結納の時の席順は?
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正式に婚約をととのえる儀式である「結納」。
伝統的な儀式だけに、座る場所にも決まりがあるんです。
「決まりって言われても、どうしたら・・・」
そんなお困りの方に、結納の席順を解説します。
席順の基本を押さえておけば、結納当日もスマートに振る舞えますよ!
ぜひ参考にしてください。
席順の基本の考え方は?
まずは基本となる席順の考え方から。
席には「上座」と「下座」があります。
「上座」はお客様が座る位置。「下座」はお客様を迎えてもてなす側の位置です。
Q.では、部屋の中で上座になるのはどこでしょうか?
A.「入口から遠い席」が「上座」となります。
入り口に近い席は出入りがしやすく、用事をしやすい反面、人が出入りする落ち着かない場所です。
部屋の中で一番落ち着ける奥側を、お客様の座る「上座」とするのは納得ですね。
洋室でも和室でも、「入口から遠い席が上座」になるのは一緒。
結納でよく使うような、「床の間」のある和室なら、入り口から遠く、床の間により近い席が「上座」になります。
この基本さえ押さえておけば、あとは簡単!
結納でも、「お客様が上座に座る」という考え方は変わりません。
結納は本来、男性側が女性宅を訪問して、結納品などを納めていました。
ですので、訪問する男性側が「お客様」ということになります。
女性側はお客様を迎えもてなす側ですね。
現代になり、両家が一堂に会する略式結納の場合でも、これは同じ。
もともと「客」であった男性側が、「上座」に座ることになります。
自宅以外にホテルや料亭で結納をする場合でも、一般的に男性側が上座に着席することが多いようです。
逆に、男性を婿養子に迎える場合は、「女性側が男性宅を訪問する」のが本来の形。
その場合は、女性側が「お客様」になり、「上座」に座ることになります。
略式結納の場合
では、基本をおさえたところで、具体的な席順を見ていきましょう。
両家がホテルや料亭などに集まって儀式を行う結納の形を「略式結納」といいます。
略式結納について詳しく知りたい人は、こちらをご覧ください。
略式結納ってなに?当日の流れや服装・マナー、結納式にかかる費用を解説!
略式結納には、両家の間を取り持ってくれる「仲人」が参加する場合と、しない場合があるのですが・・・
まずは、本人と両家の両親に加えて仲人夫婦が参加する、「仲人あり」の場合の席順を見ていきましょう。
「仲人あり」の場合
略式結納は、「家」が主体で行われる場合と、結婚するふたり「本人」が主体で行われる場合があります。
○家が主体の場合
家を主体にした略式結納では、男性側の父親が最も上座に座り、その隣に母親、男性本人、という順番に。
女性側も同じく、父親、母親、女性本人の順に座ります。
仲人夫婦は下座側に座り、儀式の進行役を務めます。
結納の儀式が無事終わって、そのまま会食へ移るときには、仲人夫婦が下座から上座へ移ることが多いようです。
○本人が主体の場合
本人が主体の場合は、最も上座に本人、その隣に父親、母親の順番に座ります。
仲人については、家が主体の場合と違いはありません。
○「仲人なし」の場合
続いて、仲人を立てず、本人と両家の両親だけで行う略式結納の場合。
席順は、「仲人あり」の席順から、仲人を除いたものとなります。
以上、略式結納の席順についてでした。
ここでご紹介した席順は、あくまで基本をふまえた一般的なものです。
地域によっては仲人夫婦を上座側にしたり、本人を真ん中にすることもあるよう。
基本を押さえつつ、どういう順番に座るのか、事前に両家で確認をしましょう。
正式結納の場合
「正式結納」では、両家が直接顔を合わせず、仲人が両家の間を行き来して、結納品などのやりとりをします。
そのため、それぞれの家では、仲人を「お客様」として迎えることに。
「お客様」なので、仲人夫婦には上座に座ってもらうのが基本です。
席順はこんな感じになります。
【男性自宅】
【女性自宅】
迎える側の席順は、略式結納のときと同じく、
・結納の主体が「本人」の場合
上座から「本人→父親→母親」
・結納の主体が「家」の場合
上座から「父親→母親→本人」
ということに。
正式結納について詳しく知りたい人は、こちらをどうぞ。
本人・親以外の家族はどこに座ればいいの?
一般的に結納の参加者は、両家の両親と本人、そこに仲人夫婦が加わるかどうか・・・
という場合が多いと思います。
でも、どうしてもそれ以外の家族が出席したい場合は、どこに座ればいいでしょうか?
基本は、「両親・本人に続いて、年上から順に上座へ座る」と考えればOK。
たとえば、祖父母、姉、弟が出席する場合・・・
本人主体の結納なら、
「本人→父親→母親」の次に、「祖父→祖母→姉→弟」
家が主体の結納なら、
「父親→母親→本人」の次に、「祖父→祖母→姉→弟」という感じです。
まとめ
結納の席順の基本は、
「入口から遠い位置が上座」
「一般的に男性側が上座に座る」
という2つ。
また、「正式結納か・略式結納か」「結納の主体が家か・本人か」という、場合ごとの違いもありましたね。
席順については、この他、地域や家によって考え方が違うことも。
事前に両家でどのように着席するとよいか、確認しておいた方が無難です。
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