それでも生花はいつか枯れてしまうもの。
大切なブーケをもっと長く残しておきたいなら、加工して保存するのがおすすめです。
自分でもできる加工方法としては、押し花やドライフラワーなどがあります。
それぞれ詳しく見てみましょう。
押し花にする
花を押しつぶして乾燥させる押し花は、手軽で自分でも加工しやすい方法。
一度はやったことがある人も多いかもしれませんね。
押し花は、場所も取らず飾りやすいのがポイント。
多少変色してしまうのが難点ですが、ブーケの色合いも残せるのが嬉しいですね。
作り方は簡単。
ティッシュで挟んだ花をさらに新聞紙などの紙で挟み、上から重しを乗せるだけです。
最近では押し花用の乾燥シートやマットなどもあるので活用してもいいですね。
数日~1週間ほどで花が乾けば出来上がりです。
完成した押し花は丁寧にはがし、額に入れて飾ると、インテリアとしてもとても素敵です。
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詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
結婚式ブーケを押し花に!自分でできる押し花の方法って?【アフターブーケ】
ドライフラワーにする
花をそのままの形で乾燥させるドライフラワーは、自分でも簡単にブーケの立体感を残せる方法です。
色の鮮やかさは残せないものの、長期間ブーケを保存することができます。
こちらも作り方は簡単。
花を種類ごとに束ねて、直射日光が当たらない風通しの良い場所に花を下に向けて吊るしておくだけでOKです。
花の色をできるだけ残したい場合は、シリカゲル(乾燥剤)を使用する方法もあります。
密閉容器にシリカゲルを敷き詰め、そのうえに花を置き、さらにシリカゲルをかぶせてふたをします。
2週間ほどで花が乾燥して完成。
完成したドライフラワーは花瓶やバスケット、透明な箱などに入れて飾ると、とても素敵です。
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思い出の花を飾ることで、いつでもその時の気持ちを思い出すことができそうですよね。
ドライフラワーの加工方法については、こちらの記事でも解説しています。
ぜひご覧くださいね。
ウェディングブーケをドライフラワーに!代表的な加工方法や手順をご紹介
番外編:花によっては植えて育てるのもあり
もっと長く残したい人は、挿し木にして植えるというのも素敵。
バラ、あじさい、菊などの花は、特に初心者でも挿し木にしやすい花。
鉢などに移して根が出るのを待ちましょう。
しっかりと根付けば、地面に植え替えて大きく育ててもいいですね。
花の成長を楽しみながら、本格的に長く残すことができますよ。
まとめ
思い出のブーケは、いつかは枯れてしまうものですが、できるだけ長くきれいに保存したいもの。
水や飾る環境に気を付けたり、葉や茎を適切に処理したり、適度な栄養を与えるなど少し気を配ったりすることで、生花の状態を長く楽しめます。
さらに長く保存したければ、花を加工してもGOOD。
押し花やドライフラワーなら、自分でも簡単に加工できて、素敵な思い出を長く残すことができますよ。
「他の人たちは結婚式後のブーケをどうしていたのか気になる!」という人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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