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「がん保険」って必要?何のためにあるの?がん保険の基礎知識

医療アイコンを積み上げる人

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「がん保険」って聞いたことはあるけれど、いまいちピンとこない・・・
「医療保険」とは何が違うの!?

結婚したらがん保険には、入っておいた方が良いの?

知っておきたい、がん保険の基礎知識を詳しく解説!

「がん保険」の一般的な保障内容と注意点、医療保険との違いについてもご紹介します。

INDEX

登場人物紹介

「がん保険」とは?

「がん保険」とは、「がん(悪性腫瘍)」になったときに色々な保障が受けられる保険のこと。

「がん」だけに保障を絞った保険で、手厚い保障を受けられるのが特徴です。

手厚い保証に守られる保子

どんな時に保障されるの?

がん保険は、がん(悪性腫瘍)にかかったときに保障される保険。

宮本さん

宮本:

がん保険では、がん以外の病気やケガで入院や手術をしても保障されませんよ。

がん(悪性腫瘍)は、進行度合いによって「上皮内新生物」と「悪性新生物」に分けられますが、がん保険の内容によっては

・進行度の浅い上皮内新生物は保障されないもの

・保障されても悪性新生物の10%~50%に減額

となる保険もあるようです。

皮内新生物と悪性新生物

宮本さん

宮本:

がん保険といっても、どんな「がん」が保障されるのかは、重要なチェックポイントと言えそうです。

「がん」がどんな病気かは、詳しくこちらの記事で紹介しています。チェックしてみてくださいね。

もしもに備えて知っておきたい!「がん」ってどんな病気?

どんな保障内容があるの?

がん保険では、どのような保障を受けられるのでしょうか。代表的なものはこちら。

がん診断一時金

「がん」と診断されたらもらえる一時金のことです。

宮本さん

宮本:

診断されたらまず受け取れるまとまったお金なので、これからの治療や生活への不安が少し軽減されそうですね。

一時金の金額は「50万円」「100万円」など保険内容によってさまざま。

一時金が受け取れる回数は、1回限りのものもあれば、再発に備えて複数回受け取れるタイプも。

また、「悪性新生物」と「上皮内新生物」で給付金額が異なるものもありますよ。

がん入院給付金

がん治療のために入院をしたときにもらえる給付金です。

病室

入院1日1万円、など「契約で設定した日額」×「入院日数分」の金額を受け取れるプランが一般的。

がんは入院期間が長期になることも多く、一度退院してもまた再入院するということもあるようです。

宮本さん

宮本:

こうした理由で、がん保険の入院保障は「入院日数無制限」で保障してもらえる商品が多くなっているんですね。

がん通院給付金

がん治療を目的として通院した場合、もらえる給付金です。

保子

保子:

入院するほどではないけれど、継続的な通院治療が必要な場合にとても役立ちそうですね。

がん手術給付金

がん治療の目的で手術を受けた際、もらえる給付金です。

金額は、手術1回につき「入院給付金日額の〇倍」という形で決められているプランが一般的。

例えば、入院日額が1万円として、倍率10倍とすると、手術1回につき10万円が受け取れる計算です。

給付金の計算

抗がん剤治療給付金

所定の抗がん剤治療や放射線治療を受けたときに、それぞれもらえる給付金のことです。

抗がん剤治療を受けた月は10万円もらえる、といった内容のものが多いようです。

がん放射線治療給付金

放射線治療

がん治療のために、所定の放射線治療を受けたときにもらえる給付金のことです。

がん先進医療給付金

がん治療を目的として、先進医療の治療を受けた場合にもらえる給付金です。

先進医療の技術料には、公的医療保険が適用されません。

でも「先進医療特約」を付けておけば、その技術料にあたる金額を給付金として受け取ることができるんです。

限度額は、500万~2,000万円くらいに設定されているのが一般的です。

聴診器、電卓、書類

代表的な保障内容は、こんな感じです。

他にも、がんで仕事を休み、収入が減った際に収入を保障する特約、がんの痛みを緩和するために行った緩和ケア給付金などがあります。

がん保険は必要?

上記のように、がん保険は「がん」になったときのサポートが細かく、充実しています。

ただがん保険の多くは、「がん」にならなければ、支払ってきた保険料が掛け捨てになってしまいます。

険太郎

険太郎:
本当に必要なのかな?
掛け捨てはもったいないな、と迷う人も多そう。

宮本さん

宮本:

がん保険に限らず、民間の保険が必要か考えるときは

①いまの収入や貯金の状況を把握し 

②公的保険でどれだけカバーできるか

をしっかり理解したうえで、その必要性を考えましょう。

公的保険については、こちらで詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

公的医療保険(健康保険)の基礎知識

また「がん」になった時に、どんな治療を受けたいと考えるかも重要です。

Aさん

Aさん:

健康保険で対応できる標準治療を受けられれば、それで十分です。

Bさん

Bさん:

もし「がん」に罹ったら、どんな治療を受けてでも治したい、と思います。

このように、がんに対する考え方・姿勢によっても、必要な治療費は大きく変わってきます。

これらを踏まえて、自分にはがん保険が必要なのか考えるとよさそうですね。

では次に、がん保険に設けられている「免責期間」というものについて見ていきましょう。

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「がん保険」には「免責期間」がある

がん保険には、「免責期間(めんせききかん)」というものが設定されています。

免責期間とは、「契約後一定期間中に、がんに罹ってしまったら保障を受けられませんよ」という期間のこと。

がんの免責期間

一般的に、契約後90日(または3ヶ月)が免責期間となります。

保子

保子:

どうして、がん保険にはそんなに長い免責期間があるんですか?

宮本さん

宮本:
がんは、身体の”しこり”などに気づいて検査の結果、発覚することも多い病気と言われています。

保子

保子:

・・・!
”しこり”に気付いて、黙ってがん保険に加入する人が出てきてしまうと大変ですね!?

宮本さん

宮本:

そうした不正抑止もあって、免責期間を設けているんです!

がん保険に加入しても、すぐにがんに対する保障が受けられるというわけではないんですね。

保障を受けられるのは、がん保険契約日から91日目以降ということになります。

保険に加入して保険料も払っているのに、どうすてすぐに保障が開始されないの!?・・・と思ってしまいますが、こうした理由があるんです。

健康な時に考えておこう

がん保険には免責期間があるため、ちゃんと健康な時に検討しておくことが重要です!

険太郎

険太郎:
「あれ?体がおかしいな・・・」と感じてからではなく、早めに備えておくことが大切なんですね。

宮本さん

宮本:

もし、今入っているがん保険から、ほかのがん保険へ乗換えを考えている人も、注意が必要です!

新しいがん保険の免責期間が終える前に、以前の保険を解約してしまうと、保障が受けられない空白の期間が生まれてしまいます。

ちゃんと保障が受けられるように、乗り換えるときは、新しいがん保険の免責期間が過ぎてから以前の保険を解約するといいでしょう。

宮本さん

宮本:

がん保険がどんなものか、だいたいわかりましたか?

保子

保子:

なんとなくわかった気がします!が・・・医療保険と何が違うんでしたっけ?医療保険でも「がん」は保障されるんでしたっけ?

最後に、がん保険と医療保険の違いを見ていきましょう。

「がん保険」と「医療保険」の違い

保障範囲の違い

がん保険と医療保険の大きな違いは、まず「保障範囲」です。
がん保険は「がんと診断されたときのみ」に保障が開始します。

がん保険の保障範囲

一方医療保険は、病気やケガで入院や手術をした場合に保障を受けることができるものです。

医療保険の保障範囲

「がん」という大きな病気のみに備えるか、幅広く色々な病気・ケガに備えるか、の違いなんですね。

入院時の保障期間の違い

一般的な医療保険では、入院時の支払いについて、「1回の入院につき60日まで」など、保険から支払われる入院日数に上限が決められていることがほとんど。

また、通算で支払われる入院日数についても、医療保険は「1,000日まで」など、一般的に上限が設定されています。

でもがん保険では、入院給付金の支払限度日数「無制限」となっていることが一般的です。

がん保険は、再発や長期入院のリスクが高いがんという病気に特化した保険といえるでしょう。

医療保険とがん保険の主な違い
医療保険 がん保険
保険の対象 ケガ・病気
(がんも含む)
「がん」限定
入院期間 入院1回につき60日など保障の上限があるものが多い 無制限のものが多い
免責期間 無いことが多い 90日or3ヶ月の契約が多い

ほかにも先ほどお話しした「免責期間」があるのが、がん保険の特徴。

医療保険には、免責期間が設けられていないことがほとんどです。

このように、似ていても保障内容の細かい所は異なるということを理解しておきましょう。

繰り返しになりますが、がん保険や医療保険を考える時には、現在の収入や貯蓄のほか、公的保険についての理解が大切。

宮本さん

宮本:

自分にはどんな保障が必要か、何が不安がを考えることから始めましょう。そのうえで、収入・貯蓄、公的保険の保障をしっかり踏まえて、対応すればよいでしょう。

【監修者・執筆】
宮本さん
宮本 亮太朗
ファイナンシャルプランニング技能士2級
<主な職歴>
2011年:損害保険会社に入社。
2016年9月~グループ子会社で保険代理店の代表取締役社長に就任。
2020年6月まで、大企業~中小企業などの企業向け保険に加え、個人向けの生命保険、火災保険などの損害保険の提案などに従事。「仕事柄、自分自身でも色んな保険に加入しました。現役子育て世代としての視線も交えつつ、経験談から失敗談までリアルな情報をお届けします」

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まとめ

「がん保険」について、詳しくご説明しました。

がん保険は、「がん」のみに対応した保険です。入院給付金の限度日数が無制限のことが多く、長期入院や再発への備えもできます。

そんな「がん保険」には90日間or3ヶ月の「免責期間」が設定されていることがほとんど。

保障を受けられるのは、がん保険契約日から91日目以降なので注意が必要です。

がん保険を考える前には、貯蓄や収入の状況・公的保険制度での保障や、がん治療にはどんなものがあるのかしっかり理解したうえで考えていくとよさそうです。

がんってどんな病気?と疑問に思う人は、こちらの記事も見てくださいね!
もしもに備えて知っておきたい!「がん」ってどんな病気?

また公的保険制度については、こちらで詳しく解説しています。チェックしてみてくださいね。
公的医療保険(健康保険)の基礎知識

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