結婚式ができる意外な歴史的建造物6つ
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景観やその歴史的価値の高さから、重要な建物として地域の条例等で定められる「歴史的建造物」。
大正や明治時代の建物など、日本にはレトロでおしゃれな歴史的建造物がたくさんあります。
中には結婚式ができるところも!
今回は、全国に数ある歴史的建造物の中から結婚式場としても利用できる建物を6つご紹介します。
札幌市時計台(北海道)
札幌の観光名所として有名な時計台。
白い壁と赤い屋根の可愛らしい外観で、札幌のシンボルとして知られています。
1878年に札幌農学校の講堂として建てられ、およそ140年もの古い歴史を持つ時計台ですが、実は結婚式が挙げられるんです!
どんな挙式ができるの?
挙式会場となるのは、時計台の2階部分にあるホール。
定員が150名という広いホールで、天井が高く、開放感があります。
会場では、ゲストの前で結婚を誓う「人前式」のほか、牧師や神父を別途手配すれば「教会式」も挙げられるよう。
結婚式ができる時間は、17時30分からの夜の時間帯に限られますが、ライトアップされた夜の時計台もまた格別ですね。
利用するためには?
申し込みは、利用したい日の6ヶ月前の月初から。
申し込みが重なった場合は抽選が行われます。
利用できるのは、基本的に札幌市民か札幌の近くに住んでいる人。
ただし、市外に住んでいる場合でも、札幌市内に住む人を代理に立てれば申込みができるようです。
興味のある人は、札幌市時計台の公式ホームページを確認してみてくださいね。
清澄庭園(東京都)
続いてご紹介するのは、東京都江東区にある「清澄庭園(きよすみていえん)」。
1885年に三菱財閥の創業者として知られる岩崎弥太郎が築いたと言われています。
園内には、風光明媚な日本庭園のほか、1909年にできた「涼亭(りょうてい)」と、新しく建てられた「大正記念館」という二つの建物があります。
数寄屋造り(すきやづくり)の涼亭のほうは東京都の「名勝」として指定されています。
どんな挙式ができるの?
挙式は、池に浮かぶ「涼亭」で行うことが一般的。
涼亭は収容人数が40名のややこじんまりとした会場のため、家族や親族を中心とした少人数での挙式が多いようです。
綺麗なお庭の景色を楽しみながら式を挙げられるのは、庭園内にある涼亭ならではのメリット。
また、140名が入る大正記念館では披露宴ができます。
料理のサービスもあるため、ゲストと一緒に食事も楽しめますよ。
利用するためには?
涼亭、大正記念館ともに「清澄庭園サービスセンター」というところで予約を受け付けているようです。
気になる人は、清澄庭園の公式ホームページをチェックしてみてくださいね。
横浜市開港記念会館(神奈川県)
横浜市開港記念会館は、神奈川県横浜市中区にある歴史的建造物。
1917年に開港50周年を記念して市民の寄付金によって建てられ、現在は国の重要文化財に指定されています。
赤レンガと白い花崗岩(かこうがん)でできた美しい外壁が目を引きます。
また、建物の一角には「ジャックの塔」の愛称で親しまれる時計塔が。
同じエリアにある神奈川県庁の「キングの塔」や、横浜税関の「クイーンの塔」とあわせて、横浜三塔として有名です。
どんな挙式ができるの?
館内も外観におとらず、綺麗なステンドグラスが配置されてレトロな雰囲気。
挙式で使われているのは、開港記念会館のメインホールである講堂で、自然光が差し込む、広々とした空間です。
開港記念会館では、ゲストの前で結婚を誓う「人前式」を挙げることができます。
最大定員が481名という広い会場なので、
「たくさんのゲストに見守られながら挙式をしたい!」
というカップルにおすすめですよ。
利用するためには?
横浜市の市民は6ヶ月前から、市民以外は1ヶ月前から申込みができます。
ただ、挙式会場となる講堂は、結婚式以外のイベントでも利用されるため、土日や休日はほぼ埋まってしまうとのこと。
そのため、利用日の6ヶ月前に抽選が行われているよう。
人気の高さがうかがえますね。
名古屋市市政資料館(愛知県)
続いては名古屋市東区にある「名古屋市市政資料館」。
パリのオペラ座に代表される、豪華な装飾が特徴のネオ・バロック様式の建物です。
1922年に建てられた当時は地方裁判所でした。
その後、修復を経て平成元年に市政資料館として生まれ変わり、現在に至ります。
こちらも国の重要文化財に指定されています。
どんな挙式ができるの?
重厚な赤レンガが印象的な市政資料館。
挙式場所となる館内も重厚感があり、とっても豪華!
数々のドラマ番組の撮影場所として使われるほど、絵になる空間です。
そして、なんといってもここで結婚式を挙げる魅力は、階段状のバージンロード。
挙式を行うのは、1階から2階への中央階段を上ったところにある大きなステンドグラスの前。
そのため、新郎新婦は赤い絨毯が敷かれた階段のバージンロードを下から1歩ずつ上っていきます。
ゲストは2階に設けられた席から、赤いバージンロードに映える、花嫁の美しいドレス姿を眺められます。
ステンドグラスから光が差し込む中、ロマンティックな結婚式が挙げられますね。
利用するためには?
名古屋市市政資料館での挙式ができるのは土日祝日のみ。1日1組限定です。
結婚式以外にも利用できる会場なので、挙式を希望する人は早めの予約がおすすめです。
大浦天主堂(長崎県)
「歴史のある教会で本格的な挙式がしたい!」
そんな人は、日本で最も古い「大浦天主堂(おおうらてんしゅどう)」での結婚式はいかがでしょうか。
長崎県長崎市にある大浦天主堂は、1865年に建てられた、国内に現存する最も古いカトリックの教会。
重要文化財の中でも特に価値が高い「国宝」に指定されており、長崎の観光スポットにもなっています。
どんな挙式ができるの?
大浦天主堂はカトリック教会のため、挙式はもちろん教会式。
立派なステンドグラスを前に、神父の進行で行われます。
パイプオルガンの音色に包まれながら、厳かに進められる挙式。
神父からの祝福の言葉や話に感動する人も多いよう。
また、教会は一般公開されているため、観光客にも祝福されることもあるとか。
有名な教会ならではですね。
利用するためには?
由緒正しい本格的な教会なだけに、信者でなくても挙式ができるのか気になりますが・・・
信者でない場合でも、教会に通って「結婚講座」を受ければ挙式ができるようです。
興味のある人は、教会に問い合わせてみてくださいね。
識名園(沖縄県)
沖縄にも結婚式ができる歴史的建造物があります。
それは、沖縄県那覇市に位置する「識名園(しきなえん)」。
識名園は、昔沖縄が琉球王国だった1799年に琉球王家の別邸として作られ、現在ではユネスコの世界遺産に登録されています。
園内に池や岩を配し、歩きながら景色を楽しめる「回遊式庭園」とよばれる造園形式が特徴です。
どんな挙式ができるの?
挙式は園内の御殿(ウドゥン)という木造の平屋の建物で行われます。
沖縄に古くから伝わる琉球スタイルの挙式が行われることが多いようです。
・黒朝(クルチョウ)という一枚の着物を二人の肩にかける儀式
・二人の額に水をつける儀式
など、琉球の伝統的な結婚式の流れで進められます。
新郎新婦の衣裳も、エキゾチックな「琉装」とよばれる民族衣装を着ることもあるようですね。
利用するためには?
識名園での結婚式は、基本的に結婚式の企画や運営をサポートしてくれるプロデュース会社を通じて挙げることが多いよう。
気になる人はネットなどで現地のプロデュース会社を調べてみてくださいね。
まとめ
結婚式が挙げられる歴史的建造物を6つご紹介しました。
場所によって、建物の特徴や挙式の内容もさまざまでしたね。
今回ご紹介した場所以外でも、あなたの街の近くに結婚式ができる歴史的建造物があるかもしれません。
気になる人は探してみてはいかがでしょうか。
また、今回ご紹介した情報は、2017年12月時点のものです。
最新情報や詳しい説明については、直接会場に問い合わせてみてくださいね。
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