婚約指輪を選ぶ前に!知っておきたいダイヤモンドの基礎知識!
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婚約指輪を選ぶ上で欠かせないのが、ダイヤモンドにまつわる基礎知識。
「お店に行く前に、知っておいた方がいいことってあるのかな?」
「そもそもダイヤモンドってどんな宝石なの?」
そんな人に向けて、ダイヤモンドの成り立ちや特徴、品質基準「4C」や「鑑定書」などをサクッと解説します!
ダイヤモンドができるまで
まずは、どんな風にしてダイヤモンドができるのかを見ていきましょう。
ダイヤモンドは、主に炭素でできています。
鉛筆の芯に使われる黒鉛も、同じ炭素でできた物質。
透明でキラキラ輝くダイヤモンドと鉛筆の芯が同じものからできているって、意外ですね!
炭素がダイヤモンドの結晶になるには、特殊な環境が必要です。
数十億年前、高い圧力と高温がそろった地球内部の奥深くで、ダイヤの結晶は生まれました。
それが火山活動による急上昇で地表まで押し上げられ、ようやく発掘できるようになるのです。
上昇の速度が遅いと、ダイヤはグラファイトという別の物質になってしまいます。
グラファイト(graphite、石墨、黒鉛)
このように、ダイヤモンドはいくつもの条件が重なって生まれた奇跡の石。
さらに原石の状態では輝いていないダイヤは、繊細な人の手でカットしてはじめてキラキラと輝きます。
地球の奥深くから人の手を経て、長い時間をかけあなたの元に届くダイヤモンド。
婚約指輪を選ぶときには、そんなストーリーに思いをはせてみるのも良いですね。
ダイヤモンドの歴史
人類がダイヤモンドと出会ったのは、なんと紀元前のことだと言われています。
インドのドラヴィダ族が最初に発見し、その後18世紀にブラジルでダイヤが見つかるまで、インドは唯一のダイヤモンド産地でした。
ダイヤモンドの語源はギリシャ語の「adamas(アダマス)」「adamant(アダマント)」で、「非常に硬く、征服されざるもの」といった意味があるそうです。
ダイヤモンドといえば、世界で最も硬い鉱物の1つとして有名ですよね。
そんなダイヤを磨いて宝石としての輝きを引き出すまでには、長い時間がかかったようです。
この難題を解決したのは、15世紀のヨーロッパに住んでいた、1人の青年だという逸話があります。
彼は恋人の父親から「ダイヤを磨くことができれば結婚を許す」と言われ、「ダイヤでダイヤを磨く」ことによって試練を乗り越えたのだとか。
ロマンチックなエピソードですね!
ダイヤモンドの特徴、選ばれる理由
婚約指輪にダイヤモンドが選ばれるのには、いくつか理由があります。
まず、「硬さ」と「安定性」。
「鉱物を引っかいたときに傷ができるか」という硬さの指標、「モース硬度」において、ダイヤモンドは最高の硬さ「硬度10」を誇ります。
また、安定性とは、「他の物質に対する変化のしにくさ」のこと。
鉱物によっては、酸素に反応して錆びたり、日光に当たると色があせたり、硫酸で溶けたりすることがありますが・・・
ダイヤモンドはこれらのいずれにも変化しません。
その「揺るがない」「変わらない」性質は、一生ものの婚約指輪にぴったりです。
それから、「輝き」も大きな魅力。
ダイヤはたくさんある宝石の中でも光の「屈折率」が高く、内部で多くの光を反射して外へ返すため、輝いて見えます。
ダイヤの輝きについて詳しく知りたい人は、こちらも読んでみてくださいね。
さらに、ダイヤは最初にお伝えした通り、限られた条件でのみ生まれる宝石です。
その「希少性」の高さも、男性から女性へのかけがえのない贈り物として、ふさわしいと言えるのではないでしょうか。
ダイヤモンドは、特別な魅力がたくさん詰まった宝石なんですね。
では続いて、ダイヤモンド選びに役立つ基礎知識をご紹介していきます。
品質基準「4C」
ひとくちにダイヤモンドと言っても、質の良いものとそうでないものがあります。
ダイヤの品質を評価する基準として世界的に有名なのが、「4C」(ヨンシー)。
日本でも指輪のお店に行くと必ずと言っていいほど出てくる話なので、ぜひ覚えておきましょう。
4Cは、次の4つのCからなります。
Carat(カラット)・・・重さ
Color(カラー)・・・色
Clarity(クラリティ)・・・透明度
Cut(カット)・・・形
カラットは重さの単位ですが、ダイヤの大きさの指標として使われることが多く、「0.3ct」といった数値で表示されます。
他のカラー、クラリティ、カットは、宝石鑑定士の鑑定によってグレードがつけられ、段階的に評価されます。
これらはどれもダイヤの美しさ、輝きの強さに影響する大切な要素です。
4Cについて詳しくは、こちらをどうぞ!
鑑別書、鑑定書
婚約指輪のダイヤモンドには、宝石の鑑定機関が発行する「鑑別書」や「鑑定書」といった書類が付いてくることがあります。
鑑別書には宝石についてのいろんなデータが載っていて、ダイヤ以外の宝石にも発行できます。
一方の鑑定書は、ダイヤの品質の良し悪しを証明するもので、対象となるのもダイヤだけ。
婚約指輪のダイヤには、なるべく鑑別書や鑑定書の付いたものを選んだ方が良いです。
評判の良い信頼できるブランドであれば、まったく心配はいりませんが・・・
信頼できるブランドでない場合、ダイヤが偽物だったり、値段に見合わない低い品質だったり、といったことがありえます。
このとき鑑別書や鑑定書がないと、専門外の人の目にはダイヤが本物なのか、また値段に見合った品質なのか、分かりません。
そこで、信頼の置ける第三者の鑑定機関による、公正な証明が必要となるんですね。
鑑別書、鑑定書についてはこちらでも解説しています。
婚約指輪のダイヤモンドにつく鑑別書や鑑定書って何?ついてる方が良いの?
主なカッティングの種類
ダイヤモンドはカットされる形もいろいろあります。
主な形の一覧はこちら。
もっとも一般的なのは円形の「ラウンドブリリアントカット」。
ダイヤモンドを最高に輝かせるカットとして知られていて、婚約指輪のダイヤの大半はこの形です。
ラウンドブリリアントカット以外の形は「ファンシーカット」と呼ばれ、個性豊か。
オーバルカットやマーキスカットは縦と横の比率によって印象が違うなど、それぞれ特徴があって面白いですよ。
ファンシーカットについて詳しく知りたい人は、こちらも読んでみてくださいね。
婚約指輪のダイヤの形を紹介!ハート、エメラルド、プリンセスカットなど
まとめ
ダイヤモンドは地球の奥深くから私たちの元へ届けられる、奇跡の石。
硬さ、安定性、輝きに優れ、希少性も高いため、一生ものの婚約指輪にふさわしい宝石です。
人類との歴史も長く、実は炭素でできているなど、身近なようで知らないことも多かったのではないでしょうか。
ダイヤモンドを選ぶ上では、品質基準4Cのグレードや、鑑別書・鑑定書がついているかどうかに気をつけましょう。
ふたりの絆を固く結んでくれるような、素敵なダイヤモンドを見つけてくださいね。
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