【女性向け】結婚式に着物で出席!どんな草履を合わせるべき?
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新郎新婦の母親や親戚には、着物姿で結婚式に出席する人も多いですよね。
若いゲストが着物を着て参列するのも素敵。
でも着物には、どのような草履を合わせればいいのでしょうか?
結婚式にふさわしい草履の選び方を、着物別にご紹介します。
草履の基礎知識3つ
まず、草履を選ぶ前におさえておきたい、基礎知識を3つお届けします。
1 草履は「台」と「鼻緒」からなる
草履は、おおまかに言うと「台」と「鼻緒」という2つの部分に分けられます。
足を載せる底の部分が「台」、指や足の甲を通すヒモの部分が「鼻緒」です。
台と鼻緒は同じ素材や色味で作られたものもあれば、まったく違った素材でおしゃれ感を出したものも。
用途にあったものを選ぶ必要があります。
2 草履のサイズは靴と違う?
もともと、和装履物のサイズを測るときには、「寸(すん)」や「分(ぶ)」という聞き慣れない単位が使われていました。
1寸は約3.03㎝、1分は約3.03㎜。
1分は1寸の10分の1なんですね。
でも最近では、草履もS・M・Lでサイズ表示されていることが多いよう。
こっちの方が、なじみがあって選びやすいですよね。
お店によりますが、S・M・Lそれぞれの大体のサイズ感はこちら。
・S…21~22.5センチ
・M…22.5~24センチ
・L…24~24.5センチ
サイズを選ぶときには、気をつけてほしいことが1つあります。
実は草履を履くときって、「かかとが台の端から少し出ている」姿が、一番美しいとされているんです。
着物姿を綺麗に見せたければ、普段の靴と同じサイズ感で、足がすっぽり収まってしまうような草履を選ぶのはオススメできません。
ですが、人によっては、
「かかとが出ていると、歩いているうちに痛くなってきそう・・・」
ということも、あるかもしれませんね。
そんな場合は、無理して小さめの草履を選ばなくても大丈夫。
かかとが台の端とぴったり同じくらいのものを選べばOKです。
3 かかとは高い方がフォーマル
草履にも、靴ほどさまざまではありませんが、かかと(台)の高さが色々あります。
フォーマルな場にふさわしいのは、かかとが高いもの。
「具体的に何センチくらいの高さ?」と思った人は、次の章を読んでみてください。
結婚式にふさわしい草履は?
では、結婚式にふさわしい草履選びのポイントとは何なのでしょうか?
3点あるので、見ていきましょう。
1 台の高さが5センチ前後
結婚式に履いていく草履は、台の高さが5センチ前後の高めのものを選びましょう。
これは、先ほどお伝えしたとおり、「かかとは高い方がフォーマルだから」という理由もありますが・・・
他にもう1つ理由が。
着物は裾が長いですよね。
礼装は特に長めに着付けるものなので、台が低い草履だと、裾を引きずってしまうおそれがあります。
だから、ある程度台の高いものを選ぶんですね。
2 台と鼻緒がセットのもの
草履は、台と鼻緒が同じ素材・同じ色でできているものが、フォーマルなものだと言われています。
違う素材のものは基本的に「普段着の着物」用なので、避けた方が無難です。
3 金・銀が基調or淡い色のもの
草履の色については、華やかで品のある「金・銀」を基調としたものが最も格式高く、結婚式向きだとされています。
ただ、着物の種類によっては、金・銀以外でも白など、「淡い上品な色味のもの」ならOKです。
「着物の種類って?」
と思ったあなた、続いて着物の種類ごとの草履選びについてご紹介します!
着物の種類別、おすすめの草履
基本的に、ここまでご紹介したポイントをおさえた草履であれば、どんな着物と合わせても問題はないはずです。
ただ、着物には種類(格の高さ)があるので、「この種類の着物にはこの草履がおすすめ」という目安はあります。
ここでは、「留袖」「訪問着」「振袖」の3種類の着物について、それぞれオススメの草履を見ていきましょう。
「留袖」の場合
留袖の中でも「黒留袖」と「五つ紋つきの色留袖」は、いちばん格の高い「正礼装」。
結婚式ではそれぞれ次のように、着られる人が決まっています。
・黒留袖…母親or仲人or親族の既婚女性しか着られない
・色留袖(五つ紋)…新郎新婦の姉妹or親族の女性しか着られない
これらは「正礼装」なので、草履もフォーマル度の高いものを選びたいところ。
色は格式高く、金・銀を基調にしたものを選びましょう。
鼻緒に色糸で淡い模様が入った草履でも、基調が金・銀ならOKです。
素材としては、「佐賀錦」など、豪華な布製のものが特におすすめ。
もちろん、台と鼻緒の素材・色が合っていることもポイントです。
ちなみに「佐賀錦」とは、江戸時代に佐賀で考案されたと言われる織物で、現在では帯や草履によく使われています。
金・銀を貼った和紙から作った糸と絹糸を使って手作業で織られており、華やかな模様、上品な輝きが魅力です。
留袖について詳しく知りたい人は、こちらをどうぞ。
【結婚式の留袖マナー】黒留袖を着るのは誰?立場別の選び方や着こなしをご紹介
「訪問着」の場合
訪問着は、「正礼装」に次いで格の高い「準礼装」。
未婚の人も既婚の人も着られます。
訪問着に合わせる草履は、金・銀のほか、白や薄いピンクなど、淡い色合いのものでもOK。
着物と草履の色を合わせて、おしゃれを楽しむ人もいるようです。
素材は、艶があって華やかなエナメル(革・合皮)などがおすすめ。
訪問着は格の高すぎない「準礼装」なので、式の雰囲気がカジュアルな場合、草履の台と鼻緒が違う素材でもOK、という意見も。
ただ、場の雰囲気がよくわからない時や、目上のゲストが多そうな式では、台と鼻緒は合わせておいた方が無難ですよ。
「振袖」の場合
未婚女性の「正礼装」である振袖。
振袖は「大振袖」「中振袖」「小振袖」の3種類に分かれていて、大・中・小の順に格が高いです。
いちばん格が高い「大振袖」は、結婚式では花嫁が着ることが多いので、ゲストは「中振袖」か「小振袖」にしておくことをオススメします。
さて、合わせる草履についてですが・・・
色は、淡い色の方が合わせやすそうです。
たとえば白の草履だと、すっきりした印象になります。
素材は何でも大丈夫ですが、デザインは、「重ね」と呼ばれる、台の部分を何層にも重ねてあるものが、華やかでおすすめ。
訪問着と同じく、台と鼻緒が違う素材の草履を選びたければ、式の雰囲気を考えてからにしましょう。
まとめ
結婚式では、台が5センチ程度の高めの草履を、かかとが少し台から出るように履くと綺麗です。
色は、金・銀または淡い色のもの。
また、カジュアルな式でない限りは、台と鼻緒が同じ素材の草履を選ぶのが基本。
ということでしたね。
足元まで美しく整った着物姿で、新郎新婦をめいっぱい祝福してあげましょう!
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